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ココロ@ファンクション! - (2017/03/11 (土) 19:58:24) の編集履歴(バックアップ)


ココロ@ファンクション!

【こころふぁんくしょん】

ジャンル ココロ、ときはなつADV
対応機種 Windows XP(SP3)~8
発売・開発元 PULLTOP
発売日 2013年9月27日
定価 9,240円
レーティング アダルトゲーム
判定 なし


ストーリー

21世紀も半ばに差し掛かろうかっていう今は、まさにネットワーク全盛期と言った感じだ。
多機能通信カード『オルカ』があれば、電話やネットは言うまでもなく、
膨大な数のアプリを使えば、買い物や家電の操作もできるし、学園の授業も受けられる。

身分証や保険証なんかの証明書も『オルカ』にまとめられているし、
これ一枚に生活(こ関わる全てが集約されていると言っても過言じゃない。

俺、速水太陽(はやみたいよう)は、そんな『オルカ』が支える最先端都市にある
『誠進学園』で学生代表をしていた。

友人にも恵まれ、大きな問題なく日々を過ごしていたのだが……。
そんなある日、突然『オルカ』の自動更新によるバージョンアップがあった。
そして、その時のバグで一部の学生たちの「オルカ』に、
妙なアプリ『ココロファンクション』がインストールされてしまったんだ。

どうやら俺もそのうちの一人で、 アプリによって「自分の心が人に閤こえる」機能を手に入れてしまったようだ。

会長!大変です!」 「どうしたんだい?(しかし、君のそのたゆんたゆんなおっぱいは一日中揉みしだいても飽きなさそうだね)」
「会長!? 変態です!!」

しかもこのアプリ消せないし、かといって「オルカ」を手放すなんてもってのほか。
それからというもの、内に秘めていたエロい妄想がダダ漏れっぱなし。

さらには、俺の持つアプリ以外にも特殊な機能を持ったアプリがあるらしく、
>学園には次第にトラブルが増えていって――

このままではまずい、と思った俺は『ココロファンクション対策委員会(CFC)』を立ち上げ、

不思議アプリに悩んでいる人同士助け合い、問題に対処するための活動を開始した。

俺の、俺たちの平和な学園生活は取り戻せるのだろうか!?
(公式サイトより)


登場人物

  • 速水太陽(はやみたいよう)
    • 本作の主人公。学園の生徒会長(事情があって後辞任)。ストーリーにもあるように、ココロファンクションによる被害で
      変態会長の烙印を押されてしまった。
    • 表向きはイケメン有能なのだが、実際のところはかなりの助平であり、エロい妄想が絶えないむっつり男である。
    • ただ、行動力と本人のスペックは非常に高く、決してエロいだけの人間ではない。
  • 蓮ヶ瀬水菜(はすがせみな)
    • 理想的という例えば相応しい、完璧美少女(しかも巨乳)。
      …なのは本当に序盤だけで、蓋を開けてみればとんでもない猫かぶり。
      更に厨二病患者であり、自作のアプリには仰々しい名前をつけていたりする。
      メインヒロインのはずなのだが、彼女のルート以外ではあまり仲良くはならない。
  • 譲葉聖(ゆずりはひじり)
    • 人当たりのいい最近の女子学生。巨乳。太陽のことを想っているが、今一歩踏み出せない仲。
      友達程度の関係なら最高の存在だが、本人としてはそれ以上の関係に発展するのが恐い、という
      自信のない弱い点が大きい。ちなみに、彼女のルートはお楽しみシーンが豊富。
  • 白草めばえ(しらくさ-)
    • 白草姉妹の双子の姉。髪をわざわざ染めて区別しているようである。
      お調子者で、人懐っこい猫な性格。調子に乗って発言して、いぶき(妹)に窘められるのが常態。
  • 白草いぶき(しらくさ-)
    • 白草姉妹の双子の妹。人見知りと引っ込み思案が強く、めばえとは対照的な性格。
      ただしっかりもので、めばえのよきストッパーな存在といえる。
  • 速水朝顔(はやみあさがお)
    • 太陽の実妹(義理ではない)。引きこもりで巨乳。
      人気アプリ制作者で、凄腕のエンジニア。普段着は裸Yシャツ。
      引きこもりというだけあって、かなり陰気な性格で、毎日太陽にお使いを指示するラスボス的存在。
      非攻略対象キャラ
  • ベル
    • オルカに搭載された古いアプリである「コンシェルジュ」のマスコットキャラ。
      持ち主の私生活を音声によってサポートする。
      太陽のベルは特殊な仕様となっており、まるで生きているかのように表情豊かな存在となる。
      SR存在なので、実際に触れることは出来ないが、リアクションは実物そのものといってよい。
  • 遠藤知慧(えんどうちえ)
    • 生徒会副会長(後に会長)。非常に厳格な性格で、悪く云えば融通がきかない。それで巨乳。
      太陽のことを高く評価していたのだが、ストーリーにもあるように、ココロファンクションの弊害により、
      太陽及びCFCを目の敵にしてしまう。サブキャラでは人気が高い。
  • 春咲かすみ(はるさき-)
    • 生徒会役員。かなりいい加減な性格。めばえとキャラが近い。
  • 野原花音(のはらかのん)
    • 朝顔と唯一接触できる少女。引っ込み思案で大人しい、いぶきとキャラが近い。
  • 藤袴環(ふじばかまたまき)
    • 太陽のクラスの担任。巨乳。面倒事を押し付けられる不運な立ち位置。
      アペンドシナリオ(後述)では意外な出番がある。

