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MOON. - (2015/01/12 (月) 11:12:12) の編集履歴(バックアップ)
MOON.
【むーん】
ジャンル
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アドベンチャー
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対応機種
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Windows 95~7
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発売・開発元
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【Win】Tactics
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発売日 |
【Win】1997年11月21日
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判定
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なし
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Key作品リンク
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WARNING!!!!!!!
本作は18歳以上のみ対象のアダルトゲームです。
概要
株式会社ネクストンのアダルトゲームブランド「Tactics」の2作目にあたるアドベンチャーゲーム。
後に人気を博する株式会社ビジュアルアーツのブランド、「Key」立ち上げ時の主要スタッフが集まった作品であり、その方面で有名。
当時としては珍しくシナリオ重視の作品ではあるが、難解な上に表面的にはいわゆる「鬼畜系」でもあり、後の『ONE』や「Key」の作品とは大分毛色が異なる。
いわゆるカルト教団的な存在及びその本拠地が舞台であり、センセーショナルな作品でもある。
また、非フルボイス版ではクリア後のおまけでRPGがついており、その中にCG/サウンド閲覧モード/スタッフルームも含まれている。
あらすじ
「不可視の力」と呼ばれている力を得ることを目的としている宗教集団FARGOから、長らく帰ってこなかった主人公の天沢郁未の母が帰ってきた。
しかしその直後に怪死した為、母の死はFARGOが原因だと確信した郁未は復讐の為に潜入することにした。
そこで潜入仲間となる巳間晴香と名倉由依、敬虔な信者の鹿沼葉子・謎めいているが度々助けてくれる少年と出会い、
数々の陰惨な出来事を目の当たりにしながらも、FARGOの謎に迫っていく。
用語(説明の為のものなので最小限に留めています)
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FARGO
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前述の通り、「不可視の力」と呼ばれている力を得ることを目的としている宗教集団。
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入団者の大半は「不可視の力」を求める正しく「信者」と言える者達だが、FARGOの運営・管理側は基本的に「指導者」などではなく、「研究者」や「警備員」に近い。
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信者は入団時に「不可視の力」への適性を検査され、A~Cクラスに区分けされる。それぞれ別の居住区・待遇で施設内に軟禁される。
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Aに近いほど適性が有るとされ、待遇が良い(Cクラスの待遇は劣悪としか言いようがないが、食についてだけは困らない)。
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MINMES
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幸せだった頃などの思い出を思い出させて、精神の強化をはかる装置。
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ELPOD
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醜態の記憶などを増幅させ、それに向き合わせることで精神の強化をはかる装置。
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妄想も増幅させており、全くの妄想の場合もあれば、体験した(と思われる)ことでも誇張されていたりするらしい。
キャラクター
+
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クリックで開閉
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天沢 郁未
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クラスAで生活に不自由しない程に待遇は良いのだが、後述の「少年」と相部屋になる。
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復讐が目的なので表面上は人に冷たく接することも多いが、人情家で仲間を気遣う場面が多い。
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その一方で本作はFARGO内を移動したり調べる形式で特殊な掛け合いが多い上に、一般的とは言えない選択肢もあるせいで、少しキャラが掴みづらい。
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開発者やユーザーの間でドッペル郁未と呼ばれている瓜二つのキャラもいるが、これはELPODで登場するもう一人の自分で厳密には登場人物とは言えない。
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巳間 晴香
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クラスCで仲間の中で最も待遇が悪い。
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FARGOで働いている兄、巳間 良祐を辞めさせる為に潜入した。
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口は悪いが仲間想いで、比較的冷静な判断が出来る。
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名倉 由依
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クラスBで晴香よりはマシだが待遇は悪い。
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FARGOに入団した姉、名倉 友里を連れ戻す為に潜入した。
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少し頭が悪いところがあるが、作中唯一と言っても良い明るく前向きな子。
