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スーパーマリオコレクション - (2020/10/29 (木) 20:00:00) の編集履歴(バックアップ)



スーパーマリオコレクション

【すーぱーまりおこれくしょん】

ジャンル アクション

対応機種 スーパーファミコン
販売元 任天堂
開発元 任天堂
エスアールディー
発売日 1993年7月14日
定価 9,500円(税別)
プレイ人数 1~2人
セーブデータ 各4個(バッテリーバックアップ)
レーティング CERO:A(全年齢対象)
※Wii復刻版(スペシャルパック)より付加
備考 Wii復刻版(スーパーマリオコレクション スペシャルパック)
2010年10月21日/2,381円(税別)
判定 良作
ポイント FC時代の名作をもれなくリメイク
挙動も難易度もほとんど忠実に再現
一部の挙動については違和感が目立つ
セーブ機能搭載
マリオシリーズ

概要

スーパーマリオブラザーズ』『スーパーマリオブラザーズ2』『スーパーマリオブラザーズ3』『スーパーマリオUSA』の4作品を一つのソフトにリメイク収録した作品。
各作品はスーパーファミコン用にグラフィックがディティールアップされている他、演出面で追加要素があったり、若干のゲームバランスの調整も行われている。
BGMはスーパーファミコンの音源を利用してアレンジされ、他のサウンドや効果音は『スーパーマリオワールド』のものを流用している。


変更点

全作品共通

  • スタートボタンでポーズすることでセーブメニューを呼び出せるようになった。セーブの仕様はそれぞれ若干異なる。
    • 『1』『3』『USA』は、中断セーブした時点のワールドのステージ1から再開となる。
    • 『2』に限りワールドに加えステージ単位まで保存される。高難易度への配慮と思われる。
  • 全てのゲームにおいて、残機は保存されるがパワーアップ状態は保存されない。(再開時はチビ状態で固定)
  • データロードする際は、過去のワールドに遡ることもできる(例えばW4まで進行していればW1~4までの好きなワールドのステージ1から再開可能)。
  • これらの仕様に伴い、『USA』でのコンティニュー制限は廃止、『1』でもゲームオーバー画面からコンティニュー出来るようになった(『2』はステージは○-1からになるが元々その場でコンティニュー可能だった)。
  • キーコンフィグのタイプを2種類から選択可能。
    • 変更できるのはBボタンの扱いをジャンプかダッシュにするかの選択で、X・Yはダッシュ、Aはジャンプで固定。新アクションなどはないため使用ボタン数自体に変更はない。
      • タイプ名称がそのまま、SFC版のBボタンをFC版でのどの役割に当てるかで対応している。デフォルトでは「タイプA」で、Bが『スーパーマリオワールド』に準じてジャンプになっており、Yでダッシュする。もう一方の「タイプB」では原作同様のBダッシュになり、ジャンプはAのみで行う。
      • このボタン選択は後の『スーパーゲームボーイ』にも同様の仕様で搭載された。ただし、SGBでは本作とは逆に「タイプB」がデフォルトになっている。
  • 『1』~『3』までにおいて、オリジナル版ではグラフィック上の差異がなかったマリオとルイージに差異が付けられている。
    • 原作に準じて『1』『2』ではルイージも含め下着とオーバーオールの色が『3』『USA』とは逆転している。
    • ただし、オーバーオールの配色そのものは当時のものではなく、4作ともスーパーマリオワールドに準じたカラーに統一されている(ルイージが白ではなく緑を基調としたデザイン等)。
  • 『1』『2』『USA』でステージ開始前画面でステージの背景と登場する敵(『USA』は背景のみ)が1枚絵で表示され、ステージの内容がわかるようになった。
  • 『1』『2』『3』にタイトルBGMが追加された。
    • 『1』『2』の水中面のBGMのアレンジをタイトルBGMに用いていた『USA』にならい、『1』『2』『3』でもそれぞれ同じ水中面の曲をアレンジしたものが用いられている。
      • 曲調自体はタイトルによって異なるアレンジになっている。
  • 残機表示は全タイトルで『1』、『2』と同様の「下限1」(残り1人の状態でミスするとゲームオーバー)に統一。
    • 『3』、『USA』は原作では「下限0」(残り0人で死ぬとゲームオーバー)だったが、これにより見た目上の数値が1つ増えたことになった。
    • また、全てのタイトルで初期残機が「5人」に統一されている。これは『3』原作での初期4人と実質同じ。他タイトルでは増えたことになる。
    • 残機の上限は『1』『2』では128人、『3』『USA』では99人になっている。
  • 『スーパーマリオワールド』と同じく、1つのコントローラーを使いまわすことで2Pプレイが可能となった。
    • ただし『3』のバトルモードはプレイできなくなるほか、『2』と『USA』は元から1P用なため、2Pとしての回しプレイは出来ない。
    • 全ての作品において「完全交代制」となっており、クリアをしてもミスをしてもプレイヤーの順番がすぐ次に回る。
  • オリジナル版において特定操作によってクリア不能になる要素を含めたバグ・不具合の修正。
    • 壁抜け、無限増殖といったオリジナル版でできた裏ワザもできる限り再現しているが、『1』の1-2から-1面へのワープ(裏技自体は実行可能だが行き先が変わらないように修正)や「小さなファイアマリオ」、『3』の特定の場所で笛アイテムを使った後特定の操作をするとゲーム進行ができなくなるといった裏ワザの中でも致命的な不具合に値するものは修正されている。
    • 『1』の水中面では「しゃがみ泳ぎ」をすると出口の土管のところで隙間にハマってしまうバグがあったが、「しゃがみ泳ぎ」を再現した上で地形が修正されたのでハマらなくなっている。

