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いっきおんらいん - (2017/12/22 (金) 13:02:23) の編集履歴(バックアップ)
いっきおんらいん
【いっきおんらいん】
ジャンル
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アクション
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対応機種
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プレイステーション3(PlayStation Store)
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メディア
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ダウンロード専売ソフト
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発売元
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サンソフト(サン電子)
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開発元
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サンソフト(サン電子) Tozai Games
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発売日
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2009年6月29日
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定価
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1,800円 600円(2012年7月3日価格改定)
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プレイ人数
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1~2人(オンライン最大12人)
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判定
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バカゲー
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ポイント
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二人で駄目ならみんなで一揆だ! やっぱり一揆するには人が足りない OPからしてメタ要素爆裂 コンセプトの多くはみんなでスペランカーと同じ 農民と代官軍に分かれた6対6のバトルが売り 2年経ってアップデートされるなど、会社からは大事にされている
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いっきシリーズ いっき (FC) / いっきおんらいん
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概要
クソゲーというジャンルを生み出した『いっき』をリメイクした作品。約25年振りの新作である。
同じコンセプトの『みんなでスペランカー』とは違い、有名なファミコン版よりもその原作となるアーケード版を元にしている。ただしOPでネタとしてあげているのはどう見てもファミコン版である。
ゲーム内容はオリジナルのいっきと変わらず、鎌を相手に投げつけて敵を倒しつつ、クリア条件を満たしていくという内容になっている。
本作は、同コンセプトのみんなでスペランカーとはセットで語られることが多い。
だが、オリジナルの良さをそのままに追加要素を加えたスペランカーとは違い、本作は「オリジナルの不便さや突っ込みどころをそこはかとなく解消しつつ元のゲームに追加要素を加えた」ゲームである。
ストーリー
相変わらず、悪い代官からのキツイ年貢に喘ぐ農民達。しかしそんな悲痛な声をお代官様は聞き届けてくれません。
「こうなったら一揆だ!」勇敢な農民達の戦いが始まった。
特徴
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本作は、PVでもネタにされているように、伝説のクソゲーと呼ばれ笑いものにされた不遇のゲーム『いっき』を、パワーアップさせて現代に蘇らせることを目的とした作品である。
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公式サイトでは、原作の良さを受け継ぎつつ、不満点を解消した内容としている。
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ただ、最大の突っ込みどころの一つである竹槍の仕様はほとんど変わっていないなど、良くすべき点は変更し、不便であっても本作にとって味と見なされた部分はほぼそのままとなっている。
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鎌投げは従来通り自動的に敵の方向を向いて投げる仕様なのだが、本作ではさらに右のアナログスティックを倒しながら撃つことで任意の方向にも撃てるようになり、使い勝手が向上した。
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本作では、キャラ性能にそれぞれ差別化が図られており、農民軍・代官軍でそれぞれのキャラがミラーとなっている。
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特に2Pキャラとなる田吾は、カラーはそのままに、背丈の小さいごんべに対して背丈の高い見た目に変更され、固有の能力も持つようになった。色こそ逆だが明らかにルイージを意識した内容である。
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アイテムはいろいろ増量されている。相も変わらず竹槍は鎌(手裏剣)を投げられなくなるネタアイテムだが、壁を貫通するという利点がついた。
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その他、自機を強化する要素が続々と増加した。ステージ中のギミックも増加しており、単調にならないような工夫がなされている。
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1人モードのステージの増加。
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公式でも「今度のいっきは4面で終わらない」と豪語するように、それなりに追加され、さらにゲームルールも追加された。
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すたんだぁど:小判を規定枚数集める。対戦では争奪となり、プレイヤーを倒すと集めていた小判を落とす。制限時間の時点で多く小判を持っている方、または全ての小判を手に入れた状態を数秒間保つことで勝利。
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じきそれぇす:ゴールとなるお代官様のところまで障害物競走をする。対戦では敵チームに攻撃をしてダウンさせて妨害することも可能。
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きゃぷちゃ・ざ・米俵:陣地に米俵を規定数持っていく。米俵を担いでいるうちは移動力が落ちてしまう。
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ですまっち:純粋に敵とキルを取り合うモード。一人プレイでもオンラインでも規定数を倒した時点でクリア・勝ちとなる。
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なお、オンラインにも残機が存在し、残機を増やすためのボーナスとして、仙人から投げ渡される謎の「おにぎり争奪」もある。
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オンラインでは、残機がなくなると敵の陣地に捕らえられてしまう。助けるには味方が捕縛されたプレイヤーに接触し、戦線に復活させる。
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グラフィックの選択
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本作にはHD画質で描かれた3Dグラフィックの「ごーじゃす」モードと、ファミコン時代のドット絵を再現した「くらしっく」モードが存在し、任意で選択が可能。
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「くらしっく」におけるキャラクターのドット絵も今回の差別化に対応して改変が施された。また、「くらしっく」を選ぶと、BGMも全て原作同様のファミコン音源によるアレンジに変化する
評価点
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良い意味で開き直ったうえで、ゲームを面白くしようとしている努力が見られる点。
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「いっきのどこが面白くてどこが駄目だったか」ということをよく把握したうえで作られており、良い感じに強化されている。
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もっとも、シングルプレイでは相変わらず一人か二人で一揆するしかないのだが……。
