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ミッキーマウス 不思議の国の大冒険 - (2015/07/26 (日) 13:05:47) の編集履歴(バックアップ)


ミッキーマウス 不思議の国の大冒険

【みっきーまうす ふしぎのくにのだいぼうけん】

ジャンル アクション
対応機種 ファミリーコンピュータ
発売・開発元 ハドソン
発売日 1987年3月6日
定価 4,900円
判定 なし
ポイント ディズニーゲームは意外と安牌
ミニー無双のボス戦闘
ディズニーシリーズリンク

概要

ミッキーマウスとミニーマウスを操作するサイドビューの面クリア型アクション。ライフ+残機制、全5ステージ。
世界観は『不思議の国のアリス』をベースにしており、洋館や森、トランプの国のお城といったメルヘンチックな舞台となっている。
最終目的は、不思議の国に迷い込んだアリスを救出する事。

システム

  • ミッキーの基本動作は左右移動とジャンプ。
    • ジャンプはかなり高度があり、空中制御もしやすい。
    • 攻撃はBボタンで消しゴム(画面端まで届く直線軌道の飛び道具)投げ。ステージ1のどこかに隠されているのを見つけるまでは攻撃ができない。
  • ミッキーの後ろをついて回るミニーは、ミッキーの動きを1テンポ遅らせてトレースする。
    • 武器はミッキー同様消しゴムだが、ミニー専用のものを別途探す必要がある。
      連射性能はミッキーより劣るがミニー自身には当たり判定がなく、ミニーだけをうまく誘導して敵前に立たせ、攻撃を任せて無傷で敵を倒す事も可能。特にボス戦で有効な戦法。
  • ステージ中には隠しアイテムポイントがあり、消しゴムを何度もぶつけるとランダムでアイテムが出現する。
    • ただし、一部のステージにはミニーを連れ去ってしまう敵が出てくる場合もある。
      ミニーが連れ去られてしまっている状態ではステージクリアはできないので、連れ去られたら探しにいく必要がある。
  • ステージ構成を大きく分けると「横スクロール式の面クリアタイプ」と「画面切り替え式のマップ探索タイプ」の2種類があり、ステージの最後にボス戦闘がある。
ステージ1(Little House)
マップ探索タイプ。館の中ではステージクリアのための鍵の他、ミッキーとミニーの武器である消しゴムを探すことも重要。ミニーの分の消しゴムは取らなくてもクリア可能だが、難易度は上がる。ボスはチェシャ猫。
ステージ2(The Ocean)
横スクロールタイプ。小島が点在する海のステージであり、落ちると1ミスする穴があいている。ミニーが落ちてもミス扱いになるので不慣れな内は注意。ボスはドードー鳥。
ステージ3(Woods Land)
横スクロールタイプ。四季の森+花の森の5つのゾーンがあり、四季の森は無限ループ構造になっている。背景の木に開いた穴を通ってワープしながら進むと、花の森の最後にボス(煙草好きのイモ虫)がいる。
ステージ4(Never Land)
画面切り替え式だがマップは4画面しかなく、探索要素は無い。ここだけ何故か『ピーターパン』の世界であり、ボスであるフック船長との決闘が中心となる。ミニーの消しゴムがあれば楽勝。
ステージ5(Queen's Palace)
マップ探索タイプ。ステージ1の強化型。トランプの女王がラスボスとして待ち受ける。
  • コンティニューは裏技扱いだが、コマンドは説明書に明記されている。

評価点

  • 雰囲気が良い。
    • グラフィック・BGMとも、ディズニー作品というモチーフの持つファンタジックな魅力が十分に表現されている。ミッキーの操作性も良好で、キャラゲーとしてのクオリティは上々。
  • 子供向けと考えると若干高めの難易度だが、ミニーが無敵、コンティニューコマンドを開示する、という救済措置あり。

問題点

  • ボリュームがない。
    • また、ミニーの制御にクセがある以外は、一般的なアクションゲームとして見ると普通やや下程度に簡単な難易度であり、繰り返し遊ぶには物足りない。
  • ミニーが足手まといになる局面も。
    • 海や穴のあるステージでは、「ワンテンポずれて動く2キャラのどちらが落ちてもアウト」という仕様がやや辛い。その様はまるでどこぞのゲームを思い起させる。
    • ミニーが連れ去られてしまうと、救出するための手続きが面倒。
      • ランダムの隠しアイテムでボーナスステージへ行ける「鍵」を引き当て、その上でランダム要素のあるミニゲーム(4つあるオブジェクトの内ダミーの3つを全て取る)をクリアすると救出成功、というもの。

総評

ミッキーとミニーを動かすキャラクターアクションゲームとしては良く出来ている。5つあるステージは趣向もBGMも異なり、敵キャラクターのデザインもステージごとに細かく描き分けられている。それだけに、全体のボリュームが少なくやり込み甲斐があまりないので「1回クリアしておしまい」になりがちなのは残念。
ゲーム全体の中での評価はそのあたりに留まってしまうが、雰囲気も含めて気軽に楽しめる佳作キャラゲーであり、ディズニーゲーム自体が少なかった当時としては貴重だったと言える。

余談

  • 海外版ではカプコンから発売されており、一部の敵キャラとアイテムの他、消しゴムが星などに変更されている。