スーパーマリオブラザーズ1・2共通

  • グラフィックのリメイク。4つの作品の中では『2』と合わせて最も印象の異なるものになっている。
    • ステージの昼夜や土地柄などがよりわかりやすくなっている。
  • 初期の残機が5へと増加。また、残機が10以上になった時もバグらずちゃんと表示され、128人が上限になった。
    • FC版では残機130人以上*1でミスすると残機がマイナス扱いとなって強制的にゲームオーバーになったが、本作では単純に128人が上限となっている*2
  • ループ面において、進んだルートが正解か不正解によってSEが鳴るようになった。
    • これによってループ面なのかどうなのかが分かりやすくなり、初心者に優しくなっている。
  • クッパ戦とボーナスステージのBGMが追加された。クッパの曲は本物と偽物とで異なっている。
    • またキノピオ救出時の演出がワールドごとに違ったものになり、囚われている人数がワールド数と同じになったりなどの演出も加わっている。
  • レンガブロックを壊した時の挙動がFC版と完全に異なる。
    • オリジナル版ではレンガブロックを壊した時は、壊せないときと同様に反動で跳ね返るのだが、マリコレ版ではそのベクトルが逆転しているのか、レンガブロックを壊した時はブロックを突き抜けながら、ふわりと少し浮く。
  • スターの出現直後の挙動がFC版と異なる。
    • オリジナル版では、出現直後のスターは自身の入っていたブロックの上ですぐに跳ねるのだが、
      マリコレ版は、スターが出現するブロックのすぐ右隣にブロックがつながっていない場合、スターの入っていたブロックの上で跳ねずにそのまま右下に落ちていく。
  • 下降するエレベーターリフトに乗り続けた時の挙動が変更された。
    • 原作では『1』ではリフトに乗り続けると必ずそのまま落ちてしまいミスになり、『2』では必ずループして上から落下して現れるという挙動だったが、マリコレ版では『1』『2』関係なく狭いリフトでは転落死、広いリフトでは上下ループが起こるようになっている。

