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サンドボックス - (2023/12/31 (日) 21:42:01) の編集履歴(バックアップ)
サンドボックス
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Wikiで扱う作品「アダルトゲームについて」項目について改稿の一案。
アダルトゲームについて
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このWikiでは、露骨な性描写を含むアダルトゲーム(エロゲー)記事の執筆も可能です。
ただし、@wikiではアダルトコンテンツの掲載が禁止されているので、以下を守ってください。
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タイトルに卑猥な単語が含まれ、アダルトコンテンツと判断される可能性が高い作品は
執筆禁止
。
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一見して卑猥な単語や表現はないが、判断が難しいという場合は記事作成相談スレで相談してください。
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記事中でも性描写に関する詳細な記載は避けてください。
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性描写に関する記述を除くことにより記事として最低限の文章量を満たせなくなる場合、記事は作成できません。
〜以下『記事の書き方』「その他のポイント」へ挿入〜
1.一方的な視点からの表現を控える
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ありがちなのは、シリーズ作品でシリーズ経験者の視点からのみ評価したり、限られた環境の人のみが下す評価を全ての評価のように書いたりすること(です)。
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「既存の文」
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「既存の文」
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また、アダルトゲームについて、性的嗜好の面から評価を行うことは避けてください。性的嗜好は人によって大きく異なり、客観的な評価が困難なためです。
当Wikiにおける移植・リメイク作品の判定の傾向
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移植・リメイク作品の判定は何らかの大きな問題がない限り、大抵の場合元判定を引き継ぐ傾向が強いです。
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ほぼ忠実な移植、わずかに追加要素・変更を加えたもの、別ハードで極力再現を目指したもの等は原作の判定引継ぎでほぼ問題が起きない傾向です。
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基本は原作と同じだが、細部が大きく異なる場合はケースバイケースな傾向にあります。
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大元の作品と比べて劣化していたり、改悪と呼べるような変更が加わっていたりするものもあり、程度によっては「劣化ゲー」の判定が付きます。
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リメイク作品はどうしても原作が基準となりやすい傾向にあります。
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現代から見ると少々オールドスクールな作り、最新基準から見劣りするグラフィックは珍しくもないですが、この点で評価を下げることは極めて稀です。
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「○○年に出たゲームとしては~」のような論調も、新作ならともかくリメイク(特に原作との差異が小さいもの)に限ってはそれほど影響しない傾向にあります。
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特に2D見下ろし型のゲームからフル3Dゲームに移行し、なおかつ4頭身以上に上がったシリーズにおいては、2D時代の原作を尊重して敢えて頭身を抑えたリメイクが多く、リアル頭身にリメイクされたケースは非常に少ないです。
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最新作との比較は基本的に行われていません。あくまで原作比較が大多数です。
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最新作のシステムを引き継いで作られたリメイクに関しては、当時最新作及び原作を基準にした変更点、改良点、劣化・削除された点を織り交ぜた記事が多いです。そういった作品は、ベースとなった作品との比較は行われています。
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流石に原作とストーリー・システム・グラフィックの変化が大きいものは、ほぼ最新作としての基準で見られやすいです。
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リメイクによっては一部ストーリーのカット、システムや演出面の劣化などで評価を下げているものもあります。
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追加要素の判定への影響はケースバイケース。
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質にもよりますが、リメイクで入れる必要がないと評されるタイプのものは厳しい目で見られがちです。
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内容を大きく変えず、新要素も少ない(もしくはない)という方向でリメイクした作品もあります。また、追加要素が1回目のリメイクで追加され、2回目のリメイクで削除されるタイプもあります。
