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Dishonored - (2015/02/17 (火) 18:25:24) の編集履歴(バックアップ)
Dishonored
【でぃすおなーど】
ジャンル
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一人称視点ステルスアクションゲーム
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対応機種
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Windows、プレイステーション3、Xbox360
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発売元
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ベセスダ・ソフトワークス
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開発元
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Arkane Studios
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発売日
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2012年10月11日(日本)
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定価
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通常版 5,696円(税別) Game of the Year版 3,800円(税別)
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レーティング
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CERO:Z(18歳以上のみ対象)
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判定
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なし
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ポイント
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練られた世界観 自由な攻略法 お約束のフリーズ
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WARNING!!!!!!!
本作はCEROからZ指定を受けている18歳以上のみ対象のゲームです。
概要
ストーリー
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『Dishonored』という英単語には『汚名を着せられた』『(不名誉により)屈辱を与えられた』という意味がある。
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王室護衛官コルヴォと女王ジェサミン・カルドウィン、王女エミリー・カルドウィンは謎の暗殺者集団による襲撃を受ける。コルヴォは敵の超常現象により身動きを封じられ、王女が誘拐され、女王が殺害されるのを見ているしかなかった。騒ぎを聞いて駆けつけた衛兵によりコルヴォは逮捕・投獄され、王室の陰にうごめく陰謀により女王暗殺の
汚名を着せられた
。王政支持派の人々の助けにより脱獄したコルヴォは彼らと協力し、王女を救うことを誓う。謎の人物「アウトサイダー」から超常能力を与えられ、様々なガジェットを身につけたコルヴォは仮面で顔と身分を隠し、ダンウォールを暗躍する。
ダンウォールに潜む数々の陰謀を暴き、己の名誉と王女を取り戻すべく、コルヴォは「復讐」に命を捧げるのであった。
世界観
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19世紀初から20世紀までのロンドンやエディンバラをモチーフとした架空の都市ダンウォールは、「グリストル」「ティビア」「モーリー」「サーコノス」の4つの島からなる「諸島帝国」の首都である。ネズミによって蔓延した疫病が深刻な問題となっており、疫病で死んだ人間の遺体は袋に入れて路上に投げ捨てられていたり、狂暴化した疫病の感染者「ウィーパー」は人々に襲い掛かるという荒んだ状況。
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そのネズミが非常に恐ろしく、人々に襲いかかり、肉や骨を貪り食う、半ばモンスターのような存在として描かれている(見た目は普通のネズミなのだが)。
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政府は疫病を根絶すべく、街の至る所に衛兵や「光の壁」と呼ばれる電気ゲートを配置し、あらゆる手段を用いて感染者の隔離・排除に尽力している。
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漁業と捕鯨の中心地であり、鯨油はあらゆるものの動力源として、街にとってなくてはならない資源という設定。
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その鯨油を入れた「鯨油タンク」というアイテムが存在し、ゲーム中のあちこちに設置されている。停止したエレベーターを作動させたり、衝撃を与えて爆発させるなど、攻略に欠かせないものとなっている。
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「アウトサイダー」と超常能力
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謎の存在「アウトサイダー」は市民の前に現れて魔術(超常能力)を授け、その力を使う様を愉しんでいる。一体何者なのか、目的は何なのか。その答えはゲーム内でも明かされていない。
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アウトサイダーから魔術を授けられたものは異端者・魔女と呼ばれ、畏怖の対象となっている。
特徴
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暗殺とスタイリッシュの両立
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このゲームは暗殺がメインではあるが、敵に発見されないように恐る恐る進むのではなく、瞬間移動などの超常能力(後述)を用いてスタイリッシュにゲームを進めることができる。
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建物の屋根を渡り歩くもよし、廃墟となった家を通り抜けるもよし、衛兵の気を逸らしてその隙に走り抜けるもよし。はたまた高所から飛び降りて真下の敵を暗殺するもよし、物陰からクロスボウで狙撃するもよし。更にはピストルやグレネードを構えて真っ向勝負を挑むもよし、敵を一切無視して駆け抜けるもよし。思いつくままにプレイすることができる。
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チャプター毎にステージが変わるタイプのゲーム
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各ステージで変化に富んでおり、また目標までの攻略ルートが豊富であり、高さを利用した立体的なマップ設計がなされている。繰り返しプレイすることで新たなルートが発見できる自由さがある。
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刑務所、売春宿、富裕層のパーティー会場、荒廃した市街区、要塞などのステージが存在し、プレイヤーを飽きさせない緻密なデザインが施されている。
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「カオスシステム」
