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記事下書き/R18 - (2020/10/01 (木) 08:22:18) の編集履歴(バックアップ)


記事下書き/R18

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初稿投稿日: yyyy/mm/dd 追記修正歓迎
#areaedit
*タイトル
【読み】
|ジャンル||~|
|対応機種||~|
|発売元||~|
|開発元||~|
|発売日| 年 月 日|~|
|定価|, 円|~|
|プレイ人数|1人|~|
|レーティング|BGCOLOR(black):''&font(#FF69B4){アダルトゲーム}''|~|
|廉価版| : 年 月 日/, 円|~|
|配信| : 年 月 日/ |~|
|備考| |~|
|判定| |~|
|ポイント| |~|
//#contents(fromhere)
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**概要
**評価点
**賛否両論点
**問題点
**総評
**余談
#areaedit(end)

一般的な編集の練習などは「サンドボックス」へどうぞ。


群青の空を越えて

【ぐんしょうのそらをこえて】

ジャンル 本格未来架空航空戦記ADV
対応機種 Windows 98~Vista
発売・開発元 light
発売日 【初回版】2005年9月30日
【通常版】2005年11月11日
【Vista対応版】2007年8月10日
定価 9,240円(税込み)
レーティング アダルトゲーム
配信 FANZA:2014年8月8日/4,070円
判定 良作
ポイント 世界観のリアルさはlight作品一

『ならば何故我々は戦い続けたのか』



概要

  • ゲームブランド「light」から発売されたアドベンチャーゲーム。公式ガイドブック等では「群青」という略称が使われている。
  • シナリオライターは早狩武志氏。原画・キャラクターデザインは元々同人で活躍していたが、light代表の服部氏に誘われて参加した黒鷲氏
  • 本記事では公式ガイド「群青の空を越えて筑波航空団詳報」を参考に評価していく。

ストーリー

微妙に異なる歴史を歩んできた近未来の架空日本。

 主人公の父親、萩野憲二は政治・経済的に閉塞感漂う中、新時代の社会モデルとして、日本を政治的には分割し、経済的には逆に極東アジア全体を統合する『円経済圏構想』を提唱する。  折からの地方分権熱と、変革に伴う経済効果を期待する勢力にも押され、議論のすえこの提案は受け入れられる。ほどなく各地域に広域行政府が発足。   日本は順調に新時代にふさわしい社会システムに移行し得たかに見えた。  だが、新制度発足後間もなく、関東圏行政府は突然、これは旧来と同様の国家単位だとして独立を宣言する(直前に、萩野憲二は暗殺される)。  あくまで、政治システムの分割に過ぎないと考えていた他地域は、激しくこれに反発した。  関東の独立は、経済利益を目的とした一部政財界の私欲に満ちたものだったからである。  利己的な独立を許すくらいなら、旧日本を維持すべきと関西・西日本を中心に指揮された機動隊・一部自衛隊が関東に進出。独立を阻止しようと、強権的な統治を開始する。  これに対し、自由を制約された学生が反発。予備生徒制度を発足させ、レジスタンス運動を開始する。東アジア団結を夢想する活動家の扇動、EU型大規模経済圏の成立を望む欧州の密かな軍事支援などもあり、その組織は急速に拡大した。  主に学校単位で編成された予備生徒はやがて、武装蜂起して第一次独立闘争を開始する。内戦への備えのなかった関西系自衛隊勢力は不意をつかれ敗走。  関東は独立状態を回復する。  同時にアメリカ・ロシアを主とした国連軍が介入。富士川・糸魚川を中心に中立地帯が成立する。  ……そのまま、戦況が膠着状態に陥って数年。戦闘は越境しゲリラ活動を行う一部のレンジャーと、停戦監視団の目を盗んで示威行為を行う双方戦闘機の間で交わされるのみになっていた。 (公式サイトから抜粋)

