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SDガンダムウォーズ - (2015/02/10 (火) 06:02:16) の編集履歴(バックアップ)
SDガンダムウォーズ
【えすでぃーがんだむうぉーず】
ジャンル
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シミュレーション
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対応機種
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Pippin atmark PowerMac Windows95
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発売元
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バンダイ・デジタル・エンタテインメント(後にバンダイへ変更) JVCアドバンストメディア
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開発元
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不明
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発売日
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【Pippin、PowerMac】1997年12月12日 【Windows95】1998年06月05日
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定価
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6,800円(税込)
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分類
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なし
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ポイント
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SDガンダムゲーの中でもマイナー中のマイナー ガンダムゲーの中でも鬼レベルの難易度 偵察機が最も輝いている(当社比)ガンダムゲー 荒唐無稽なオリジナルガンダム多数 前後で似たようなタイトルが増えすぎて画像もほぼ残らず
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SDガンダムシリーズリンク
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概要
『機動戦士ガンダム』から『機動戦士Vガンダム』までのガンダムが登場する、PCハード用シミュレーションゲーム。
厳密にはかつてバンダイが展開していた世界で最も売れなかったゲーム機「Pippin atmarc」向けとして作られたが、後にWindows95でも展開された。
ゲームとしてはターン制の斜め見下ろし型シミュレーションゲームであり、ユニットを自分のターンに動かして、行動を選択して進めていくゲームである。
ここまで聞くと、SDガンダムのシミュレーションでお馴染みの『SDガンダムGX』や『Gジェネレーションシリーズ』などが思い浮かぶだろうが、本作はそれとはまるで異なる。
MSは120種類登場し、中には本作特有のオリジナル機体が多数登場する。これらは後発の作品において一切採用されていない幻のMS達である。
特徴
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基本システム
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プレイヤーはMS3機で1小隊を編成し、マップに投入していくが、このゲームには「視界の概念」がある。
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つまり、敵の配置は自軍が確保している視点内に収まっていなければ敵の存在は一切わからない。
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これを解消するため、本作には偵察用の機体が多くおり、敵の存在を察知していかないと奇襲攻撃に備えられない。
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独特の機体システム
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上記であげた二つのシリーズは、MSを生産することができる。本作でも一応出来ないことはないが、事実上無意味である。
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連邦軍で例えると、本作の基本となる機体は「ガンダム」「ガンキャノン」「ガンタンク」「ジム」「コアファイター」と「戦艦」のみ。
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しかも「ガンダム」は、敵の基地を占領した際に手に入る鹵獲専用機体で、非常に貴重。それ以外は基本ノーコストで自由に生産出来るが、いくら用意しても出せる機体は限られているので無意味なのである。
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「たったこれしか作れないのに総MS数は120種とはこれいかに?」という疑問が生まれるが、本作はいわゆるクラスチェンジシステムが「換装」という形で採用されており、レベルをあげた機体を次々と換装させていくことでパワーアップしていくのである。
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どういうことかというと、設定上はありえないが、育てた「ガンダム」が「換装」によって「ガンダムアレックス」にパワーアップしたり、サーチガンダムと呼ばれる偵察機に様変わりしたりと、本作では機体が千差万別の変化を見せていくのである
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強いMSを手に入れるには、とにかく機体を育てて強くするしかなく、本作品では敵に倒されることによる自軍ダメージが非常に大きい物となっている。
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ちなみに破壊された機体の修理は可能だが、僅かにしか手に入らない修理ユニットを使用しなければ復活することが出来ず、つまり数に限りがある。
評価点
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非常にやりごたえのある難易度
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Gジェネレーションのように無双出来ることはほとんどなく、慎重に動いては敵と戦闘し、敵軍陣地に攻め込んでいくという「ミノフスキー粒子」を上手く活かしたゲーム内容になっている。
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とにかく敵が基本有利なシステムなので、特攻すれば1小隊が集中的に狙われて即全滅というのは普通に起こることである。
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戦略幅の広さ
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MSを編成する際、同じ系統のMS(ジムならジムだけの部隊にするなど)を揃えるもよし、違う編成にするもよし(ガンダム+ガンキャノン+ガンタンク)と、編成一つとっても戦略性が高い。
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マップでも当然ユニットの動かし方が鍵となるため、
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ドット絵の秀逸さ
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本作は3DCGによるオープニング・エンディングを除けばほぼ全てがドット絵で再現されているが、やや独特の絵柄だが非常に秀逸で、どの機体も格好良く描かれている。
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オリジナルガンダムの独自性
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本作のシステムを象徴する偵察用ガンダム「サーチガンダム」、連邦軍製デビルガンダムにしか見えない巨大MA「ストロングガンダム」、別世界から来たとしか思えない「キングオブガンダム」(しかもこいつもMA)さらにはVガンなのにファンネルが使える「V3ガンダム」など、そのバリエーションは豊かなうえ、デザインはそれぞれ秀逸。
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ちなみにその他のガンキャノン、ガンタンク、ジム系統もオリジナル機体が多数用意されている。Vガンダムの世界観を意識したであろうVタンクは、ガンタンクとは思えない格好良さである。
問題点・賛否両論点
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偵察機の不遇さ
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本作において偵察機はかなり重要なカテゴリーの1つであるが、これら全ての偵察カテゴリー機は攻撃が一切出来ない。
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当然索敵のためには前線に出せねばならないが、反撃出来ないためなぶり殺しにされやすい。
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それでも用意しないとすぐに奇襲に合うというのが辛いところで、本作の難易度を格段にあげている。
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本作オリジナルの「サーチガンダム」はデータプラス系統の秀逸なデザインなだけに、やや勿体無い仕様と言える。
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対応機種
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元々メインとなるPippinの普及率の低さが仇となり、それからしばらくしてWindows版が出る運びとなった。
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仕方ないが、現在プレイ出来ない理由の1つとして、まともに動作保証されているOSがWindows95くらいしかないということが痛い。
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一応Windows98ではギリギリ動くのだが、動作保証されていないためやはり動作不良を起こすことが多く、推奨されない。
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また、必要スペックもやや高かったのか、並のPCではフリーズしてしまうこともあった。
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終盤の強力な換装機がほとんどオリジナル機体
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オリジナル自体は悪くないが、原作で思い入れのある機体よりもオリジナルが強いというのは、いささか原作を食い過ぎているとも言える。
総評
「現在プレイ出来ないことが勿体無い」と言えるくらいの完成度と骨太さを持った作品。
当時PCでゲームをするということが今ほど一般的でなかったこと、肝心の対応ゲームハードが世界一マイナーなハードだったことも相まって、知名度は恐ろしく低い。
SDガンダム+ウォーズというタイトルが氾濫している現在では、検索しても画像はパッケージくらいしか出で来ないうえ、そのその内容を語るページすら探し出すことが困難である。
なんとか人々の記憶に残っていた理由は、やはり本作に登場するオリジナルガンダムの存在であろう。
後の作品に登場しないのが惜しいほどデザインやコンセプトに面白みがあり、「SDガンダムであること」をよく理解した内容は、SDガンダムのファンの舌に合うものとなっている。