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サンドボックス - (2023/05/11 (木) 20:12:02) の編集履歴(バックアップ)


サンドボックス

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FAUN AIR -フォーンアイル-

【ふぉーんあいる】

ジャンル RPG
対応機種 Windows(Steam)
発売元 11PLANNING
開発元 11PLANNING
発売日 2021年1月18日
定価 310円
プレイ人数 1人
判定 クソゲー
ゲームバランスが不安定
ポイント 妙に違和感のあるストーリー中の文章
序盤から複数の敵に全滅させられる
不協和音が鳴り響くクオリティの低いBGM
ほとんどのミニゲームが FC時代の名作ゲームのパクリ
2000文字を超えるパスワード 機能を搭載
一部のグラフィックは凝っている部分も
譲ってくれて、とても、ありがとう!

概要

2021年1月18日にSteamにて発売されたRPG。
VC++で白紙から完全手打ちで自力のみで約67万行のプログラムを組んで作成し、
BGMもグラフィックも全てオリジナルなのが特徴。
表示言語は英語にも対応している。
制作者は11PLANNING(イレブンプランニング)。

問題点

文章の違和感

  • 全体的に文章が拙い。特に、文章にかなりの頻度で読点が使われているため、文章としてかなり違和感を感じる。製作者である11PLANNINGは日本人のはずなのだが…。
    • 例えば、序盤のフォーン王との会話だが、

      フォーン王
      『おおっ!!
       よく来た!!
       我らが救世主!!
       あの、伝説の英雄、
       アイルの子孫、
       ◯◯(主人公の名前)よ!!
       今、
       この、我らが世界、
       フォーンアイルが、
       諸悪の根源、
       魔王ゴーヴィスの
       復活により、
       甚大な被害を受け、
       壊滅の危機に
       立たされている。(略)
       
      • このように、言っている意味自体は理解できるのだが、読点がかなりの頻度で使われているため、どうしても文章に対する違和感を感じてしまう。
  • 他にも、「とても、ありがとう!」「ほんの薬草」「諸悪の帝王、魔王ゴーヴィスの復活で…(略)」など、違和感の強い文章が頻繁に出てくる。最後のセリフにいたっては帝王なのか魔王なのかが分からない、なんともシュールなセリフである。

物を調べたり、人に話しかける際にメニューを開く必要がある

  • 恐らくFC時代のドラクエを意識したシステムと思われるが、物を調べたり、人に話しかける際にわざわざメニューを開いて「話す」「調べる」というコマンドを選ぶ必要がある。しかし、現代においてわざわざこのシステムを採用する意義は薄いと言えるだろう。
    • ドラクエにおける、物を調べたり人との会話がボタン1つで出来る「べんりボタン」は存在しない。

理不尽すぎる序盤の難易度

  • 序盤は主人公1人で旅に出ることになるのだが、なんとエンカウントした際に最大で4体の敵が現れることがある。主人公のHPはLV1で32なのだが、「お化けネズミ」「ビッグアント」という攻撃力の高い敵が混ざっていることがある。
    • その攻撃力の高さだが、なんと10前後のダメージを与えてくる。主人公がいきなりHPの1/3のダメージを受ける計算になる。しかも、その2体が同時に現れることも珍しくない。
      • そのため、序盤は敵とエンカウントした際に攻撃力の高い2体に出会わないように祈り、もしも出会ってしまった場合は、決して高くない逃走成功確率に賭けるしかないという運ゲーと化してしまっている。
  • レベルが上がるまでの経験値の量もかなり多く、レベル上げが困難。
  • 幸い、本作はシンボルエンカウントを採用しているため、戦闘は簡単に避けられる…わけではない。ワールドマップに出てくる敵シンボルが湧くペースが異常に速く、マップに流れている雲がプレイヤーの視界を遮るせいで、敵シンボルが見えにくくなり避けることが困難になっている。
    • 11PLANNING曰く、敵を遭遇する確率を上げるために、わざと敵シンボルが湧くペースを速く設定していたり、雲で視界を遮るようにしたとのこと。
  • 序盤を過ぎれば、仲間が増えたり武器や防具なども揃ってくるので、戦闘もある程度楽しめるようにはなる。そこにたどり着くまでの道が険しい上、仲間がそろっても相変わらずレベル上げは苦行だが…。

