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ポケモン+ノブナガの野望 - (2015/05/23 (土) 09:39:09) の編集履歴(バックアップ)


ポケモン+ノブナガの野望

【ぽけもんぷらすのぶながのやぼう】

ジャンル シミュレーション
対応機種 ニンテンドーDS
発売元 ポケモン
開発元 ポケモン
コーエーテクモゲームス
発売日 2012年3月17日
定価 5,800円
分類 良作
ポケットモンスターシリーズ関連リンク
信長の野望シリーズ関連リンク


概要

ポケモンとコーエーテクモゲームスのまさかのコラボによって生み出された作品。
ポケモン側からすれば初のSLGであり、コーエーテクモゲームス側からすれば最後のDS作品である。
システムやキャラクターなど、あらゆる面で両作品を共に活かした作りになっている。

  • 両企業の社長が共にお互いのシリーズのファンで、お互い仲がよかったために実現した模様。

ストーリー

舞台は「ランセ地方」。ここには17の国が存在し、ポケモンと心を通わせることができる「ブショー」達が覇権を争っていた。
ランセには、「17の城を手に入れた時、ランセの伝説が蘇る」という言い伝えがあり、ブショー達はそれを目指してイクサを繰り返している。
主人公は、ハジメの国のブショーリーダーとして、ランセの滅亡を目論むといわれるノブナガを筆頭とするブショー達と、イクサを繰り広げていく。

特徴・システム

  • ポケモンと信長の野望の特徴やシステムを上手く組み合わせ、独自のシステムを生み出している。
    • ポケモンからは技や進化、信長の野望からは国盗り合戦を受け継いでいる。戦闘システムは両者の融合。
      • 17という国の数はポケモンのタイプ数に合わせたものだが、偶然にも初代信長の野望と同じ数である。
    • 技構成(本作はポケモンごとに1つ固定)や内政など、両者ともに複雑なシステムは削られているが、システムとしては十分完成されている。
    • イクサに出なかったブショーは、訓練をさせたり、道具を買うための金を稼いだりできる。
      • 面倒な場合やよくわからない場合は、効率は下がるが「おまかせ」で自動消化させることも可能。反対に、長い間何もさせないと不満を訴えて離反したりする。
  • ハジメの国のブショーリーダーとなった主人公は、序盤は自国の領土を守るためにイクサを続けるが、次第にランセ統一を巡るイクサに巻き込まれていく。
    • ラスボス臭を放つノブナガに対してパートナーがオイチというのも「おやっ?」と思った人は多いだろうが、裏切ったりはしないのでご安心を。
  • 本作では、隣国に攻め込む「イクサ」によって領土を広げていく。
    • 要するにSLG版ポケモンバトルである。1人が1匹のポケモンを出すことができ、両軍ともに最大6匹が同時にイクサ場に出る。先に相手を全滅させると勝利で、城攻めの場合は城を獲得することができる。
      • 中には、勝利条件が相手の全滅ではなく、マップ上の旗を全て取って守り抜く必要があるマップも存在する。
    • 念のため書いておくが、本作で戦うのはポケモンであり、ブショーはサポートができるのみである。
  • 条件を満たしてイクサ及び訓練で出現したブショーを倒すと、自軍にスカウトすることができる。
    • 弱点を突いて倒す、ダメージを受けずに倒すなど。ただし、相手の領地がまだ残っている場合はそこに撤退するだけ。
    • 主役級ブショーのスカウトには、こちらも主役級ブショーで条件を満たす必要がある。
  • ブショーとポケモンの絆を「リンク」と言い、本作はイクサや訓練などで「リンク値」を上げることでポケモンが強くなっていく。
    • 本家と違い個々のポケモンにはレベルが設定されていないが、レベル進化の代わりとして、ステータスが一定値を超えることにより進化するようになっている。
      • 本家で進化の石などの特殊な進化方法があるポケモンは、この限りではない。
    • 「うつわ」の値までの数のポケモンとリンクすることができる。
    • また、リンクにはブショーごとに適正があり、グラ・セリフが使い回しのブショー(通称「モブショー」)でも得意なタイプがしっかり設定されている。
      • この得意不得意は最大リンク値に反映される。得意なタイプのポケモンとは70%ほどまで上げられることが多い。主役級ブショーに至っては、90%を越えるポケモンが複数いる。
    • 各ブショーには、1種族だけ「ベストリンクポケモン」が存在する(主役級ブショーには例外あり)。ベストリンクポケモンは、リンク値を100%まで上げることができる。
      • リンク値が100%になると、「次ターン攻撃不可」「自分の能力ダウン」などの技のデメリットがなくなるポケモンもいるため、ただのステータス強化に留まらない。
  • ブショー自身にもステータスがあり、ポケモンのステータスと合わさってイクサでの強さが決まる。
    • ブショーは、1回のイクサに一度「ブショーパワー」を発動することができ、一定ターンの間攻撃力増加・移動力増加などの恩恵を受けられる。
  • また、主役級のブショーは、条件を満たすと「ブショー進化」が起こる。
    • その多くはベストリンクポケモンとのリンク値を一定以上にするというものだが、さらに別の条件が付いているブショーもいる。
      • 例えばリンク値一定以上に加え、自らの主君と同じ城でイクサをする、など。
  • 登場ポケモン・ブショーは共に200。主人公と『戦国無双』シリーズでお馴染みのクノイチのみオリジナルキャラクターであり、後の198人には歴史上の人物の名が付いている。
    • ノブナガやヒデヨシなどの主役級ブショーは言うまでもないが、モブショーにも名前が付いている。
      • リキュウやサスケなど誰でも知っている名前から、マイナーなものまである。もちろん彼らにも「ベストリンクポケモン」が存在する。
    • ポケモンについても、簡単に手に入るポケモンからレア出現のポケモン、条件を満たさないとリンクできない伝説のポケモンなどが登場する。

