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バーンアウト リベンジ - (2021/07/31 (土) 14:12:38) の編集履歴(バックアップ)


バーンアウト リベンジ

【ばーんあうと りべんじ】

ジャンル レーシング

対応機種 プレイステーション2
Xbox 360
発売元 エレクトロニック・アーツ
開発元 Criterion Games
発売日 【PS2】2005年10月20日
【Xb360】2006年3月23日
定価 【PS2】6,090円
【Xb360】7,140円(税5%込)
レーティング CERO:B(12歳以上対象)
配信 【Xb360】ゲームオンデマンド:2009年8月26日
判定 良作
バーンアウトシリーズ



激突中枢を刺激しろ。



概要

シリーズでおなじみ、レースゲームでありながら意図的に事故を起こさせ、他車を破壊しながらゴールを目指すというクレイジーなレースゲーム。ナンバリングとしては第4作目に当たる。
前作『バーンアウト3:テイクダウン』のシステムが引き続かれ、ブーストやクラッシュに加え、相手の車を破壊するテイクダウン等は本作でも健在。

PS2版は『バーンアウト レジェンド』と同じ日に発売されている。

特徴

  • ドリフト、対向車線の逆走など、危険走行をすることでブーストバーが加算され、より速く危険な走りが可能になる。
    • ブーストを溜めるには、ドリフト、ニアミス、対向車線走行、更には相手車との衝突、スライド等があるが、中でも一番多く溜めれるのはテイクダウン。テイクダウンをすることでブーストバーの最大値が上昇し、ブーストバーが最大まで溜まる。
      • ただし、相手から衝突されたりするとブースト値が減少する。クラッシュしたり、相手からテイクダウンされるとブーストバーの最大値が減少する。
  • 本作では新たにレーティングが追加された。前述のブーストを溜める危険な走りをする事でゲージが上昇し、逆に時間経過やクラッシュする事で減少する。
    • 最大値まで上がると次のレーティングに移行する。レーティングは5種類まであり、最初はOKからGOOD、GREAT、AWESOMEというレーティングに変わる。またレーティングは☆で表される。
    • レーティングが高い程必要なレーティング量が増す。ただテイクダウンを数回すればAWESOMEまですぐに溜まる。
    • またレーティング上昇条件はイベントによって異なり、ロードレイジはテイクダウンのみ上昇、トラフィックアタックはトラフィック関係のみ上昇するといった条件がある。
    • イベント終了時にレーティングの結果が表示される。ブロンズメダルの場合☆は一つ減少、シルバーで☆はそのまま、ゴールドを獲得すれば☆が一つ上昇し、PERFECTとなる。
  • レーティングのほかにトラフィックチェックが追加された。自車と同じ方向に走っている車を弾き飛ばす(以下チェック)ことが可能になり、爽快感が増した。
    • ただしすべての車がチェックできる訳ではなく、対向車や横向きの車、バスや大型トラックに衝突するとクラッシュする。
    • チェックした車が対向車に当たった場合、トリックショットとなり、大型車に当たった場合はスキルショット、 トリックショット+スキルショットでAWESOME スキルショットとなり、それぞれレーティングが上昇する。
    • 又、チェックした車がライバルに当たるとテイクダウンとなる。逆にライバルがチェックした車がプレイヤーに当たってもテイクダウンされない。
  • タイトルにも冠されている「リベンジ」要素が強化。ライバルにテイクダウンさせられるとリベンジライバルとしてカメラに映し出され、マークされる。
    • リベンジライバルを攻撃すると演出が若干変化したり、レーティングの上昇がしやすくなったりする。
  • イベントはリベンジランクによって挑戦可能となるイベントの数は増えていく。
    • 最初はランク1だが、一定量の☆を獲得すると次のランクに入ることができる。
  • クラッシュイベント以外にもクラッシュブレイカーを使用可能になった。クラッシュ後、特定のボタンを押すと自爆し、相手を巻き込めばテイクダウン(この場合はペイバックという)となる。
    • 巻き込めた相手が一台の場合はブラストペイバック、二台の場合ダブルペイバック、最大五台巻き込めばトータルペイバックとなる。
    • クラッシュブレイカーは残りブースト量が多い程爆発範囲が広がる。
    • ただし、一台でも巻き込めなかった場合はブーストを全て失い、最大ゲージが1つ減るので注意が必要。
    • 一部のイベントでは使用することができない。
+ イベント一覧
  • RACE
    • 5台のライバルとレースし、決められたコースを規定周回数走る。
    • 3位でブロンズ、2位でシルバー、1位でゴールド獲得。
    • クラッシュブレイカーが使用できるのはランク5から。
  • ROAD RAGE
    • 決められたコースで規定時間内のテイクダウン数を競う。
