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ぷよぷよ! Puyopuyo 15th Anniversary
【ぷよぷよ ふぃふてぃーんす あにばーさりー】
ジャンル
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アクションパズル
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対応機種
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ニンテンドーDS プレイステーション2 プレイステーション・ポータブル Wii
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発売・開発元
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セガ
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発売日
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【DS】2006年12月14日 【PS2/PSP】2007年3月21日 【Wii】2007年7月26日
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定価
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【共通】:5,040円
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レーティング
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CERO:A(全年齢対象)
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分類
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良作
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魔導物語・ぷよぷよシリーズ関連作品リンク
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概要
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『ぷよぷよ』シリーズ15周年の記念作品。『ぷよぷよフィーバー2』の後に発売され、ナンバリングには含まれない。
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今作のストーリーの舞台は、『ぷよぷよフィーバー』の舞台である「プリンプタウン」。ぷよぷよ大会が開催され、優勝者には何でも願いのかなうメダルが授与されると言う。
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ルール数は12種類搭載。キャラクターは全部で22名。今回は『ぷよぷよフィーバー』以前の旧作のキャラも数名復活している。
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DS版では、ニンテンドーWi-Fiコネクションによるネット対戦をシリーズでは初めて搭載。
評価点
豊富なルール
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「ぷよぷよ」「ぷよぷよ通」「ぷよぷよフィーバー」といった定番ルールをはじめ、「はっくつ」「ばくだん」「だいかいてん」「サーチライト」「ずっとフィーバー」「すいちゅう」「こおりづけ」「なぞぷよ」「でかぷよ」の計12種類収録されている。
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同じく記念作品である過去作『ぷよぷよBOX』で収録されていた「ほりあてぷよぷよ」をアレンジした「はっくつ」、おじゃまぷよのかわりに凍り付けにされた色ぷよが降ってくる「こおりづけ」、ぷよを水中に浮かべて連鎖を作る「すいちゅう」など、従来のぷよぷよとは異なる戦略を求められるさまざまなルールが搭載されている。
キャラクター
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『ぷよぷよフィーバー』シリーズのキャラとアルル、カーバンクルに加えて、さらに旧作からサタン・シェゾ・すけとうだら・ぞう大魔王・ナスグレイブ・ルルーが復活。絵柄は『フィーバー2』準拠にアレンジされ、キャラ性能の差がある「ぷよぷよフィーバー」ルールでは、キャラごとに新たな性能が設定された。
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操作キャラではないが、アルルとともに出現するカーバンクル・さかな王子とともに出現するオトモ・アコール先生とともに出現するポポイなど、連鎖カットインなどに登場するキャラも。
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ぞう大魔王は、旧作では組ぷよが地面に着地したときに「ドスン」という効果音とともに画面が揺れる演出があったが、今作でもその演出が再現されている。
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一部の特殊なルールでの背景を除き、対戦中の背景にて『ぷよぷよSUN』のようにキャラの全身イラストがフィールドのバックに表示されるようになった。
ストーリー
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これまでの作品のストーリーモードでは、主人公キャラのストーリーのみだったが、今作ではプレイヤーが操作できるキャラ22名全員に個別のストーリーが用意された。これにより、今までは脇役だったキャラ視点のまんざいデモも多数用意された。
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また、リデルとサタン、アコール先生とルルーなど、ぷよぷよフィーバーのキャラとアルル以外の旧ぷよ(魔導物語)のキャラの会話が初めて実現した。
ネット対戦
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DS版のみではあるが、ぷよぷよシリーズでは初めてニンテンドーWi-Fiコネクションによるネット対戦が搭載された。ネット対戦のランダムマッチングでは「ぷよぷよ通」「ぷよぷよフィーバー」の2ルールがプレイ可能で、フレンドコード交換によるマッチングでのみ初代の「ぷよぷよ」ルールもプレイ可能。
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ランダムによるマッチングでは、レーティングの数値が近いもの同士がマッチングされやすくなっている。
「じゅぎょう」モード
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連鎖の作り方が練習できる「じゅぎょう」モードが搭載された。テンプレートにあわせて連鎖を作っていくモードで、いろいろな連鎖パターンを練習でき、初心者でも自力では作れないような大連鎖を体験できる。用意されている問題数は300種類。
その他
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各キャラごとに専用の対戦BGMが用意された。
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ぷよのデザインを「ソニック」や「モジ」など、別デザインへ変更できる(デザインの種類は機種によって異なる)。
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今回はある程度の数のおじゃまぷよを返しきったときに、「お返しボイス」と呼ばれるカットインが挿入されるようになった(アミティの「お返しだよ!」やアルルの「よーし!」など)。
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Wii版では「いっしょにぷよぷよ」や「リモコンぷよぷよ」など独自のモードが搭載された。
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連鎖ボイスの法則は基本的にフィーバー式なのだが、Wii版のみ「ぷよぷよ」「ぷよぷよ通」ルールでの連鎖ボイス法則が『ぷよぷよ通』風のものに変化する。
