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テトリス - (2019/01/11 (金) 14:18:53) の編集履歴(バックアップ)
テトリス
【てとりす】
ジャンル
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落ちものパズル
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対応機種
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IBM-PC、Apple II、PC-8801、PC-9801 ファミリーコンピュータ、ゲームボーイ アーケード他多数
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発売元
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Spectrum HoloByte、Mirrorsoft 他
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日本版発売元
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BPS、任天堂 他多数
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開発者
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アレクセイ・パジトノフ他2名
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発表日
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1984年6月
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製品版発売日
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【IBM-PC版】1986年
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判定
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良作
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テトリスシリーズリンク
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概要
4つのブロックで構成された特定の形のピースを落とし、ブロックの山を消し続けていくアクションパズルゲーム。全ての落ちものパズルの原点になった、世界的に超有名なゲーム。
元々は旧ソビエト連邦の科学者「アレクセイ・パジトノフ」他2名が教育用として開発したものだが、やがてアメリカのSpectrum HoloByte社によって最初にゲームとして製品化。
その後、このゲームは高く聳える国境を幾重にもまたいだ交渉の数々の末に、全世界での市民権を獲得することになる。
特徴
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基本ルールは非常にシンプル。
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プレイの舞台は細長い枠で囲われたエリア(標準は横10×縦20ブロック)で、その上中央からピースが落とされる。落とされたピースは(最初は)ゆっくりと下へ向かう。
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ピースは4つの正方形ブロックで構成され(通称「テトリミノ」。ゲームタイトルの由来にもなっている)、形状によって全部で7種類ある。
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操作は左右と回転。そして落下。下のブロックに接地するとピースは固定されてもう動かせない。そして新しいピースが落下してくる。
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落下後、横一行の隙間がなくなるとその行が消える。一度に複数揃った場合は同時に消え、さらに高得点を得られる。そして空いた分だけ、上のブロックの山が下へ落ちる。
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エリア最上段まで落下済みのブロックが到達してしまうとゲームオーバー。そうならないように、ピースを隙間なく組み合わせ、ブロックを消していかなければならないが、プレイするうちにだんだんピースの自然落下速度≒難易度が上がっていく。
評価点
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パズルにアクション性の導入。
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ジグソーパズルにせよ、クロスワードにせよ、パズルとは本来、完成を目指す過程で方法は問われないものだった。
そこに「ピースの落下時間内に過程を考えつつ組み上げる」というアクション性を導入する事によって、思考の俊敏性を求められる新たな要素を作り出した。
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テレビゲームというプラットフォームを媒体としたコンピュータパズルならではの発想であり、言うなれば本作はアクションパズルの原点でもあるといえる。
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非常にわかりやすいゲーム性
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デモ画面を見るだけでも分かるシンプルなゲームで、ゲーム自体を全くやった事ない人でもすんなり入れる。
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それでいてやりこもうとすると、ピースの出方に応じてブロックの組み方等の思考を要する要素があり、「ラインをそろえて消す」というシンプルさも相まって中毒性が高い。
問題点
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変化に乏しいゲーム性
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「そろえて消す」というルーチンの繰り返しになることはルール上必然だが、ゲーム進行に伴う変化が「徐々にピースの落下速度が上昇する」ことしかなく、やる事は終始変わらないので根本的な面で変化に乏しい。
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後の落ち物パズルではフィールド内にあらかじめブロックを配置しておく、対戦相手を用意し敵AIの行動パターンを変化させたりといった、能動的な変化の要素が取り入れられていく事になる。
総評
「落ちものパズル」というジャンル、ひいては「アクションパズル」という概念を確立しただけでも歴史的に充分な評価に値する。シンプルで解り易い基本ルールだが高い中毒性を有しており、様々なメーカーが様々な機種でリリースした。
そして、その作品毎によってビジュアルの雰囲気だけでなく、システム・仕様のマイナーチェンジが多種多様に施されているのもこのゲームの特徴だろう。本質を維持したまま、様々な楽しみ方が増えていくという点はなかなか面白い。
余談
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3DSのバーチャルコンソールでGB版が2011年12月28日から400円で配信されていたが、2014年12月31日で配信停止となった。
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同じく、バンダイナムコゲームス製の3DS版『テトリス』のダウンロード版も配信終了しており、2015年9月現在3DSでダウンロードできるテトリスのゲームは『ぷよぷよテトリス』のみとなっている。