スーパーマリオブラザーズ

  • 『2』と同じように、お城ステージのクリア時に制限時間のスコアへの換算が行われるようになった。
    • FC版『2』で使えた、残りタイム0でクリアすると1000カウントと見なされ5万点が入る裏技も使える。
  • 裏ワールド時の仕様が変更された。
    • 8-4をクリアすると、裏1-1がすぐ始まり周回プレイが行えるようになった。
    • 裏ワールドの表記が変更され、「★1-1」のように星印で表記され区別されるようになり、一目でわかりやすくなっている。

スーパーマリオブラザーズ2

  • 副題に「FOR SUPER PLAYERS.」が追加されている。
  • 毒キノコの外観が描き直され、一目でマイナスアイテムとわかるようになった。
  • セーブ機能の実装(4作共通だが『2』特記事項について記載)。
    • オリジナル版『2』は非常に難易度が高かったためか、収録4作品の中で本作のみワールド単位ではなくエリア単位でのセーブが可能になっており、1面ずつじっくりと進めていくことが可能になった。
  • プレイするのに8回クリアする必要のあったワールドA~Dも、一度のクリアだけでプレイできるようになった。また、ワールド9の条件はそのままだが、残機は減らされずに引き継がれ、クリアした後にAワールドへ直行できるようになった。
    • ワープは禁止だがセーブは何度しても問題ない。ただし、ワールド9が出た後であっても、1度でもワープをするとワールド9は消えてしまうので注意。
      • また、ステージ内容は同じだが背景等は通常のステージと同じ仕様になっており、海の面はそのまま海の見た目、地上面は普通の地上面にされているので、オリジナル程外見上のインパクトはない。
    • ただし、ワールド9を通った形でワールドA~Dへ行くと敵の行動スピードがFC版より早くなり、かつFC版のクリボーがメットになっている(所謂1の裏面仕様)うえに、途中死亡時の中間ポイントも全て削除されているため、FC版と比べて難易度が上昇している。
  • FC版のエンディングと残り人数の清算が削除され、『1』とほぼ同じエンディングになっている。
  • 最終面D-4ではエンディングが8-4とは若干違い、ピーチ姫から顔中にキスマークを付けられるというなかなか情熱的な物となっている。