登場人物

  • 萩野 社(はぎの やしろ) CV:小池 竹蔵
    • 筑波航空学校一種飛行予備生徒。関東独立のきっかけを作った萩野憲二の息子。グリペンのパイロットでもある。TACネームはヘギー。
    • 円経済圏を提唱し暗殺された父親に対する複雑なコンプレックスと責任感から、志願して戦闘機パイロットを目指す。善悪や理想よりは、義務感がその身を戦いに駆り立てている。
    • 偉大な父親を正しく理解し、かつその呪縛から逃れ、己の意志でこの戦争と正面から向き合う勇気を得た時こそ、新たな世界を築き得るのだが……
  • 水木 若菜(みずき わかな) CV:榊原 ゆい
    • 筑波航空学校二種管制予備生徒。萩野社の同級生。航空管制官としての訓練を受け、実戦でも作戦機へ指示をおこなう。
    • 萩野憲二に心酔する両親の影響を受け、筑波航空学校に予備生徒として志願してきた。憲二の提唱する理想を認め信じてはいるものの、その息子である萩野社に対する心境は複雑。憲二さえ居なければ、独立運動に邁進して自分たちを顧みない両親も……という思いが心の片隅にある。
    • 私生活では、両親にかわって俊治の面倒をみるよきお姉さん。また、舞台演劇も大好き。もっとも、いつも落ち着いている彼女も、時には……
  • 水木 俊治(みずき としはる) CV:中里 真沙
    • 筑波航空学校一種飛行予備生徒。 最年少のグリペンパイロットで、水木若菜の弟。TACネームはトシ。真面目で、天才肌のパイロットだが、体力が無いのが玉にキズ。尊敬する先輩、社とペアを組み、献身的にその戦いをサポートする。
    • 寮で一緒に暮らす若菜は自慢の姉。ちょっとシスコンの気はあるが、本命は密かに……
  • 日下部 加奈子(くさかべ かなこ) CV:安玖 深音
    • 筑波航空学校附属校生徒。一種飛行予備生徒だった今は亡き兄、日下部諒の面影を求めて、筑波戦闘航空団に出入りしている。
    • 自慢の息子・諒の死で父母は関東軍を恨み、不仲になっている。だが加奈子は大好きだった兄、諒の信じた理想を信じ、少しでも同じ立場の社たちの力になりたいと願っている。もっとも、兄・諒と同棲していた美樹に対してはまだ敵愾心を残している。
    • 日頃は明るく快活で、笑顔を振りまき航空団のマスコット的存在。勿論、時には子供っぽい面だけではなく……
  • 渋沢 美樹(しぶさわ みき) CV:上坂 莉緒
    •  関東軍航空部隊筑波戦闘航空団一尉。最初の一種飛行予備生徒の一人で、第一次独立闘争の英雄。TACネームはフィー。加奈子の戦死した兄・諒とは同期で恋人。
    • 腕利きのパイロットだったが、目の負傷を契機にグリペンを降り、前線航空統制官として爆撃誘導をしていたところを、社と俊治の教官として筑波に呼び戻される。まだパイロットとして未熟な二人に、生き残るためにと猛訓練を課し、やがて二人は美樹にとっても自慢の教え子になる。
    • 作られた英雄として、また開戦のきっかけを作った一人として戦争に深く責任を感じている。だが、一士官にすぎない身では望むように戦況を変えうる筈もなく……
  • 澤村 夕紀(さわむら ゆき) CV:安倍 有紀
    • 報道カメラマン。独立闘争の最初期の頃は学生だったが、その過激な主張に同意できず、ジャーナリストとしてその運動を取材するようになる。
    • 一見、醒めた目で眺めているものの、学生達の無私の志に対しては尊敬を抱いている。もっとも、その行動に対しては常に批判的だが。また関西や非合法組織などにも情報源を持ち、その視野は広く深い。
    • 地上前線の取材歴も長く、青年たちの死には敏感。日頃は軽快で活動的な彼女にとっても、彼らの今わの際の願いは重いもので…… (公式サイトから主要人物のみ抜粋)

特徴

  • 選択肢を選ぶだけの一般的なADV。すべてのルートをみると「NORMAL ROUTE」と「GRAND ROUTE」がある。
    • ヒロインとしては「水木 若菜」「日下部 加奈子」「渋沢 美樹」「澤村 夕紀」そして隠しヒロインの5人。
    • 各章ごとにゲーム内での論文を抜粋した文章が出てくる。