評価点

両シリーズを活かしたコラボレーションと、見応えのあるグラフィック

  • なんといってもまずはこれだろう。両シリーズの魅力を損なわず、デザインやシステム面が非常によく出来ている。
    • 立ち絵のブショー&ポケモン、イクサ場でのSDサイズのポケモンのどちらも個性が良く出ている。さすがDS後期の作品と唸らせる出来。
      • また、ブショー進化後の立ち絵は、ベストリンクポケモンを意識したデザインに変化する。さほど違和感があるわけでもなく、ポケモンのデザインが上手くマッチしていると言える。
      • ランマルの立ち絵は必見。

良好なストーリーとゲームバランス

  • ストーリーは単純なほうだが、最後の最後であのブショーの意外な一面を見ることになる。ただの勧善懲悪に収まらないものとなっている。
    • 両シリーズの年齢層の違いに配慮した結果だと思われるが、見事に成功していると言える。
    • 本編中では、敵が弱すぎるor強すぎるといった事態に陥りにくく、最後まで程よく歯ごたえを感じながら進められる。
      • 攻めるにしても、領土防衛のために残すにしても、敵軍とのタイプ相性を考慮する必要がある。このコラボだからこその醍醐味と言えるだろう。
      • 気を抜いているとすぐ領土を侵略されることもあり、緊張感を持って楽しめる。
    • 各城によってイクサ場のマップが違う。固有のギミックもあり、バリエーション豊富。
  • 各ポケモンや技のタイプ・相性がわからないと戦略を立てられないのだが、『ポケモン』の知識が少ないであろう『信長』側のユーザーにも配慮がなされている。
    • イクサ中には、ポケモンや技のタイプ、攻撃範囲などをメニューを開かずに確認できる。相性も攻撃前にわかるため、ポケモンの知識がなくとも相性表を見る手間が少なくなるようになっている。
    • もちろん、イクサを仕掛ける前にも情報を確認可能。ポケモンのタイプが色分けされており、ひと目でわかる。

