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REFLEC BEAT colette - (2014/06/24 (火) 02:07:36) の編集履歴(バックアップ)



REFLEC BEAT colette

【りふれくびーとこれっと】

ジャンル 音楽シミュレーション
対応機種 アーケード
販売元・開発元 コナミデジタルエンタテインメント
稼動開始日 2012年11月14日(新規筐体導入)・28日(既存筐体バージョンアップ)
ポイント 完全対戦型音楽ゲーム
四季毎の解禁イベントや追加曲
BEMANIシリーズリンク

概要

REFLEC BEAT第3作目。今回からサウンドスタッフにDJ TOTTOが加入し、Qrispy Joyboxと合わせて2人でのサウンドディレクション体制になった。今作は前作limelightのポップなデザインを引き継ぎつつも、全体的に淡めの色調が特徴。 また、四季に合わせてバージョンアップを行い、それぞれでREFLEC BEATシリーズのマスコットであるパステルくんが活躍する解禁イベントが行われた。

特徴

  • 下方向ジャストリフレク
    • 従来は右か左にのみ打つことのできたジャストリフレクが、下方向にも打つことができるようになった。こちらは、自分の判定ライン下の枠に一度反射し、横枠の部分に一度反射して相手の判定ラインに向かうようになっている(例外として3TOPオブジェだけは下枠に一度反射した後、そのまま相手の3TOP判定ゾーンに向かう)。
    • これにより軌道の違う複数のジャストリフレクを使い分けることで相手のミスを誘うという、戦術的な戦い方ができるようになった。
  • ジャストリフレクゲージ拡張
    • 従来は3本までしか貯めることのできなかったゲージを5本まで貯めることができるようになった。
    • ノート数の増加で、3本ではすぐに上限に達してしまうが、打つ暇がなくてスコアを稼げないという事態に陥りにくくなった。
  • ステージ詳細スコア表示
    • 画面右下にリアルタイムでその時点の判定数が表示されるオプション。カスタマイズでON/OFFを切り替えることができる。
  • 楽曲パネル詳細スコア表示
    • これをONにすると選曲画面にて表のLvの上にベストスコア・ミスカウント数・ベスト達成率が表示されるようになり、スコアの一挙見ができるようになる。
  • レイアウト変更
    • limelightではその日のおすすめ曲や楽曲スコアが表示されていた場所に、ヒットチャート(ジャンル別の選曲ランキング)・プレー待ちプレイヤー一覧・カスタマイズ・他の情報(プレイヤー情報・スコア詳細表示)のタブを開けるようにボタンが追加された。
  • 絞り込み機能強化
    • 収録楽曲の増大に伴い、J-POP・アニメ/ゲーム・バラエティ(クラシックアレンジやEXIT TUNES版権等)・コナミオリジナルの4ジャンルで楽曲を絞り込むことができるようになった。また、ver.Springからはオーダー対象曲(後述)の絞り込みもできるようになった。
  • クリアマークの追加
    • 1MISS CLEAR・2MISS CLEARのクリアマークが追加された。前作から1MISS CLEARで最終スコアに+25、2MISS CLEARで+10ポイントされていたのだが、これがランプにも反映されるようになった。
  • オーダーショップ
    • ver.Springから追加された要素で、指定された条件を満たす楽曲をプレイすることで、スタンプチケット・楽曲解禁に必要なアイテム・楽曲解禁を促進するアイテムを獲得することができる。
  • JUST REFLEC理論値・総ノート数の可視化 その他にも細々した変更点があるが、詳細はBEMANI Wikiを参照されたし。
  • リフレクスタンプ
    • 1日1つ押されるスタンプを集めてパステルくんの装備やプレイヤーアイコンが獲得できる。また、特定のプレイ回数やオーダーショップで獲得できるスタンプチケットを10枚集めるとスタンプが1つ押される。
  • 荷物掛けフック
    • 筐体左横にかばんなどを提げるフックがついた。手荷物の多い女性プレイヤーなどには好評。また、プレイ中に今までは足元等に置くしかなかった荷物を目の届く範囲に置いておける点で好評だった。
  • 新グレード「黒」
    • Ver.Autumnから赤グレードの更に上のグレードである黒が解禁された。黒グレードの上下は基本的に勝敗に依存し、負ければ赤に降格することもある。
    • マッチングする幅は黒グレード~赤グレード3まで。前作で指摘されていた同グレード内での実力格差が多少は軽減されたが、如何せん赤グレード3までマッチングしてしまうので…。