評価点

  • 架空戦記ものとしてはアダルトゲームとは思えないほど本格的
    • 一言でいえば関東と関西が分裂し、関東政府と関西政府との間で戦争が起こっている架空戦記モノである。実在する場所が戦闘場になったりするのでリアリティがとても高い。
  • 戦闘機などの設定の粗の少なさ
    • このような作品はアダルトゲームとなってしまうと、ゲームの予算の少なさから設定に粗が出てきたりしがちだが、主人公たちが搭乗するグリペンの製造メーカーであるSAAB社の協力もあってか本物にかなり近いデザインになっており、ミリタリー好きな人からもかなり評価が高い。また舞台となる「筑波航空学校」などはモデルとなる「筑波大学筑波キャンパス春日地区」等を参考にしている。
  • 攻略していくヒロインによって題材が変わっていくシナリオ
    • 「水木 若菜」は主人公の同期として、「日下部 加奈子」は年下の兄に対して未だに忘れられていない人間として、「渋沢 美樹」は主人公の上官として、「澤村 夕紀」は関東側と関西側両方の意見を理解しているジャーナリストとして、「隠しヒロイン」は円経済圏理論を提示した主人公の父の理解者としての視点から描かれるストーリーは基本的に「GRAND ROUTE 」を理解するのに必要になり、不要なヒロインがいない。
  • 規制のかかっているからこそできる性描写
    • 戦争によっていつ死ぬのかわからないため性欲が高まってしまう描写はアダルトゲームならではの兵士の部分を表現できている。
      • シーンとしての需要は問題点で記載する。
  • 声優は全体的に良好
    • 登場キャラクターは(エロシーンを含めて)フルボイス。主人公のエロシーン時のボイスがいらない際にはその部分のみなしにできる設定ができるため良心的。
  • OP、ED、BGMの出来
    • OPとEDはどちらもWHITE-LIPSが担当。特にアラトトは WHITE-LIPSの中で一番好きとファンにいわれることもあるほど名曲。
    • BGMは樋口秀樹が担当。場面に合ったものが採用されている。

賛否両論点

  • 行動が異常すぎる場面がある
    • 戦闘中にエッチをしたり、間違った選択肢をするとヒロインに銃殺されたりとやりすぎな場面がある。
      • 理由はあるのだが過剰である。
  • プレイヤーによってわかりにくい部分がある
    • 今作は日本内での話なため実在する地名などがよく出てくる。しかし、その最中に地図がCGとして出てこないため日本の地形を理解していない人や公式ファンブック(こちらでは細かく関東側、関西側の攻撃作戦などが描かれている)、日本地図を見るひとでないと非常にわかりにくい。
      • 今作をやるのなら日本の地形がわかるように事前準備が必要である。

問題点

  • アダルトゲームのシーンとしての需要はほぼない
    • エロシーンのCGは上手いとはいえないほどかくついているので使い物にはならない。
  • 攻略できないキャラ
    • 「NORMAL ROUTE」では関東軍側の視点では強敵として描かれる女性エースパイロット一条 貴子。しかし「GRAND ROUTE」では精神的に弱く、お酒に溺れてしまうなど人間臭さのあるキャラクター性を見せており、攻略したかったというファンは多い。
      • ファンディスクも現在発売されていない。
  • あっさりとしている場面がある
    • 例としては「日下部 加奈子」ルート時の主人公の親友である藤川 達也。出撃時に水木 若菜に生きて帰ってきたら付き合って欲しいと頼むが、戦闘描写もなくテキストだけでプレイヤーに死亡したと書かれるだけである。

総評

本格的な架空戦記モノとしての出来が全体的に良い。専門用語が多く、万人受けする作品ではないものの、読み応えのある作品である。

余談

  • 2008年4月4日に発売された再販パック『lightBOX2008』に『Dear My Friend 完全版』『Imitation Lover』『潮風の消える海に』と共に本作が収録されている。
    • 『潮風の消える海に』のライターは今作と同じ「早狩武志」氏。
  • アダルトゲーム雑誌「テックジャイアン2015年10月号」の付録に本作が収録されている。