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3Dカスタム少女 - (2016/12/09 (金) 11:48:42) の編集履歴(バックアップ)


3Dカスタム少女

【すりーでぃーかすたむしょうじょ】

ジャンル カスタムエッチシミュレーター
対応機種 Windows 2000/XP/Vista
メディア DVD-ROM
発売・開発元 テックアーツ3D
発売日 2008年6月13日
定価 8,800円(税別)
レーティング アダルトゲーム
判定 なし
ポイント ソフト単体では微妙&ボリューム不足
ユーザーによるMODが盛んになったことで花開いた
今ではゲームというよりもCGツールとして好評

概要

  • 読んで字の如く「3DCGで描かれた女の子をキャラメイクしてえっちな行為ができる」ゲーム、通称『カス子』。
  • とことんカスタム性に特化したソフトでストーリーなどは一切無く、ただえっちするだけ。もはや「ツール」に近い作り。
  • デフォルトで用意されているパーツは総計3300種である。身長やバストもある程度変更可能。

主な遊び方

  • 女の子を好きな体型に調整する。
  • 女の子を好きな衣装に着せ替える。
  • 写真を撮ったり、身体に触ったり、えっちしたりして楽しむ。
  • 以上

付随機能

  • 簡易エフェクト機能
    • モノクロやセピア、ネガポジ反転などの機能があるため一風変わった画像にもできる。
  • ポーズエディタ機能
    • デフォルトでもある程度のポーズが用意されているが、自分で操作して好きなポーズにすることも当然可能。
    • ポーズのデータもセーブできる。
  • スクリーンショット
    • 起動している最中はボタン1つでスクリーンショットを保存できる。形式はpngファイルのみだがしかし…。
  • キャラクターデータのセーブ
    • アップデートパッチ「XP」以降は、カスタムしたキャラクターや上記のポーズデータがなんとスクリーンショットのpngファイルに内包されるという「ヘビーセーブ」機能を持っている。
    • この機能のおかげで、画像のアップロードに対応している掲示板や投稿サイトにそれを掲載し、別のユーザーにカスタムしたキャラクターを容易に渡せるという強みを持つようになった。
  • USBオ○○ールとの連動機能
    • アップデートパッチ「XPr5」以降は、エッチシーンに対応して動作するUSB接続のオ○○ールと連動可能。

評価点

  • シンプルな操作性
    • 画面表示はとてもシンプル。普通のユーザーであれば説明書を熟読しなくても操作できる。
  • パーツの多さ
    • 制服やスク水といったオーソドックスなものはもちろん、ネコミミや背中の羽などおおよそエロゲーと結び付けられそうなパーツを揃えている。

問題点

  • 初期パーツのほとんどが色違い
    • 例えばスク水だけでも色違いで20種類もある。
    • 普通のセーラー服ではスカーフや襟の色違いで100種類もある。
  • 3Dモデルの質感が安っぽい
    • 服などのモデルの質感はかなりのアニメ塗りであり、同業他社の3Dモデルの質感に比べると見劣りする。
    • 体の質感もかなりハイライトが強めで、あからさまに3Dモデルだとわかるようなものになっている。
  • 髪の毛パーツが特に物足りない
    • ロングヘアの髪型は毛先がパッツン揃えだったり、もじゃもじゃパーマだったりと少々使いどころに困る。
    • アニメやゲームによくある青髪・赤髪・金髪カラーがない。
      • 青系は このような色のみ 、赤系は このような色のみ 、金髪系は このような色と このような色の 2つである。
      • このため、多くの版権キャラなどの既存キャラクターの再現は髪の色の面で困難だった。ソフト単体では。

ユーザーによって花開いた「MOD文化」

  • 上記のように「ソフト単体では可もなく不可もない…」という感想ではあるが、製作側からユーザーが独自にモデルデータを追加することなどが許諾されたことで、多くのユーザーによるMODが製作・配布されている。
    • このことによってキャラクターの再現性やモデルの表現力は飛躍的に向上を見せ*1、発売から年月が経過した現在でも多くのユーザーに愛用されている。
      既存版権キャラクターの再現は勿論のこと、ガンダムやゴジラのような人間以外のキャラクターや、果ては飛行機や戦車といった人型ですらない物まで本作で再現するユーザーが出現。もはやエロゲーの範疇を越えた遊び方が平然と行われている。
  • このようにいろいろな面で環境が整った結果、いまや専門知識を持たない人でも本作を使って3DCGや動画を作成することができるようになっている。既存のキャラを再現することも自分だけのオリジナルキャラを作ることも容易である。そのため本作をゲームとしてではなく3DCG作成ツールとして愛用している人も多い。
    • イラスト系SNSや動画サイトなどで検索すると、本作を用いて作成されたCG作品をたくさん目にすることができるだろう。

総評

ソフト単体では決して褒められるボリュームや内容ではなかったが、CGMのプラットフォームとしては非常に優秀であった。
そのため、現在ではゲームというよりは「3DCGツール」としてみなされている側面が非常に強い。
公式では英語・ドイツ語・フランス語・スペイン語のマニュアルが用意され、海外通販サイトで世界各国で購入可能になっているなど、「エロにかける人間の情熱」に国際的に強く作用したソフトであることは間違いないだろう。

余談

  • 当然というべきか非エロの分野にも活用可能。『ニコニコ動画』で動画が多く作られていたり、3D描写が同人ゲームに活用されるなどということも多い。
  • 本作のシステムを組み込んだアーケード麻雀ゲーム『3Dコスプレ麻雀』が2011年のタイトー新製品商談会で発表されたが、諸般の事情でリリースは延期された。
    • その後数年間音沙汰もなくリリース立ち消えと思われていたが、2014年に『牌(エモノ)は逃がさない!メンタンピンドラララッ』としてNESiCAxLiveで配信されている。もちろん脱衣要素は大幅に抑えられており、『仁義ストーム』共々もはや「アーケードでの本格的な脱衣要素付ゲーム展開は事実上不可能である現状」をプレイヤー側に突きつけることになった。
  • 好評を博したからか2013年11月15日に後継作にあたる『3D少女 カスタムエボリューション』が発売された。