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Borderlands - (2015/05/18 (月) 07:35:50) の編集履歴(バックアップ)


Borderlands

【ぼーだーらんず】

ジャンル RPGシューター

対応機種 プレイステーション3
Xbox360
Windows XP~7
発売元 【PS3】テイクツー インタラクティブ ジャパン
【360】マイクロソフト
開発元 Gearbox Software
発売日 【360】2010年2月25日
【PS3】2010年12月22日
定価 【360】7,140円
【PS3】6,090円(共に税5%込)
レーティング CERO:D(17歳以上対象)
コンテンツアイコン 暴力・犯罪
廉価版 【360】プラチナコレクション:2011年3月3日
【PS3】2012年4月5日/共に2,940円(税5%込)


概要

  • FPSとRPGを融合させたRPGシューター。2015年現在本編3作と外伝ADV1シリーズ(日本未発売)が発売されている人気シリーズの1作目。
  • 『マッドマックス2』を彷彿させるスチームパンクな惑星パンドラ(Pandola)を舞台に、異星人の財宝が眠るとされる伝説のThe Vaultを探して4人のVaultハンターが大暴れする。
  • Diablo系のランダム精製アイテムドロップシステムでレアアイテムを狙いハック&スラッシュするのが魅力。
  • かつてはオンラインCOOPでのプレイを楽しめたが、現在はサービス終了している。

特徴及び評価点

  • 基本システム
    • ゲーム開始時に4人のキャラクターから自分の分身となる一人を選び、スタートする。
    • 基本操作はスタンダードなFPSだが、特徴としてキャラクター毎に異なる特殊能力「アクションスキル」の存在が挙げられる。
  • キャラクター育成
    • 成長システムはいわゆるスキルツリー形式。レベルアップ時に得られる得られるポイントを3つに枝分かれしたスキルツリーに振り分ける。
      • スキルの内容は得意武器やアクションスキルの能力強化の他、敵を倒すと炎をまとい周囲の敵を発火させる、味方を撃ってライフを回復させるスキルなど様々。
  • 熟練度システム
    • 武器にもカテゴリーごとに熟練度が存在し、プレイヤーと同じ経験値を習得し成長する。レベルに従ってリロード時間の短縮などのボーナスが付く。
  • 4人のプレイヤーキャラクター
    • ローランド(ROLAND)
      • ライフルとショットガンを得意武器とする元傭兵。攻防一体のオートタレットを召喚するアクションスキルを持つ。
        耐久力や弾薬に関連したスキルが多く、味方を撃って回復させる、タレットの付近にいる味方の弾薬を回復させるといったサポートにも強い万能型。
  • リリス(LILITH)
    • 宇宙に6人しかいない「セイレーン」と呼ばれる特殊能力者。
      透明化、更に実体復元時のエネルギー余波でダメージを与える「フェーズウォーク」を使用し、近接攻撃やエレメント(属性)攻撃に特化したツリーを持つ。
      強力なスキルがツリー後半に集中しているため、体力の低さも合わさりレベルが低いうちは苦戦を強いられる。
      しかし、レベル30を過ぎた頃には自身の周辺の敵を燃やすといったトリッキーな戦い方が楽しめるようになる(もっとも爆発オブジェクトや他PCが乗った車まで燃やしてしまうので注意が必要だが)。
      得意武器はサブマシンガン。
  • モーディカイ(MORDECAI)
    • スナイパーライフルとリボルバーに特化した狙撃手。アクションスキルは相棒の猛禽類ブラッドウイングを使って離れた敵を攻撃するというもの。
      スキルツリーも狙撃やピストルに関する物が多く地味だが、高レベルになると敵のシールドを無視してダメージを与える強力なスキルを覚える。
  • ブリック(BRICK)
    • 格闘とロケットランチャーを得意とする脳筋。アクションスキルのバーサクは攻撃が殴りのみになりライフの自動回復と耐久力アップが付くというまさに脳筋そのもの。
      スキルツリーもまた耐久力とエクスプローシブ(爆発)系武器に関するスキルが多く、他プレイヤーをサポートするスキルが一切無いという脳筋。
      後年2で性格や普段の行動も脳筋そのものであることが明かされた生粋の脳筋。
      よく誤解されるが格闘やグレネードで敵を倒しても武器の熟練度は上がるので存分に脳筋するべし。
  • キャラクターごとに設定された得意武器は熟練度の成長ボーナスのことを指しており、(スキルによる強化を除けば)能力差は無い。
  • 尚、選ばなかった3人はマルチプレイ時を除き一切姿を現さなくなるが、2以降の設定では4人で行動していた事になっている。
  • アイテムドロップシステム
    • 敵のドロップや宝箱から入手できるアイテムの性能は一定の法則に基づいてランダム精製され、更に6段階(+2)のレア度のランクがある。いわゆるDiablo系。
    • その他にも奇抜な特殊能力が付加されたユニークアイテムがある。
      • 弾が自動回復するサブマシンガン、独特の弾道を描くショットガン、狙撃中なのにスコープが無いスナイパーライフなど様々。
  • レアアイテムはボスなどの強力な敵から狙うのが基本だが、極めて低確率で雑魚や宝箱からも入手可能なものも。
  • ランダム精製されるのは武器とシールドのみ。次回作移行と違いクラスMODの能力は完全な固定。
  • ボスは一部を除き何度でも復活するので、レアドロを狙って繰り返し挑戦が可能。