用語

  • KIZUNAS
    • アバターを使ったコミュニケーション二次空間。
      現実でいうところのアメーバピグのようなもの。
  • オルカ
    • 本人に関するありとあらゆる情報が組み込まれた万能端末。
      大きさは掌大の長方形。同時にPCとしても利用可能。
  • SR
    • 二次元的仮想物質。SRユニットという機器をはめることで、「視覚、聴覚、触覚」を脳に伝えることが出来る。
  • ハル
    • 学園のネットワークやシステムを一括管理している。
  • ハートリンク
    • 学園のコミュニケーション空間。公式掲示板やLIVE通信も備えている。
      現代でいえば、拡張型SNSというところか。
  • CFC
    • ココロファンクションによる被害への対策本部。太陽が会長で、ヒロイン達が会員となる。
  • ハートプラス
    • 一日一回、任意の相手にポイントを付与する機能。学園の全員からもらうと、特典があるようだ。
      ちなみに、不祥事を起こすと没収される。
  • ココロファンクション
    • 不特定の生徒に自動でインストールされた謎のアプリ。キャラ別で「ココロファンクション・○○○」
      といった様々な用途のものが存在する。それは人智を超えた効果を発揮しており、
      一歩使い方を誤れば非常に危険なアプリになる。自分で消すことも出来ない。
      + 各キャラのココロファンクション一覧。※ネタバレ注意
      キャラ アプリ名 効果
      太陽 Ver. オープンウインドウ 自分の妄想が漏れる→他者の心の声が聞こえる→任意でON/OFFが可能。範囲も広がった
      Ver. ナビゲーター 問題解決へのプロットがわかる→プロットまでの明確な情報がわかる
      朝顔 Ver. インビジブルリンク 任意で姿を消せる
      智慧 Ver. インプレッション 電子データを自由に改鼠する
      めばえ Ver. クローズドワールド 好意を持つ相手を閉じ込める
      いぶき Ver. ペルソナチェンジャー 人格を任意で変化させる。多重人格者?
      相手にコスプレをさせる

評価点

  • 高いビジュアル効果
    • SRのウィンドウ表示エフェクトは、非常に滑らかで物語の演出では高い効果を発揮する。
      ところどころでもアニメーションによる演出も入り、読み進める楽しさが増す。
  • 豊富な性的シーン
    • シナリオ重視なゲームであるが、お楽しみシーンは多め。ただキャラ別で少々差がある。
  • 無理の無い設定
    • 今から40~50年後の時代設定であるが、無理のない発展が見込めるもので、
      中々リアルな時代描写が噛み合っている。
  • 主人公
    • 今では逆に少なくなった、オープンな助平であるが、いざとなったときの活躍は評価が高め。
      色んな意味で竹を割ったような性格をしているので、嫌悪感のない、良質なキャラクター付けになっている。
      ほとんどのルートでは太陽が主体となってシナリオが進行するため、ヒロイン以上に存在感が強い。
  • 淫語演出
    • 主人公のアプリによって、ヒロインの心の声がだだ漏れになるというシステムを使い、
      お楽しみシーンでは「躊躇なく淫語を連発する初なヒロイン」がギャップを誘う。
      また、ピー音もいわゆる「かぐや消し」というあってないようなレベルなので、好きな人にはたまらない。

問題点

  • 序盤の熾烈な主人公たたき
    • 体験版の範囲+αでは、主人公は自身の設定により学園全体から嫌悪される存在になる。
    • それがその後の展開に活きるわけだが、昨今の「主人公にベタ惚れヒロイン揃いの緩い学園ラブコメ」とは一線を画しており、合わなかった人は多いだろう。
  • テキスト不備が多い
    • 単純な誤字脱字は勿論、漢字の使い方が定まっていなかったりする(例:「そういうこともある」と「そう”言”うこともある」といったテキスト差異)。
      一応これでも、修正パッチで改善はされているのだが、それでも多い。
  • どっちつかずなセールスポイント
    • シナリオに重きを置いている割には、肝心のシナリオにも不満点が多い。
      一部のルートでは根本的な解決がされておらず、また別のルートではシナリオの決着があっさりすぎるなど、消化不良な部分が多い。
      かといってお楽しみシーンが多いというと、抜きゲーと比べてもそうでもない。
      このゲームに限ったことではないが、性的シーンが連続だったり単発だったりで、初回は使いドコロが定まらないことも多い。
      キャラ萌えを楽しむ程度であれば十分及第点な出来なのは確かなので、気にするかどうかは各人の好みに委ねられる。
  • 意味のない実妹設定
    • 朝顔は実妹であるが、近親相姦という背徳な設定はあまり活かされていない。
      そもそも速水家の両親の描写が 一切ない ため、この兄妹設定は蛇足と取るプレイヤーもいる。
  • Lovely Love
    • アペンドシナリオで、後日談が描かれる。シナリオの骨子は同様で、各ヒロイン別で展開が異なる。しかし Lovely Loveってどういう意味だ (直訳すると『愛のある愛』わけがわからないよ)。
      ただ、アペンドというにはボリューム不足。お楽しみシーンも少なめ。
      しかもこのアペンドシナリオ、 配布期間が短すぎる 別ブランドのゲームも似たようなことをしており、遅めに購入したプレイヤーは厳しい。

総評

近未来というコンセプトを上手く活かせているが、突出した部分がない。
シナリオもエロも中途半端なので、大きな期待をすると少々残念な節があるのは否めない。
小難しいことは扠置いて、キャラに萌えて癖のないゲームがしたい、という方にはおすすめである。