【ころぱた】
ジャンル | 自律キャラおつかいアクション | DSi版推奨 |
対応機種 | ニンテンドーDS | |
発売・開発元 | ラックプラス | |
発売日 | 2009年12月24日 | |
定価 | 4,800円(税別) | |
配信 |
DSiウェア 2014年4月16日/1000ポイント |
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判定 | 良作 |
主人公の女の子・ひまわりが無事にお使いに行けるようにステージを誘導していくパズルゲーム。
ステージ内にはさまざまな仕掛けがあり、アイテムをうまく配置して仕掛けを連鎖的に動かし、ステージごとに設定された条件をクリアしていく。分かりやすく言うと「ピタゴラ装置(*1)を作るゲーム」である。
ゲーム中にはひまわりをはじめドット絵で描かれたかわいらしいキャラクターたちが登場し、ステージの合間のデモも(かなりきわどいネタがあるものの)ほほえましい内容になっている。キャラクターのかわいさに釣られて本作を買ったプレイヤーも多かったようだ。
非常に難易度の高い試行錯誤型のパズル
かわいい見た目とは裏腹に、本作はかなり辛口のパズルゲームに仕上がっている。
ステージ4まではアイテムや仕掛けの数が少なく正解の配置も分かりやすいが、新しいアイテムや仕掛けの種類が増えるステージ5以降は、簡単な説明は出るがどんな動きをするのかは実際にやってみないと分からないようになっている。
また、アイテムや仕掛けの動きには物理演算が利用されており、ボールや台車の動きに慣性があったり、ボールをぶつけた位置でドミノの倒れ方が変わったり、鏡の位置で光の反射角が変わったりする。1ドットずれただけでも全く異なる動きをするため、再生して動きを確認しては細かな微調整を繰り返していくことになる。
勝手に動き回るひまわりもパズルの一要素になっており、驚かせて走らせたり転ばせて動きを止めたりして動きを誘導する必要がある。
ひまわりには「機嫌」と「体力」のパラメータがあり、体力ゲージの量や機嫌の良し悪しで「坂を上る/上れない」「ボールを投げる/蹴る」などの動きが変わり、どちらかが0になるとひまわりが泣き出してやり直しになる。このため、ステージによっては食べ物を与えてパラメータを回復させたりわざと機嫌を悪くさせたりすることも計算に入れなければならない。
もちろん、ひらめきも重要である。一見簡単に見えるがその方法では詰んでしまう場合や、使うと見せかけて使わないアイテム、あるいは本来の用途とは違う使い方をするアイテムがある場合が多く、詰まったときは「同じことを少ないアイテムでできないか?」「別の使い方はないのか?」といった発想の転換が必要になる。
細かな微調整とひねりの利いた謎解きがあるため、1ステージをクリアするのに数時間かかることもあるが、「試行錯誤を繰り返して自分なりの正解(*3)を見つける」のがこのゲームの醍醐味であり、答えが分かったときの充実感は普通のパズルゲームではなかなか味わえないものがある。
「一度詰まってしまうと先のステージに進めずもどかしい」「アイテムや仕掛けのチュートリアルがなく、使い方が分かりにくい」と指摘されることがある。
ネット上のレビューや口コミなどの評価はかなり高かったものの、生産本数がわずか5000本(しかも5000本完売)であったために、2009年発売のソフトにも関わらず既にプレミア化してしまっている。
そこで今から始めてみようと思った方は、Android版かDSiウェア版を入手することをお勧めする。