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スーパーマリオランド - (2013/12/24 (火) 00:59:06) の編集履歴(バックアップ)


スーパーマリオランド

【すーぱーまりおらんど】

ジャンル アクション
対応機種 ゲームボーイ
発売元・開発元 任天堂
発売日 1989年4月21日
定価 3,800円
配信 3DSバーチャルコンソール
2011年6月7日/400円
分類 良作
マリオシリーズ・関連作品リンク

概要

  • ゲームボーイ史上第2位の販売本数約419万本を誇るマリオシリーズの一つにして、ゲームボーイのロンチタイトル。
  • 宇宙怪人タタンガにさらわれたサラサランドの姫・デイジーを救うため、マリオの冒険が始まる。

特徴

  • システムは『スーパーマリオブラザーズ』と同じ横スクロールアクションで、主な流れも同じ。
  • しかし、他のシリーズにはない独自の操作や仕様もある。
    • フラワーを取ってパワーアップしたときに使えるのはスーパーボールであり、ファイアボールと違い壁や地面で跳ね返る特性を持つ。また、スーパーボールでコインを取ることも可能。
    • スーパースターも登場するが、地面で跳ねないため取らないと落ちてしまう。無敵中のBGMには何故か『天国と地獄』が採用されている。
    • ゲームボーイがモノクロなため、スーパーキノコと見分けがつかないので、1UPキノコはハートになっている。
    • 高得点を稼ぐと、ゲームオーバーになったときにコンティニューできるのも特徴。10万点・30万点でそれぞれコンティニュー回数が1回追加され、タイトル画面でキノコのカーソルを動かして「CONTINUE」を選べば、そのステージから再開することができる。
    • スーパーマリオブラザーズの代名詞とも言えるクリボーとノコノコ、そしてクッパが登場せず、他のシリーズにない敵がほとんどである。
      • 例えば、今作に出てくるクリボーに似たキャラは「チビボー」、亀の敵キャラはノコノコではなく「ノコボン」といい、踏んで少し経つと爆発する。
      • 過去のシリーズから続投した敵キャラは、唯一パックンフラワーのみ。
    • また、エリア2・4のステージ3は『スーパーペーパーマリオ』以前では唯一のシューティングゲームになっている。

長所

  • マリオシリーズらしくアクションの完成度が高く、また様々な仕掛けがあるステージ。
  • 他のシリーズ同様に気持ちのいい操作性。
  • 今作は甲羅を蹴る、ものを掴むといったアクションがなく、また変身アイテムが3つしかないなど、非常に簡素なアクションゲームとなっている。これはゲームボーイ初期でもあり、当時の技術で大きく再現ができなかったためとされている。
    • しかし、簡単かといえばそうでもなく十分にやり応えのあるゲームである。
  • 取っつきやすくて、すぐ遊べる世界観。
    • エリアは4面しかないが、エジプト風のステージやイースター島風のステージ、中国風のステージなどバラエティ豊富である。
    • また、登場する敵もステージに合った敵が多い。
  • BGMは名曲多し。
    • 軽快なフィールドBGMやボスの待ち構える洞窟面のBGM、中国をモチーフにしたチャイ王国のステージで流れる中華風のBGMなど、世界観にあったものが多く、評価は高い。(海外でゲーム音源を用いたリミックスアルバムがリリースされ大ヒットするほど)
    • 中でもエンディングの曲は高評価である。下の参考動画で一聴してほしい。
    • 後に、いくつかのBGMは『大乱闘スマッシュブラザーズX』にてアレンジされて使用された。
+ 参考動画

短所

  • エリアは4面だけなためボリュームが少なめ。
    • 水増し程度だが2周目ではより強い敵が頻繁に出現する裏ワールドで遊べる。なお、裏ワールドもクリアすると好きなステージを選択してプレイできるようになる(どちらも電源を切ると無効)。
  • キャラ表示が小さく見づらい。
  • 難易度はやや高め。
    • 中でもエリア3は最難関とされている。コンティニューも有限なので、初心者には厳しい。
  • 前述どおり操作性は良いのだが、空中での融通があまり利かず、着地点への微調整が難しい。
  • しかしながら、ゲームボーイ最初期のソフトでノウハウが蓄積されていなかった点を考慮すれば、仕方ないことだろう。

総評

ゲームボーイ最初期のソフトということで少しながら欠点はあるが、それを気にせずにのめり込める面白さと快適さ、十分にやり応えを備えた携帯機の名アクションゲームといえる。
国内だけで400万本以上の売上実績を持つゲームボーイを代表するソフトであり、今ならニンテンドー3DSのバーチャルコンソールでプレイ可能なのでおすすめしたいところ。

その後の展開

  • もともと 今作のヒロインもピーチ姫が務める予定だった が、当時の任天堂米国法人から「『Peach』という単語には卑猥なイメージがある」とクレームをつけられて急遽考案されたのがデイジー姫である。
    デイジーは『マリオオープンゴルフ』以降、ゲームへの登場はしばらくなかったものの、ハリウッドで製作された実写映画ではピーチを差し置いてヒロインとして登場、コミックボンボンで本山一城氏が連載していた「スーパーマリオ」では本来は彼女が登場しないゲームのときも登場し、出番は多かったため認知度は結構高かった。そして『マリオテニス64』でようやくカムバックし、以後マリオパーティやマリオカート、マリオスポーツでも常連キャラクターとなり、マリオファミリーの仲間入りを果たした。
    • ピーチはデイジーとライバルにして友達という関係で、『マリオカート ダブルダッシュ!!』でコンビを組んでいるのをはじめとして、相性が良い。反対にライバルとしての描写はゲームではほぼ無いが、前述の漫画版ではかなり強調されており、ピーチがマリオとデイジーが乗っている飛行機をバズーカで砲撃するなどしている。
    • 実写映画でのロマンスの相手はマリオではなくルイージであり、恐らくその設定を逆輸入する形で『マリオオープンゴルフ』のキャディを務めるなどカップル的な扱いをされている。『マリオカートWii』のコース、「デイジーサーキット」ではこんなオブジェまで登場した。
      • その他、マリオカートwiiでは子供の姿である『ベビィデイジー』も登場している。