ほとんどのミニゲームがFC時代の名作のパクリ

  • 本作はトッサの町でいくつかのミニゲームが遊べるのだが、そのミニゲームの中に『パックマン』や『テトリス』、『スーパーマリオブラザーズ』など、FC時代の名作をパクったミニゲームがある。しかし、ミニゲームの完成度は高いとは言えず、ほぼ本家の劣化である。
    • パックマン風のミニゲーム『エサ食いゲーム』は、ステージにある全てのエサを食べればクリア。本家にあったパワーエサなどは存在せず、追いかけてくるモンスターも一匹だけ。
      • プレイヤーのデザインは色が若干緑色になっただけのパックマンそのもの。モンスターのデザインも本家パックマンのモンスターのデザインをパクっている。なお、モンスターはやたら正確にプレイヤーを追跡するため、意外と苦戦する。
    • テトリス風のミニゲーム『ブロック消し』は落ちてくるブロックを1列揃えて消すミニゲーム。合計で30ライン消すとクリアとなる。が、このミニゲームでは縦横1×2マスのブロックしか落ちてこない。これではもはや『ミニゲー無』である…。
    • スーパーマリオブラザーズ風のミニゲーム『ジャンプゲーム』では、一番奥にあるゴールを目指す2Dスクロールアクション。
      • このゲームでは、色までそっくりなハテナブロックが登場する。叩いてみると、キノコ…ではなく、なぜか茶色い糞のようなものが出てくる。それを取ると体が大きくなり、パワーアップする。一体どういう仕組みなのだろうか…。極めつけにステージが短すぎてあっという間にゴール出来てしまう。ちなみにタイムやスコアの概念は一切ない。
  • その他、世界観にそぐわない「ポーカー」や「寿司レーサー(という名のF1レース)」などのミニゲームがあるが、いずれも完成度は低い。

グラフィック関連の問題点

  • 本作の画面解像度は、「640×480のフルスクリーン」で固定されているため、ウィンドウにして開くことが出来ない。
    • タブ切り替えを行うと画面が白く表示されたままという不具合がある。こうなると再起動するしかなくなってしまう。
  • モンスターのグラフィックはあまり綺麗とは言えず、チープな仕上がりとなっている。

BGMとSEの問題点

  • 本作のBGMにフリーBGMは一切使われておらず、全て11PLANNING氏が制作している。
    • だが、その出来はイマイチと言わざるを得ない。 耳障りな不協和音と、チープな音源が印象に残ってしまう。 楽曲としてのクオリティの低さはあの初代PSのクソゲー『アンシャントロマン ~Power of Dark Side~』を思い起こさせるレべル。
  • また、ミニゲームをクリアした際のSEが非常に大きく、人によっては不快に感じることも。
    • 本作はゲーム中のBGMとSEの音量調整が一切できないため、音量を下げたい場合はPCの音量設定から音量を下げる必要がある。

長すぎるパスワード

  • 本作は手動セーブの他に、「ドラゴンクエスト」及び「ドラゴンクエストII 悪霊の神々」の「ふっかつのじゅもん」に相当するパスワード機能があり、パスワードを入力することでも続きから始められる。
    • だが、問題はこのパスワードの長さ。パスワードを使ってゲームを再開するには、縦に136文字、横に16文字、合計で2176文字ものパスワードを間違えずに打たないといけない。
      • もちろん、2176文字ものパスワードを暗記することはほぼ不可能である。仮にメモを残そうとしてもパスワードのコピペが出来ない。よってパスワード機能を実装した意味はほとんどないと言っていいだろう。