メインとなる解禁システム

  • PASTEL ADVENTURE
    • 四季にちなんだイベントで、パステルくんが活躍する。
    • それぞれのイベントには「伝説の楽曲」があり、最終解禁楽曲(一部を除く)となっている。

Ver.Winter

コレットクライミング

  • パステルくんが雪山を昇り、山小屋に到達もしくは登頂で楽曲が解禁されるというもの。
    • リザルト画面で獲得できるおにぎり(前作のライムに相当)をエネルギーとして雪山を登っていく。
    • パステルくんの装備を強化することができ、こちらはリフレクスタンプ(毎日1つずつ押されるスタンプ帳)で一定数のスタンプを獲得することで解禁・装備となる。
      • Ver.Spring以降はオーダーショップで獲得。
    • パステルくんのエネルギーは、おにぎり・装備ボーナス・対戦相手の数とそれぞれの装備・バリューパックボーナス(前作のプレミアムバーストと同義)で決まり、進む距離が変わる。
    • 前作limelightと初代の楽曲で、REFLEC BEATオリジナル楽曲及びRyu☆アルバムからの移植曲はこちらのlimelight山・初代山を攻略することで解禁される。また、前作limelightのAPPEND TRAVEL(jubeat copiousとの連動イベント)で移植された楽曲はjubeat山を攻略することで解禁される。
    • こちらの最終解禁楽曲はDJ TOTTOの「Valanga」という楽曲で、AOUショーの最中に解禁できるようになり、新人がラスボス担当・強烈な難易度でプレイヤーの度肝を抜いた。

Ver.Spring

コレットガーデニング

  • パステルくんがガーデニングをするというイベント。
    • 楽曲の種を鉢植えに植えて、水を与えて花が咲くと楽曲解禁となる。
    • 楽曲の種は最初から出現しているもの・オーダーショップで獲得できるもの・一定数の楽曲を解禁すると出現するものがある。
      • 種の名前は解禁楽曲にちなんだ形になっている。中には「VENUSのたね」のような思わせぶりなものも…。
    • 水の量はコレットクライミングの進む距離と同じ形式で決まる。
    • オーダーショップで銀の肥料・金の肥料を獲得することができ、こちらを使用すると鉢植えの成長速度が加速(=楽曲解禁が促進)される。

Ver.Summer

コレットフィッシング

  • その名の通り、パステルくんが釣りをするイベント。
    • 漁船に乗って島へ移動し、特定の魚を一定量釣ると楽曲が解禁される。
      • 余談だが、カジキマグロを普通の釣り竿で一本釣りするパステルくんすげぇという声も多く聞かれた。
    • 島によって釣れる魚の種類や割合は決まっており、後半の楽曲になると特定の島で低確率でしか釣れない魚も出てくる(釣れなかった場合はゴミが収穫される)。
      • ゴミや、既に解禁している楽曲の魚は「環境保護ゲージ」として貯まり、ゲージが一定量に到達するとプレイヤーアイコンやスタンプチケット(10枚でスタンプ1つが押される)
      • オーダーショップで銀のえさ・金のえさを取得し、使用することで釣れる確率の低い魚でも釣れるようになり、一度に釣れる魚の量も多くなる。
    • 全ての楽曲を解禁した後、「黒」に関わる楽曲名・アーティスト名の楽曲を選ぶと、コレットフィッシングに「ペリーでぇす!」の声と共に黒船が到来する。黒船がいる島に移動すると、「YES!」の声と共に通常の解禁イベントが始まり、その後ポップンミュージックからの移植曲である「ペリーでぇす!」が解禁される。
      • この不意打ちの演出に多くのプレイヤーの爆笑を誘った。ちなみにアーティストのブタパンチ(片岡嗣実)は、ポップンミュージック初期から活躍するアーティストで、これまでは他機種への書き下ろしは疎か、移植もなかったのだが今回初移植となった。

Ver.Autumn

コレットハーベスト

  • 秋の森で果物や栗といったものを収穫するというイベント。
    • 最初にカゴを選んで、森を選ぶとイベントがスタートする。
      • カゴをいっぱいにすると楽曲が解禁される。森は採れる作物に違いがあり、バリューパックボーナスは「バリューな森」として普通より点数の高い作物が多めに採れるようになる。
    • マッチング相手はお供として収穫量に関わる。
    • 森の中では曲がり角があり、左・まっすぐ・右を選ぶことになる。選択肢によっては大量の作物や点数の高い作物、スタンプチケットが収穫できる。
      • 一度だけ直感発動を使用することができ、必ず点数の高い方向を選ぶことができる。
      • オーダーショップでまほうの時計(曲がり角の数を増やす)と直感ドリンク(直感発動の回数を3回増やす)を手に入れることで、解禁を促進することができる。