賛否両論点

状態異常の影響が非常に大きい

  • 状態異常の種類は、ポケモンに準拠して「どく」「もうどく」「やけど」「ねむり」「こおり」「まひ」「こんらん」「ひるみ」の8種。ひるみだけは他7種と重複する。
    • ただのスリップダメージである「どく・もうどく」、技「さいみんじゅつ」や特性の効果でしかかからない「ねむり」、かける技が少ない「こんらん」は大したことがないのだが、他の状態異常が凶悪。
      • 行動不能系は言うまでもないが、「まひ」「やけど」のステータス低下も非常につらい。
    • いずれも本家『ポケモン』と似たような効果なのだが、6vs6かつ陣営別のターンに別れて動く本作上では影響力がより大きく、かかってしまったポケモンは半ばお荷物状態になってしまう。
    • 本家と違い、状態異常専門の補助技は「さいみんじゅつ」のみなので戦略に組み込みにくい。ラッキーヒットで敵を追い込む分には爽快だが、敵のマグレでこちらの目論見を崩されたという悪印象の方が強く残りがち。
  • ポケモンごとに1つ持ち物を持てるため、対策アイテムで治すことは可能。また、特性やブショーパワーの一部には自分や味方の状態異常を防いだり、治したりできるものがある。
    • ただし、「こんらん」を治す道具はなく、「ひるみ」は特性による対策しかできない。

クリア後の作業感

  • ボリュームの裏返しでもある。
  • 主役級の各ブショーの個別エピソードをプレイできるのだが、完全独自のエピソードは主人公のみで、後は数人で同じエピソードを別視点から遊んだり、主役を変えて同じルールでプレイするだけの使い回し。
    • そのため、主人公を除いた固有ブショーが36人もいるのに対し、エピソードは実質9種類のみ。
    • それなりにストーリーがあって楽しめる「シノビの戦い」や「ミツナリトリオの喧嘩」はまだしも、他のエピソードではブショー同士の絡みが少ない。
      • 一応、各自の初期領地や所持ポケモンによって戦略が変わるため、完全に同じではない。ミツヒデEPでの対ノブナガ専用セリフなんてのもあったりする。
      • また、特定のエピソードをクリアすることが、一部のブショー進化や伝説ポケモン出現の条件となっている。
    • ケイジ、オクニ、ランマルのエピソードはなぜか期間限定配信のみ。内容は例によって使い回しなので、配信限定にする意味を感じられない。
      • 上記の出現条件には含まれていないため、これによってコレクションのコンプリートが不可能になるわけではないが……。
  • コレクション埋めもほとんど作業になる。
    • 各ブショーのベストリンクポケモンは、訓練にて遭遇してみるまでわからない。得意なタイプを確認することはできるが、2つ持つブショーはむしろ総当たりの手間が増える。
      • レア出現のポケモンや、エピソード限定出現のブショー&ポケモンも多いため、1つのエピソードを延々と行えば揃うわけでもない。
      • 分岐進化するイーブイ系は主人公のみのベストリンクだが、同じく分岐進化するキルリアとユキワラシは、どちらの進化系がベストリンクとなるか判断が不可能。外したら進化前とリンクし直しな上、場合によっては進化アイテムも無駄になる。
      • 加えて、レアポケモンが出る大量発生や、進化用の道具を売ってくれる商人などのイベントの発生はランダム。運が悪いと何ターン待ってもお目当てのポケモンと出会えない。ブショーの出現もランダムである。
    • リンク値を上げる手段に乏しいのも問題。イクサにて敵を倒せば大きく上がるが、訓練ではなかなか上がらない。かといって「おまかせ」にすると0.5%も上がらなかったりする。
      • それでも、手間からいえば「おまかせ」の方が手っ取り早かったりするが。
    • この仕様のため、モブショーのベストリンクを埋めるには「100%近いリンク値のブショーと2人で訓練に行って60%ほどでリンクし、進化させて登録が済んだら即解雇」という手順を何度も繰り返すことになる。100%に近いブショーが必要なのは、野生ポケモンとの初期リンク値はこちらのリンク値の平均で決まるため。