賛否両論点

  • COOPプレイ時のドロップアイテムが早い者勝ち
    • 敵がドロップしたアイテムや箱から出たアイテムは誰でも無制限に拾うことができる。そのため、ボスの体力が少なくなると戦闘を放棄して報酬部屋の前で待機し、報酬の独り占めを狙うマナーの悪いプレイヤーが絶えない。
    • アイテム以外のお金や弾薬などは誰か1人が取ると全員に行きわたる仕様なので問題は無い。
    • 本作のマルチプレイはサービス終了しているが、次回作移行も同じ仕様なので記載しておく。

問題点

  • ファストトラベル解禁が遅い
    • 一度行ったマップに一瞬で移動できるアウトポストを利用できるようになるのが中盤手前とやや遅め。
  • アイテム倉庫がDLC
    • DLC2「Mad Moxxi's Underdome Riot」が必要。また、この「Mad Moxxi's Underdome Riot」もアイテム倉庫とコロシアムだけで1,000円という割高な代物。
  • 高レベル時の熟練度上げ
  • 熟練度はプレイヤーが獲得した経験値と同じ値が加算されるのだが、本作は敵とのレベル差で経験値が変動するので自分よりレベルが低い敵を倒しても雀の涙ほども上がらない。
    • 2週目をクリアできる程のレベルになると、熟練度上げに適した相手がいなくなってしまう。海外版ではパッチにより敵のレベル上限が底上げされたため改善されたが、日本語版では完全放置状態である。
  • 後年のシリーズに比べ、ランダム精製のパターンが少ない
    • 同じエリアで乱獲を繰り返していたら、全く同じ性能のアイテムがいくつも出てくることもある。
  • 最上級レア武器が保存できないバグ(日本語版のみ)
    • 国内版にはDLC3で追加された最上級レアのアイテムがセーブデータに保存されないバグが存在する。
    • 機種によってバグの内容に差異があり、360版はクラスMODの全て、PS3版はクエスト報酬を除く、DLC3固有のドロップアイテム全てが対象となる。
    • もっとも追加の最上級ランク、シアンとオレンジは余程のやり込みプレイヤーでも1度出会えるかどうかという代物なので、そこまでレアに固執しなければ気にならないバグではある。
  • 国内未配信DLC及びシステム追加パッチの存在
    • 国内版では上記の敵のレベル底上げが未実装の他、DLC4「Claptrap's New Robot Revolution」が未配信。
      • 同DLCでは2の宿敵であるハイペリオン(Hyperion)社が先じて登場する他、2の時点でクラップトラップが1体しか残っていない理由、周囲から嫌われまくる原因となる事件が描かれていた。
    • ゲームオブザイヤー版でもDLC4は未収録。ご丁寧にパッケージイラストからクラップトラップの姿が消されている。
  • 固有名詞が英語なのでやや覚えにくい
    • ゲームの仕様上、キャラクター名、地名などの固有名詞は英語表記のままになっている。

総評

後のシリーズと比べると粗が目立つ作りではあるが、それでも十二分に魅力的な内容である。
Vaultハンター時代のローランド達4人の物語や、生前のT.K.BAHA、ハイペリオン社進出以前のファイアーストーン(Firestone)やニューヘイブン(New Have)、2の時代には存在しないバリエーション豊かなクラップトラップ達など、
2やプリシーから入ったプレイヤーにとっても見どころは多いので、一度プレイしてみてはいかがだろうか。
CERO:D指定なので未来のVaultハンターたる未成年にもお勧めである。