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鹿沼 葉子
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クラスAでFARGOの敬虔な信者。
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明らかにFARGOを信仰していない郁未に対して冷たく接するが、生来はお人好しの様でなんだかんだで面倒を見たりもする。
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今ならツンデレに分類されていてもおかしくない性格。
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幼い頃からずっと施設にいるので世事に疎く、消費税の存在も知らない。
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普段は冷静か信仰に関することで怒るかのどちらかで大人びているが、ニンジンを残したり浮世離れしているのもあって子供っぽい面がある。
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少年
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郁未の同居人となる少年で、名前は不明(最後まで不明)。
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FARGOや「不可視の力」についてほとんど全て知っているが、いくつかの事情から中々喋ることはない。
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郁未を何度も支えるがとある事情から浮世離れしている上に天然でも有り、精神的なものに関しては特にズレている場合が多い。
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天沢 未夜子
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郁未の母。
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故人なので基本的にMINMESで登場する。
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巳間 良祐
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晴香の兄でクラスBのMINMESの管理をしている。
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まともな性格をしており、晴香の仲間ということで郁未の手助けをしたりするが、晴香の訴えについては拒否し続ける。
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名倉 友里
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クラスCの由依の姉。
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敬虔とまではいかなくとも信者で、ある理由から「不可視の力」を欲している。
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由依と出会ってもとある事情から拒否し、冷たく接する。
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高槻
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FARGOのB棟を管轄している。
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作中で最も「下衆」と呼ぶに相応しい人物で、非常に横暴で自己中心的なだけでなく、平気で嘘をついて人をおとしいれるのも好む救いがたい人物。
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自分の楽しみを優先している印象を受けるが無能ではなく、あくまでFARGOの方針に沿って行動している。郁未達がこれ以上ない危機に陥るのも大体彼の手管である。
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独特な言い回しをしたりある意味で本作唯一の悪役とも言えるせいか、一部で妙な人気がある。
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月
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FARGOのトップだが抽象的な表現でしか表されておらず、なんだかよくわからない存在。施設のどこかに居るのだけは確か。
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評価点
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主人公が女性な上に攻略キャラなどの概念もない珍しい構成。
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選択肢も主に郁未が先に進む為のものと、仲間を助ける為のもの。
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ウィザードリィ風のマップを調べる形式で進めて行くが、かなり細かくメッセージが作られている。
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特に緊急時は何度も同じところを調べる・一歩進む毎に調べる・見当違いの場所を調べるなどで反応が変わることが多く、本筋とは別に反応を楽しめる。
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一部のモブキャラ(名前が出てこない)もキャラ付けされており、良くも悪くも人間味のある様子が伺える。
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クリア後のおまけのRPGはあくまでおまけと言ったレベルだが、楽しめる人は楽しめる出来になっている。
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内容は主に楽屋裏ネタというべきものでパロディが多いが、経験値稼ぎ前提のバランスな上に1対1の戦い(アイテムは回復アイテムのみ)なので難易度が高め。
+
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ネタバレ要素があるので未プレイの方は注意。クリックで開閉
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難解だが本質は何となく伝わるシナリオ。
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宗教的要素・神秘的要素・凌辱描写などがあるが、それ以上に郁未と少年の悲劇的な出会い・郁未を中心とした「親子」・ヒロイン達の「家族」の関係が主なテーマなのが分かる。
