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ソニック ジャム - (2022/11/08 (火) 08:29:38) の編集履歴(バックアップ)


現在判定変更議論スレ11で「なし→良作」への判定変更を議論中。
【議論開始日】2022/11/08【初回〆日】2022/11/15


ソニック ジャム

【そにっく じゃむ】

ジャンル アクション
対応機種 セガサターン
メディア CD-ROM
発売・開発元 セガ・エンタープライゼス
発売日 1997年6月20日
定価 4,800円(税別)
プレイ人数 1~2人
廉価版 サタコレ:1998年7月23日/2,800円(税別)
判定 なし
ソニックシリーズ


概要

PROJECT SONICの第一弾として製作されたソニックシリーズ初のオムニバスソフト。
MDカセットで発売された4作に加え、おまけ要素の『SONIC WORLD』を収録したタイトルになっている。

収録タイトル


評価点

  • 移植度は高く、以下のような新要素も追加された。全体的に難易度を下げる追加要素が多い。
    • 移植に際し難易度が下がった「EASY」「NORMAL」が追加。原作と全く同じ配置の「ORIGINAL」を含めた3段階で選択できるようになり、シリーズ初見のプレイヤーでもプレイしやすくなった。
      • 難易度によって「ORIGINAL」から敵やトラップが削られていく。特に「EASY」ではかなりの数のトラップが省略される他、一部コースはルートが短縮、ボスの耐久力減少、さらに1ZONEにつきACTは規定の1つのみになる。*1
    • 『1』『2』に中断セーブ機能が追加され、ゲームをやめる際に自動セーブされ、中断したACTの最初から再開できる。『ソニック3』および『ソニック3&ナックルズ』では原作通りのセーブ機能が使える。
    • クリアしたACTのタイムアタック・スペシャルステージのみを遊べる特殊モードも追加された。
    • オプション項目として、日本版と海外版の説明書を閲覧したり、制限時間の有無(原作にあった10分で強制ミスになる仕様)を設定可能になった。『1』では『2』以降から逆輸入されたスピンダッシュの有無も設定可能。
    • 『ソニック3』以降では一部効果音が『ソニック2』以前から少し変更されている。
    • 『ソニック&ナックルズ』最大の特徴だったロックオン機能が再現されている。タイトルを選択した際にどのソフトをロックオンするかを選択出来る。
      • ただし、『ブルースフィア』と『ナックルズ イン ソニック2』は『1』と『2』に追加された機能を使えない。
      • ちなみにソフト選択画面はMD版のカセットを再現したものから選択するようになっており、ロックオンしカセットを挿すシーンもきちんと再現される。
    • 各ソフトに仕込まれた裏技も難易度選択を問わず再現されている。デバッグモードすらも。
  • 「SONIC WORLD」の各種資料もなかなか充実している。
    • シリーズ初の完全3D*2ステージとなっており、自由に探索が可能。ステージにはシリーズの資料を閲覧出来る施設がある。
      • ムービー集を閲覧出来るムービー館は『ソニックCD』のOP/EDムービー、OVAの予告映像、歴代タイトルのCM集や未公開のCG映像…と当時としては充実した映像資料を収録している。特に『ソニックCD』のムービーは高画質化されており、MCD版からBG0Mのタイミングも調整されるなど大幅なブラッシュアップが行われている。
    • このモードは『ソニックアドベンチャー』のプロトタイプを兼ねており、おまけとしていくつかのミッション(規定数のリングを拾い、戻ってくるタイムを競う、など)も用意されている。

問題点

  • 「SONIC WORLD」のカメラワーク
    • 完全3Dが初だった事もありカメラワークがこなれておらず、自由に視点を動かす事が出来ない。カメラを固定する事も可能だがまったく動かなくなるため見たい場所が見られない……と、カメラには問題点多数。
    • 加えてソニックの速度で視点が動き回るため、強烈な3D酔を引き起こす。

総評

シリーズ初のオムニバスという事もあり、収録作品こそ少ないもののムービーや資料の閲覧が用意されるなどファンアイテムとしての出来は良い。
また、収録タイトルにも難易度変更や中断セーブが追加された事で原典よりも遊びやすくなっており、良移植といって良い内容である。
MDカセットソニックを一括で遊べる内容なので今作からソニックに入ったというプレイヤーも多く、シリーズファン拡充に貢献した一作と言えよう。


その後の展開

後に、さらに収録数の増えた『メガコレクション』や『ジェムズ コレクション』が発売されたので「旧作を遊ぶだけ」ならそちらを手に取る方が楽ではある。最終的にメガドライブ部作のソニックは、任天堂ハードのバーチャルコンソール配信に落ち着く形になった。