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Secret of Evermore - (2021/03/28 (日) 10:12:11) の編集履歴(バックアップ)


Secret of Evermore

【しーくれっとおぶえばーもあ】

ジャンル アクションRPG
対応機種 Super Nintendo Entertainment System
メディア 24MbitROMカートリッジ
発売・開発元 スクウェアUSA
発売日 1995年10月1日
備考 日本未発売
判定 良作
ポイント 日本未発売
システムが聖剣2
FFキャラも出演


概要

  • これはスクウェアが欧米でSuperNES(海外版スーパーファミコン)にて発売したゲームである。日本では未発売。聖剣伝説3とは1日違いで発売されている。
  • 一言で言うならば、『聖剣伝説2(英題:Secret of Mana)』のシステムをベースに独自の要素を加えて、全く別の物語をゲーム化したもの。
  • 難易度は基本的に聖剣伝説2よりも高めとされる。

ゲーム内容

  • 操作性は聖剣2と殆ど変わらず、ルールも殆ど一緒。
  • モーションバトル
    • ゲージが100%から通常攻撃、熟練度が上がればチャージ攻撃も可能。
  • ダッシュ
    • 聖剣2から実装されたが、本作ではダッシュが必須となるギミックがあるのと、使えるようになるのは序盤でアイテムを手に入れてからになるという違いがある。
  • パーティー構成
    • 万能戦士の主人公と、高火力高機動の愛犬のコンビ。セレクトで切り替えも可能。
  • リングシステム
    • メニュー、アイテム、武器の切り替えなどを行える。
  • Formula
    • F1マシンのFormulaと勘違いする人も多いが、ここでは調合の事。聖剣2における魔法に相当するものであり必須項目である。
    • 攻撃、回復、サポートなどあらゆる用途がある。勿論敵側も使って来る。
    • 使うほどに熟練度も上がり効果も格段に上がるのも同様。中には聖剣シリーズ最強クラスと言わしめたものまで存在する。
      • ただし、本作では方法が独特で習得は調合人や重要人物などから授かる。中には隠し扱い更には期間限定も相まって取り逃すプレーヤーも多い。
    • 消費するのはMPではなく2つの材料を組み合わせて使う。
      • (例)Flash は1Wax+2Oil を消費して攻撃を放つ。
    • 調合と言えば、FFVでも2つのアイテムを調合する事があったが、本作では調合という用途のみである。
    • 高度なものほど材料を多く消費したり、高価、希少な材料を使うようになる。
    • 多くの調合から最大9種類までストックするのが可能であり付け替えは調合人立ち合いで行える。
    • 材料はあらゆる場所で購入できるが、場所によって品揃えが違い相場に振り回されるのが厳しい。世界を行き来出来るようになるのは終盤、それまでは材料の調達に難儀するだろう。
  • 主人公のHPが0になったらゲームオーバー。
    • 台詞も、Sadly. 主人公 and 相棒 never came back...となっており聖剣2のそれが参考にされている。
    • ただし序盤のみ例外であり、最初の村に到達する前ならスタート地点に戻されるだけ、その後のラプター戦でFAILEDしてもシナリオ進行する点、以上。
  • セーブ
    • 聖剣2同様、基本的に宿屋で行える。セーブファイルは4つまで。ただしセーブ後に後戻り出来ない個所があるので、状況次第では詰む恐れがある。

ストーリー

1965年のPodunkにある奇妙な建物では、実験が行われていた・・・。
それから30年経った1995年、廃墟と化した建物に、主人公と相棒犬が迷い込み、
異世界へ飛ばされた。そこからPodunkへ戻る方法を探すべく長い冒険が始まる。
道中には、アメリカンジョークもある。
  • 主人公と相棒犬
    • 主人公
      • デフォルトネームは無く、最初に名前を入力する、勿論アルファベットなどで行う。
      • podunkに住む男性で、愛犬と映画を見に行くのが趣味。映画が趣味なだけに状況を映画で例えることが多い。
      • 剣、斧、槍さらにはバズーカまでをも使いこなし、Formula(調合。詳細は後述)も習得する万能戦士。
      • HPが0になったらゲームオーバー、最序盤のみ例外がある。
  • 相棒犬
    • 主人公に飼われている愛犬。序盤~ラストまで主人公と相棒犬のコンビで進める。
    • こちらもデフォルトネームは無く、名前の入力は、他の人に紹介する時点で決める。
    • 現在いる世界に応じてプードルや機械に変化、これには主人公も驚いたほど。外見だけではなく能力も変化して終盤では高い攻撃力と機動性を誇る。
    • 人々には相棒で話しかけた際のセリフも用意されている。
  • 世界と登場人物達
    • 主人公たちが迷い込んだ世界がEvermore。ここは大きく4つの世界に分かれており、重要人物もいる。広大なためregion文体で閉じておく、キャラ紹介も追って紹介。次の世界に行く際に毎回毎回、壮絶な苦労を伴う事になる。