    • ライバルは3台で、追い抜いても前で待機している。
    • このイベントのみ自車に耐久力があり、ライバルに攻撃されたりクラッシュするとダメージが蓄積していく。
    • 一定のダメージが溜まるとクリティカルダメージと表示され、自車から火花が常時飛び散るようになる。クラッシュすると完全破壊となり、イベントは強制終了。また制限時間がなくなっても終了する。
    • 前作とは違い、2、3台テイクダウンする事で制限時間が増えるようになった。
    • クラッシュブレイカーが使用できるのはランク6から。なおクラッシュブレイカーを使用するとダメージが更に増すため、使用には注意。
  • ELIMINATOR
    • 基本レースと同じだが、違う所は30秒毎に最下位が脱落するという事。
    • なのでクラッシュすると一気に追い抜かれて即脱落もありえる。
    • 前作では一周する事で最下位が脱落する形式だったので、早めにイベントを終わらせられるようになった。
    • クラッシュブレイカーが使用できるのはランク7から。
  • TRAFFIC ATTACK
    • 前述のトラフィックチェックを用いたイベント。一般車を破壊し、その合計金額(スコア)を競う。
    • 制限時間があり、チェックするとタイムが回復する。残り時間が20秒以下になった場合は、チェックを行なえば最大20秒までは時間が回復。
    • またトリックショットやスキルショットでも金額が貰えるが、AWESOMEスキルショットではスコアが大幅に貰え、時間もかなり回復。更にはレーティングも大幅に増える。
    • このイベントでは一般車が比較的多いので、ショートカットして道外れなどに出ない限り、一般車出てこなくなる事はほとんどない。更にはそのショートカットに一般車が配置されていることも。
    • 一周する毎によってスコアが一倍ずつ増える。
    • クラッシュブレイカーは使用できない。
    • なおこのゲームで一番最初にプレイするイベントである。
  • BURNING LAP
    • 決められた車で決められたコースを一周走るタイムアタック。
    • ブーストバーの最大値は常時最大まで溜まっており、クラッシュしても最大値が減らない。
    • クラッシュブレイカーは使用できない。
  • PREVIEW LAP
    • BURNING LAPと同じだが、違う所は使用する車が必ずスペシャルカーになっている所(一部例外あり)。
  • GRAND PRIX
    • RACEと同じで、各レースで得られる順位ポイントの合計を競う。
    • 1位でゴールすれば6ポイント獲得、2位で4ポイント、6位で0ポイント。
    • レーティングは次のコースにも引き続がれる。
    • クラッシュブレイカーが使用できるのはランク8から。
  • CRASH
    • 道に突っ込むことで大事故を起こし、その被害総額を競うモード。
    • 3とは違い、自由に車を選べるようになった。更にレース専用の車も選択可能に。
      • イベントによっては特定の車しか選べないのもあるが。
    • 3にあったアイテム(X4やキャッシュボーナス、ハートブレイカー)は削除された。
    • ロンチゲージを使用して自車を発進させる*1
      • 緑色のスポットに入ればブーストスタート、赤色のスポットに入れば自爆する。
    • クラッシュブレイカーの発動条件がブーストバー方式(その破壊した車による蓄積ダメージ)になり、ブーストバーが100%まで溜まるとカウントダウンとともにブーストが減少。ボタン連打で回復し、ブーストが100%に戻るかカウントダウンが終了した時点で、ブースト残量に比例した威力のクラッシュブレイカーを発動する。
      • 減少量は自車のフォースが高い程多く減少する。
      • クラッシュブレイカーはブーストが最大に溜まれば何度でも発動可能。
    • 本作のクラッシュモードは、歴代作品のそれに比べてクラッシュできる範囲が広いステージが多く、二人同時プレイでなければ全一般車を巻き込めないようなステージすら多くある。このためどこでクラッシュし、そのあと車をどこへ吹き飛ばすかも考えなければならない。
    • イベントには必ず一台にターゲットカーが存在し、それが破壊されればかなり多くの金額を獲得できる。
  • Xbox360版ではオンラインに対応。
    • メインとなるレースモードでは、対戦前に「決着をつけにきたぜ!」「そろそろ退場願おう」などの煽り文句とともに相手プレイヤーが紹介され、気分を盛り上げる。
    • リベンジライバル要素も健在。マークされた相手に復讐の一撃を決めてやれ。
    • この他、ロードレイジやクラッシュ系のモードがいくつかある。
    • サーバー運営は一旦終了したが、海外有志の活動で復活しており、2017年現在も稼働中の模様。
    • なお、PS2版は海外版のみオンラインに対応していた。前作は日本版も対応していたのに…

