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Floating Material -The Hill where the star born-
【ふろーてぃんぐ・まてりある ざ・ひる・うぇあ・ざ・すたー・ぼーん】
ジャンル
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学園ADV
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対応機種
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Windows XP/Vista/7
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発売・開発元
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bisccoti
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発売日
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2010年4月30日
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定価
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8,800円(税別)
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レーティング
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ソフ倫:18歳未満禁止
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分類
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クソゲー
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ポイント
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2010年クソゲーオブザイヤーinエロゲー板次点
パクリとトレースに注目されがちだが、中身もひどい
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クソゲーオブザイヤー関連作品一覧
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WARNING!!!!!!!
本作は18歳以上のみ対象のアダルトゲームです。
概要
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人里離れた山奥に広大な敷地を構える、お嬢様向けの女子校に就職した教師と教え子達による、ありふれた教師ハーレム物のADV。
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タイトルを意訳すると「漂う素材・星の生まれる丘」という意味か。サブタイトルは一見意味不明だが、ゲームをプレイし続けていれば理解できる。
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通称は、意訳したタイトルを縮めた「浮材」、及びさらにそれをもじり、本作のクソさとかけた「腐材」「廃材」「浮遊機雷」など。
問題点
背景
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明治大正風の外観なのに中身は近代的だったり、湖の向こう側が近かったり遠かったりと整合性がとれていない。
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女子寮なのに食堂やトイレが一般に開放されている。
キャラクター
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一見すると可愛いキャラクターなのだが、良く見ると身体のところどころがおかしい。
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例えば、曲げた肘の部分が刺さるほどに鋭角になっていたり、どう見ても骨折しているようにしか見えない…など。薬指と中指の長さも一緒。
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ブルマを履いている場合、股間の部分が尖って男の娘に見えたり、逆に食い込んでいて際どい見た目になっている。
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エロシーンでは崩壊ぶりが更にひどくなる。
システム
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立ち絵とセリフが食い違うことがある。
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時々、BGMが抜けている。
シナリオ
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一言で説明すると説明不足。
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主人公は生徒や同僚の教師に片端から一目惚れされており、最初から好感度MAXである。確かに「見た目はイケメン、なおかつ数少ない若い男性なのでモテモテなのも分からなくもない」と弁護できなくもないが、好感度上げの手間を省いている時点でお里が知れてくる。
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主人公が顧問としてクラブを設立し顔見知りでなおかつ好感度MAXなヒロイン達が入部してくるのだが、設立したクラブというのが「お茶会部」で、その名の通りただ単にお茶会を開いて部員たちと茶飲み話をするというもの。
……いかに日常系の漫画・アニメなどでよく見られる光景とはいえ、「(教師が)クラブとして作る意味あるのか」とツッコまずにはいられないだろう。
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主人公のパーソナリティについてなかなか分からない。個別ルートに入って総合的にプレーヤーがまとめるしかないのだが、「個別ルートに入る前に説明しろ」と言いたくなる。
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生徒から持ちかけられた案件について、いつのまにか主人公が処理していた、仲が悪かったヒロインが気がついたら仲良しになっていた…といった具合に描写すべき課程が省略されている。このため、プレーヤーが認識から置いていかれる羽目に。
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ヒロインによっては人生を揺るがしかねない大問題が発生するのだが、主人公が舞台から姿を消して、生徒同士が会話を続けている間に、主人公が裏で問題を解決して帰ってくるという展開になるのでカタルシスや感情移入以前の問題。
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説明が必要なシーンを省略している一方、ドラマ性の欠片もないセリフを垂れ流しているので、全体的に無駄にプレイ時間がかかっている。
評価点
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メインヒロインの声優諸氏の演技はそれなりといったところ。
パクリとトレースについて
このゲームについて欠かせないのは、パクリとトレースの問題である。
体験版がリリースされると、オープニングデモでPurple Softwareの『明日の君と逢うために』から背景を流用した事が指摘され、これをきっかけに問題点が次々と発覚していく。
背景
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背景は基本的にgoogle画像検索で拾ったものを適当にCGにしてみたもの。例えば校舎は旧米沢工業高の校舎といった具合。外観と中身の整合性が取れていないのもこれが原因である。
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ちなみに実際にある風景をCGに加工して使うというのは法律違反ではない。問題なのは明らかに自前で撮影、あるいは使用許可を受けず、他者が撮影した画像を勝手に加工・利用することで、この作品のケースもこちらに当たる。写真ではなく明らかにイラストだったり、実在の小学校の保健室の写真も加工しているのは…。
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女子寮の食堂やトイレが一般に公開されていると書いたのも、こちらも刈谷PAからの流用で、レストランやトイレを示す看板を消し忘れているからである。
キャラクター設定その他
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キャラクターの公式HPの説明文が、Wikipediaなどに掲載された他者作品の登場人物の紹介文章のコピペ。
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ストーリーの紹介文章も他社製品からのコピペ。
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このため、キャラ紹介文章が二転三転することに。
キャラクター
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キャラデザ及び原画担当者が、その界隈で有名なトレス疑惑を持たれている人。
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人である以上、構図が似通うのは仕方がないとはいえ、このゲームでは線が一致してしまっているレベルなので言い訳ができない。
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あげくの果てには原画を下ろされる羽目に。
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トレスが指摘されたため、製品版では体験版にあったイベント絵が削除。このため、何らかの画像が表示されるシーンであるにも関わらず真っ白といった具合に不自然な展開になってしまっている。
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あげくの果てに、何か棒みたいなものを持っているポーズを取っているキャラが、パクリ元を特定できないため「エア箒」と呼ばれる羽目に。
その他
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OHPもパクリ満載。コピーライトの部分すらコピペしたので、ユニゾンシフトの関連会社で無いにも関わらず、関連会社だと自称することに。
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誤字脱字、あるいは日本人では考えもつかないような言葉使いが目立つ。たとえば「ブルマ」を「プルマ」と誤記したことは笑いを誘った。
対応
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メーカーはオープニングでPurple Softwareの画像が使われていた事に対して、データが混入していたと釈明。要は何もない状態から作るのは困難なので、まず既存の物を借用してそこからオリジナルのイメージを作りだそうとしたのだが、その既存の物を自分たちの創作物だと記憶違いをしてそのまま使用してしまった、と弁解している。その後、彼らはHPを消したり作ったりなどして対応に追われることとなる。
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キャラデザ及び原画担当者はブログにて、パクり疑惑に対して「自分はキャラデザと原画数枚しか担当していない。CGが他社製品のに似てしまったのは絵コンテの指示通りに描いたから、発注元が悪いのであって私は悪くない」と釈明している。これを信じるかどうかは各個人で判断すること。
総評
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メーカー側の問題がクローズアップされがちな今作であるが、それを抜きにしても中身がひどい。
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肝心要の部分を省略する一方で、起伏のない展開がだらだらと続くのでただ退屈なだけである。未読にも関わらず、テキストをスキップしたくなる程。
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エロCGの人体崩壊も加味すると駄作~クソゲーといった評価になると思われる。
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考えてみれば、パクリやトレスの問題が指摘されなければ体験版の仕様のままで発売されていた事になる。結局は「ユーザーを舐めるな」ということになった。
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2010年度上半期を盛り上げた作品で『でにけり』と大賞争いを繰り広げたが、盛り上がりが体験版でピークを迎えてしまった事や、ゲームの諸問題が陰鬱なところにあったため次点に落ち着くことなった。
動画