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つまり、目を引く概要から始まって、分かり辛いが必ずしも理解しなくても良い謎と製作者側が恐らく強調したかった部分が分かれており、進めていて飽きさせない様になっている。
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「泣きゲー」とみなされることはあまりないが、「親子」や「家族」の話や謎などを仕込んで単調にならないように気を付けているなど、内面は後の「Key」あるいは麻枝氏の作品と共通している部分も多い。
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「不可視の力」によって自我を失った人間は「ロスト体」と呼ばれ、消去対象とされる。
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「ロスト体」は人間をゴミ屑の様に殺害している描写がある。「不可視の力」を与えたのはFARGO側の意思なので自業自得とも言えるが、裏切り者や脱走者などを容赦なく酷い目に合わせたり緊急時には射殺もするのはこれを警戒している為でもある。
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本作の凌辱描写ではFARGO側の人間が楽しんでいる様子が描かれており下衆と言えるが、凌辱は「ロスト体」となるのをある程度防止する効果(精神の強化)があると思われ、「ただの悪」とは言い切れない。
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MINMESやELPODにも意味があり、やっていることや目的の是非はともかく、FARGO側の行いは合理的で無駄はほとんどない。
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賛否両論点
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舞台が特殊な上に18禁要素も多めでその大半が凌辱描写。それでいてシナリオ重視という特異で人を選ぶゲームなので評価が難しい作品になっている。
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あらすじ的にも設定的にもFARGOは宗教集団ということになっているが、実際は研究所みたいなものなので宗教的方面での深い読み物を望んでいると肩透かしを喰らう。
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逆に言えば宗教色は薄いので、そこに惑わされることがまず無いとも言える。
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用語の説明や「不可視の力」などは曖昧な表現になっていて、想像する楽しみもある一方で分かり辛い。
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ELPODでの選択肢も質問の意図が分かり辛く、少年がヒントをくれたり郁未の状態を教えてくれるキャラも居るのだが、それでも少し分かり辛い。選択肢を何度も間違えているとかなり後になってバッドエンドになるので若干難しい。
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原画は絵柄が賛否両論の樋上いたる氏で、更に当時はまだ腕も良く無かった。
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補足すると当時からファンは居たのと、そもそも当時は原画の平均レベルが低かったので、いたる氏が周囲と比べて特別腕が悪かったわけでもない。
問題点
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プレイは普通に可能だが、問題点と言えるほどにシステムが古臭い上に完成度も低めで、細かい部分に手が届かないので不便。
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これは古いゲームというのもあるが、共通のゲームエンジンなどは利用しておらず、独自にプログラムを組んでいたのも影響している。
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環境が環境なので日常シーン等は少なく、キャラがあまり掘り下げられていないので感情移入しづらい。
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キャラの掘り下げについては郁未も同様で、過去の思い出らしきものはMINMESとELPODで断片的に見られるが、どういう生活を送っていたのかは謎が多い。
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物語の謎に関しては曖昧な表現や説明不足が目立ち、推測する材料が足りない部分も多い。
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一部はサイコ的な表現になっているが、これについては恐らく意図的に不条理を表現しており、理解しきれるようにはなっていないと思われる。
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おまけのRPGはスタッフルームの存在とテキストが多いからか、フルボイス版以降は削除されている(らしい)。
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テキストの多さによる負担と、オリジナルの製作スタッフが既に退社していることなどから迂闊に手を付けられず、「フルボイス」と宣伝出来なくなる為だと思われる。
総評
システムがあまり良くない上に描写や設定も人を選ぶ作品だが、それだけに独自性の強い作品となっている。
粗削りだが色々と考えて話が作られているので、決して薄っぺらいゲームではない。
ある程度システムに耐えられて、更に普通ではない作品を望むならプレイしてみるのも良いだろう。
余談
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発売当初はそこまでの知名度が無くて売れ行きも良くなかったが、「Key」の『Kanon』の人気から注目されるようになった。
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「Key」立ち上げ時の主要スタッフが揃った作品なので、「Key」関連作の第1作目とすることが多い。
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しかし本作はあまり一般受けしない作品な上に、いわゆる「泣きゲー」扱いされることも無い為、同じ「Tactics」作品でも次作の『ONE ~輝く季節へ~』の方が注目されることの方が多い。
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『ONE』もだが本作も、スタッフが関わっていない形でWindowsのバージョンが上がるたびに新パッケージを発売してきたので、ネクストンに対して熱烈な「Key」ファンの心証はあまり良くない。
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ただ、評価が難しい上にコンシューマー移植やメディア展開も難しい作品なので、ファンが気に障る形で色々と搾取した『ONE』よりはマシで話題になることも少ない。