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スーパーマリオランド2 6つの金貨 - (2015/04/21 (火) 20:11:22) の編集履歴(バックアップ)
スーパーマリオランド2 6つの金貨
【すーぱーまりおらんどつー むっつのきんか】
ジャンル
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アクション
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対応機種
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ゲームボーイ
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発売・開発元
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任天堂
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発売日
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1992年10月21日
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定価
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3,990円
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配信
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3DSバーチャルコンソール 2011年10月12日/400円
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分類
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良作
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マリオシリーズ・関連作品リンク
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ストーリー
たいへんだ! ボクが「サラサ・ランド」に宇宙怪人「タタンガ」退治に行っているあいだに、マリオ城が悪いやつに占領されてしまった!
マリオランドの住人も魔法をかけられて、手下にされているんだ。!
そいつは、「ワリオ」という名前で、ボクの姿をマネした悪いやつだ。いつもマリオ城をのっとろうと、ねらっていたんだ。!
ワリオはマリオ城の「6つの金貨」をマリオランドのあっちこっちにばらまいて、手下たちにみはらせている。この金貨がないと、ワリオのいるマリオ城には入れない。
「6つの金貨」をあつめ、マリオ城にいるワリオをやっつけてみんなを助けなくちゃ!
(説明書より)
概要
ゲームボーイで展開される『スーパーマリオランド』シリーズの2作目。前作から多くの変更点が加えられた正当進化作品。
後に様々なゲームで主役・脇役を演じるマリオの宿敵「ワリオ」のデビュー作でもある。
特徴・評価点
全般
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携帯ゲーム機らしく手軽に遊びやすい作りになっている。
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難易度はあまり高くなく、初心者でも気軽に遊ぶ事ができる。
さらに、「イージーモード」を選択することで難易度が下がった状態でプレイすることができる。
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オートセーブも搭載。
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グラフィックは前作に比べて大幅に向上。
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本作ではキャラクターやオブジェクトを大きく描くことにより、前作の欠点であった画面の見づらさが改善されている。
また、これによりグラフィック表現が向上しており、『マリオ3』や『マリオワールド』のように世界観やキャラクター描写がよりコミカルな絵面に変化し、キャラクターデザインもしっかりとグラフィックに反映されている。
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BGMは全体的にポップな良曲揃い。地上面やマリオゾーン、エンディングの曲が人気が高い。
ステージ
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『スーパーマリオワールド』の様に、ワールドマップ上のステージをクリアしていく方式が取り入れられた。
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マップ上には6つのゾーンが有り、各ゾーンの最終ステージでボスを倒すと金貨を手に入れることができる。
金貨を6つ集めると最終ステージであるマリオ城に入れるようになる。
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ステージ数は前作の12ステージから、隠しステージを含めて31ステージに大幅に増加。
ゲーム進行は逐次バッテリーバックアップ機能で保存される。
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ボスステージ以外なら何度でもリトライ可能。ボスステージは一度ゲームオーバーになって金貨を奪われるとリトライ可能になる。
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ステージのバリエーションもさらに増え、様々なギミックでユーザーを飽きさせない。
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マップ制を導入したことで攻略の自由度が広がった。最初のステージをクリアした後は、最終面以外ならどこからでも攻略することができる。
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ほとんどのゾーンには隠しステージが存在し、これらを探すという探索要素がある。
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隠しステージをクリアすると、そのゾーンのステージ選択画面に何らかの変化が現れ、中にはボスステージへのショートカットが可能になるゾーンもある。
ゲームシステム
基本アクション
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「甲羅を持つ・蹴る」や「スピンジャンプ」等のアクションが追加。操作性はこれまで通り、簡単でとっつきやすいままである。
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ボタン数が少ないため、スピンジャンプは「通常のジャンプ中に方向キー下で変化」という形式になっている。ちびマリオでは使用不可。
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ハテナブロックを上からスピンジャンプで踏むことでも、コインなどのアイテムを出現させられる。
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通常のジャンプで踏めない(ダメージを受ける)ものはスピンジャンプでも同様であり、スーパーマリオワールドほどスピンジャンプが万能ではなくなっている。代わりに、方向キーを離せば任意にスピンジャンプを中断することが可能。
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十字キー上+ジャンプで、助走しなくても最大の高さでジャンプできる(ハイジャンプ)。