その他の問題点

  • 最初の選択肢にて、「いいえ」を選択すると説明もなく軍資金が50Gから45Gに減らされる。
    • しかも、軍資金はなぜか5つの宝箱にわざわざ分けて入れられているため、いちいちメニューから「調べる」を選んで宝箱を開ける作業を5回もしなければならず、手間が増えている。
  • 「オートセーブ」、「オートロード」と書かれているが、実際は手動セーブ手動ロードである。このゲームにオートセーブ機能などは存在しない。
  • UIが不親切。ドラクエのような「黒い枠の中に白い文字」ではなく、そのまま白い文字が表示されるため、背景と同化して文字が見づらい部分がある。

賛否両論点

シンプルなストーリー

  • ストーリーはほぼ「勇者が魔王を倒す」というだけの極めてシンプルなもの。あくまで本作は「王道RPG」なため、複雑な設定やドラマなどはほとんどない。
    • シンプルで分かりやすいと捉えるか、面白みがないと捉えるかは人によるだろう。

評価点

実は一部グラフィックが凝っている部分がある

  • 問題点ばかりが目立つグラフィックだが、実は意外と凝っている部分がある。
  • 装備によって主人公たちのグラフィックが細かく変わる。主人公が武器を装備すると、主人公が手に武器を持つようになり、防具を装備すれば、主人公の服装が変わる。
    • ただ、こん棒を装備した際のグラフィックがフライドチキンを持っているようにしか見えないという指摘もあるが…。
  • ゲーム画面も、単純に四角い画面をそのまま映しているのではなく、広げたボロボロの地図の中にゲーム画面が映るようになっている。
  • ワールドマップの海の満ち引きがなめらかに動いている。

BGMやグラフィックなどをフリー素材に頼らず自作している

  • クオリティこそ低いものの、BGMやグラフィックまで全て自作したという点は評価できる。また、全てのBGMが極端に悪いわけではなく、一部BGMは悪くない出来である。
    • チープなBGMやグラフィックが逆に癖になったという人も。
  • ラスボス戦では戦闘の背景がワールドマップとなっており、ラスボスが画面全体を動き回り、背景が動いたまま戦闘に入る。世界を守る戦いの演出としてはなかなかの迫力がある。
    • 惜しむらくはラスボスのグラフィックのしょぼさか。

文章スピード・戦闘スピード・キャラの移動速度・コマンドの移動速度が細かく設定できる

  • 文章スピードは「遅い~激速」の4段階、戦闘スピードは「激遅~激速」の9段階、キャラの移動スピードとコマンドの移動速度は「遅い~高速」の4段階で設定が可能。ここまで細かく設定できるゲームは少ないだろう。
    • 尤も、ここまで細かい設定は必要ないと思う人の方が多いかもしれないが……。

総評

やたら読点が多用されていて違和感がある文章や、ファンタジーの世界観にそぐわないFC時代の名作をパクったミニゲーム、序盤のゲームバランスが非常に悪く、BGMもクオリティが低いといった様々な問題点があり、ゲームとしての完成度は低いと言わざるを得ない。

評価出来る点がないわけではないが、王道RPGを楽しみたいなら他のゲームを遊んだほうが楽しめるだろう。

余談

  • フォーンアイルの制作者である11PLANNING氏はTwitterにて「ドラクエに特別なセンスを感じたことがない」「基本俺でも余裕で真似できる程度のレベル」等、ドラクエをこき下ろす発言をして炎上した。
    • しかし、フォーンアイルはドラクエから影響を受けているものが非常に多いが…。
  • 他にも、11PLANNING氏はゲーム作り関連でYahoo!知恵袋で多数の違反行為をしていた疑いがある。