スーパーマリオブラザーズ3

  • セーブ機能の実装(4作共通だが『3』特記事項について記載)。
    • FC版では長丁場にも拘らずセーブ手段が皆無だったため救済措置のワープを使わずに通しでプレイするのは時間的な問題で厳しかったが、セーブ機能の追加によりワープなしでの通しプレイが容易になった。
    • 『3』のセーブは上記の共通部分に加え
      ・手持ちの保存アイテム
      ・現行到達ワールドの砦系ステージ(W8なら戦車・戦艦も含む)のクリア状況
      ・現行到達ワールドのマップ上のハンマーブロス系の討伐状況
      これらの3要素も保存される。(砦・ブロスは、遡ったワールドのものは保存されない)
      例を挙げると…城まで進行した状態でセーブした場合、再開時は通常面は復活しているものの、砦だけクリア済+鍵ゲートが開通済みとなる。
    • ロード選択画面が事実上、ワールドセレクトとして機能するため過去ワールドに戻り、本来なら数個しか入手できない保存アイテムを何度も入手することも可能。ワールド1にハンマースーツなどのアイテムを持ち込むこともできる。
  • 海外版『3』に準じた変更点。
    • 日本オリジナル版と違い、ダメージ時のパワーダウンは1段階しか下がらない。これは海外版『3』の仕様と合わせたもので、しっぽマリオやファイアマリオなどでダメージを受けてもスーパーマリオになる。そのため、実質的に難易度が下がっている。
    • オリジナル版の不具合の影響で海外版『3』は、不具合の原因となっていた一部の面のマップ構成が変更されている部分があるがこれも反映されている。
  • 魔法にかけられた各ワールドごとの王様の姿がオリジナル版から一新された。
    • 基本的には本作に収録されている『USA』の敵キャラのグラフィックから流用されているが、チョロプーのように『ワールド』からの流用もある。
    • とあるワールドでは、なんとヨッシーの姿にされた王様の姿も。しかもここでのヨッシーのグラフィックは『ワールド』のものではなく、当時まだ開発中であった『ヨッシーアイランド』のグラフィックのプロトタイプが使用されている。
  • キー割り当ての都合上、Bボタンに相当するボタンが2つあるために「物を持ったまま攻撃」することが可能になった。
    • 具体的には甲羅を持ったまま尻尾で弾いて、復活までの時間を簡単にリセットできる。
  • ゲーム中の対戦ゲーム(『マリオブラザーズ』由来)を、対戦単独のモードで遊ぶことができる。
    • 基本的なルールは当時のものと同じだが、システムは一部大きく変わっている。
      • スーパーキノコが登場し、スーパー状態になれる(つまり1回食らってもミスにならない)。
      • 新登場したノコノコは踏めるうえに甲羅を蹴飛ばすことが可能。元のFC版『3』ではカメの代わりにトゲゾーが登場していたが、今作で両者が共存したことになる。
      • 火の玉の代わりにテレサが登場する。効果自体は変わらない。
      • ちなみに甲羅を食らっても敵キャラは少しはねるだけで死なない。
    • 「?キノコ」も存在。とるとチビとスーパーの状態を入れ替えたり、位置を入れ替えたり、メリットにもデメリットにもなる効果がランダムで起こる。
      • 当時と同様にコイン争奪のルールも加味されており、非常に駆け引きの熱い内容となっている。
  • エンディングのワールド紹介の1枚絵が全て刷新されており、ステージ中のキャラグラフィックを用いたものに変更された。
    • オリジナル版では手を合わせて地蔵マリオを拝むノコノコや巨大プクプクにおいかけられて水上を泳いで逃げるマリオなどの独自グラフィックが使われていたが、変更により見られなくなった。

スーパーマリオUSA

  • グラフィック面の変更。
    • やや不自然だったちびキャラの頭身の修正、ステージの昼夜の変更、ピーチ姫の髪の色が茶髪から金髪に変更等。
  • 各エリアクリア後のスロットでリールの回転速度が下がって視覚的にリール回転が見えるようになり、絵柄に「7」が追加された。
    • それに伴い、残機の増える絵柄の組み合わせのパターンと、残機の増加数もFC版より増えている。
    • また、FC版では取得コインが10枚以上になった場合は表示がバグっていたが、正常に表示されるようになり上限も99枚となった。
  • エリア単位であったキャラクター選択が、ミスした後のリトライ時にも追加された。
    • これにより、ステージに合わないキャラを選択してしまった際にわざと死亡し、違うキャラを選びなおして再挑戦することが可能になった。
  • セーブ機能を利用すれば、1W→4Wにワープした後セーブ・リセットして3Wに戻り、3W→5W→7Wとワープすれば最短クリアが可能。

評価点

  • リメイクとしてどれも良質な改良がなされていること。
    • 全面的にグラフィックが良質にリメイクされており、『3』と『USA』はほとんどオリジナルの雰囲気を崩していない。
      • 『1』『2』のグラフィックについては若干の癖はあるが、決してグラフィックの内容が悪いわけではない。
    • BGMもスーパーファミコンの音源を活かして独自のアレンジが施されつつ、オリジナルの雰囲気を崩していない。
  • セーブ機能の追加によりプレイのハードルが下がった。
    • 特にセーブやパスワード機能がなかった『3』をワープを使わずに通しでプレイしやすくなったのは大きい。
  • SFC初期のソフトとしては高価だが原作ソフトソフト4本分の豪華収録であり、後にROMカセットの価格高騰でソフト1本1万円越えが当然のようになってくることを考えれば十分にお得な値段である。
  • 『2』に関しては、コレクション発売当時から既にディスクシステム自体が入手困難になっていたので移植そのものが歓迎された。

