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ポップンミュージック ポータブル2 - (2017/06/25 (日) 22:54:05) の編集履歴(バックアップ)


ポップンミュージック ポータブル2

【ぽっぷんみゅーじっく ぽーたぶるつー】

ジャンル 音楽シミュレーション
対応機種 プレイステーション・ポータブル
発売・開発元 コナミデジタルエンタテインメント
発売日 2011年11月23日
定価 4,800円(税別)
判定 良作
ポイント まさかのポータブルの続編
実質『CS16』
DLCで曲が追加できるが、やや難あり
初期バージョンでは一部不具合
ポップンミュージックシリーズリンク


概要

2010年2月4日に『ポップンミュージック ポータブル』が発売され、多くのファンが歓喜した。その成功を受け、翌年に発売されたのが本作である。
本作はAC版『ポップンミュージック 16 PARTY♪』がベースとなっている。

主なモード

フリープレイモード

  • 好きなキャラを選んで好きな曲をいくらでもプレイできるが、隠し曲はパーティーモードで解禁しておく必要がある。
  • DLC楽曲やキャラも自由に選択可能。
  • アーケードやトレーニングとは違い、パーティーモードから独立したモードになっている。

パーティーモード

  • 本作のメインとなる、ストーリー付きのモード。MZD主催の元、プレイヤーはミミかニャミを操作し、フィールド上にいるキャラ達を招待して様々なパーティーを開催していく。
    出会った相手によってはそのままバトルへ突入、更にマップ上には様々なアイテムも配置されている。
    • 前作の「アドベンチャーモード」とほぼ同様の形式だが、今作では「出逢ったキャラをパーティーに誘う」という、AC16のイベント「あつまれ!ポップンパーティー」に相当する要素が組み込まれている(ただし開催ルールは異なる)。
    • 前作とは異なり、今作ではキャラと対戦時に最初から難易度選択が可能になっている。
  • パーティーは、「○○パーティー」といった具合で開催され、パーティー会場の飾りや雰囲気などが毎回異なっていく。
  • パーティーが開かれると、ポップンバトルがスタートし、上位に残れると隠し曲や隠しキャラが解禁されていく。

また、今作では拠点となるミミニャミの部屋のアイテムを調べることで以下のサブメニューに移行できる。

ETC

パーティーモード内でミミニャミの部屋のおもちゃ箱から移行できる。

ディクショナリー

  • 本作で登場したキャラ達の各アクションを見ることができる。本作ではキャラセレクト画面で各キャラのプロフィール設定を見られるようになったため、アニメ鑑賞モードのみに特化している。
    • 残念ながらDLC関連のキャラ達のアクションは何故か見ることが出来ない。

シークレット

  • ゲームを進行させて選べる様になった曲やオジャマ、はたまた過去作のポスターを見ることができる。

フレンズ

  • ポプとものスコアデータを観覧できる。

ミュージックプレイヤー

  • 本作に収録されている曲を自由に再生できる。

クレジット

  • スタッフロールを見ることができる。

スキン

  • フリープレイでのスキンを変更できる。

チュートリアル

  • 合計5つのレッスンで、遊び方を練習する。

みんなでパーティー

パーティーモードを進めると解放。ミミニャミの部屋でMZDに話しかけるとプレーできる。

  • アドホックを用いて、最大四人まで他のプレイヤーと対戦する。所謂NET対戦モードの形式に相当。
    • なお、今作では3ボタンバトルモードは廃止されている。

アーケード&トレーニング

パーティーモードを進めると解放。ミミニャミの部屋でポップン筐体を調べるとプレーできる。
本編とは違い、DLC曲も選択可能。

アーケード

  • 3曲続けてプレーするアーケード版風のモード。クリアするとポイントが貰える。
  • 残念ながらマイキャラの選択はできない(パーティーモードと同じくミミニャミどちらか固定)。

トレーニング

  • DLCも含めた好きなキャラや曲、ノルマを選んで練習できる。
  • オートプレーにして鑑賞する事も可能。

コーディネート

パーティーモードを進めると解放。

  • 集めたパーツを使ってミミニャミの部屋のコーディネートが可能。

オプション

  • ボタン配置(キーコンフィグ)やメディアインストールなどの設定を変更できる。

ダウンロード

  • 配信されている追加楽曲パックを購入・ダウンロードできる。

評価点

メディアインストール対応

  • 前作ではロード時間を解消する為のメディアインストールに対応していなかったが、本作では無事に対応している。
    • 当然ながらインストールを行わなくてもプレー可能で、不使用時のロード時間はやや長いものの前作よりは若干改善されている。
  • また今作ではダウンロード版も配信。こちらはメディアインストールを行わなくても快適である。

