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【ろーど おぶ う゛ぁーみりおん すりー】
ジャンル | トレーディングカードアーケードゲーム |
対応機種 | アーケード(NESiCAxLive) |
発売・開発元 | スクウェア・エニックス |
稼働開始日 | 2013年8月22日 |
プレイ料金 | 2プレイ500円 |
判定 | なし |
ポイント |
ナンバリングだが、ほぼ完全新作 タッチパネルとMOBA系を融合した新しいゲーム性 運営とプレイヤーの所業に"いささか"というレベルではない、腐るほどの問題が散見 対人アーケードゲームにしては運の要素が非常に強い |
LORD of VERMILION(Re:2)の続編。 世界観は以前同様のダークファンタジーを基調としていて、前作に関連したストーリーが描かれている他、今までの使い魔たちもリニューアルして多数登場する。 ただしゲーム性は大きく様変わりしており、同じTCAGジャンルである事以外ほぼ別ゲーと言える。 また、筐体も前作までと異なるものに変更されている。
ゲーム性と同様運営体制なども大きく変化しており、ほぼ完全新作と呼べる体裁での稼働となった。 (2015年12月時点で、Re:3(Ver3.4)が稼働中)
MOBA系とも称される、平面のフィールドにおける多人数戦がゲームの特徴。 オンラインでマッチしたプレイヤー8人が4vs4でチームを組んで戦い、試合後のリザルトで試合中に稼いだポイントによって1位~8位まで順位が付けられる。
リザルトで出来るだけ高い順位を目指す事がゲームの目的(つまり一応は負けても良い)だが、勝利する事によって勝利ポイントが入って高順位が狙える事や、現在の仕様では勝利さえすればリーグが下がらない仕様などから、基本的にはチームの勝利を目指す事になる。 チームの勝敗は前作と同じくアルカナストーンの残量で決まり、割り切るか時間切れで多い方が勝ち。
デバイスはTCAGでは珍しいタッチパネルであり、画面をタッチしてユニットに指示を出して交戦・施設制圧をさせる。 手前のカード置き場でのアクションはスマッシュ(特定の動きをすると強力な攻撃が出せる)やスタイル変更(ジョブごとに特性がある別のスタイルに切り替えられる)に使う。
プレイヤーは7枚の使い魔カード(コスト制限などはなくどんな組み合わせでも自由)とプレイヤーカード(前作同様にいわゆる主人公カード)と降魔カードの9枚でデッキを組み、これらをユニットとして扱える。 すべてのユニットには"ジョブ"があり、アタッカー(○)、ディフェンダー(□)、マジシャン(△)が完全な3すくみで相性を形成している(アタッカーはマジシャンに強く、マジシャンはディフェンダーに強く、ディフェンダーはアタッカーに強いジャンケン)。ジョブ相性を覆すにはかなりの能力差が必要で、同コストタイマンではほぼ無理。
一部の使い魔は召喚マナコストをさらに払う事で覚醒、超覚醒強化が可能で、これがゲームのキモである。中型以上の超覚醒ユニットはもはや未覚醒ユニットでは手に負えなくなるため、先に大き目の超覚醒ユニットを作った側が圧倒的に優位。
ルール的には高コストのカードは好きなだけデッキに入れられるのだが、まずユニット召喚のコストとなる「マナ」を溜めなければならないため、マナ吸収用の最軽量である10コストカードが4枚ほど必要となり、ある程度の枠は決まっている。
つまり、「育成して強い使い魔を育て上げ、それらを使役して戦闘の優位を作り、アルカナを割ってチームの勝利に向かう」という流れでゲームをしていくことになる。
新たに登場したジョブは、"大戦シリーズ"の兵種のようなもので、ジャンケンの相性を形成している。 有利な相手に攻撃するとクリティカル扱いになり、大ダメージを与えることが出来る。逆に不利な相手にに対しては与えるダメージが減衰する。
以前のLoV同様、種族の概念があり、人獣、神族、魔種、海種、不死の5種に分かれている。
またプレイヤーひとりが一度だけ使える必殺技にあたるアルティメットスペル(通称US)も今作でもある。 今作ではサクリファイスなどが無くなったが追加もあり合計5種類。必殺技というと一発逆転要素を想起しやすいが、実は今作のUSは「盤面を盤石にする」発想のものが多い。 USで勝負を決めるというよりは、どのUSを選んでいつ打つか、まで含めてゲーム設計を立てる事が重要。
プレイヤーの分身となるアバターキャラクター(紅蓮の子)も男女同数で合計16人存在。
メジャーアップデートにてナンバリングが「Re:3」となり、降魔を中心に新たなシステムが多く追加された。
+ | 参戦ゲスト |
+ | 環境回転とカード修正の具体的な話 |
+ | 過去バージョンの壊れカードの詳しい話 |
タイトルを継承しつつもゲーム性を一変させるというハイリスクな舵取りで、ゲーム性的にもタッチパネル主体でMOBAの香りを添えた、総合的にかなり野心的な作品であるが、
2014年アーケードゲームの大型ビデオゲーム部門でインカム大賞を取るなど、結果的には過去作以上の人気を得たかなりの成功作と言える。
とはいえ2013年度のバブルともいえるほどの勢いは無くなってきており(決して過疎ではなく未だ人口はRe2以前より多いのでむしろ適正に戻ったといえるが)、ここからが正念場でもある。
ライバルといえるセガのWCCFシリーズや大戦シリーズが10年来続いたゲームであるのに対して、LoVは過去作を含めて未だ5年程度、LoV3だけで見ると1年ほどであり、
目新しさを失ってからもユーザーに飽きられないゲームになるかは、今後の運営次第と言える。
ゲーム性の根幹は遊びとして高評価を得ているが、リーグ制やポイント制、マッチング、それらの不備を多分に受けてのプレイヤーのマナーの問題、net関連の貧相さなど課題も多い。
『LORD of VERMILION Re:3』以降は「パワーカードの押し付け」という面が強くなり、どうしても大味なゲーム展開が起こりやすい。
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