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ジェットセットラジオ - (2014/06/08 (日) 00:12:21) の編集履歴(バックアップ)


ジェットセットラジオ

【じぇっとせっとらじお】

ジャンル ストリートアクション
対応機種 ドリームキャスト
発売元 セガ・エンタープライゼス
開発元 スマイルビット
発売日 2000年6月29日
定価 5,800円(税別)
分類 良作

概要

架空の都市「トーキョート」を舞台に、電動モーター付きのインラインスケートで駆け巡り、ケーサツやジエータイの妨害から逃れながらスプレー缶を回収して特定のポイントでグラフティ(ストリートアート)を描き込むゲームである。

評価点

  • 縦横無尽に動き回れること。ガードレールの上を滑り、壁を走り、派手なジャンプアクションを決めることも出来る。特にストレスも無く、非常に自由度が高い。
  • プレイすればするほど上達していく操作感覚
    • スケートシューズによる独特な挙動によって、最初は難しいと思うかもしれないが、コツさえ掴めばかなりハマる。
    • 経験値なども無いので、単純にテクニックによって決まる。タイムアタックもテクニック次第。
  • 「グラフティソウル」と呼ばれるアイテムが至るところに有り、それらを手に入れると描ける絵が増える。
    • 一部の「グラフティソウル」は、うまくトリックを決めなければ辿りつけない場所もあるので、初心者も上級者も程よい配置となっている。
    • また、描ける絵はダウンロードしてくることも可能なので、インターネットを介してオリジナリティ溢れる物が多く出回った。
  • 愛すべき敵キャラ
    • 「ケーサツ」などは、様々な手を使って主人公達を逮捕しようとする。子供相手に戦車、戦闘機、軍隊を配備するほど。
  • 長沼英樹らによるサウンド
    • ノリが良い物が多く、ゲームとマッチしている。気が付けば口ずさんでいるほど。主題歌「Let mon Sleep」はテレビ番組にも使われているので、一度は耳にしたことがあるはず。
    • 架空の海賊ラジオ『ジェットセットラジオ』を聞いている設定なので、BGMが切り替わってもぶつ切りではなく、DJがスクラッチしていたりと自然な流れになっている。
    • 余談だが、長沼英樹はこの作品を機に自分のスタイルが確立し、「長沼サウンド」と呼ばれるようになる。

問題点

  • グラフティの位置がわかりづらい
    • グラフティポイントを見落とした場合、地図を見なければよくわからなくなってしまう。地図もメニューから開かなければ見られないのでテンポが悪くなっている。
  • 敵キャラに対抗できない
    • 評価点でも述べたが「ケーサツ」などは様々な手段を使って妨害してくるのに対し、主人公らは一切攻撃手段が無いために一定の距離まで逃げるか、ゴリ押しでグラフティを書き続けるしか無い。

総評

 最初はうまく操作できなかったプレイヤーも、しばらくするといつの間にか様々なトリックを使っていた・・・という風に、誰もが簡単にアクションが行える。格好いいトリックとノリの良いBGM、「セガはクール」のイメージをそのままゲームにしたような雰囲気となっている。今でも根強いファンが居るのはこのお陰かも知れない。が、いくら今作が格好良くても、現実世界でのグラフティ行為は「刑法第260条 建造物等損壊罪・第261条 器物損壊罪」によって処罰されるので絶対にしてはいけない

その後の展開

Electronic Entertainment Expo 「2000 ゲーム・クリティック・アワードベスト・オブ・コンソール部門」において最優秀賞を受賞した

その後、2001年には海外版を基にバージョンアップ版『デ・ラ・ジェットセットラジオ』が発売。そちらをベースとして2012年12月ににiOS向けアプリに、2013年2月にPS3/PSV/Xb360に移植された。

2002年には続編『ジェットセットラジオ フューチャー』が発売、今作の反省を踏まえてこちらも良い作品となっているが、発売されたハードが日本では普及していなかったXbox。その為に流通数が少なく、プレミア化している。

その他、海外ではGBA版が発売している。