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ただし完全再現しているわけではなく、2連鎖目まで掛け声、3連鎖以降にフィニッシュボイスを順番に再生し、連鎖末尾のみカットインを出すというもの。
例えばアルルなら「えい→いっくよー→ファイヤー→アイスストーム→ブレインダムド→ヘブンレイ→ばよえーん→ばよえーん」となり、カットイン演出は最後だけ。このため旧作から見ると「ファイヤーが3連鎖」という違和感もある。
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このボイス法則は後のシリーズでの初代・通ルールでも採用されることになり、『20th』以降はアルルのボイス法則のみ旧作に準じたものに変更された。
問題点・賛否両論点
バグ
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DS版(初期出荷版)ではセーブ回数が一定数を超えると、それ以上セーブができなくなるバグがあった。DS版ではオートセーブシステムが搭載されており、上記の「じゅぎょうモード」を全問クリアしようとすると、必ずこのバグが発生することとなる。
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後にセガにより該当ROMの回収・修正版への交換が行われた。以降の出荷されたソフトは修正版となった。
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また、赤と緑のぷよを同時に消したときの複色ボーナスがないというバグも存在する。
ルールに関して
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「ぷよぷよフィーバー」ルールでは、過去作では自分の送ったおじゃまぷよが相殺されるたびに、自分のフィーバータイムが増えていたが、今作では相手におじゃまぷよを送ったときに増加するというシステムに変更された。
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また、「フィーバーモード」時に降ってくる「連鎖のタネ」のパターンも新規の形に変更された。連鎖のタネにぷよを置いてさらに連鎖をのばす「フィバ伸ばし」がやりにくい、発火点がわかりにくいタネが多いという声も。
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「ずっとフィーバー」ルールでは、慣れた者同士の対戦では対戦がなかなか終わらず非常に時間がかかる場合がある。
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「すいちゅう」は他のルールと大きく違いすぎて取っつきにくいなど、一部のルールは慣れていないと難しいものも。
キャラクターに関して
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『ぷよぷよ』シリーズでは恒例であるが、登場キャラの選定には賛否がある。
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バランスを考えての選考だと思われるが、それでも旧作で人気だったキャラが一部登場しないことについては惜しまれた。
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今作では全キャラがはじめから使用できるわけではなく、「ストーリー」モードで対戦したキャラが新たに使用できるようになるが、どのキャラのストーリーをクリアーすれば、自分の使いたいキャラが解放されるかがわかりにくい。
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なお、救済措置としてか、すべての隠し要素を一気に解放する裏技コマンドがある。
ストーリーに関して
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本作のストーリーは全員共通で「プリンプ魔導学校主催のぷよバトル大会に参加し、なんでも願いが叶うメダルを手に入れるため優勝を目指す」というもの。
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このため漫才デモの背景画像は全て「ぷよ大会」の背景を使い回し(一部色変更)となっており、あまり代わり映えがしない。
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「誰か一人が優勝する」というストーリー設定上、どのストーリーも結末はパラレルになっている。
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ストーリー中、違和感のある描写がある。
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言葉を喋れない系統のキャラクターと対峙した時、一方のルートでは言動を理解できているのに、別のルートでは理解できない、など。
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アコール先生より、ルルーの方が年上とも受け取れるようなシーンがある。ただし、両者とも今作での年齢は明確には設定されていない。
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公式ウェブラジオにて、ルルー役の近藤佳奈子の「ルルーは18歳なんですよね」という言葉に対して本作のプロデューサーの細山田水紀が「それは…」と口ごもったという逸話がある。
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その他にも、例えばサタンがカーバンクルを呼び捨てにするなど、キャラの呼称などで一部違和感のある場面もある。これらについては後の作品で改善されている。
ネット対戦での問題点
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対戦できるルールは「ぷよぷよ」「ぷよぷよ通」「ぷよぷよフィーバー」の3つ。ただし、「ぷよぷよ」ルールはフレンドとの対戦のみ。
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Wi-Fiでのネット対戦で負けそうになると回線を切断するという行為が多発した。
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どちらかが切断行為を行うと、両者のレーティングが下がってしまうが、廉価版では切断した側のみレーティングが下がるように変更された。
その他
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『ぷよぷよフィーバー2』の「はくぶつかん」のような、ストーリーモード以外で世界観を楽しめる要素がなくなった。
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前作『フィーバー2』までのプロデューサーは湯田高志氏だったが、本作『15th』以降は細山田水紀氏に交代しており、その影響か今作以降はお祭りクロスオーバー風な世界観へと作風が大きく変化している。
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プレイ動画の保存機能がなくなった。
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ミニゲームがなくなった(Wii版のみ少しだけ搭載されている)。
総評
大きなバグは修正されており、豊富なルール・多数のキャラでぷよぷよが楽しめる魅力を考えれば、問題点・賛否両論点はささいなことであるといえる。ハンデをつけて対戦したり、「じゅぎょう」モードで練習したり、初心者から上級者まで楽しめ、『魔導物語』や旧ぷよからのファンも、『ぷよぷよフィーバー』からのファンも、本作からのプレイヤーも楽しめるように工夫されている。また、ネット対戦という新要素も追加されており、誕生15周年記念にふさわしい作品となっている。
後に、本作のシステムなどを多く引き継いでナンバリング本編7作目『ぷよぷよ7』が、さらに本作と同様の記念作品として20周年に『ぷよぷよ!! Puyopuyo 20th anniversary』が発売された。
また、本作をベースにしたメダルゲームも発売されている。