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アウトラン - (2019/03/22 (金) 16:58:15) の編集履歴(バックアップ)
アウトラン
【あうとらん】
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ジャンル
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レース
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対応機種
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アーケード
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発売・開発元
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セガ・エンタープライゼス
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稼働開始日
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1986年9月25日
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判定
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良作
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概要
擬似3D表示のレースゲーム。当時セガが注力していた「体感ゲーム」の一環として発表された。
リアルで美しいグラフィック、印象的な音楽、そして可動する大型筐体が大きな特徴。
タイトルの英字表記は『OutRun』。
システム、特徴
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ヨーロッパ全土を舞台に、フェラーリ・テスタロッサ風のオープンカーを運転する。
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コースは5ステージに分かれ、制限時間内にチェックポイントを通過すると持ち時間が追加されるオーソドックスなシステム。間に合わないとゲームオーバー。またコース外の障害物や他車に接触するとスピンして停車（当たりどころが悪いと大クラッシュ）して大きなタイムロスとなる。
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1～4ステージの最後には分岐点があらわれ、左右いずれかのルートを選ぶ。1ステージ目は1種類、2ステージ目は左右2種類、……最終5ステージ目は5種類のステージが存在しており、樹形図状になったルートマップから好きな順路を選んで走れる。
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操作はステアリング、アクセルペダル、ブレーキペダル、そしてHI-LOW二段のシフトノブ。
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ゲーム筐体は、機構とサイズが異なる4種類が存在する。
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デラックス：車そのものを模した、可動機構を備えた大型筐体。ハンドル操作に応じて筐体が左右に大きく傾き、クラッシュやコースアウトの際にはガタガタと激しく揺れる。
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スタンダード：デラックスよりもやや小さめながら、同様の可動機構を備えた普及型。
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コクピット：非可動のボックス型筐体。
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アップライト：立ってプレイする省スペース筐体（クレイジータクシーと似た筐体）。輸出用でありシフトノブが右に付いている。日本国内ではほとんど出回らず。
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ソフトウェアにも新旧2バージョンがありステージ構成が一部入れ替わっている。日本では両バージョンが流通したが海外では新バージョンのみ。このため新バージョンは「海外版」と呼ばれることもある。
評価点
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美しいグラフィック
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ポリゴンという技術が実用化される前の作品であり、グラフィックはドット絵の重ね描きとラスタースクロールによる擬似3Dで表現されているが、非常にリアルで美しい。ステージごとに海岸、遺跡地帯、夕暮れなどわかりやすい特徴もあり、色々なコースを見てみたい、走ってみたいと思わずにはいられない。
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ゲーム史に残る名曲群
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ゲーム開始時にBGMを「MAGICAL SOUND SHOWER」「SPLASH WAVE」「PASSING BREEZE」の3曲から選ぶ。いずれも素晴らしい名曲揃いであり、今なお多くの人に愛されている。
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ゴールインまでの実質プレイ時間は約5分となるが、これらの曲は短いフレーズのループではなく約5分の長さをフルに活かした構成が組まれている。当時としては前例のないことであり衝撃的だった。
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続編である『アウトランナーズ』『アウトラン2』にも、この3曲は新曲と肩を並べて収録されている。
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「ドライブゲーム」という方向性を打ち出したこと
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本作ではプレイヤー車の順位を計測していない。つまり順番を競う「レースゲーム」ではなく、制限時間にさえ間に合えばとりあえずは良い。
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コースの構成はサーキットを周回する形ではなく、いろいろな地域を巡り長距離を走破する形となっている。
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このようなシステムと美しく雄大なグラフィックが相まって、「ドライブゲーム」というコンセプトを確立した。
賛否両論点
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裏技「ギアガチャ」の存在
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コース外のダート部分に突っ込むと大幅に減速してしまう。しかしコースアウトの瞬間にギアチェンジ操作を行うと、なぜか減速が起こらない。これを利用してダート部分も含めたショートカットを行い走行タイムを縮めることができる。