プロローグ

+ プロローグ
  • Podunkという街で映画を見た帰りに丘の屋敷に迷い込み謎の機械を発動。研究所に飛ばされた主人公たちは、CarltronによってEvermoreの世界へ退場させられる。
  • Sidney Ruffleberg教授
    • 重要人物の1人。彼は何かの研究をしているようだ。後に、同じ場所「4th Omnitopia」で再会する事になる。
  • Carltron
    • 教授の助手。研究所に迷い込んで来た主人公達を退場させる。

第一世界

+ 1st
  • Prehistoriaのモチーフは原始時代。
  • 乗り物の故障で、ジャングルに落下してしまい相棒犬とはぐれてしまったと思った直後、変貌を遂げた相棒犬と再会。ここではViperを率いて火山を狂わせて島を壊滅させようとする者がいた。Fire Eyesという女性と知り合い、火山から島を救済するために奮闘。
  • Fire Eyes(Elizabeth)
    • 女の子だが重要人物の一人、村の人たちからもFire Eyesと慕われている。
    • 本作の重要なファクトFormulaを伝授してくれる。過激な調合の使い手としてViper達から恐れられている。
    • 後に、Call Beadsを渡してくれる。
      • これは本作独特のアイテム。同じ志を持つ人物の能力を発揮する事が出来るレアアイテム、切り札と言える。
  • Strong Heart
    • 東のBugmuckへ材料を探しに行ったきり消息を絶つ、Fire Eyesに頼まれて救済に向かう。
  • Blimp
    • 沼地で怪物に襲撃されていたところを主人公に救済される。

第二世界

+ 2nd
  • Antiquaのモチーフはローマ、エジプト。
  • 第1世界では村や人々を救ったもののevil twinの仕掛けた爆発で飛ばされ、川に流されて滝に飲まれて意識を失い辛うじて荒くれの町Crustaciaに辿り着く。その間に相棒犬とはぐれてしまった…
  • プレーヤーは本作の仕様の1つ、世界によって通貨も違う事に戸惑ったり色々、それから第1世界の沼のBlimpと再会して協力してもらい、そこから長大な砂漠を北へ進むと、Nobiliaという大きな街に辿り着く。
    • バザーが日常的に開催されるほど賑やかな街だが、初回は制限時間がある。
  • そこでも神聖なる犬に変身した相棒との再会、Vigorとの死闘、Diamond eyesの探索などが待っていた。
    • 道のりも厳しいが収穫も大きい。調合アイテムDry Iceについては冷気属性を期待したプレーヤーもいたが、本作では冷気属性というのはなくレア材料。その真価は終盤で分かるようになる。
  • Pompolunius
    • かなり重要なポジションに位置する人物。神聖な犬のお告げにより主人公をVigorと対決させる。
  • Tiny
    • ハッサンみたいな外見で見た目通り力自慢で、特に物を投げ飛ばすのが得意。
    • 終盤では悩んだ末に寂しい選択を下す。
  • Horace Highwater
    • 重要人物の1人。キャンプで知り合うのだがFire Eyes達の事も知っており、色々と手助けをしてくれるようになる。
  • Madronius
    • Horaceの親友で、兄弟もいる。