チャレンジシート

  • 3でいうトロフィー。いわゆるやりこみ要素。
    • 各コース毎に8つ存在する実績システム。計64個。
    • 達成すると画面中央に「ターゲット破壊」と表示される。
    • チャレンジシートを8つ全て達成するとコースに該当するスペシャルカーがアンロックされる。
    • ただし、これらの達成条件は全て「これまでの総計によって達成」ではなく「1回のイベントで達成する」事なので注意。
  • チャレンジ1:○○ペイバックをキメろ
    • クラッシュブレイカーで一定のライバルを巻き込むと達成。
    • コースによっては一台だけで済んだり4台同時に巻き込む必要がある。
  • チャレンジ2:クラッシュせずに勝て
    • 一度もクラッシュせずにレースイベントを勝利すれば達成。
  • チャレンジ3:バーチカルテイクダウンをキメろ
    • 本作から新たに追加されたテイクダウンで、ライバルを踏みつけるテイクダウン。
    • 一度でも決まれば達成なのだが…。
  • チャレンジ4:レース中○回リベンジテイクダウンをキメろ
    • ライバルにテイクダウンされるとそのライバルのマーカーが赤に変わる。
    • これを規定回テイクダウンする事によって達成。
    • なおクラッシュブレイカーで巻き込んでも達成可能(この場合は速攻リベンジと表示される)。
  • チャレンジ5:(コース名)でスペシャルカーをテイクダウンしろ
    • 一定のランク以上でライバルの車がスペシャルカーになっている事がある。それをテイクダウンすれば達成。
    • ただし、テイクダウンをしろという事であり、アフタータッチ、ペイバック、トラフィックチェックでは無効なので注意。
  • チャレンジ6:トラフィックアタックで○台破壊しろ
    • トラフィックアタックイベントで規定台数の車を破壊する。
    • 単にチェックすればいいだけなので比較的簡単。
  • チャレンジ7:車両を○台爆発させろ
    • クラッシュイベントで規定台数の車を爆発させる。
  • チャレンジ8:ハイスコアターゲット $XX,000,000
    • クラッシュイベントで、被害総額が規定以上になれば達成。

