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ソニック・ザ・ヘッジホッグCD - (2020/10/05 (月) 21:56:24) の編集履歴(バックアップ)
ソニック・ザ・ヘッジホッグCD
【そにっく ざ へっじほっぐしーでぃー】
ジャンル
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アクション
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対応機種
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メガCD,Windows(95版 / リマスター海外)
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メディア
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CD-ROM 1枚
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発売元
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セガ・エンタープライゼス
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開発元
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ソニックCDチーム H.I.C
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発売日
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1993年9月23日
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定価
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8,800円(税別)
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プレイ人数
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1人
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周辺機器
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バックアップRAMカートリッジ対応
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判定
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良作
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ソニックシリーズ
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概要
『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』のシリーズ第三作目。略称は「ソニックCD」。
特に人気の高いタイトルの一つで、今でも『ソニック・ザ・ヘッジホッグシリーズ』最高傑作としてよく名前が挙がる。
本作では奇跡の星「リトルプラネット」が舞台。
ガールフレンドの「エミー・ローズ」と、ガールフレンドの「メタルソニック」が初登場。
ただしエミーのデザインや性格は現在のそれとは大幅に異なっている。
特徴
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過去・未来・現代へのタイムワープ。
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本作では過去や未来へ行くためのマーカーに触れ、一定時間走ることで過去や未来・現代へタイムワープが出来るようになった。
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タイムワープした先(特に過去)での行動で未来が大きく変わる。
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ダッシュ機能の追加
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本作ではスピンダッシュのほかにソニックがその場で駆け出す「ダッシュ」が追加された。
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スピンダッシュと異なり攻撃力は無いものの、通常では到達できない速度でその場から駆け出したり、スピンダッシュでは登りきれないような急斜面も登ったりすることが出来る。
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スピンダッシュやダッシュが一定の量までチャージしないと使えなくなった。
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一応チャージしなくても出せることには出せるのだが、その分初速は遅くなる。
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セーブ機能の実装
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本作では「1」「2」には無かったセーブ機能が初めて実装された。
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また、一度クリアしたステージではタイムアタックモードで遊ぶことも可能。
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但し現代ステージ(各ROUNDのZONE3は未来ステージ)限定。
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シリーズ初のOP・EDアニメーションの導入。
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本作ではゲームを始めるとソニックがリトルプラネットへ突入する場面が、ゲームをクリアするとエミーを救出してリトルプラネットを脱出する場面がセルアニメーションで描かれる。
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製作したのは「ドラゴンボールZ」などで有名な東映動画。
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メガCD版ではセルアニメをドット絵で打ち直すことで再現され、小さい枠の中に少ないフレーム数で描かれていた。
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PC版、『ジェムズ』版、配信版では原版アニメになっている。
評価点
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タイムワープによる自由度の高いアクション
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ZONE3(ボス戦)を除く各ステージには過去、現在、グッドフューチャー、バッドフューチャーの4つのバリエーションが存在し、プレイヤーはそれぞれの時代を行き来しながらゲームを進めていくこととなる。
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同じステージでも時代ごとにトラップ・アイテムの配置やルート構成などが微妙に異なるため、手こずるようなら別の時代に飛んでみるというのもアリ。
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また、未来にワープすると基本的にバッドフューチャーだが、先に過去であることをするとグッドフューチャーに変化したり隠れていた動物が現れるなどといった変化が現れる。
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以前よりストレスの減ったプレイ
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本作では理不尽なトラップが以前より少なめで、以前には有りがちだった「気持ちよく走っていたら急にトラップに引っ掛かった」「スピードを出して走っていたらいきなり穴に落ちてミスになった」などのイライラがある程度解消されている。トゲや後ろ向きのバネはまだ残っている。
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タイムワープの仕様の関係で加速しやすいステージが比較的多いのも好印象。
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この二つの要因からこのゲームの難易度もそこまで高くは無く、初心者でもただクリアするだけなら意外とサクサク進められる。
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高クオリティの音楽。
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今作は発売された地域によって過去ステージ以外のCD音源BGMが異なる。