Wikiで扱う作品「アダルトゲームについて」項目について改稿の一案。


アダルトゲームについて

  • このWikiでは、露骨な性描写を含むアダルトゲーム(エロゲー)記事の執筆も可能です。
    ただし、@wikiではアダルトコンテンツの掲載が禁止されているので、以下を守ってください。
    • タイトルに卑猥な単語が含まれ、アダルトコンテンツと判断される可能性が高い作品は 執筆禁止
      • 一見して卑猥な単語や表現はないが、判断が難しいという場合は記事作成相談スレで相談してください。
    • 記事中でも性描写に関する詳細な記載は避けてください。
    • 性描写に関する記述を除くことにより記事として最低限の文章量を満たせなくなる場合、記事は作成できません。

〜以下『記事の書き方』「その他のポイント」へ挿入〜

1.一方的な視点からの表現を控える

  • ありがちなのは、シリーズ作品でシリーズ経験者の視点からのみ評価したり、限られた環境の人のみが下す評価を全ての評価のように書いたりすること(です)。
  • 「既存の文」
  • 「既存の文」
    • また、アダルトゲームについて、性的嗜好の面から評価を行うことは避けてください。性的嗜好は人によって大きく異なり、客観的な評価が困難なためです。

当Wikiにおける移植・リメイク作品の判定の傾向

  • 移植・リメイク作品の判定は何らかの大きな問題がない限り、大抵の場合元判定を引き継ぐ傾向が強いです。
    • ほぼ忠実な移植、わずかに追加要素・変更を加えたもの、別ハードで極力再現を目指したもの等は原作の判定引継ぎでほぼ問題が起きない傾向です。
    • 基本は原作と同じだが、細部が大きく異なる場合はケースバイケースな傾向にあります。
    • 大元の作品と比べて劣化していたり、改悪と呼べるような変更が加わっていたりするものもあり、程度によっては「劣化ゲー」の判定が付きます。
  • リメイク作品はどうしても原作が基準となりやすい傾向にあります。
    • 現代から見ると少々オールドスクールな作り、最新基準から見劣りするグラフィックは珍しくもないですが、この点で評価を下げることは極めて稀です。
      • 「○○年に出たゲームとしては~」のような論調も、新作ならともかくリメイク(特に原作との差異が小さいもの)に限ってはそれほど影響しない傾向にあります。
      • 特に2D見下ろし型のゲームからフル3Dゲームに移行し、なおかつ4頭身以上に上がったシリーズにおいては、2D時代の原作を尊重して敢えて頭身を抑えたリメイクが多く、リアル頭身にリメイクされたケースは非常に少ないです。
    • 最新作との比較は基本的に行われていません。あくまで原作比較が大多数です。
    • 最新作のシステムを引き継いで作られたリメイク*1に関しては、当時最新作及び原作を基準にした変更点、改良点、劣化・削除された点を織り交ぜた記事が多いです。そういった作品は、ベースとなった作品との比較は行われています。
    • 流石に原作とストーリー・システム・グラフィックの変化が大きいもの*2は、ほぼ最新作としての基準で見られやすいです。
    • リメイクによっては一部ストーリーのカット、システムや演出面の劣化などで評価を下げているものもあります*3
  • 追加要素の判定への影響はケースバイケース。
    • 質にもよりますが、リメイクで入れる必要がないと評されるタイプ*4のものは厳しい目で見られがちです。
    • 内容を大きく変えず、新要素も少ない(もしくはない)という方向でリメイクした作品もあります。また、追加要素が1回目のリメイクで追加され、2回目のリメイクで削除されるタイプもあります。
      • 移植・リメイクならではの評価点が薄くても原作から引き継げる評価点があるならそれはその作品の評価点と言えます。リメイクならではの評価点がないからといって良作にはなれない、なんてことはありません。
  • ○○のハードで遊べる点について
    • 今までの判定基準からしてあくまで古いゲームを今の時代にそのまま遊べる事に意義があるのが大きいためです。レトロゲームは現在ではソフトとハードを揃えるのも中々難しいものもあります。何らかの大きな問題がない限り、「原作で遊べばいい」は基本的にNGな傾向です。