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ドンキーコング2001 - (2014/02/04 (火) 13:45:29) の編集履歴(バックアップ)


ドンキーコング2001

ジャンル アクション
対応機種 ゲームボーイカラー
発売元 任天堂
開発元 レア
発売日 2001年1月21日
定価 3,800円
ポイント 実は第1作の移植
移植の出来はハードを考えれば頑張っている
ドンキーコングシリーズ・関連作品リンク


概要

  • ゲームボーイで発売されたスーパードンキーコングシリーズとしては第4作目。こんなタイトルだが、実はSFCの傑作『スーパードンキーコング』のリメイク。
  • ゲームシステム的には過去にGBで発売されたシリーズを元にしつつ、SFC版に合わせてハンドスラップなどのアクションなどが追加されている。

SFC版と異なる点

SFCとGBの性能差から来る違いは数え切れないほど存在するので、ここでは細部の違いは挙げず、追加された要素を中心に記述する。

  • オートセーブの採用。前作で問題点として上がっていたセーブの不自由さが大きく改善されている。
    • それに伴い、SFC版でセーブポイントの役割を担っていたキャンディーコングの役割が変更。ミニゲームの担当になっている。
    • このミニゲームは後の項で述べるボーナスゲームとは異なり、通常のアクションを使用するもの。
  • ステージ2のマップのキャンディーの店とクランキーの家の位置が交換されている。
  • ステージ2-1「ウィンキーのどうくつ」の構成が変更。
    • SFC版オリジナルのコースが前半で、後半はオリジナル。コースがかなり長くなり。それに伴い、一部アイテムの配置が変更されている。
    • 全コースの中で、後述のシール追加による細かい変更はあっても、ここまで大きな変更ががなされたステージはここだけである。
  • エリア6の「どくガストンネル」「やみのスイッチトンネル」の間に新コース「クレムリンのどうくつ3」が追加。
    • 後のGBA版にも移植されていない本作唯一の追加コース。難易度が非常に高いが、スタート直後に3UPできるボーナスステージが隠されている。
  • 「シール」という収集アイテムが新規に追加。一部のコースに存在する緑色の10本バナナの近くにこっそり隠されており、ドンキーのハンドスラップで発見可能。
    • これに伴い、コースのごく細部が変更されているステージが存在する。
    • このシールはゲームのメインメニューから閲覧可能で、ポケットプリンタで印刷することも可能。
  • メインモードの「アドベンチャー」の他に「ボーナスゲーム」というモードがあり、ここから「ファンキーフィッシング」と「クランキーのミニゲーム」が遊べる。
  • 1周するとオプションに「スターバレルOFF」(SFC版のコンティニューバレル)「DKバレルOFF」が追加される。
    • これらのモードは上級者向けのやりこみモード的な立ち位置で、更にシールの配置も全て変更される。
  • BGMは大半が『スーパードンキーコングGB』からの流用で、流用されていない曲はSFC版から新規にアレンジされているものが多い。ただし、全くの新曲も。

評価点

  • ゲームボーイカラーの性能を考えれば、移植度は上出来といえるレベル。コースもほぼ忠実に再現されており、ゲームボーイの限界に迫ったタイトルと言える。
    • ボスも、ボスノーティが速くならないなどの問題はあるものの概ね忠実に再現されている。
  • ゲームボーイカラー専用となったためグラフィックレベルが大きく上昇し、見づらいという問題もかなり改善されている。
    • 流石にSFC版には遠く及ばないが、マップ画面などの再現度もかなり高い。
  • 「ファンキーフィッシング」は正直地味な内容だが、なかなかスコア稼ぎが熱いゲームであり、稼ぎだすとなかなかやめられない中毒性を持っている。
    • 後のGBA版でもプレイすることができた。

問題点

  • 本作がリメイクとして宣伝されなかったこと。本作がSFC版『スーパードンキーコング』のリメイクであることを伺わせる要素は公式ホームページのスクリーンショットくらいであり、
    パッケージ等には一切記載されなかった。そのため新作だと思って買って行く人は多かったと言われる。
    • 上述の通り、ハードの性能差を考えれば決してレベルの低い移植ではない。「あのスーパードンキーコングが手のひらに!」くらいの宣伝をしても良かったのではないだろうか。
  • BGMの流用は同じSFC版を元にした曲が多いので気にならないものが多いのだが、やはり『GB』でステージ曲用としてアレンジされた「キングクルールの船」はラスボス戦としては若干緊張感に欠ける。

総評

オリジナルであるSFC版が屈指の傑作であるだけに、普通に遊ぶぶんなら本作も十分遊べる出来といえる。
しかし、任天堂にしては珍しく企業問題が最大の問題点になるタイトルであり、この点だけ見ても手放しに良作とは言えなくなってしまっている。
本作のわずか3年後により完成度の高いGBA版が出てしまっていることもあり、今からわざわざ本作をプレイする価値はほとんどないと言っても過言ではなくなってしまっている。