実践では確実性を高めるために、1度ではなく何度も連続的に激しくギアチェンジを行うことが多かった。これは「ギアガチャ」と呼ばれ、本作にとって不可欠とすら言えるテクニックとなった。
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さらに、本作にはもうひとつの「ギアガチャ」がある。筐体に損傷を与える可能性が高いためここにはあえて書かないが、ネット上を検索すると容易に詳細を知ることができる。
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これらを熟知してフル活用するプレイヤーと、それを見て「とにかくギアをガチャガチャすれば速く走れる」と誤解したプレイヤーとにより、本作のシフトノブは極めて過酷な扱いを受けてしまい、故障するケースが多かった。ゲームセンターにとっても悩みの種であり「ギアガチャ禁止」とする店も少なくなかった。
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自業自得なのだが、ギアガチャに夢中になるあまり指を挟むなどして怪我をしたというエピソードも伝わっている。
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難易度が高め
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当時のアーケード作品故に仕方がない部分もあるがデフォルトの制限時間設定(ゲーム開始時75秒)がシビア。前述の「ギアガチャ」を使わないプレイで完走を狙う場合、接触やクラッシュはほぼ許されない。
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ルートやプレイ内容にもよるがアザーカーとの接触"単体"は1～3回、車が停止する軽いクラッシュは1回程度なら許容範囲。ただし、車が派手に吹っ飛ぶ大クラッシュは1度でもやらかすと完走はほぼ絶望的といっていいだろう。
厄介なのはアザーカーとの接触で弾かれた勢いでそのままコース外の障害物へ激突して停止クラッシュのコンボで、これも内容次第では1回でもかなり厳しくなってしまう。
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アザーカーの挙動
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本作のアザーカーの挙動は全体的に嫌らしく、突然の車線変更でこちらの進路を塞いできたり、横からの幅寄せをしてきたり、道幅が狭い場面で車線の殆どがアザーカーで塞がるような状況になり中々加速できない、なんて事がある。
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アザーカーの配置は毎回変わるランダム方式であるため、大まかな走行ラインを構築しても、その時に応じたアドリブ対処能力が必要となる。
問題点
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制限時間に関連するバグがある
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本作の制限時間には3桁目(百の値)というものが存在せず、チェックポイント追加でのタイム加算で99秒を超えると百の値が切り捨てられることになる。こうなると次のステージが始まった直後に時間切れという極めて理不尽な事態が発生する。
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普通にプレイする分ではこのバグに遭遇する事はまずないが、ギアガチャを駆使したプレイをすると最終ステージでこのバグを発生させてしまい、せっかくの苦労が水の泡・・・なんてことが起こりうる。それを防ぐため制限時間設定をデフォルトよりも厳しい設定にした店もあったようだ。
総評
グラフィックやサウンドなどの圧倒的な表現力と、臨場感と迫力たっぷりの大型可動筐体により、高い評価と大きな人気を獲得した名作である。美しさとスピード感に満ちたゲーム内容は、以後の全てのアーケードレースゲームに大きな影響を残した。
余談
元祖ゲーマーアイドル・千葉麗子がゲーム関連の仕事をするきっかけとなったのが侍スピリッツではなく、このアウトラン。当時のアイドルは「手の届かない遠い存在、夢の世界の人」だったのがガチゲーマーぶりを披露、濃いファンを獲得する事に。特にアウトランではギアガチャの存在を知っており、アウトランの腕前もなかなかのものであった。
彼女がキッカケで南明奈や今の本田翼、中川翔子が受け入れられている。
移植
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本作には多数の移植版が存在する。中には海外のみで発売された物もある。詳細はWikipediaの「他機種版」の項を参照されたし。
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PS2版（SEGA AGES）については、独立記事が存在するのでそちらを参照。
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たびたび良移植として話題に挙がるバージョン。
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名前は似ているもののPS2版やNintendo Switch版とは別物である。
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2Dグラフィックに強いセガサターンの能力によって、アーケード版稼動から十年を経て家庭用では初めて「完全移植」と言って差し支えないレベルの高い再現度の移植を実現した。
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のちのインタビューで「ギアガチャでインカットするパターンのうち、1箇所だけインカット出来ない場所がある」と、完全では無い事が明かされてはいるがその程度である。つまりギアガチャを使わないプレイであれば完全移植のレベル。
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フェラーリ社などがゲームにおける自社プロダクトの使用を厳しく取り締まる前の作品だったので、本作に登場するクルマのグラフィックは基本的にアーケードと同じものである。
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これ以前の移植版では性能の問題で同じグラフィックを使用することができず、またこれ以降の移植版では版権の問題で多かれ少なかれグラフィックに変更が加えられているので、現時点ではこのセガサターン版がもっともアーケード版に近いグラフィックの移植版である、といえる。
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本作の移植を手掛けた『ゲームのるつぼ有限会社』は当時ゲーム移植の高い技術力で知られた職人集団で、この移植を手がけたスタッフはのちに『有限会社ゴッチテクノロジー』にて、アーケード版『パックマン』などの各機種への移植を担当することとなる。
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セガサターンは後期になるとコストダウンのため内部構造が変更されたため、本作は後期型セガサターンでは動作しない。
