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スターオーシャン ブルースフィア - (2016/08/19 (金) 23:36:03) の編集履歴(バックアップ)
スターオーシャン ブルースフィア
【すたーおーしゃん ぶるーすふぃあ】
ジャンル
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RPG
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対応機種
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ゲームボーイカラー(全GB共通)
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メディア
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32MbitROMカートリッジ
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発売元
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エニックス
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開発元
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トライエース
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発売日
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2001年6月28日
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定価
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5,800円(税抜)
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セーブデータ
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1個(バッテリーバックアップ)
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判定
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良作
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スターオーシャンシリーズリンク
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概要
『スターオーシャンシリーズ』の外伝作であり、『SO2』の後日談として発売された。シリーズでは唯一他作品と全く同じメンバーが仲間になる作品である。
キャラクターデザインを当時、月刊少年ガンガンで『SO2』のコミカライズを担当していた東まゆみ氏が担当しており、同誌で特集が組まれていた。
シリーズの中では戦闘システムや成長システムにも独自要素の強い作品となっている。
ストーリー
宇宙暦368年。
惑星エクスペルとエナジーネーデを巡り、12人の英雄が宇宙の破滅を阻止してから2年の月日が経っていた。
ある日、クロードたちと共に地球へ留学していたプリシスは、未開惑星探索を続けていたオペラとエルネストの救援要請を受ける。
レオンとともに自作の宇宙船に乗り込み、エクスペルでかつての仲間たちと合流したプリシスは発信地点へと向かった。
目指すは未開の地、惑星エディフィス。英雄たちの新たな冒険が幕を開けようとしていた……。
システム
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フィールドアクション
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フィールド上で行う特殊アクション。ダンジョン攻略に必須となる。
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移動速度を上げる「ダッシュ」落とし穴を回避する「ジャンプ」ブロックを動かす「おす/ひく」など多彩。特定のキャラ専用のスキルも存在する。
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戦闘システムはハード性能を考慮して横スクロールの2Dバトルに変更された。
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戦闘メンバーは3人まで。戦闘中も自由に操作キャラを変更する事が可能で、操作キャラが戦闘不能になってもすぐ他のキャラに切り替えることが出来る。
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必殺技や紋章術を使用する際は画面が停止するセミリアルタイムになっている。
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エンカウント方式はシンボルエンカウントを採用。Aボタンで武器を振って当てると先制が可能になっている。
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一部イベントでは、先頭キャラ次第でボスの不意打ちを防ぐなど、キャラの特性を活かしたものもある。
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本作ではレベルが存在せず、スキルを習得する事でステータスも成長していく。
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スキルを成長させるために必要なスキルポイントはパーティ全員で共有されている。
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スキルには「技術スキル」「感覚スキル」「戦闘スキル」「知識スキル」の4つの分類が存在し、「技術」と「感覚」、「戦闘」と「知識」は相反関係になるため全てのスキルを習得することは出来ないようになっている。
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特定のスキルの組み合わせにより特技の加え、必殺技や紋章術を習得できる。
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この他、アイテムクリエーション(IC)、プライベートアクション(PA)といったおなじみのシステムも健在。
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ICはミニゲーム形式になり、成績によって成功率が変わるようになっている。
評価点
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育成の自由度の高さ。
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最初からパーティメンバーが多いため、自由な組み合わせ・育成を楽しむ事が出来る。
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前作の仲間全員が登場する関係から、前作では組めなかったパーティを組む事も可能。
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一応、最初はプリシスの視点から始まるが、以降は自由に編成可能。よって、今回は決まった主人公が存在しない。
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相変わらず戦闘システムの評価は高い。
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ハード性能上、声を収録できなかったが、戦闘開始時や必殺技使用時に画面下のウインドウにセリフを表示することで補っている。
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攻撃はボタン一つで制御するシンプル操作であるが、敵をヒットバックさせている最中にあえて次の攻撃までの間を入れることで
敵との距離を調整し色々な技を出し分けることも可能。「戦闘」のスキルを成長させることによりヒットバックを延長させることも可能になる。
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BGMもおなじみ桜庭統氏が担当。GB音源でも一発で分かる特徴的な曲調は健在。
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特に通常戦闘曲の「Hand to Hand」は氏のお気に入りで、ライブでも演奏されている人気曲である。
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アレンジアルバムも発売されており、こちらでは据置シリーズと遜色ないクオリティで楽しむことが出来る。
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PAも豊富に用意されている。
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今作では特定のキャラをパーティに入れているか否かで発生するPAが多いので色々なメンバーで探索したくなる。
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シリーズおなじみの旅人ラドルも登場する。
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本家では描かれなかった思わぬカップリングの会話も…?