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日本・欧州版ではゲームギア/セガ・マスターシステム版の『ソニック・ザ・ヘッジホッグ2』のBGMを担当した尾形雅史と幡谷尚史、北米版では『エコー・ザ・ドルフィン』、『エコー・ザ・ドルフィンII』、『バットマン リターンズ (MCD)』、『The Amazing Spider-Man vs. The Kingpin (MCD)』のBGMを担当したSpencer Nilsen、David J. Young、Mark "Sterling" Crewがそれぞれ担当。
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当時はジュリアナ現象の真っただ中であり、その影響かダンスミュージック色が非常に強いオシャレな曲が多い。ボス戦に至っては主旋律がほとんどなく、ベースとラップとサンプリングというヒップホップ調。
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さらに今作にはボーカル入りの主題歌まで収録されている。
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日本・欧州版の主題歌は宇徳敬子とケーシー・ランキンが歌う「Sonic‐You Can Do Anything」、北米版の主題歌はPasticheが歌う「Sonic Boom」で、どちらもソニックフリークを名乗るならぜひとも聴いておきたい名曲。
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どの曲もノリの良いBGMばかり。主人公がサウンドにうるさいという設定を体現してくれたといえる。
問題点
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前述の通りスピンダッシュやダッシュは一定の量までチャージしないと使えない。
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ゲームシステムが複雑化
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複数の時代を行き来する為これまで以上に探索的な要素が増えてしまい、従来のようなひたすら横へハイスピードで走ってゴールするといった爽快感がなくなってしまった。
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またその影響で再開するごとに現在置が分かりにくくなりがちで、マップを把握するまでいちいち地形に引っかかったりと、スピードを維持できずタイムワープに失敗することも多くなってしまう。
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ソニック伝統の高難易度なスペシャルステージ
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本作のスペシャルステージはソニック2同様3Dになっており、「迷路の上空にいるUFOにスピンジャンプして制限時間内に全機破壊する(達成するとタイムストーンが貰える)」というものだが…
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ソニックもUFOも動いているため狙いがつけにくくなかなか当たらない上、ソニックが迷路からコースアウトすると制限時間の減りが早くなるというオマケつき。
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ちなみにタイムストーンはゲームクリアに絶対必要というわけでは無い。
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過去のゾーンでゴールした場合、音源の切り替え時間の影響でステージクリアのBGMが少ししか聴けない。(移植版では解消されている。)
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ソニックとメタルソニックの直接対決が一回のみ。
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ちなみにそのステージは横長のステージをメタルソニックと競走するというもので、メタルソニックの攻撃は勿論のこと所々に仕掛けられた針山や、背後から追ってくるエッグマンが放つ即死ビームも相まって非常に緊張感あるものになっている。が、「散々煽っといてこれだけ?」と感じるプレイヤーもいなくはない。
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ダッシュやタイムワープ等の新アクションがあるものの、根本的なゲームグラフィックスは『1』とほぼ一緒なので、目新しさに欠ける。
総評
CDの大容量を生かしたビジュアル・サウンド面の強化がなされており、ここまで順当な進化を遂げている。
難易度はそこまで高く無いが、その分遊び応えは十分あるのでアクションゲームに不慣れな初心者からコアなゲーマーまであらゆる層が楽しめる良作。
その後の展開
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後にGC・PS2の『ソニック ジェムズコレクション』に収録され、海外ではPS3・360に配信された。
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現在ではスマートフォン向けアプリとして各ストアで配信もされている。
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PCに移植されており、海外ではリマスター版としてダウンロード販売が行われていた。ワイドスクリーン対応やXbox 360コントローラへの対応、60fps化がなされている。
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ただし、このバージョンはセガの手によって日本からの購入が規制されてしまっているため、入手は非常に困難と言わざるを得ない。本作以外のWindowsソフトも現行のセガからは殆どリリースされていないと言って良い。
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旧PC版のWindows 95版は日本でも販売されていたというのに…。
余談
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今作は大島直人と『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』の一部のスタッフが「ソニックCDチーム」名義で制作した作品である。
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本作がソニック1に近い要素があるのはそのためだとも言われている。
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SEGA CD(北米版メガCD)では、ヒロインの名前や舞台が、北米で放映されたアニメシリーズ・北米で連載されたコミックシリーズの物に変更されている。
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エミー・ローズ → プリンセス・サリー
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リトルプラネット → 惑星モビウス
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概要でも述べたとおり未だ根強いファンが多く、北米では移植版がPSNでのトップセラーで月間1位になるほど。
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サウンドテストで一部のスタッフの生年月日を入力するとそのスタッフが描いたイラストが見れる。
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特に左から46、12、25と入力すると現れるイラストはBGMも相俟って怖いと有名。
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プレイ中何もせずに放置しているとソニックがこちらを見てプレイを催促してくるが、そこからさらに3分放置すると「I'm outter here!(じゃあな!)」と言ってどこかへ行ってしまい強制ゲームオーバーになる。
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これは店頭での試遊の際の放置対策とも言われているが、真相は不明。
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地味にシリーズで初めてソニックが明確な言葉を発した瞬間だったりする。
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しかもこの声を当てているのはソニックCDチームのメンバー。
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メガCD版、PC版、ジェムズ(PS2、GC)版ではサウンドテストのイラストのみテイルスが登場する。
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海外でのXBOX360・PS3とスマートフォンでの配信版ではテイルスでのプレイも可能となるが、一度ソニックでゲームクリアしないと使用できない上に、テイルスでプレイするとOP/EDアニメやエミー関係の演出が省略されてしまう。