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一般的に本体カラーが白に変更されたいわゆる『白サターン』では動作しないとされる。
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当時はメーカーに修正版ソフトと交換してもらうことが出来たようだが、修正版の数は少なく、またソフトやパッケージの外見で見分けることが出来ないため、現在修正版を探して入手するのは困難である。(おそらく初期型セガサターン本体を入手するほうが遥かに手っ取り早い）
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セガサターン用の別売りコントローラーである セガマルチコントローラー（マルコン）対応であり、マルコンにはアナログトリガーのLRとアナログスティックが搭載されているため、ハンドル操作とアクセル・ブレーキをアナログ入力で微妙に調整して操作することができる。
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また、セガサターン用のレーシングコントローラーにも対応している。
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BGMはセガサターンのCD音源でアーケード版のものを録音再生しているのでアーケード版そのままである。また、オプションからアーケード版の作曲者である川口 博史氏（Hiro師匠）自ら手がけたシンセサイザー音源でのアレンジが選べるようになっている。
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しかしかなり大胆なアレンジとなっているため原曲を知る人には好みは分かれる。（取扱説明書の作曲者コメントでもそのことは意識されている様子）
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また今作では隠しコマンドにより「スムーズモード」と「イージーコーナーリングモード」と「アーケード再現モード」が使用できる。
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スムーズモードは60fpsで動作するモードで、元々の30fps動作より滑らかに動く。
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このモードを選択するにはオプション内の『GAME MODE』（アーケード版に存在する二種類のバージョンである『JAPAN』と『OVERSEAS』を選択する項目。後の移植版ではそれぞれ『OLD』と『NEW』という表記になっている）で「A+C+方向キー横」を押すと『JAPAN (SMOOTH)』と『OVERSEA (SMOOTH)』が選べる。
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この項目の選択はセーブデータに保存されるので一度選ぶと以後は設定せずとも同じモードでプレイでき、「イージーコーナリングモード」「アーケード再現モード」との併用も可能である。
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イージーコーナーリングモードは自車のコーナーリング性能およびクリップ性能が大幅に向上し、元々は曲がるのにブレーキが必須なコーナーのほぼ全てをブレーキなしの全速力で曲がることが出来るようになるモード。
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レースゲームでコーナーリング時にブレーキで速度を調整するというのは慣れないとなかなか難しいものであり、それがほぼ必要無くなるというのは敷居を大幅に下げることとなる。
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このモードを選択するにはタイトル画面で『OPTIONS』にカーソルをあわせて「A+C+スタート」を押してオプションに入ると出現する隠し項目である『CORNERING』を『EASY』に変更する。
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なお、オプションの中でこの項目だけは変更が保存されないので電源を入れるたびに変更する必要がある。
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アーケード再現モードは文字通りアーケード版の内容を出来る限り忠実に再現するモードで、家庭用移植の関係で変更された各種画面表示もアーケード版と同じになり、タイトル画面のBGMやゴール後のスタッフロールも無くなる。（ただし権利表記の部分は『© SEGA 1986,1996』のままなのでアーケード版との見分けはつく）
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タイトル画面も『PRESS START BUTTON』から『INSERT COINS!』になるので、タイトル画面でLボタンを押すとコインを投入できる。
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このモードを選択するには電源投入後、ロードが終わった後の『SEGA』ロゴがキキーッ、ドゴーン！と迫ってくる画面、もしくはその後の『SEGA AGES』ブランドロゴが表示される画面で2Pコントローラーで「A+C+スタート」のコマンドを入力すると『GET READY?』というボイスが流れ、このモードに切り替わる。
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このコマンドを入力するためには本体に二つのコントローラーが接続されている必要があり（2Pポートだけにコントローラーを接続してもコマンドを受け付けない）コントローラーが二つ必要になるという点は注意。
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この状態でもオプションの設定項目はそのまま適用されるので、アーケード再現モードを60fpsやアレンジBGMでプレイすることも可能である。
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イージーコーナーリングモードと併用する場合はまず普通に起動してオプションでイージーコーナーリングモードに設定後、タイトル画面でしばらく放置して
上述のコマンド入力可能な画面が再び表示されるまで待つ必要がある。
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3DS版『3D アウトラン』
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移植作品群の中では比較的最近に発売され、3DS / 2DSシリーズでダウンロード購入することで(3DS / 2DSシリーズとそのDL配信ソフトが販売されている現時点では)比較的手軽に入手できるのでこちらに簡潔に記す。
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アーケード版を元に3D立体視と60fps動作とワイド画面を実現。