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移植・リメイクならではの評価点が薄くても原作から引き継げる評価点があるならそれはその作品の評価点と言えます。リメイクならではの評価点がないからといって良作にはなれない、なんてことはありません。
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○○のハードで遊べる点について
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今までの判定基準からしてあくまで古いゲームを今の時代にそのまま遊べる事に意義があるのが大きいためです。レトロゲームは現在ではソフトとハードを揃えるのも中々難しいものもあります。何らかの大きな問題がない限り、「原作で遊べばいい」は基本的にNGな傾向です。
アドバンスド大戦略 -ドイツ電撃作戦-
【あどばんすどだいせんりゃく どいつでんげきさくせん】
ジャンル
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ウォーシミュレーションゲーム
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対応機種
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メガドライブ
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発売・開発元
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セガ・エンタープライゼス
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発売日
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1991年6月17日
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定価
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6,800円
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プレイ人数
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1~2人
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判定
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(調査中)
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大戦略シリーズ
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概要
第二次世界大戦当時のドイツ第三帝国を題材とした「進化した」大戦略。
セガの前作スーパー大戦略ベースに、キャンペーン版大戦略IIやマスターオブモンスターズのシステムを取り込んでいる。
『より使いやすく、よりリアルに、そしてより強く』をモットーに、500種類を超える兵器、50近いマップ、充実の兵器カタログ、PC版大戦略ですら実現していなかった新ルール等をこれでもかと盛り込んでおり、メガドライブのSLGの話題では常に名前が上がる作品。
特徴とシステム
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第二次世界大戦のドイツ第三帝国の戦い
それまでの大戦略作品は、現代兵器による戦いが題材であったが、本作の舞台は第二次世界大戦のヨーロッパ戦線。
ティーガー戦車やBf109などのWW2当時の兵器が登場し、それまでの大戦略に存在しない牽引砲や急降下爆撃機、潜水艦、列車砲、弾道ミサイルといった新兵種が導入されている、
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キャンペーンモード
ナチスドイツの1939年のポーランド侵攻から1945年のベルリン陥落までの戦いを再現したモード。WW2ドイツ軍の戦いを追体験できる(と言うのは簡単であるが…)
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生産及び新配備された兵器は次のマップに持ち越すことが可能。
獲得経験値や後述の進化状態も引き継がれるため、兵器を使い捨てにするような運用は控えなければならないが、それをやらないと勝利する事もままならない場面も度々登場し、難しい決断を迫られる。
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キャンペーンマップのクリアの仕方(大勝利/勝利/引き分け)によってシナリオが分岐する事がある。
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例えば「バトル・オブ・ブリテン」で大勝利した場合は架空の英国本土上陸作戦「シーライオン」が追加されたり、
東欧シナリオで大勝利すれば独ソ戦ルート、通常勝利ならアフリカ戦線ルートに分岐する。マップによっては引き分けで何度も繰り返しプレイできるものもある(本作では経験値稼ぎくらいしかメリットがないが)
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新ルール
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進化
経験を積んで経験値がMAXになったユニットは、次世代や上位の兵器に進化することが出来る。マスターオブモンスターズの経験を積んだモンスターが上位種族に進化するルールが元とされているが、これとは異なり進化は任意。
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例:III号戦車→IV号戦車
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各ユニットには開発年月日が設定されており、ゲーム内日付に応じてエントリーされていく。生産可能な兵器も更新されたり次のレベルから生産可能になることが有る。
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進化を行うと経験値はリセットされる。
また進化しても
強くなるとは限らない
。例えばIV号戦車の進化先に
VK6501
が存在する時期があるが、これは史実で失敗作とされている物。実際進化させてしまうと悲惨なことになる。