第三世界

+ 3rd
  • Gothicaのモチーフはヨーロッパの半分。
  • 第2世界から…本作最大の難所の暗闇とワープ床の複雑なトンネルと大型ボスを越えて来たが、ここでも難所は続く…
  • ここは、西のIvor Tower、東のEbon Keepと2つに分かれており両者とも酷似した構成になっており、その両者の間には巨大なチェス盤を挟んでおり、その下には広大なる峡谷の森が広がっている。
  • 相棒はプードルに変化しており、ここでもまた活躍を見せる。
  • 女王により、Ebon KeepからIvor Towerに移動して来た人々は幸せな生活を送っていたが、敵の手によって大桟橋は遮断されて往来が出来なくなっていた。女王の頼みにより主人公達は向こう側から橋をかける事になるが、その道のりは峡谷の森を抜けて東のEbon Keepと厳しいものになる…
  • Camellia Bluegarden
    • 重要人物の1人。Ivor Towerの女王。ブタレースを開催している。
  • 王様
    • 最近姿を見せなかったが、人形芝居に魅了されてしまっていた。
  • セシル
    • FFIVからゲスト出演。武器防具屋と宿屋を運営している。
      • FFIVの質問を飛ばしてきて上手く答えるといい事がある。
  • Tinker Tinderbox
    • 空飛ぶ機械を発明している。女王からの信頼も厚い。Gomiという兄弟もいる。
  • Gomi
    • Tinkerの兄弟。Tinkerの機械とは対称的に峡谷の森の北部で塔を作って空を目指す。
    • 敵側の策略により、Ivor Towerへの道を遮断された人々のために尽力。
    • ドラゴンの友達がいる。主人公達を回復させる能力もある。
  • Sterling
    • 大きなドラゴンで飛行能力に長けており、当初はボスとして襲い掛かってくるが、Gomiの友達だと分かると協力してくれるようになる。

第四世界

+ 4th
  • OmnitopiaのモチーフはSF未来科学都市。
    • 地図上にも載っていない場所で、行くためには特別な方法が必要。
    • 相棒犬は、火力、射程、移動力いずれも最強クラスの変化を遂げた。
    • 重要人物の1人、Sidney Ruffleberg教授と再会を果たし、最終決戦に臨む。
      • セーブ箇所があり、セーブ直後は飛ばされてラスボスに行くしかないがゲームオーバーになった後にロードした際はセーブ箇所から再開されるので安心。
        + ラスボス~エンディング(ネタバレ)
      • 聖剣2のラストバトルは、ラスボスとは言うには切ないものであったが、こちらはノリノリ。
      • 聖剣2ではポポイが帰るのだが、本作は主人公たちが帰る側。
      • ラスボス軍団は、凶悪な敵と連戦するので厳しいが、こちらも公式チートが手に入る*1
      • 強大なボスVSチート調合と最強の相棒犬のぶつかり合い、これが聖剣伝説シリーズ史上最強の戦いと言う人もいる。
      • Carltronを倒した事でバランスが崩れ始めるが、なんとか全員で元の世界に帰る事により、EvermoreはNevermoreにならずに済む。主人公も相棒犬と無事に帰還。
      • 後日談で、Carltronも反省したと見せかけてまた何か企んでいる終わり方だが、スリリングで爽快なラスボス戦やグッドエンドなど、そこがアメリカゲームのノリと言える。

評価点

  • 広大な世界観
    • 4つの世界は原始時代~中世~SF世界まで幅広く構成されている。先程述べた通り、色々な舞台が用意されておりどれも高いレベルで作りこまれている。そこにいる人々も実に多彩で相棒犬で話しかけた際は主人公とは違った台詞まで細かく作り込まれている。更に、FF4、FF6の人物が登場するのも嬉しいファンサービスといたところ。
    • 通貨も各世界に応じて4種類あるのが細かい。2種類以上の通貨を扱う概念は珍しく他作品なら『Wondrous Magic』くらいのものであろう。
  • パーティメンバー
    • 聖剣2では仲間が地形に引っかかるとスクロールが止められていたが、本作では解消されている。
    • 更にアクション性を持たせた事により、相棒犬と協力して解くような仕掛けが豊富に用意されている。
  • 素材及び演出のレベルが極めて高い。
    • キャラクターは動作も豊富で、主人公はあらゆる表情や仕草を見せる。敵キャラも色々多く、植物系の散り方まで細かく作り込まれている。ボスも巨大なもの、迫力もあり種類も豊富で飽きさせない。
    • 多重スクロールも使われており、森の中では手前に木々が表示されて臨場感がかなりある。これは、森に力を入れてラストダンジョンに森をねじ込んだ『アレサ?』でさえここまでは行われてはいないほど。
  • 音楽
    • 知る人ぞ知るJeremy Soule氏による作曲。聖剣とはベクトルが違うが種類も豊富で質も高い。
    • ボス曲の種類も豊富に用意されている。
  • これらが見事な相乗効果をもたらす事により、Evermoreの世界へ感情移入させてくれる事だろう。
  • バグがない
    • これだけ広大かつ複雑なゲームにもかかわらずバグは報告されていない。