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ワイド画面はドット絵の旧作の移植によくある「4:3比率の画面をワイドスクリーンに無理やり引き伸ばした」ようなものではなく、「ワイド化にあたって従来描画されていなかった部分を新たに描画されるようにした」もので、ワイド画面設定にした場合アーケード版より左右の視野が広くなっている。
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拡張エミュレーション故、SS版で「1箇所だけインカット出来ない」という相違点も解決されている。
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立体視は3D復刻アーカイブス後期の作品だけあって見やすく迫力のある良好な調整。興味のある方はeショップの3D動画をチェックされたし。
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アーケード版のBGMに加えて、新規楽曲として有名なゲーム作曲家の並木学氏やかつてアマチュアでのチップチューン音楽製作で注目を集めたChibi-Tech氏(両者とも当時本作の移植担当の有限会社エムツー所属)がアーケード版アウトランの音源を用いた新曲を各名一曲ずつ製作。
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車のデザインはフェラーリ社のライセンスを得ていないのでアーケード版とは異なる。ドリームキャスト版のドット絵を元に、一部のデザインやカラーリングをアーケード版の車のイメージに近づけたものとなっている。
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五つ存在するゴールそれぞれに初到達するたびにカスタマイズアイテムが手に入り、スタート前に下画面のアイコンをタッチして装備すると対応した能力が上がり、装備パターンに応じて車の色や形が変わる。
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アイテムは全四種で、好きなものを数種類重ねて使うこともでき、それぞれの組み合わせに固有のカラーパターンが用意されている
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『ハンドル』を選択するとコーナーリング能力が向上する、といったようなゲーム的なパワーアップ要素で、実際のクルマのチューンナップを模したものではない。
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車をカスタマイズすると必ず色が変わるので、セガサターン版とは異なり「赤い車に乗ったままコーナーリング性能を上げる」といったことは出来ない。
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五つのゴール全てにたどり着くと30fps動作や当時のバグを再現した『オリジナルモード』が解禁となる(しかし当然ながら車のデザインはアーケード版準拠になったりはしない。)
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他の3D復刻プロジェクトの作品同様、画面表示スタイルをオリジナル(10:7) / ワイド(約16:9) / オリジナルを拡大して上下カット / ムービング筐体、から選択できたり、難易度 / 制限時間 / ボタン配置 / ギア切り替え方法など豊富なオプションが用意されている。
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サウンド周りもエンジン音が大きく鳴るのが気になる人のためのエンジン音三段階調節やアーケード筐体を再現した環境音、FM音源の音色を自分好みに調整できるイコライザーやサウンドテストなど完備。
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3DS版はセガ3D復刻プロジェクトのシリーズ作品を多数まとめたパッケージ / ダウンロードソフトである『セガ3D復刻アーカイブス』(セガ3D復刻アーカイブス1)にも収録されている。
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HOMEメニューでの3Dポリゴンモデルで再現された当時のアーケード筐体のグラフィックと『3D アウトラン』単体でのスタッフクレジットが収録されていない他は単体配信版とおおよそ同じ内容である。
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『セガ3D復刻アーカイブス』(セガ3D復刻アーカイブス1)限定の収録特典として、海外のマスターシステムのみでの発売となった『OutRun 3D』も移植されている。
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こちらはマスターシステムの3Dグラスでの立体視ソフトだったものを3DSの裸眼立体視に対応させており、従来品で起こっていた左目右目交互の点滅はないので他の3DSソフト同様の感覚で楽しめる。
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こちらもアーケード版を元にして当時の技術でテレビゲーム機用に製作されたものではあるが、独自の曲が三曲収録されていたり、高速道路などに見られるような長いトンネルがあったり、FM音源とPSG音源(ファミコンなどに近いピコピコ音)が選択できたりと独自要素もそれなりにある。
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2018年にはNintendo Switchへの移植版である『SEGA AGES アウトラン』も発売された。
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3DS版の移植開発元である有限会社エムツーが3DS版をベースに更なる追加要素などを加えたもので、同名のセガサターン用ソフトとは別物である。
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3DS版のBGMに加えてMD版から「STEP ON BEAT」、アウトラン2006 Coast 2 Coastから「RADIATION」のアレンジを追加。それに加えアウトラン3Dから「MIDNIGHT HIGHWAY」とアーケード版3曲メドレーアレンジ「DRIVER'S MEGAMIX Vol.1」と4曲追加されている。
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この内前者2つに関してはアウトラン基板上で鳴らすようにアレンジされているが、後者2つはアウトラン音源に縛られないアレンジという理由でストリーム再生となっている。
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それ以外にはオンラインランキングへの対応。Joy-Conを使ったジャイロ操作の実装等の追加要素が存在する。
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一方で3DS版ではあった環境音や筐体ムービング機能は廃止された。各筐体を再現した壁紙は収録されているものの、先に3DS版を体験していると少し寂しさを感じるかもしれない。
参考プレイ動画
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ギアガチャ不使用 ギアガチャ使用
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