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SIMPLEキャラクター2000シリーズ Vol.4 じゃりン子チエ THE 花札 - (2014/05/12 (月) 05:37:09) の編集履歴(バックアップ)


SIMPLEキャラクター2000シリーズ Vol.4 じゃりン子チエ THE 花札

【しんぷるきゃらくたー2000しりーず ぼりゅーむ4 じゃりんこちえ ざ はなふだ】

ジャンル 花札ゲーム
対応機種 プレイステーション
発売元 バンダイ
開発元 悠紀エンタープライズ
発売日 2001年11月29日
定価 2,000円(税別)
プレイ人数 1人
セーブデータ 1ブロックの空きが必要
ポイント じゃりン子チエの花札ゲーム
キャラゲーとしては微妙
花札ゲームとしては普通
SIMPLEシリーズリンク


概要

  • アニメ化もされた大阪舞台の人情漫画『じゃりン子チエ』を題材としたキャラゲーの一角であり、『SIMPLEキャラクター2000シリーズ』の4作目にあたる。
  • ジャンルとしては花札ゲームに該当する。主人公のチエを筆頭とした、原作漫画の主要キャラと花札勝負を行っていくという設定。
  • 任意セーブ方式。

登場キャラ一覧

+ 7人 + 2匹のキャラ達
  • 竹本 チエ
  • 竹本 テツ
  • 竹本 ヨシ江
  • おバァはん
  • カルメラ屋
  • お好み焼き屋
  • 花井
  • 小鉄
  • ジュニア

主なルール

ゲーム全般のルール

  • ゲームの流れ。
    • 一般的な花札ルールで対戦勝負を行う。基本ルールに関してはwikipedeiaの記事を参照されたし(後述も同様)。
      • 本作内でプレイできる個別ルールは「こいこい」「花合わせ」「おいちょかぶ」の3種類。但し、ストーリーモードは"こいこい"のルール固定となる。
      • 対戦1回あたりの勝負回数は最大で12月となっており、月すべての勝負を終えた時点で総合得点の高い側が勝利となる。総合得点が同一だった場合は、最初の月からのやり直しとなる。
  • イカサマ技について。
    • プレイヤーは「イカサマ技」という技を、1勝負につき1回のみ任意使用できる。
      • イカサマ技は「相手の手札が見える」「お互いの手札1枚を交換する」などの効果がある。使用キャラ・及び個別ルールによって技の効力が変わってくる。

主なモード

主なモードは4つ。ゲーム初期時で選べるモードは「ストーリー」と「自由対戦」のみ。「トーナメント」「ランキング」の各モード選択は条件を満たす必要あり。
各モードプレイ中において勝負を終えると、定期的な任意セーブが求められる。また、特定条件を満たすとギャラリーイベントが発生する場合がある。

  • ストーリー
    • チエ視線でストーリーを交えた花札勝負を行うモード。
      • チエが主人公である関係上、チエと対戦する事はできない。対戦相手は全8人。対戦順は完全固定となる。
      • 本モードは"こいこい"ルール固定となり、他のルールでのプレイはできない。
  • 自由対戦
    • 自キャラ・及び相手キャラを自由に選んで花札勝負を行うモード。
      • ゲーム初期時では限られたキャラしか選べないが、ストーリーモードをクリアすれば他のキャラも選択可能となる。
  • トーナメント
    • 自キャラを選択し、トーナメント方式で花札勝負を行うモード。
  • ランキング
    • 自キャラを選択し、ランキング方式で花札勝負を行うモード。


  • 成績
    • 各モードで残した対戦成績を鑑賞できる。
  • ロード
    • 各モード途中でセーブしたデータをロードできる。
  • 環境設定
    • 「花札と背景の柄選択」「ステレオ・モノラル選択」「効果音の有無」「表示速度選択」の各項目設定が行える。
  • ルール
    • 「こいこい」「花合わせ」「おいちょかぶ」の各ルール説明を鑑賞できる。
  • ギャラリー
    • 各モード途中で発生したギャラリーを鑑賞できる。全29枚。

問題点、及び賛否が分かれそうな点

  • キャラゲーとしてはイマイチ微妙。
    • 正直なところ、『じゃりン子チエ』のキャラゲーである必然性が感じられない
      • メインモードだと思われるストーリーですらも淡々と勝負が繰り返され、キャラ同士のやり取り描写が皆無に等しい。原作同様のノリを期待すると、肩透かしを食らうのは必至といえる。
      • 他の3モードに関しても、ひたすらに勝負するだけでキャラゲーライクな要素が感じられない。せっかくの濃い面子の対戦者達が、ただの飾りにしか見えない程に…。
      • ギャラリーの絵柄も妙にショボく、「この程度のギャラリー見る位なら、原作漫画を全買いした方が確実に楽しめる」といっても過言ではない。
      • アニメ版のキャラボイスやテーマソング収録もなく、とにかくキャラゲーとは思えない寂しさである。
    • 原作内で主に行われていた花札ルールは"おいちょかぶ"であり"、こいこい"の勝負頻度はあまり多くない。
      • 原作再現を重視するならば、ストーリーモードは"おいちょかぶ"メイン(あるいはルール選択制)にするべきだったのでは…?
  • 申し分程度のイカサマ技。
    • 一応は本作の売りとされているイカサマ技だが、あまり存在意義がない様に思える
      • というのも、1勝負につき1回しか使用できず、その効果もさほど強力ではないので、「あまり積極的に使う程にものでもない」位の技にしか感じられない為である。
      • イカサマ技の使用は完全任意なので、使いたくなければ無理に触れる必要はない。「ちょっとだけズルしたい人向け」的なイカサマ技といえる。

評価点

  • 花札ゲームとしてはごく普通。
    • キャラゲーとしては微妙な本作だが、花札ゲームとしては手堅い作りとなっている。
      • 当然といえば当然だが、花札ゲームとして破綻している部分はなく、他の花札ゲームと比べても遜色のない出来栄えである。
      • ゲーム内で各個別ルールの説明が鑑賞できる為、花札にあまり詳しくないプレイヤーでもルールを理解できやすい。
      • "どの手札を出せばいいのか"という目立つ印がされるので、印の通りに手札を出していけば着々と勝負を進行できる。
      • キャラゲー成分が皆無な分、ゲームの進行テンポは非常に軽快であり、余計なウエイトに悩まされる心配がない。この辺は普通に評価したい。

総評

  • 『SIMPLEキャラクター2000シリーズ』の中でも、「キャラゲーとしては非常に弱い反面、ゲームとしては普通すぎる程に普通」という言葉が一番似合っている作品である模様。
  • 「通常のPS版『SIMPLEシリーズ』側の花札(Vol.6と43)で事足りる」内容といわれると返す言葉もない次第。Vol.43は本作と同じ悠紀エンタープライズ開発なので尚更…。