賛否両論点

  • 主人公と相棒犬のデフォルトネームはない
    • 名前の入力は必須なので考えるのが面倒ととるか、自由度が高いととるかはプレーヤー次第。
  • 世界観
    • システム、ゲーム性は聖剣伝説2と言ったが、世界観の方では聖剣伝説シリーズの要素は見当たらない。しかしながら作中にはFF4、FF6のキャラクター達が友情出演しておりFF外伝と言えない事もない。
  • コンプリートは至難の業
    • クリアするだけなら普通であるが、色々とコンプリートするのは隠し要素、期間限定要素が多いので非常に難儀である。
  • 裏技、連続調合がある
    + 伏せる
  • 相棒犬がいる事が条件だが、調合を連続で使う方法がある。ターゲットを選んだ直後の瞬間にメニューを開くを繰り返すと最大8回分まで一度に放つ事が出来る、ダメージ値は合計で表示されるのでかなり大きな数字が出るので驚異的、また色々と併用でき攻撃と回復を織り交ぜるのも可、これだけ複雑な動作なのにFFVの全体化ホーリーみたいにバグる事もなく安定している。

問題点

  • 聖剣伝説2ではセレクトバグが知られている。本作にバグはないのだが、ゲームの構成にまずい個所が多数。難所、冗長な個所、下手を打つと詰む局面など、セレクトバグよりも凶悪になってしまっている。こちらも多いのでまとめる。

第一世界

+ 1st Prehistoria
  • 1st Prehistoriaの最初の森のラプター
    • 序盤のうちは強敵で、森の中では装備も回復手段もまともに用意できないので辛い。
    • 負けても、相棒犬が主人公を村まで連れて行ってくれるのでシナリオは進む。主人想いの名犬であり聖剣伝説のボコの姿を彷彿させてくれる。
    • 現時点では強敵な事、倒しても次の敵が出現するのと、負けても話が進む事から負けイベントだと思っているプレーヤーも多い。しかし勝敗に応じてイベントが少し違うように用意されているのは細かい。いずれにせよ再戦は出来ない。
  • Jaguar Ring
    • 本当は第1世界で流砂地帯を越すために手に入れるのだが、無くても流砂を越す事も出来てしまう。しかし入手しないまま次の第2世界に進んでしまうと後にも先にも引けずダンジョンで詰む。Any%やり込みでも取得するのは必須である。
  • Thraxx戦
    • 消息を絶ったStrong Heartを捜索しにBugmuckに向かうがそこのボス。最初のボスであるが、本作のパッケージに採用されているくらいで気合が入っている。登場シーンでは大型サイズでプレーヤーを威圧、戦ってもかなりの強さで、回避不可能な全体攻撃調合Acid Rainまで放ってくる。道中が長い上にボス前にセーブポイントが無く雑魚敵も普通に跋扈しており分かり辛い。ゲームオーバーになるとやる気を削がれる。
  • 火山の中には調合で岩を浮かせる場面があるが、そのための調合は数量限定であり順番を間違えると取り返しが付かない。

