「テイルズ オブ ゼスティリア」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る
管理人より
この記事は、頻繁な編集合戦が起こったため保護しています。
「修正依頼」が出ています。依頼内容は、「ストーリーの問題点の冗長な記述の改善」についてです。対応出来る方はよろしくお願いします。
【ているず おぶ ぜすてぃりあ】
ジャンル |
ロールプレイングゲーム (シリーズ内ジャンル名:情熱が世界を照らすRPG) |
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対応機種 |
プレイステーション3 プレイステーション4 |
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発売元 | バンダイナムコゲームス | |
開発元 | バンダイナムコスタジオ | |
発売日 | 【PS3】2015年1月22日 | |
定価 | 8,070円(税別) | |
プレイ人数 | 1人(戦闘のみ1~4人) | |
レーティング | CERO:B(12歳以上対象) | |
コンテンツアイコン | セクシャル、暴力、言葉・その他 | |
通信機能 | PlayStation Network対応(ダウンロードコンテンツ配信) | |
廉価版 |
Welcome Price!!:2016年7月7日 【PS4】パッケージ:3,800円 【PS3/PS4】ダウンロード:3,400円(共に税別) |
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判定 | クソゲー | |
シリーズファンから不評 | ||
ポイント |
シリーズ20周年記念作品 粗がかなり目立つシステム・戦闘 救われない、矛盾が多いシナリオ テイルズ史上最悪の主人公・味方勢 アリーシャとロゼの扱いの差 プロデューサーの公私混同 後続のメディア展開で増える矛盾 アニメ版は大きく改善 |
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テイルズ オブ シリーズ関連作品リンク |
『テイルズ オブ』シリーズのマザーシップタイトル(本編タイトル)第15作目にして、シリーズ20周年記念作品。略称はTOZ。
「ゼスティリア(Zestiria)」とは、ファミ通が行った馬場英雄プロデューサーへのインタビューによれば、情熱・熱意を意味する「zest(ゼスト)」が由来の造語であるとのこと。
本作に与えられたキャッチコピーは「伝承はいつしか「希望」になる。」
『シリーズにおいて実績のあるスタッフを集め、好評だった過去作システムやシナリオ展開をふんだんに盛り込んだ』という触れ込みで、公式では本作を記念作であると同時に「シリーズ最高傑作」であると位置付けて大いに喧伝していた。
しかし、実際には様々な点において問題点が非常に目立っており、ファンの期待を大きく裏切る出来栄えとなっていた。
超常の存在が住まう天上の地「天族の杜」で拾われた人間の子スレイ。
外界と隔絶した生活で、天族達に慈しまれ育った彼は穢れのない純粋な青年へと成長し、日々を過ごしていた。
ある日、杜の近くで趣味の遺跡探索をしている際、偶然倒れていた少女アリーシャを発見する。
初めて出会った人間の少女アリーシャ、憑魔と化した人間であるルナールの襲撃でスレイの日常は大きく変わり、 それらをきっかけにスレイは外の世界へ向かうことになる。
戦闘システム「FC-LMBS(フュージョニックチェインリニアモーションバトルシステム)」
その他のシステム
本作は「原点回帰」「王道」を謳っているが、実際は『エクシリア2』の流れを汲む、暗く、重く、救われないシナリオが展開される。
その何が問題点なのかというと、これらの展開に敵ではなく、主人公格のキャラクターが率先して「加担」している点に尽きる。
暗殺を賞賛しているような発言や展開が多い(*1)上、より良い選択を模索することもなく、論理・倫理的に著しく反した行動や、意味もなくただひたすらプレイヤーの不快感を煽るような描写が作中全編を通して枚挙に暇が無い程に多い。
以下、長文の上にネタバレ要素を強く含むので隠し。
+ | 「穢れなき暗殺者」ロゼについて |
+ | 作中の評価と実態が釣り合わない暗殺者ギルド・風の骨。 |
+ | 導師スレイとその一行について |
+ | アリーシャの扱いの酷さ |
+ | 全体的に曖昧な設定群 |
+ | 誓約の力について |
+ | 天族と導師について |
+ | 被害者にしか見えないラスボスと側近 |
+ | 描写不足・回収されない伏線 |
+ | ドラゴンの扱いについて |
+ | 瞳石イベント |
評価の高い『グレイセス』がベースだが、良好な意見は見受けられない。
3Dテイルズのノウハウがあるにもかかわらず基本的な作りがしっかりしていない上に、更にゲームバランスの悪さもあるので、非常にストレスが溜まる作りになっている。
戦闘に関して様々なことが他の部分に影響を与えているため多少重複する記述があります。
+ | 戦闘全般 |
+ | 神依・術技関連 |
+ | 弱点連携・三すくみ |
+ | 戦闘バランス |
アリーシャを主人公とした追加シナリオDLC。簡単に言えば、導師となったロゼと共にスレイに会いに行くという内容。
+ | 「瞳にうつるもの」の特徴 ※ネタバレ含む |
+ | 「瞳にうつるもの」の問題点 ※ネタバレ含む |
本作はシリーズ20周年記念作品であり、開発期間3年以上200人ものスタッフを導入したという話や各宣伝において「原点回帰」を謳っていたため、本作は「テイルズらしさ」はもちろんのこと、「製作に関する真摯な姿勢」などを今まで以上にユーザーから求められていたが、ゲーム内外に渡りその要望と期待は大きく裏切られることとなった。
過去作で好評だったシステムに類似したものを盛り込んだは良いが、その殆どの調整がなっておらず結果として利点同士で足を引っ張り合う形になり、新しい試みも技術力不足やおざなりな調整が目立ち、プレイヤーに『システムを使わされている』というストレスを溜めさせる形になってしまった。
特にシナリオ・キャラクター設定面においては、慢性的な矛盾・不整合・説明不足に加え、倫理的に問題ある行動への不自然なまでの賛美や特定キャラの過剰なまでの持ち上げ・貶し、後付で増える矛盾などのプレイヤーからの共感とは対極を行くであろう要素で塗り固められている上、それら問題点への批判に対するスタッフ側の不誠実な言動・開き直りとしか思えないいい加減な対応と、ゲーム内外問わず目も当てられない有様であり、長所を挙げることすら難しい。
近年、このシリーズは『スタッフの内輪ノリ(*14)』が度を越して酷いことが常々問題視されていたのだが、本作はその負の集大成といっても過言ではないほどの惨状である。
これらの点から、テイルズシリーズとして見るにせよ一作のゲームとして見るにせよ、ゲームとしての完成度はきわめて低い、という評価に落ち着くに至った。
シリーズ20周年記念ということを鑑みるに、この惨憺たる出来栄えはあまりにも皮肉と言わざるを得ないだろう。
ただし、一応はRPGとしての最低限の体裁は保っており、一通り遊べる内容ではある。これがKOTYノミネートされなかった要因かも知れない。