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このゲームでは「ハイカオス」「ローカオス」といった判定が存在し、プレイヤーが人物(敵・一般人問わず)を殺害するとカオス値が上昇する。この数値が上昇すると次のチャプターで街の荒廃が進み、ネズミがウィーパーが増えたり、衛兵の警備が強化される。また、登場人物が非協力的になったり、裏切ったりすることもある。
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カオス値によってエンディングにも変化が現れる。ローカオスなら希望のある未来が、ハイカオスなら絶望の未来が描かれる。
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注意すべき点は
一度カオス値が上がると下げられない
という点である。
評価点
様々な攻略法
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「暗殺」「復讐」を前面に押し出してはいるが、誰も殺害せずに進行する「不殺プレイ」も可能である。
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スリーパーホールドや麻酔弾で気絶させることにより無力化できる。また、各ミッションターゲットにおいても「炭鉱送りにする」「気絶している間に別の人物に拉致させる」「悪事を証言した音声を放送して衛兵に逮捕させる」など、プレイヤーが直接手を下さない選択肢が存在する。
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超常能力やガジェットを駆使して多種多様な攻略が可能。
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瞬間移動、透視能力、動物に乗り移る、時の流れを遅くする、風で吹き飛ばす、ネズミの群れを召喚するなどの超常能力と、仕込み剣、ピストル、クロスボウ、グレネード、
カミソリの刃を撒き散らす地雷
などのガジェットを駆使してゲームを進めていく。ゲーム開始時は瞬間移動の能力しか所持していないが、アイテムを回収することで別の能力を取得したり、新しいガジェットを開発することができ、それらを組み合わせることでプレイの幅が広がる。以下はその例。
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時間を遅くした状態でクロスボウを撃ち、敵を同時に倒す。
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召喚したネズミにカミソリ地雷を載せ、敵のところまで走らせる。
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瞬間移動で高所から落下している途中でネズミに乗り移り、無傷でやり過ごす。
よく練られた世界観
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スチームパンク風で荒廃した汚らしい世界観がよく練られている。
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疫病に苦しむ市民と豪勢な生活を享受する富裕層という、身分格差によるコントラストが表現されている。市街区は極端に汚く不衛生であるが、上流階級の邸宅は豪華な装飾と料理、酒に囲まれた清潔な環境である。それでいて、ゲーム全体に澱んだ悲壮感が漂っており、雰囲気は完成されている。
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鯨油技術はスチームパンク感を助長しており、電気ゲートや衛兵のライフル、「トールボーイ」と呼ばれる機械化兵などの存在に説得力を持たせている。
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ゲーム中にメモや書物等の資料が豊富に置かれており、それらを読むことでこの世界観を深く味わうことができる。
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王室の系譜やアウトサイダーの伝説、捕鯨の歴史など、世界設定を掘り下げるのに大変効果的である。
一人称視点でこれらの様子を目の当たりにすることで、ゲームへの没入感を増大させている。
賛否両論点
暴力表現
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CERO:Zなだけに、暴力表現が激しい。出血表現はもちろんのこと、ピストルや地雷等で敵の手足や首が切断される。また、ネズミに食い荒らされた死体表現も生々しい。
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日本語版は「1.首の切断面において、骨が露出する箇所のグラフィックを修正」、「2.ネズミが人間を食いちぎるシーンにおいて、食いちぎられた体から内臓が露出する部分のグラフィックを修正」と、規制がなされているが、それでもこの暴力表現には嫌悪感を抱く人もいる。
王女が可愛くない
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大した問題ではないが、救出対象である王女のグラフィックが可愛くないという声が多い(イメージイラストでは可愛いのだが)。参照
問題点
フリーズ
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ベセスダゲーお約束のフリーズ(厳密にはベセスダ開発ではないが)。発売当初、PS3版において頻繁にフリーズが発生した。現在は修正パッチが配信されており、被害は軽減されている。
ゲームプレイの制限
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ハイカオスクリアを目指したり、クリア結果に拘らない分には思い通りにプレイしても問題はないが、ローカオス・不殺クリアを目指す場合、敵を無力化する手段が限られており手間がかかる。スタイリッシュ感を強調されているだけに、なんとももどかしいものである。
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特にミッションターゲットを無力化する際は、回り道や往復移動、サイドクエストの消化をしなくてはいけないため煩わしく感じてしまうことも。
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加えて、殺害せずに無力化した敵を地面に寝かせておくと、ネズミがそれを食い荒らしてしまい、殺害数にカウントされてしまうといったシステム上のミスがある。これを防ぐため、倒した敵を必ず高いところに担いでいかなくてはならないのもまた面倒である。
翻訳ミスが多い
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例えば、「妊娠を守る」「倉庫の鍵needed」(本来は倉庫の鍵が必要、となるべき)。また、資料の一部が英語のまま等。
総評
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「一人称視点のステルスゲーム」で暗殺がメインテーマという癖の強いゲームではあるが、自分で武器や能力を組み合わせて解決していくリプレイ性の高いゲームデザインは非常に良く出来ており、緻密に作りこまれた陰鬱な世界観はゲームへの没入感を加速させる。マイナー作品である事は否めないが、GOTY版がお手軽に入手できるので、未プレイの方はぜひ遊んでみてほしい。
余談
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本編の暗殺者集団のボスを主人公にしたDLC『The Knife of Dunwall』『The Brigmore Witches』が配信されており、本編とは違った視点からストーリーを追うことができる。また、DLCの主人公はコルヴォとは違った能力やガジェットを持っており、新しいプレイスタイルを発見できる。
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今作のゲームデザイナーHarvey Smith氏は過去に『Deus Ex(2000年の作品)』のデザインも行っており、一人称視点やステルス要素などといった共通点がある。