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なお、本作で追加されたスコアアイテム
千両箱
は、高いスコアを得られるが、一定時間プレイヤーが喜びのあまり大笑いして身動きがとれなくなるというデメリットがある。わざわざリスクの高いスコア稼ぎアイテムを用意している点は流石と言うべきか。
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ギミックやルールを増やしたことで新たな楽しみを見出したこと。
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足をとらわれ動きにくくなる草むらや肥溜め、攻撃すると転がってくる丸太、ひょっこり顔を出してきてプレイヤーを転倒させるモグラなど。
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単調と言われてしまえばそれまでだったオリジナルだったが、それよりもハラハラする要素を追加した。
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キャラクターに性能の差を付けることで、オンラインで役割分担出来るようにした。
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主人公の権べとそのミラーである新米忍者は、射程こそ短いが二連射が出来る、その差別化キャラである田吾とベテラン忍者は一射しか出来ないかわりに射程が長いなど。
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また、隠しキャラとして、腰元や幽霊といった、アイテム回収・攻撃のできない妨害専用キャラという変化球なキャラもいる。
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本作では新キャラ「与作」が追加されている。巨体を活かしクワを振り回して敵弾を防ぐ能力を持ち、オープニングで権べたちと共に代官に直訴している。
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HDグラフィックとファミコンのドットグラフィックを両方用意している点。
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みんなでスペランカーと同じではあるが、やはりレトロゲーマーには嬉しい配慮ではある。
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BGMのアレンジが秀逸。
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全てが和楽器を活かした和風情緒全開のアレンジとなっており、特にプレイ中に流れるあの特徴的なBGMはかなり激しいアレンジになっていて聴き応え抜群。曲自体はFC版の音源を基にしている。
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追加されたBGMも、先述のテーマをイメージしつつ作られており、ゲームの雰囲気を損ねていない。
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追加BGMのファミコンアレンジも用意されており、クラシックモードで聞ける。
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何故か2周年記念でアップデート。
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値段が下げられたのもこのアップデートの後。二年も経ってから小型とはいえアップデートを行うその気概は、オンライン要素のあるコンシューマーゲームとしてはなかなか優良な方と言えるのではないだろうか。
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相変わらずツッコミどころの多い設定。
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オープニングムービーの前作解説あらすじ内で公式自ら「クソゲー」呼ばわりの自虐ネタを披露しているのは相変わらず。
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「最大12人で一揆だ!」との触れ込みだが、実際のゲームプレイでは「農民軍」VS「代官軍」と2軍に分かれてのバトルとなるため、農民側から見れば味方はたったの「6人だけ」。どちらにしても一揆というには数が少なすぎるのも相変わらずである。
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代官に直訴状を届ける「じきそれえす」では、代官軍所属のキャラも使えるため、「なぜか忍者が代官に直訴状を届ける」という珍妙なシチュエーションになる。
問題点
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値段がやや高めだった。
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現在こそ2周年を祝して600円と求めやすい値段になっているが、当初は1,800円というかなり強気な値段で、「クソゲーのために金をドブに捨てたくない」と愚痴を言う人が多かったのは事実。
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この辺りは、潔さすぎる値段設定もさることながら「クソゲー呼ばわりされていた」という過去が足かせとなってしまった感が否めない。
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ボリュームはやや薄い。
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ルールこそ増えたが、マップはそれぞれのルールに合わせた専用のものが基本1つ用意されているだけで、あまり何度もやっていると飽きてしまいやすい。
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自分の足音がややうるさく、逆に敵プレイヤーのSEはカットされているので寂しい。
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基本は自機の足音しかしないため、足音によって敵を察知というのは出来ない。
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あのシュールなミスのジングルが流れるからこそ楽しいのだが、相手を倒しても倒れるだけ。敵を倒せたかよくわからない時があるうえ、少々寂しい。
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なお、みんなでスペランカーは味方のSEも聞こえるため、連鎖的に死亡するとミスの時に流れるBGMも連鎖するというシュールさで楽しむことが出来た。
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レトロゲーマーからすると田吾のデザイン変更は賛否が少し別れる。
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ただ、本作が複数人同時プレイであることを考えても、キャラが一目で区別できることも必要な要素である。
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ちなみに、AC版では公式イラストの段階できちんと差別化されており、更にゲーム中のドット絵にもきちんと違い反映(単なる1Pの色違いではない)されていた。
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両者とも背丈は同じくらいだが、着ている着物のデザインと色(権べが緑で田吾が水色)と、顔立ちが異なるというスタイルになっている。FC移植の際にただの色違いとなったのは、恐らくは色数や容量制限上の措置と思われる。
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また、アニメを用いていたファミコン版いっきのCM映像でも、AC版のデザインに基づいて差別化されていた。
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発売からかなりの時間が経過してしまっているため、今現在はオンラインプレイに人が集まりにくい状態となっている。
総評
バカゲーはあくまでバカゲーだった!
そのシュールな世界観や設定はそのままに、オンラインで見知らぬプレイヤーと『いっき』が出来るという発想は誰も思いつかなかったことだろう。
伸ばすべきところは伸ばし、改善すべきところは改善するなど良質なリメイク作品の一つであることは間違いない。
クソゲーという一般的な評を覆す程の内容かと言われると首をかしげるところがあるが、値が下げられた今では十分出費に見合った内容にはなっている。
余談
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発売年から2013年まで、公式ツイッターでしばしば権べのつぶやきが投稿されていた。
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なお、最後の投稿はなんとスペランカーからエールを送られ、それに感謝するというものだった。
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「東京エンカウント」第13回にて声優の中村悠一、杉田智和、下野紘が今作をプレイした。
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収録時にプレイしていたのは日本全国で彼ら3人のみだったらしい。