収録曲

  • 今回は16をベースにしている為、ようやく16の曲がプレイできると、多くのファンから喜ばれた。
  • また、AC17以降の曲も少数ながら先行収録された。
    • 17からは「カプセルプリンセス」「忍者メタル」、18からは「フォレストスノウ2」*1、そして当時稼働中だった19からは「ハイスピード幻想チューン」が先行収録され、ファンを喜ばせた。
  • 初回生産特典DLCで無料配信された曲も、「メタリックサーガ」「ウィンターポップ」「エレゴシックサバト」「トランスユーロREMIX」等、中々豪華である。当時未稼働だったAC20から「A.I.ダークネス」も先行でプレーできた。
  • 一方で旧曲に関しても、「バトルダンス」「ガールズロック」「エレクトロ」「ヒップロック」等といった人気曲も再録されており、前作同様ベスト版ともとれる体裁になっている。
  • また、「ポップス(EX)」「アニメヒロイン(EX)」「デジロック(H/EX)」「ワールドツアー(EX)」といった昔の楽曲に新規の上位譜面が追加されたのも嬉しい。
    • ワールドツアーEX以外は後にAC版にも逆移植されている。
  • 有料DLCで配信される曲をダウンロードして追加できる。
    • 各パックは10曲700円。それぞれの担当キャラも追加で使用可能になっている。
    • 有料DLCで配信されている曲は「モンゴル」「メッセージソング」「SFポップ」「キャンディポップ」「ユーラシアロック」「K‐クラシック」「トゥインクルダンス」「ロックギター」など、比較的人気の高い旧曲が選ばれている。
    • 尚、「K‐クラシック」の担当キャラはAC15以降はシモン・ベルモンドの2Pカラーに変更されている為、本作でも担当キャラはシモン2Pに変更されている他、「キャンディポップ」のアーティスト名義がAC版とは違い、「小坂りゆ」と正式なアーティスト名で表示されている。
    • 「NUスタイルロカビリー」「フォークトロニカ」「おしゃまスウィング」「フォークロック」「エモクトロ」「胸キュン☆マレット」「メタルフロウ」など、AC17以降からの先行収録曲も多い。
    • 中にはAC版には収録されていないPS3・Xbox360版「ネバーデッド」のエンディング曲も(『REFLEC BEAT limelight』からの移植)。担当キャラのエリカも先行収録である。

パーティーモード関連

  • ストーリー中、ミミ、ニャミ、MZDや色んなキャラクター達とのやりとりが楽しめる。
    また、開催できるパーティーの雰囲気や招待されたキャラの様々な台詞も見ていて楽しい。

賛否両論点

  • 「ヒップロックREMIX」以外のREMIX曲の担当キャラが、AC版ではそれぞれのREMIXに合わせたMZDだったが、本作では原曲と同じキャラに変更されている。
    • 例えばスパイREMIXなら担当キャラはチャーリーといった具合。このためこれらの楽曲のMZDのバリエーションは見られなくなった。
    • この点に関しては賛否両論だが、懐かしいキャラが使えるという利点もある。
  • 「デジロック」「マキシマム」のボーカル差し替え
    • 「マキシマム」についてはAC版では当時既に削除されていたため、ボーカル差し替えでも収録されたことは喜ばれた。
    • 後にAC版でもマキシマムが復活し、どちらもPSP版の新ボーカルに統一されている*2
  • 一部の楽曲の9ボタン譜面がAC版から大きく変更されている
    • 前作でもボタン配置の関係で同時押しが一部だけ変更された譜面はあったが、本作では内容そのものが大きく変更されている譜面がいくつかある。
    • 特にノーツが大幅に増えて強化されたのが「リンク(H/EX)」「ピコパンク(H/EX)」「スウィンギングポップ(H/EX)」「アジアンレイヴ(H/EX)」「エレゴスREMIX(H)」。逆に「グロッソラリア(H/EX)」「ヴァイオリンプログレッシヴ(EX)」「コンテンポラリーネイション3(EX)」等は弱体化している。
      • 当初は強化譜面のレベル表記がAC版からほぼ修正されていなかったため詐称になっているものが多かったが、アップデートでレベル表記が改善された。
    • また、諸事情により音源を統一する必要があった「ケルト(N)」「ヒップロック(EX)」「ポップス(H)」、音源を一新した「デジロック(N)」などは別譜面の音源に統一され、譜面が変更されている。