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スーパーマリオワールドと違い、チビマリオではスピンジャンプは使えない。
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コレクション版『3』等と同様、変身2段階目でダメージを受けるとスーパーマリオに戻るようになった。これにより接触によるミスが少なくなった。
パワーアップ
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ファイアマリオ
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仕様変更された前作と異なり、今作ではシリーズお馴染みのファイアマリオになった。
ただし画面がモノクロで色による判別が出来ないため、本作でのみ帽子に羽根を挿したデザインになっている。
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ファイアボールでしか壊せないブロックもある。
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ワリオ以外の全ての通常ボスにはファイアボールでもダメージを与えることができる。
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バニーマリオ
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初登場の変身形態。空中でのAボタン押しっぱなしや連打でゆっくり浮遊するように下降できる。USAのピーチの浮遊に近いが、徐々に高度が下がる・時間制限が無いという違いがある。
その他、常に最大の高さでジャンプできたり、ジャンプボタンを押しっぱなしにすることでオートジャンプをするようになる。
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バニーマリオではスピンジャンプが使えず、水中やスペースゾーンでは能力をほとんど活かせないといった難点もあり、ファイアマリオとの住み分けがなされている。
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今作ではコインの概念が従来とは一線を画しており、100枚集めても1UPしない。そして最大999枚まで所持できる。
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カジノにてコインを使ったスロットマシンを遊ぶことができる。1UPやアイテムが入手できるがハズレもあり、何も得られないこともある。
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スロットマシンはコインの必要額に応じた4種類(30枚、50枚、200枚、999枚)で、高額なほどハイリスクハイリターン。
画面下には残機やコインの他に、敵の撃破数という数値が表示されている。
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敵を100体撃破する度に上空からスターが出現するというボーナスが得られる。
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得点の概念は無くなった。また、敵を連続で踏んでも1UPはしない。
難点
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これまでのマリオシリーズと比べると若干操作感覚が異なるため、多少慣れが必要。
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ジャンプの挙動や、パワーアップ時に敵と接触しても一時停止しないなど。
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前作に比べてスピード感が落ちた。特にダッシュのスピードが遅め。加えて、敵のスピードもやや遅め。
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キャラが大きくなって見やすい一方、画面がやや窮屈に感じられる。
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一度でもゲームオーバーになると今まで集めた金貨が全て没収されてしまう。
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ただし、オートセーブ搭載・一度クリアしたステージはほぼ全てスルー可能・簡単に残機稼ぎ可能なこのゲームでは、ゲームオーバーのリスクは小さいと言える。
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わざとゲームオーバーになることで、クリア済みのボスステージを再プレイすることもできる。
裏を返せばゲームオーバーにならなければボスステージに再挑戦できないということでもあり、この点は若干、難点といえるか。
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やり込み要素が隠しステージぐらいしかなく、高難度のステージも存在しないため、前作同様コアなユーザーには物足りない。ワンアップできる機会が多いこともあり、2Dマリオではもっとも低い難易度といってもよい。
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またその隠しステージは、1度出現させた後も、出現元のステージの隠しゴールに入らないと再挑戦できない(マクロゾーンを除く)。
更に隠しステージをクリアしてもミスしても、その度に出現元のステージに戻されてしまうので、連続してトライする事ができない。
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ただし、最終マップは今までの低難度なイメージを吹き飛ばすかのような高難易度であり、人によっては「歯ごたえがある」と思えることもある。1ステージが長く、中継点がない。
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無論、クリアできないのならイージーモードを使えばある程度は簡単にステージクリアができる。
総評
前作はマリオの面白さのエッセンスを保ちつつもロンチタイトルであったこともあり、規模の小さな小品的な出来栄えでボリューム不足が否めなかった。
それに対し本作ではモノクロかつ小画面という制約がありながら、『スーパーマリオワールド』並のアクションやグラフィック・ボリュームを持ち込むことに成功。
さらに「どこからでも始められ、どこでもやめられる」という携帯機の利点を持ったまさに「ゲームボーイ版スーパーマリオ」と言うべき魅力に満ちた作品となり、『スーパーマリオワールド』の要素を取り入れた豊富なゲーム性と携帯機らしいお手軽さ、本編シリーズには出せない「ランド」ならではの独特の世界観を持ち合わせた良作に仕上がった。
余談
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今作で初登場したワリオは、次回作以降からワリオが主人公のマリオとは独立したシリーズを展開していき、マリオシリーズの派生作品でもレギュラー出演するようになった。→ワリオシリーズ
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一方で、本作で中ボスに格下げされた前作のラスボス・タタンガは、残念ながら本作以降は再登場していない。
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卓上に置かれた開かれた本から、本作の舞台となる数々のゾーンが次々と現れていくさまを表現した粘土アニメーションが特徴的。
終盤にワリオが登場する。『俺だよ! ワリオだよ!』というおなじみの台詞はここから柄ワラテイルが、映像内ではセリフを言い終わらない内に本を閉じられてしまうという締めくくりになっている。