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改良
元のユニットを流用して小機能向上や別兵種に作り変えるシステム。改良ルートは特定ユニットのみにしか存在しないが、進化とは異なり改良の場合は経験値を消費しない。
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索敵ルール
各ユニットに設定された索敵範囲外では敵ユニットが見えなくなるルール。
索敵外では地形しか確認できない。索敵外への移動も可能だが、もしそこに敵がいた場合は
遭遇戦
となり敵から一方的に攻撃を受けてしまう。
独米英の歩兵は対戦車兵器を持っているためこれらとの遭遇戦になると戦車でもただでは済まない。部隊を前進する際は索敵性能に優れた装甲車や偵察機を先行させ敵の位置を掌握しておくのがセオリーとなる。
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天候ルール
雨や雪だと間接攻撃の命中率低下、航空機の補給や攻撃が不可能になったりと、行動に悪影響が出る。
雨が降り続けると、地形が泥濘に変化して移動困難になったり川が溢れて橋や湿地が水没する等の影響が出る。陸上ユニットが水没すれば失われてしまう。
気温が0度以下になると一部地形が凍結する。凍結時は移動コストが増加することが多いが、川に進入できないユニットが凍結河川に進入できるようになったりとデメリットばかりではない。
評価点
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SUPERからの改良点
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セーブスロットが3つに増加
リセットプレイの猶予も3倍に増えた。もっとも、後述の難易度からいえばスロットはいくらあっても困らないのだが…
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「分散」コマンド廃止
進化システムとの相性とのほか、安価なユニット分散して壁にする邪悪な用途が見受けられたため妥当と思われる。
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ZOC(Zone of control)ルール改良
以前は敵ユニットに接触した時点で問答無用で移動を停止させられたが、本作では敵側が自軍に攻撃出来る場合(攻撃力を持つ場合)のみZOCが発生する。安価な輸送トラックで敵戦車を足止めするようなことは出来なくなった。
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充実のマニュアルと兵器カタログ
本作の複雑なゲームシステムやルールが解説されたマニュアルが付属している。その規模は230ページ近くに及び、PCゲームでもこれだけの物量を誇るのは稀。
マニュアルの半分以上はイラスト入りの兵器カタログとなっており、当時のヨーロッパ戦線で活躍した各国の兵器が網羅。これだけでも買う価値があると評された。
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メガモデムによる遠隔対戦機能
スタンダードモードの対人プレイのサポート機能として、メガドライブ同士で通信することでセーブデータの交換ができた。
ただあまりにも新しすぎたのか、利用する人はほとんどいなかった模様。インターネットが一般的になった後に出たPC版でも直接通信は実装されなかったが、メールでセーブデータをやり取りする対戦モードが実装された。
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どうやら通信対戦機能は、カセット容量を貰うための上に対する方便であった模様。
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メガモデムを利用した「シナリオダウンロード」システムなる構想もあった(実現はされなかった)。
賛否両論点
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歴史に忠実すぎる「無理ゲー」
各シナリオマップの勢力は史実に基づいて編成や機種が再現されているが、そのリアリティとの引き換えにゲームバランスの調整がほぼ放棄されている。
序盤のポーランド戦~フランス戦までなら軍資金が豊富で兵器も強力なので普通に遊んで大勝利が可能だが、
米英ソが参戦する辺りから資金や勢力数、兵器の性能差に苦しむようになり、1945年以降の末期戦は文字通りの無理ゲー、まともなプレイで勝利することはほぼ不可能となる。
史実がドイツ敗北という結末を辿っている以上、それを忠実にシミュレートすればこうなるのは当然であるのだが…
ただ客層が客層なのでキャンペーンシナリオの難易度を批判的に捉える者はあまり多くはない。
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充実の難易度調整機能
前述の難易度の問題からなのか、堂々と存在するルール設定から、隠しコマンドで使用可能になるチートまで、様々な難易度調整機能が充実している。
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ルールの変更:天候や索敵ルールをゲーム中好きに変えることが出来る。
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下級索敵モード:敵フェーズでは索敵がONだが、自フェーズ中は索敵がOFF、常に敵が丸見えとなる。
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敵国を操作する:陣営の関係(敵対や同盟等)や操作担当(COM/USER)の変更が可能。設定をいじれば特定陣営を勝手に操作したり別の敵陣営に突っ込ませるような事も可能。
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マップエディタ:マップを改竄することが出来る。海がないマップに港を作って艦船を持ち込んだり、年代を無視して新型兵器を配備させたりすることが可能。
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これらを駆使すればいくらでも好きに難易度を変えることができるが、やりすぎればゲーム性を損なうので自制が必要。
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カクバクダン