問題点

パーティーモード

  • 前作より改善された点は幾つかあるが、やはり解禁作業はダレるといった意見もある。
  • 招待状を送らないと、必ずプレイヤーが敗北してしまう。
    • ポイントを貯め、それを招待状にしてキャラクターを招くとCPUが弱くなる為、なるべくポイントは使い切っていくようにすると効率よい。
      しかし、あるアイテムを入手しないとポイント集めが苦行と化してしまううえ、フィールドでは前作同様レベルを上げないと先に進めないマスもあるので、やはり作業ゲーになりがち。
  • 全編通してミミかニャミのうち最初に選んだ方しか使えないというのも前作同様。
    • 今作ではパーティーモードに内包されたアーケードモードについてもマイキャラがミミニャミ固定になってしまっている。
  • また、前作のアドベンチャーモードは、鬼畜難易度だった原作のイベントと比較して楽曲解禁条件が大幅に易化した事で、主にアーケード版の稼働当時にイベントで挫折していたプレイヤーや入門プレイヤーから歓迎されていた面もあったが、本作の場合は原作のイベント内容が非常に簡単な物だった為か逆に難化している為、手軽に楽曲を解禁出来なくなった事が否めない。
    • 特に最後の方で解禁できる「トイコンテンポラリー」はいずれの譜面も上位レベルな事に加えて、最強クラスのオジャマである「にせポップ君の嵐」も発動するという、別の意味で「わけがわからなくなる」ような鬼畜具合で、EDを目前に控えたプレイヤーの大半が積んでしまう事態に。
      一応、オプションでキャラポップを設定しているとオジャマ中のオブジェの区別が付きやすくなる抜け道が存在するが、ゲーム中ではそのような生温いヒントすら無い。いじめか。

収録曲に関して

  • 今作では版権曲が一切収録されていない。
    • 「月光花」「そばかす」「ケロッとマーチ!」「月のワルツ」「天体観測」等、16に登場した版権曲は一切入っていない。*3
  • AC16に収録されながらも次回作で削除された3曲のうち、前述の「マキシマム」を除いた2曲がやはり未収録。こればかりは本作だけの問題では無い為に仕方が無い。
  • 更に問題なのは前作『ポップンミュージックポータブル』で一切収録されなかったAC15のBEMANI移植曲や「ee'MALL2nd」配信曲のフォローが全く無かった点
    • ee'MALLの楽曲に関してはDLCでいくつか収録されているものの、「プログレ/子供の落書き帳」を除いていずれもCS過去作からの再録。*4

DLC関連

  • 初回生産特典DLCの曲が今では入手不可能。
    • 配信期間はたったの一年で終わってしまった為、買いそびれたファンの中には、購入を見送った人も多かっただろう。
    • ベスト版には最初から収録する、無理ならばせめて後から有料DLCパックとして配信する、といった救済措置が欲しかったところである。
    • しかも中には、16新曲である「ヒップロックREMIX」「ビート4ディービー」もある為、尚更である。
    • 初回DLC限定曲には、AC17以降の新曲から「メタリックサーガ」「トランスユーロREMIX」「ハイパードラマティック」「A.I.ダークネス」や、ee'MALLの「プログレッシブ/The Least 100sec」が追加EX譜面付きで収録等、CSでは初収録となるものが多かっただけに惜しまれる。
  • DLC曲・キャラの扱い
    • DL曲の仕様上なのか、ミュージックプレイヤーでは再生できない。
    • DLCキャラもディクショナリーでアクションを鑑賞することができず、ゲーム本編のパーティーモードにも登場しない。
    • またDLC曲・キャラは外部メモリー読み込みの関係上、選択・表示まで時間がかかることも。
  • 毎月配信と謳っていたDLC楽曲に関しても、たったの4回(計40曲、初回特典DLCを含めると60曲)で打ち切られてしまった。
    • 公式からは5回目以降のDLCも匂わせる発言が一時期あったが、結局実現することはなかった。
    • 「これはCS続編を匂わせる雰囲気では…」と思った人も多かっただろうが、未だに続編は出ていない。
      • 後にiOSで『ポップンリズミン』という関連作品は配信されているが、こちらは全くゲームルールの異なる作品である。

初期バージョンにおける不具合

  • 初期バージョンでは幾つかバグが存在していた。
    • 例えば、パーティーモード進行中に強制フリーズしてしまうという致命的なものや、演奏途中で明らかに判定がズレたりカクツキが発生してしまう等。
    • これらについては後のアップデートで改善されている。

総評

パーティーモードの仕様やDLC関連、バグ等の問題点もあるが、前作同様丁寧に作り込まれているうえ、出来は概ね良好。
しかし本作以降、CSの続編が未だに発売されておらず、携帯機ではなく据え置き機でやりたいというファンの声はやはり根強い。