ジャンピングパステルくん

  • Ver.All Seasonsにバージョンアップ後は全てのアドベンチャーが圧倒的に速く進行するようになり、解禁が大幅に緩和された。
    • Ver.Winterの解禁に関しては2013/02/27から既に緩和済み。
      • 余談だが、コレットクライミングでは緩和後はパステルくんがあろうことか『スノーモービル』で登山をし、公式告知画像の「わ~い らくち~ん」と相まって、格好のネタ素材となった。また、Ver.Springでは「怪しい肥料でも使ってるのでは」とか、Ver.Summerでは「投網漁かよ」とか、Ver.Autumnでは「乱獲」(参照と言われることになった。

その他の解禁イベント

戦乱のVerded

  • Ver.Autumnで実施されたイベント。
  • beatmania IIDXで使用していたDJ YOSHITAKAの別名義「朱雀」の楽曲で断片的に紡がれていたストーリーが明かされるというイベント。
    • 特設ページで公開されるヒントにちなんだプレイをすることで、特設ページのろうそくが点灯し、全てのろうそくが点灯すると出現する肖像画をクリックすると楽曲が解禁される。
    • 解禁される楽曲は、朱雀名義で発表されていた「VANESSA」のリミックスと完全新曲2曲。
      • 最終解禁曲では「二代目朱雀」として就任したDJ TOTTOの楽曲が解禁される。

VENUS DiGiTAL LiVE TOUR 2013 ZEUS

  • REFLEC BEAT colette Original Soundtrack Vol.2の初回版KONAMI STYLE限定特典として同梱されたVENUS初のアルバム「ZEUS」を記念した『デジタル』ツアー。
    • 期間中はVENUSの楽曲がライブ仕様の音源になり(ただしライセンス楽曲のカバーは除外)、システムボイスもDJ YOSHITAKAとSota Fujimoriのものに変わる。
    • 事前にREFLEC BEAT coletteをプレイし、ライブチケットを特設ページで抽選することで参加できる。ライブチケットにはグレードがあり、それぞれでシンボルチャット・プレイヤーアイコンが解禁される。最上位のものでは全てのカスタマイズアイテムが獲得できる。
    • 1回目の実施期間でVENUSの楽曲を全てのステージで選曲してFINAL STAGEに進出すると、ポップンミュージックからの移植曲である「Brand New World」が出現した。こちらももちろんライブ仕様である。
    • 2回目はアンコール開催として実施され、同時にポップンミュージックでも既発表のVENUS楽曲が「全て」移植された。また、DanceEvolution ARCADEで実施されていた「胃ノ熊大作戦」でもアルバム新曲の「Chu☆Chu☆Tonight」が解禁されるようになった。
    • 2回目ではアルバム用にリメイクされたデビュー曲「Survival Games」が「-ZEUS MIX-」としてFINAL STAGEに出現する。こちらもライブ音源になる。

PASTEL WONDER TRAVELER

  • beatmania IIDXやDDRX2で言うところの「ボスフォルダ」
    • システムも謎解きでFINAL STAGEに出現するフォルダ内に楽曲が出現するというもの。
    • フォルダ内では強制的にCPU戦となるが、REFLEC BEATでは初の「体力制」になっている。そのため、同様にREFLEC BEATでは初めて「途中落ち」するようになった。
    • JUST・GREATで相手の体力をそれぞれ2ないし1削ることができるが、GOODでは自分の体力が-1、MISSで-2、ジャストリフレクを見逃すと-12点される。減った体力はジャストリフレク1回で10回復することができる。
      • このイベントをプレイすると通常モードでも隠しオプションで体力制ゲージを使用することができる。ただし、その場合強制的にCPU戦となる。

評価点

  • 前作の路線を引き継ぎつつ、パステルくんを全面に押し出したイベントの数々は、REFLEC BEATの親しみやすさをアピールするのにはうってつけだったと思われる。
  • 致命的なバグは今回もなく、安定して遊ぶことができる。
  • 前作以上に豊富な楽曲
    • PASTEL ADVENTUREの楽曲は元より、CD発売を記念した他機種からの移植や連動楽曲などは前作以上に多い。
    • 四季にちなんだ楽曲も多く、Ver.Springではbeatmania IIDX 8th styleから「桜」、Ver.AutumnではDDR FESTIVALから「MAXIMIZER」といった、古めの移植曲も多い。