問題点

  • 明らかにオリジナルと違う挙動がある。
    • 基本的には同様であり、難易度的には『3』でのダメージが事実上減少したくらいしかシステム上の大きな変更はないが、細かいどころではいくつか仕様が変わっている。
    • 特に先にあげた『1』『2』のレンガブロック突き上げの挙動やリフトの上下ループに関してはあまりにも感覚が違うため不評である。
  • 原作で微妙に異なっていた『1』と『2』のグラフィックが同一のものになった。
    • 『1』と『2』のグラフィックはオリジナル版ではそれぞれ細部が異なっていたが、本作では両作とも同じものに統一されたため新鮮味が薄れている。
  • 敵キャラのグラフィックについて
    • 原作版の『1』『2』にいた青いクッパが再現されておらず、通常のクッパと全く同じ外見になった。
      • これは元々FCのカラーパレット切り替えにより、「クッパ戦のある橋が画面に入る前のエリアまでクッパを誘導すると青緑になる」というハードの仕様上意図せずに発生する現象だったため、スタッフが「意図的な色違い」と認識していない可能性がある。
    • また、FC版ではクリボー・ノコノコ・メット・パックンフラワーも地上・地下・城ステージでそれぞれ色が違っていたが、コレクションでは地下で青くなるクリボー以外は同色のままである。
  • 『2』の裏ステージの仕様変更。
    • 9Wのグラフィックは原作のような水に沈んだ地上面のグラフィックではなく、完全に水中面仕様のブロックに置き換わってしまったため独特な印象が薄れている。
    • AW以降の裏ワールドの難易度上昇*3についても、オリジナル版の再現を行っていないという点で批判がある。
    • また、W9クリア時にWA以降に直行するようになったことにあわせ、W9冒頭とゲームオーバー時のメッセージが削除されている。
  • 『3』は手間さえかければ難度が下がりすぎてしまう。
    • 手間はかかるとはいえ、セーブとロードを繰り返せば、事実上の面飛ばしアイテムである「P羽」や「雲」などの貴重アイテムの量産は十分可能で、難関ステージのスキップ・強引クリアが気軽に行えてしまう。
      • 一方で、ステージ1でカエルマリオやタヌキマリオが使えるといった、FC版では不可能なことが出来る点については面白いという意見もある。
      • 保存アイテムありはヌルいと思えば縛れば良いだけだが、アイテムなしではそれだけ厳しい難易度ということでもある。
  • 『USA』の4-3の特定のマップで、バグにより城のグラフィックが化けて表示されてしまうことがある。

総評

リメイクとしては大変良質な作品で、売上もシリーズ内で相当誇れるものとなっている。
リメイク作品という性質故に、原作と異なる挙動・グラフィック・効果音等、オリジナルに思い入れがある人の場合には違和感を覚えてしまう部分もあるものの、スーパーファミコンの性能に合わせ、忠実移植のみならず正当進化させた作品であることに異論はないだろう。


余談

  • 海外SuperNES(スーパーファミコン)版『Super Mario All-Stars』では、日本で言う『USA』が『2』だったため、未発売だった日本の『2』が『THE LOST LEVELS』というタイトルで初収録となった。
    • さらに海外版に限りSuperNES本体同梱の特別バージョンとして、通常の4作品以外に『スーパーマリオワールド』も同時収録されたお得な限定版ソフトも存在する。
      • この限定版では『ワールド』もルイージのグラフィックの差別化*4など一部変更が加えられている。
      • こちらは『ワールド』もセーブファイルを他のタイトル同様にゲーム開始前に4つから選択する形式(原作より1つ増加)。ただし元々SFCソフトのためキーコンフィグは不可になっている。
  • オープニングでキャラクターが集合している場面のバックにガヤガヤというざわめきの効果音が流れているが、実はここに英語で 「One more beer please!(ビールおかわり!)」 という音声が聞こえる箇所があるという。
    • 海外版のチェックの際にマズイのではないかとの声が上がったため向こうでは修正されたが、日本語版はそのままになっているとのこと。このため日本版と海外版ではガヤの音声が異なっている。
+ 聞き取れるだろうか