ドイツ軍の爆撃機「Me264」には、「カクバクダン」がある装備パックが存在する。通常はこれを選択しようとしても「ソウトウメイレイ カクバクダンシヨウキンシ」とエラーメッセージが出て装備不可能だが、あるコマンドを入力することで装備可能となる。しかし一度カクバクダン使用してしまうと米軍も「エノーラ ゲイ」を生産してきて全面核戦争になってしまう。なおカクバクダンを使用した効果は「爆撃地点から6HEX内の全ユニットと地形を破壊」。
問題点
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長いCPU思考時間
マニアックな要素を詰め込んだからなのか、強力なメガドライブのCPUを持ってしても尋常ではない長考に待たされることになる。
その長さは「敵ターンの間に風呂や食事ができる」「アドバンスド大戦略に合わせて生活していた者がいた」「メガドライブの耐久性が証明された」などと揶揄される程。
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余談だが、98年に発売されたPC版では1ターンが数分で、5の頃には数秒で終了する程になった。そのため「風呂に入る時間がなくなった」という苦情?がスタッフの元へ寄せられたらしい。
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友軍が何かと邪魔
友軍ユニットは行動の際に自軍の事情をまったく考慮しない。前線に割り込んで攻撃の邪魔になったり、耐久度を減らした都市を横取りしたり、補給拠点を延々と占拠し続けるなど。
特に数が少ない港や空港は友軍に利用されないよう「死守」し続ける必要がある。そうしないといつまでも自軍の航空機に補給できず最後には燃料切れで墜落などという悲惨なことになる。
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進化・改良システムの矛盾
実際に進化させてみるまで性能がわからない。事前知識がないとダメ兵器がエントリーされた場合でも正確な性能を知ることが出来ない為、一度は制式化してみる必要があるが、進化させてみて泣きを見ることになる。
また、兵種によって進化の意味が違っており、一般的な車両ではIII号→IV号→VI号orV号と
世代の進化
を表現しているが、歩兵の場合では擲弾兵→装甲擲弾兵→工兵と
職能の進化
、海軍艦艇に至っては駆逐艦→軽巡洋艦→重巡洋艦→...と
艦種の拡大
と意味が違っておりわかりにくい。
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バグ
ユニットを「Me163C」に進化させてしまうと、戦闘アニメや性能表を閲覧しようとするとゲームがハングアップする。
データとしては存在しているが何処にも出現しない兵器も数多く存在する模様。
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政治的にデリケートな表現
ナチスドイツが他国を侵略するというテーマや、ヒトラーの取り込み画像や音声、前述のカクバクダンといった問題にされかねない表現が含まれている。
もちろん本作にナチスを賛美するような表現は存在しないが、海外ではプラモの尾翼に書かれた鉤十字すら問題にされる程ナチ絡みは厄介な問題を招く。
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この点が移植やリメイクの足を引っ張りまくっていることは想像に難しくはない。メガドライブminiやmini2にも本作が収録される事は無かった。
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リメイクであるSEGA AGES2500版では、カクバクダンがMe264ごと削除されている。PC版ではMe264は復活しているもののカクバクダンやエノーラゲイは無い。
その他
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セガマウスには未対応
当時セガマウス自体が存在しないので当たり前なのだが、ウォーゲームである以上ポインティングデバイスの有無による操作性は雲泥の差。
セガマウスの計画があったなら前倒ししてでも実現して欲しかった。
移植・続編
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ワールドアドバンスド大戦略?
セガサターンで発売された続編。兵器が3D化され見栄えが良くなる一方でマイナー兵種が整理されるなど、一般向けに遊びやすく調整された。
ドイツ軍キャンペーンの他にアメリカ軍の大日本帝国軍キャンペーンが追加され、マップ総数はMD版よりも増加している。
空母内で喪失ユニットの補充が可能、「変形」機能により牽引砲や歩兵を輸送するための車両が不要、占領が1ターンで終了するなどルールも大幅に簡略化されている
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後に英国やソ連軍のキャンペーンや架空キャンペーン、新しいシングルマップが追加されれた「作戦ファイル」も発売された。
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アドバンスド大戦略'98
こちらはMD版の直系。Windows PC向けに開発され、5000近い膨大な兵器群、強力なCPUによる思考時間の短縮、高解像度モニターへの対応などPCならではの機能や特徴を備える。
更なるリアリティを追求したルールが導入されマニア度は更に増加。その後もシリーズ化されPC版は最終的にVまで発売された。
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SEGA AGES版
PS2向けに制作されたリメイク。前述の通りカクバクダンやダミーユニットは削除されたものの、基本的にMD版に忠実に制作されている。
思考時間はPS2の演算能力により大幅に短縮され数分で完了するようになっているが、
戦闘シーンが2.5Dスタイルとなっており派手になる一方時間がかかるためあまり評判は良くない(大半のプレイヤーはアニメOFFにしてしまうので実害は少ないと思われるが)。
PC版98の後に発売されているが、PC版からの要素はグラフィックやSEが流用されている程度。
総評
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あらゆる要素で人を選び、買う人は高評価を下し、買わない人は見向きもしないというタイプのゲーム。スルメゲーの典型と言えよう。
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大戦略シリーズの派生作品としては最も成功した部類であり、また本作で導入されたシステムが本家に与えた影響も非常に大きい。
余談