第二世界

+ 2nd Antiqua
  • Vigor戦
    • 機動力も攻撃力も高く、こちらの攻撃をガードまでして来るので強い、しかも客席から嫌がらせまで飛んでくる。そして、相棒犬は参加していないので連続調合に頼る事も出来ない。
    • なまじセーブ出来るのが非常にまずく、セーブ後は後戻りが出来ないため、レベル上げも買い物も出来ないので「詰む」危険度が高い。
    • 色々な作品では、相手を倒すしか道はない状況があり、サガシリーズ、FFTのウィーグラフなどが有名だが、詰まないように配慮されている作品もある。
    • 聖剣伝説GB版でも、闘技場で戦わされるが相手が強すぎる事はない。
    • イデアの日の雷岩も試合に勝ち続けるしかないが、セーブ禁止かつスパーリングで強くなれるなどで詰む事だけはなかった…Pompoloniusには相原ツメアカでもすすめたいところである。
    • むしろここではセーブ出来ない方が良かった、それよりも第1世界のBugmuckのThraxx戦の手前、次の第三世界の難所手前にセーブ箇所を用意するべきだった。
  • 長い砂漠の横断
    • 高難度ではないが時間がかかり、しかもストーリー上、何度も横断するので大変である。Amulet of Annihilationを渡すと楽に越せる乗り物はあるが。
    • Amulet of Annihilationもトレードでいくらでも手に入るが日本人は英語が出来ないと辛い。他にも使い道はあるので頑張って簡単な会話くらいは理解して多めに用意できるようになりたい。
  • 北のcolossia
    • ダッシュで駆け抜ける個所があるが、第1世界でJaguar Ringを入手していないと詰む。しかもプレーヤーによっては詰んでいる事に気付きにくいのも厄介。
  • ピラミッドには、相棒犬と合流する前でないと手に入らないお宝もある、合流以降は扉を開けることが出来ない。
  • 滝の洞窟
    • Vigor戦もひどかったが、こちらも厄介で本作で最悪の難所だというプレーヤーもいる。
    • 虹の演出が入るのは綺麗であるが以下の様な殺し要素が多くrainbow of death(死の虹)と言ったプレーヤーもいた。
    • ここはストーリー上は通過点のような扱いなのに、視界が悪く、構造も複雑、更にワープ床での移動も相まって迷い易い。
    • 更に雑魚的もかなり強い上に倒しても際限なく出現するので消耗がひどく最後にはボスまで待ち構えている多重苦。落下して来たという事もあり、状況が悪くなっても引き返す事が出来ない。
    • 厳しい要素が複合すると更に厳しさが増す。ここのボスを倒すまでにかなりの消耗が予想されるが次の世界も厳しいので下手をすると消耗を引きずる事になる。
    • なお期間限定のために終盤で来ようとしても「Uh, I don't think so! Been there, done that.(あー、思い出したくもない!ここはもう終わり。)」「Urf-urf!」と表示され、入る事は出来ない。
    • 次の世界に行く際は大変な思いをすると言ったが、これが最も主人公と相棒犬にとってもトラウマだったと言えよう。

第三世界

+ 3rd Gothica
  • Amulet of Annihilationの入手
    • 予め第2世界のAntiquaバザーで購入していれば楽だが、ここでは個数が限られており、チケットの前に他のと交換してしまうと4か所全部探し出さなくてはならなくなる。
    • 分かりにくい場所にあるので、発見できずに詰んだと誤解される危険性もある。
  • この世界での調合材料の確保
    • 材料を売っている店が分かり辛い。Lanceという人、城内の老人から購入する事は出来るが両者とも見落とし易く逃したら二度と会えない。特に後者は、相棒犬の期間イベントで隠し通路を発見しなくてはならない、それもノーヒント。
    • ここでは飛行タイプのザコ敵も多く通常攻撃だけでは難儀なところであるが、攻撃調合が尽きると、特に火力不足に悩まされる。レベル上げも行えるので詰む事はないが非常に辛い。敵側が主人公を陥れる状況だからでもあるのだが
  • 峡谷の森
    • 特に罠などは無いが非常に広大な迷路で中間までに最短でも1分半以上かかり、その直後に強力なボスがいる。しかもその手前にセーブ個所もなく雑魚敵も普通に出るので嵐の前の静けさというものでもなく、心構えが出来ていない状態で戦わされる事になる。
  • 宿屋
    • 武器防具屋があるが、宿屋は意外と気付きにくい。