クリア後シナリオの作りこみの甘さ

  • 敵の強さやタイプなどがきちんと調整されている本編と違い、クリア後シナリオは強制イベントによって無理やりバランス調整を行っているものがある。
    • シナリオ中に存在する城の過半数を獲得すると、シナリオによって「敵軍の戦力が上がる(通称ガバイトイベント)」or「敵軍の侵略頻度が上がる」イベントが発生するのだが、前者のイベントが非常に厄介。
      • 具体的に言うと、敵のブショー全ての戦力がこちらの主力部隊並になる。数人しかブショー&ポケモンを育てていないと、防衛もままならない状態となる。
      • イクサ場のギミックを利用したり、適切なタイプ相性での編成によって対処することは不可能ではない。
    • 自軍の主力部隊によるゴリ押しを防ぐための対処だと思われるが、敵軍の戦力の上がり方を調節するなどの方法はあったはずである。
      • 無理やり対処しているにも関わらず、敵軍の最後の国を攻める頃にはまた自軍が圧倒的に強い状態になりやすい。
      • 上述のシナリオ使い回しも合わせて、作り込みの甘さを感じてしまうこともあるだろう。

問題点

ポケモン間の格差が大きい
評価点の「バランスが良い」とは、あくまで強いポケモンを使ったときの話。

  • まずは移動力の差がある。通常は3で、鈍重なポケモンは2、素早いポケモンは4となっているのだが、2のポケモンは他のポケモンと比べて使い勝手が大きく劣ってしまう。
    • 移動力の基準もおかしい。見るからに鈍足そうなドサイドンやギガイアスが2なのはまだ理解できるが、翼を持ち高速で飛行するはずのリザードンやカイリューなども2。
      • 反対に、クロバットやゾロアークなど素早さの高いポケモンは元々の移動力が4な上に特性でさらに移動力が伸びる。
    • これだけなら別のポケモンに乗り換えることで解決するのだが、特定ブショー専用の伝説ポケモンが移動力2だと悲惨。
      • 具体的にはイエヤスのレジスチル。他にも、ウジヤスが最大リンク値90%以上の最終進化系は全て移動2。というか伝説を除いた岩タイプ最終進化系は移動2しかいないため不遇気味。
  • 飛行タイプや特性が浮遊のポケモンは、地形をほぼ無視して移動ができる。水場や崖を越えるのはまだしも、上空で待機ができない穴まで飛び越えていくのはやりすぎである。
    • 旗取りによって勝敗を決めるイクサ場は、段差や穴などで進路を限定しているマップが多いため、特に強力である。
    • 更には、相手ポケモンに進路を妨害されることもなく、囲まれても飛び越えられる。
      • 本作には、ポケモンの向きという概念があり、「敵の側面や背後から攻撃するとダメージ上昇」というシステムがある。敵の背後を取り放題の飛行&浮遊ポケモンは、結果的に攻撃力も高いことになる。
    • イクサ場には様々なギミックがあり、崖によって遠回りが必要な場所、水門を閉じることで川を渡る場所、浮遊する床を乗り継いで移動する場所などがあるのだが、これらもほぼ全て無視できてしまう。
      • 「どう見ても飛んでいるのに飛行or浮遊でないせいで『じしん』に当たるスピアー」というネタは本家ポケモンからあるのだが、本作では更に川に流される、落とし穴に嵌るなどの仕掛けによってネタ性が加速することとなった。
  • 技の格差も酷い。広範囲に連続攻撃を仕掛ける「ほのおのうず」や、高火力広範囲の「だいもんじ」、直線3マス攻撃で命中率も高い「れいとうビーム」「りゅうのはどう」などが安定して強い。
    • 前述の通り、技はポケモンごとに1つ固定。よって、これらの技を持つゴウカザル、シャンデラ、ヒヒダルマ、ラプラス、サザンドラなどが強いということになる。
      • 使える技の数を増やしたり、変更可能にするという案もあったようだが、ゲームが複雑になりすぎるため没となったとのこと。
  • 反対に、攻撃範囲が狭い技を持つポケモンは使いづらい。正面単体はまだマシな方で、攻撃できるのが3マス離れた1点のみなどという不自由な技も存在する。
    • 具体的には、ドサイドンの「がんせきほう」。攻撃範囲の扱い辛さ(正面3マス先のみ)に加えて命中率まで低く、挙句に当てたら反動で次ターンは攻撃できないオマケ付き。
      • その分、威力はゲーム中でもトップクラスで、耐久力が高くない相手は「効果がいまひとつ」でも一撃で倒せるほどなのだが、それを差し引いても使いづらい。
      • ドサイドンの移動力は2であるため、敵に密着されると「反対方向に2マス後退する」ことでしか反撃できない。ましてや、「周囲8マス技などで斜め方向から攻撃される」「移動力低下の追加効果がある技を受ける」などの状況に置かれると反撃することすら不可能になってしまう。これらの技がなくとも、複数のポケモンで進路を塞げば反撃不可能な状況を簡単に作り出せる。
      • 自軍で運用する際のデメリットというよりは、常にドサイドンを連れている敵のシンゲンをハメる際に使われる事が多かったりするが……。
    • デンリュウとレントラーが持つ、同じ攻撃範囲で低命中の「かみなり」も同様。進化前のモココとルクシオは周囲8マスの「ほうでん」なので進化したらむしろ弱くなる。本家ポケモンで「かみなり」と高威力・低命中が共通している技である「だいもんじ」「ふぶき」「ハイドロポンプ」はどれも広範囲に攻撃できるため、より肩身が狭い。
    • フォレトスの「ジャイロボール」も酷い。正面2マスに体当たりなのはまだいいが、技の効果が原作同様「相手より素早さが低いほど威力アップ」。相手よりリンク値が高い(=ステータスが高い)ほど弱くなるという意味不明な仕様。大抵の場合ダメージが1にしかならず、進化させない方が強く感じる。
    • 他には、「ゆめくい」で眠っている相手にしか攻撃できないムシャーナも不遇。基本的には「さいみんじゅつ」使いのポケモンを別に出し、敵を眠らせてもらう必要がある。ただし低確率の運頼みながら一応、自身の特性でも周囲のポケモンを眠らせることはできる。
      • これらのポケモンのうち、ドサイドン・レントラー・フォレトスは主役級ブショーのベストリンクポケモンとなっているのがタチが悪い。
    • また、素早さの高さで命中率が決まるのだが、遅いポケモンの攻撃は同等な強さの相手にもなかなか当たらない。特に岩ポケモンは、使える技も元々低命中の技ばかりなので輪をかけて酷い。
  • SLGとしては、後方支援や特定の条件下でのみ役立つユニットがいるのはよくあることだが、本作は自軍が6ユニットしかいないことや、キャラゲーとしての側面もあることから、問題点と言える。
    • そもそも、フォレトスに関しては特定の条件下という度合いを超えた弱さ。
  • とはいえ、ポケモンの強さに差があるのも本家と同じであるため、仕方ない部分もある。