  • CMはアカデミー賞授賞式をイメージしたもので、マリオをはじめ、正装したキャラクターたちがレッドカーペットの上を歩いて一堂に会し、会場のモニターに映し出されるソフトに注目するというゴージャスなもの。
    • ラメのスリッド入りドレスを着て投げキッスしつつセクシポーズを決めるピーチ姫や、スーツとサングラスを着込んだ渋いいで立ちで登場するクッパ、毛皮を首に巻いてマム―にエスコートされるキャサリンなど、派手な雰囲気でゲーム内容をアピールしていた。
      さらに締めにはあのハリウッド版『スーパーマリオ 魔界帝国の女神』の宣伝までしていた
    • また、このCM映像を流用したプロモビデオも作られており、原作とオリジナル版の比較という形で作品解説されている。
      • ちなみに、ゲストコメンテーターという設定で、マリオがナレーションと共に音声付きでペラペラしゃべっているという、公式の映像では珍しい一幕が見れる。
  • 本作のグラフィックは後に発売されたGBA版『スーパーマリオアドバンス』シリーズの『』『』のベースとなっているが、そちらはさらに追加要素が加えられている。
    • 詳細については当該記事にて。
  • 『スーパーマリオブラザーズ』の35周年記念企画の一環として、2020年9月3日に『スーパーファミコン Nintendo Switch Online?』のラインナップに本作が追加された。
    • スーファミ版では『ワールド』も遊べる他、『ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online』の方では『マリオブラザーズ』と本作の原作4本が全て遊べるため、Switchに2Dマリオのファミコン版とスーファミ版が揃い踏みしたことになる。

スーパーマリオコレクション スペシャルパック(Wii)

概要(Wii)

バーチャルコンソールとしての配信が望まれていたが、配信ではなく『スーパーマリオコレクション スペシャルパック』として、Wii向けにパッケージ販売がなされた。
シリーズの主要曲をまとめたサントラCDとブックレットが付いた特別な復刻版となっている。

評価点(Wii)

  • 当然なことではあるが、SFC版からの変化は一切なく、きちんと内容を忠実に収録している。
    • 唯一変化したところといえば、時勢に合わせてフラッシュ表現が使用されている箇所は全てスローモーション化や点滅エフェクトに変更されているといった程度。

問題点(Wii)

  • 他のバーチャルコンソール配信作品と比べて割高なわりに機能が整っていない。
    • 元々Wiiに内蔵されたシステムであるバーチャルコンソールには、中断セーブ機能があり、それを使うことで残機などを減らさずプレイすることが可能だったが、本作のWii版のメディアはディスクであるため、バーチャルコンソールのシステムに起因する機能などは一切使えない。
      • これがあることにより、ゲームが苦手な人間でもハードルが良い塩梅で下がることを考えると、少々勿体無い仕様である。
    • スーパーマリオシリーズのバーチャルコンソール価格は800円だが、本作は丁度それら4つ分程度の値段で販売されており、ちょっと割高。
    • 値段が微増した点についてはサントラやブックレットも入っているためでもあり、貴重な資料がおまけとついているのだから一概に損と切り捨てられるものでもない。おまけとはいえ内容が少々薄いという意見もないではないが。
  • 入力遅延が発生する
    • そこまで重篤な症状は出ないが、オリジナル版をプレイ済みだと人によっては気になるところではある。
      • ただし「液晶テレビをゲームモードにしたら改善した」という報告もある。

総評(Wii)

ネット配信ではなくディスクメディアでのパッケージ販売であるため、バーチャルコンソールに由来する便利機能を使えない点は少々不便だが、原作をきちんと収録しており、サントラやブックレット等の豪華なおまけもついているため、値段はやや上がれど、損はさせないパッケージ作品となっている。