評価点

  • グラフィックが綺麗。車や背景等が綺麗に作られている。
    • 360版では更に綺麗に。
    • またズタボロになった車のモデリングはもちろん、本作は前述の通り車が爆発炎上するようになった。クラッシュ後の現場の惨状は、もはや恐怖すら覚える領域に。
  • 前作に引き続きEA TRAXとして多数の実在のアーティストを使い数多くの楽曲が収録されている。
    • 本作のサントラの評価も高い。
  • コースの構造も良い。
    • 特に、普段見えないコース外の部分もしっかりと作られており、こだわりがある。
    • 全てのコースが一本道だった前作だったが、今作ではそれぞれのコースにショートカットが追加されている。
      • ショートカットの入り口には青く点滅している看板があるので、わかりやすい。
    • 今作ではシリーズ初となる首都高をモチーフとした日本コースが初登場。
      • 道路が複雑になっていたり、ビルの屋上の角の端が赤く点滅していたり、看板がちゃんと日本語で書いてあったり、焼き芋と書かれたトラックが走っていたり等、再現度は高い。
      • 「次の出口」「東京インター」「速度落とせ」といった標識から、「アニメ新番組オンエア中!!」「BIG電気安価日本一」「住宅掲示場」等といった看板がある。
    • ただし、本作は通れる道が多い分構造が複雑であったり、クラッシュしやすい場所も過去作の比ではない。しっかりと道を覚えることも大切である。
  • トラフィックチェックによる爽快感。
    • 前述にも記載したが、同じ向きを走っている大型以外の車を吹き飛ばせるといった無双感があり、これを用いたイベントではゴールドを獲得してもやめられなくなるほどの中毒性がある程。
  • 最下位になってしまっても、すぐにトップに追いつきやすくなった。
  • 車種が大幅に追加されている。
    • 前作は67台*2だったが、今作は79台*3

問題点

  • DJが削除された。
    • 前作ではゲーム中にアドバイスをしてくれたり、様々なジョークを挟んだ会話をしたりしてゲームを盛り上げてくれた存在だったが、今作ではそれが丸ごと削除されている。
    • 代わりにチュートリアルムービーでナレーターがアドバイスをしてくれるのだが、それだけ。
    • 3をプレイしていない人にとっては何とも思わないが、プレイした人にとってはガッカリと感じただろう。
  • ロードがやっぱり長い。
  • 前作で多すぎたクラッシュイベントの数こそは減ったが、場所が変わっただけ、さらには場所もそのままという使い回しが存在する。
  • クラッシュイベントのリプレイが見られなくなった。
    • 360版では復活し、クラッシュイベント以外でも見られるようになった。
  • グランプリイベントでリスタートをすると、イベントの最初からやり直しになる。
    • 前作ではコース毎にやり直しが出来たのだが…。何故そうしたのか。
      • そもそもグランプリはスコアの合計点によって勝敗を決するものであり、一戦ごとにやり直せてはただ連続でレースしているのと変わらなくなるため、あえて初めから開始しているものとは考えられる。
  • クラッシュイベント以外のクラッシュブレイカーは一定ランク以上のイベントでないと使用できない。
  • クラッシュイベントのカメラワークが悪い。
    • クラッシュした後に自車を動かすには、PS2版ではR1を押しながら左スティックだが、カメラを動かすのも左スティックである。このためクラッシュしたい場所の状況の把握が困難。
      • ブーストバーが最大になった時にカメラが逆の方向を向く。クラッシュブレイカーが発動すると一定時間自動でカメラを動かせなくなる。移動とカメラの操作を別々にしてはよかったのでは。
  • バーチカルテイクダウンが運頼み。
    • 坂やジャンプ台が多いコースでは比較的楽だが、それ自体が少ないコースでは運頼みになる。
    • 「これがあるおかげでチャレンジシートがコンプリートできない」という事も。
  • バーニングラップの難易度が高い。
    • 基本的に常時ブースト、クラッシュ無し、ショートカットを出来るだけ通る事が出来なければゴールドはほぼ不可能。
    • トラフィックチェックの次にプレイ可能な2番目のイベントだが、それを果たさなければゴールドは不可という有様。
    • 幸い一般車の出現位置は固定でいわば覚えゲーであるため、何度も繰り返せばクリアができないことはない。最悪の場合でも、イベントをスルーしても次に進められるのが救いと思われる。
  • ライバルに壁に押しこまれた時、真っ白い空間に落ちてしまうというバグがある。
    • その後何事もなかったのようにコースに停止している。
    • 稀にあるバグだが、レースイベント等の場合は1位から6位になってしまう事も。

総評

前作のシステムを継承し、それを更に進化させた本作。
邪魔な障害物だった一般車を吹き飛ばせられるようになったり、コースに近道が出来たりジャンプ台があるなどの進化した点も多い。
ただDJが削除されてしまったのは残念といえるが、それでも面白さは健在。
普通のレースゲームに飽きたという人なら、今でも十分に楽しめるゲームである。