第四世界

+ 4th Omnitopia
  • 温室のデストラップ
    • 予め照明を暗くしておかないと凶悪植物が活動する。一撃で即死な上こちらの攻撃は通らない。
    • FC『ドラスレファミリー』のポチステージの宝箱、もしくはAC『Cadash』の永パ防止モンスターのような脅威と言えば分かり易いだろう。
    • 倒せなくて困る事はなく向こうから近付いて来る事もないが、明るい状態の温室では通路を塞いでおり強行突破をしようとすると逆に999ダメージをくらって即死するので非常に危険。温室が明るい場合は絶対に引き返してルームで温室を暗い状態にして来る事。
    • これまたひどい初見殺しで、セーブした場所からここに来るまでが長いのでこれで倒されると多くの労力を棒に振ってしまう。
  • 熟練度
    • 武器・調合などで新しいものを入手しても、それまでの熟練度は役に立たない。例えば、新しい剣を手に入れても、それまでの剣の熟練度は活用されない。
  • Podunk出身者たち
    • 一部分かりにくいところがある。HoraceはFire Eyesの無事を知っており彼ら同士で連絡方法を持っているらしいが、主人公たちは置き去りにされている感がある。

総評

聖剣2のシステムを用いたゲームではあるが、聖剣シリーズには含まれないため共通点は主にゲームシステムのみであり、調合やトレード、通貨の違いなど、独特の要素などで賛否が分かれるかも知れない。
しかしながら、オリジナリティー・描き込まれたグラフィック・音楽とどれを取っても非常にレベルが高く、スクウェア全盛期SNES/PSと比較しても後れを取らない出来栄えで現地では人気を博した。

余談

  • 日本では本作発売の前日に『聖剣伝説3』が発売されるが欧米では発売されず、その代わりなのか逆に欧米限定で本作が発売された。
    • かつては「アメリカで『聖剣伝説3』が発売されなかったのは本作が代わりに出たせいである」という説が広く信じられていたが、2011年に本作のリードプログラマーBrian Fehdrau氏がインタビューでこれを明確に否定している。
      • 『聖剣伝説3』が未発売となった原因は明らかになっていないものの、同インタビューでFehdrau氏は個人的な推察として「バグに厳しかった当時の任天堂が『聖剣伝説3』のバグを問題視したのが理由ではないか」と語っていた。
  • 本作は『聖剣伝説2』のゲームシステム等を多く流用しているが、開発は日本ではなく、北米のスクウェア子会社のスタッフが担当している。
    • 『聖剣伝説2』と異なりアメリカ風な雰囲気を強く持つゲームとなっているが、これは「そうするように日本のスクウェア本社からの指示があった」と上記のFehdrau氏が答えている。
    • 本作は開発段階では元々『Evermore』のタイトルのみで制作されていたが、スクウェアから「新たなIPとして売り出すには弱い」と判断され、システムの流用元である『Secret of Mana』に因んで本作にも『Secret of ~』のタイトルが付けられることになった。
  • 音楽担当のJeremy Soule氏は後々、4大RTSの一角とされた『Total Annihilation』シリーズにより海外で高い評価を得るが、『The Elder Scrolls IV: Oblivion』により日本でも知名度が高まった。
    • 代表的な担当作は、『The Elder Scrollsシリーズ(III以降)』、『バルダーズゲート ダークアライアンス』などフォーゴトンレルム作品、『ダンジョンシージシリーズ』、『Total Annihilation』シリーズや後継シリーズの『スプリームコマンダー』など多数に亘る。
    • 作品評価が高くない『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 (GBA)』も音楽評価は高い。
  • FFシリーズからのゲスト出演(これはある意味、聖剣伝説 ~ファイナルファンタジー外伝~と言える)。
    • 前述のセシルのゲスト出演の他、第2世界の期間限定イベントになるが闘技場の観客の中にFFVIのパーティーが混じっている。闘技場とは色々と縁があるようである。画像はこちら。
      • ちなみに英文の意味は、観客達に対して、全席埋まってありがとうございます、しかし端っこの方も必要です。と発言しているシーンである。
    • Chocobo Eggが存在する。
      • 第2世界のバザーでトレードで入手、持っているだけで最大HPが45上昇。