問題点

  • 初代・limelightの移植曲以外の楽曲はやはり未解禁
    • 解禁方法についてはVer.Winterの項目を参照。
  • ロングオブジェクトの表示バグ
    • 前作でも問題になっていたが、今回でも修正されていない。
  • やはり重い後半の解禁
    • 中でも問題視されたのがVer.Summerの伝説の楽曲である。ただでさえ釣れにくい魚をそこそこの数釣らなければいけないため、1曲に対してかかるクレジット数が尋常ではない。曲を解禁する前に環境保護ゲージが2周3周することもザラではない。
  • 多すぎる連動イベント
    • 前作から継続していたLincle LINK第5弾を始め、jubeatとの連動である「スミス氏・パステルくんのRUN RUNマラソン!」、全機種連動の私立BEMANI学園・熱闘!BEMANIスタジアム、SOUND VOLTEXとの連動である「FLOOR INFECTION」、『Lincle LINKが終わらないうちに始まった』、「クプロ・ミミニャミ・パステルくんのみんなで宇宙戦争!」が挙げられる。
    • 私立BEMANI学園やBEMANIスタジアムはほぼ強制的にREFLEC BEAT以外の機種もプレイすることを強要される上に、FLOOR INFECTIONはSOUND VOLTEXのプレイが必須である。
      • ただBEMANIスタジアムやFLOOR INFECTIONは1曲解禁するのに必要なクレジット数は多くないのが幸いか。
    • 一番問題視されたのは「みんなで宇宙戦争!」で、Lincle LINKも終わってないのに再びbeatmania IIDXと移植するという現象に多くのプレイヤーは首をかしげた。
      • 何よりイベントの中身自体もお粗末極まりないもので、クレジット毎にクプロ・ミミニャミ・パステルくんが敵に攻撃するだけというもの。攻撃の強さは確率で変動する。一応1日に3機種をプレイすると、強力な協力攻撃が一度発動するのだが、これすらも確率で発動するかしないかが決まる。強攻撃が発動するタイミングで3機種をプレイした状態だと、協力攻撃が発動する。
      • 協力攻撃を発動すると、杖のグレードが最大5段階まで上がり、強い攻撃が出やすくなるのだが、1日でも3機種いずれもプレイしない日があると1段階目からやり直しである。
    • 同時期にDDR・ギタドラ・jubeatの3機種で開催したイベントの「jubeat・GITADORA・DDRのTriple Journey」はこちらの評価とは一転して好評だったのが何ともやるせない。
  • 曲数が増えすぎて好きな曲でマッチングしない。
    • 今作でもマッチング重視の解禁ポイント付与システムは変わらず、解禁を速めるには必然的に人気曲・マッチング一覧に載っている曲を選ばざるを得ない。
      • 幸いVer.Spring・Summer・Autumnではアイテムによって解禁の促進ができるが、単純に対戦ゲームをしようにも好きな曲で全然マッチングしないということもザラ。対戦型音楽ゲームとしては致命的である。
  • 前作以上の高難易度化
    • 今作で増えたレベル10+(最高難易度)の曲は55曲にも及ぶ。前作limelightの終了時点では16曲であり、3倍近いスピードで10+の譜面が量産されている。
      • 既存ユーザーのことを考えると仕方ない部分ではあるが、それにしても増えすぎである。収録曲数の増大も相まって、10+ですらマッチングしないことも多い。

総評

前作の路線を引き継ぎつつも、パステルくんというマスコットキャラクターを全面に押し出した解禁イベントで、ポップで親しみやすいREFLEC BEATという地位を確立した作品。 しかし、前作以上に曲数が増えすぎた結果、主にマッチングするのは人気のコナミオリジナル楽曲ばかり、という状況になってしまった。今後どのようにプレイヤー同士のマッチングを促進するかは課題が残る形になった。 作品自体は非常に好評価で、稼働中期にはそれまでユーザー数トップだったjubeatを抜いてREFLEC BEATが最もユーザーの多い機種となった。 ライセンス楽曲も今まで以上にバラエティに富んでおり、夏の追加楽曲「マツケンサンバII」は特にユーザーの反響を呼んだ。 一方で収録曲数の増加によるマッチング率の低下は問題になっており、対戦型音楽ゲームであるREFLEC BEATのゲーム性の根本に関わる部分でもあるため、何かしらの対策が必要になってきている。 また、高難易度化も今までのBEMANIシリーズにも見ないスピードで加速しており、前作でレベル10がレベル10+と2つに分裂したが、そのレベル10+内でも大きな差異が生まれている。高難易度化が加速した結果、配置によってはタッチパネルの誤反応を招く譜面も増えている。間口の広さとゲーム性の奥深さの両立としては、成功している部分ではあるが、ユーザーの先鋭化も今後課題となってくるだろう。