UIの使いづらさ

  • 最低限の機能は備えているのだが、ブショーの整理や検索の機能に乏しく、領地やブショーが増えてくると管理が大変。
    • 各ブショーが所持しているポケモンも、先頭のもののみしか検索の対象にならなかったりする。
    • 訓練場以外に数種類の施設が存在し、城ごとに組み合わせが違うのだが、一覧で確認できる場所はない。任意の施設の場所を覚えていない場合は、逐一各地の城を選択しないと確認できない。
      • これらが、コンプリートを目指すプレイの効率をさらに悪くしている。

登場ポケモンの偏り

  • 発売時期の関係もあるとはいえ、BW御三家は3匹とも出ているのに金銀御三家はゼロ。
  • グラードンとディアルガがいてカイオーガとパルキアがいない、3匹セットの伝説からフリーザー・レジスチル・テラキオンのみ出演など、伝説ポケモンの選出も中途半端。
    • 金銀の3犬、DPのUMA、BWのボルトルランドに至っては1匹もいない。金銀からは1匹も伝説が出ていないことになる。

総評

問題点はあるが、それはとことんまでプレイし尽くそうと思ったときに気になる程度。『ポケモン』と『信長の野望』のコラボとしては非常によく出来た作品と言えるだろう。
信長の野望の実在の武将をモデルとしたキャラクター達のSLGという楽しさと、ポケモンのパーティ構成・育成・収集などの楽しさが両方盛り込まれているため、どちらか一方しか知らないという人でも安心して楽しめる。
ポケモンや武将についての知識があるとさらに楽しめるため、コアなファンにも十分勧められる作品である。

余談

  • ニコニコ静画にて、『ポケモン+ノブナガの野望~ランセ彩絵巻~』(全6話)が配信されていた。現在は配信終了。
    • 本作の世界観がわかりやすく、ゲームのよい補完になっていて好評だった。