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携帯機ゆえ、いつでもセーブが可能で手軽にプレイ出来る。
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もっとも、後述のような問題点もあるので一概に良点とは言えないかもしれないが。
問題点
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システム上、パーティメンバーが固定になりがち。
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ノエルは最序盤から加入する回復役であり、まず誰もがパーティにいれているほどであった。
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アシュトンは障害物排除や敵への不意打ちでゲームを進めるために非常に有用。本作のアシュトンはかなり強い為、戦闘でもMAPでも活躍できる。その為、多くのプレイヤーがこの2名+誰か、というパーティになりがちだった。
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この煽りを受けやすいのが加入の遅いオペラ、エルネスト、クロード、レナ。特にクロードとレナはPAを起こさないと仲間に出来ないため冷遇ぎみになっている。
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おまけにクロードは本家主人公であるにも関わらず性能がピーキーでやや使いにくい。
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ただしレナは回復要員としての性能はノエルより上なので、隠しダンジョン攻略の際には育てる人も多い。
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本家SO2同様に期間限定のPAも多数。中には「とある街についてからイベントを起こすまで」というかなりの短期間でしか発生しないものがあり、しかもそのPAでは強力なアイテムが手に入る為、取りのがすと損をする。
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難易度が高め。
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ダンジョンが複雑になっており、フィールドアクションが必要なこともあってシリーズの中でも攻略難易度が高めな傾向にある。終盤のダンジョンにいたってはもはや迷路であり、攻略本がないとアイテムを集めきるのはほぼ不可能といってもいいレベル。
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スキルシステムも非常に複雑。同じスキルでもキャラによって習得できるスキルのレベルや条件が違う上に、キャラによっては必殺技や呪紋を覚えるための条件があるのだが、それらは悉くゲーム内ではノーヒント。攻略本や攻略サイトはほぼ必須といえる。
セーブデータも1つしか残せないため成長のさせ方を間違うとフォローがしにくい。剣士系キャラ(特にディアス)にはMPが大きく成長する『覚醒』のスキルを取らせないと、MPが低い状態での戦闘を強いられる。
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今作では装備品はICで製作しないとならないため、IC専門キャラと戦闘専門キャラを決めて育てていかないといつまで経っても上級装備や必殺技が手に入らない事態に陥る。
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IC「錬金」の難易度がべらぼうに高い。最高素材の「ブルースフィア」は、開発まわりでもたった1回しか成功しなかったほどだとか。
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外伝ということもあってか、ストーリーは淡泊。
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未開惑星に降り立った主人公達が各地で遺跡を探索したり事件を解決し、やがて惑星を脅かす存在と戦うことになる…という、ありふれた内容である。
大きな破綻や矛盾がある訳ではないが、張り巡らされた伏線や人間ドラマと言った要素は殆ど無く、前作以上に薄い印象を受ける。
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一応、敵側の思惑などには考えさせられるものもあるが、基本的には王道展開が続く。パーティ編成が自由な為、主人公側のドラマを描きにくいと言うのも一因か。
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PAでは主人公達の掘り下げも行われているが、前作に関する会話も多数あるので、前作未プレイの人にはわかりにくい部分も。
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ごく一部、使っているゲームボーイ本体次第でとれるアイテムが変わる箇所がある。
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最高素材「ブルースフィア」を取るには、そのイベントを
昔のゲームボーイやゲームボーイポケットでプレイして
起こす必要がある。
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攻略本曰く「このためだけに昔のゲームボーイひっぱりだしてほしい」との事。
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スキルの成長が能力と一対になっている関係で、ICの習得を主目的としたり、万能を目指すとどうしても能力が半端になってしまう。
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これが上記の「難易度が高め」の項にも繋がってくる。ただ、中途半端な育成でもクリアは十分に可能。
総評
外伝ゆえの個性的なシステムや育成の自由度などが評価された良作RPG。
難易度の高さなども裏返せばやりがいがあり、戦闘で100コンボを目指したり最速クリアを目指すなどやりこみプレイヤーから高評価を得た。
一方でストーリーは薄味なので、好評だった前作のキャラゲーとしての面も強く、前作ファン向けの内容と言える。
メディア展開
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月刊少年ガンガンで水城葵(現・米山シヲ)氏によるコミカライズが連載された。
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前述の東まゆみ氏による『SO2』はエクスペル編で終了してしまったが、こちらはオリジナル展開が多いものの最後まで描かれ無事完結している。
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ちなみになぜキャラデザの東氏でなく当時新人だった水城氏が担当したのかと言うと、当時はいわゆるエニックスお家騒動の直後で、東氏がマックガーデンへ移籍してしまったためである。
移植
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2009年にグラフィックを一新したリメイク版が携帯電話向けアプリとして配信されている。