【ぜのぶれいどくろす】
ジャンル | RPG | |
対応機種 | Wii U | |
発売元 | 任天堂 | |
開発元 | モノリスソフト | |
発売日 | 2015年4月29日 | |
定価 |
7,700円(税別) Wii U本体同梱版:35,000円(税別) |
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プレイ人数 |
オフライン:1人 オンライン:1~32人(クエストは最大4人まで) |
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セーブデータ | 1個(マイアバター5体) | |
レーティング | CERO:C (15歳以上対象) | |
判定 | 賛否両論 | |
スルメゲー | ||
ポイント |
探索要素重視の作風 多くの謎を残して終わるストーリー 良くなった点と悪くなった点が混在 とにかく好き嫌いがハッキリするゲーム |
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ゼノシリーズリンク |
『ゼノブレイド』の流れをくむ作品。
2013年1月、Nintendo Direct @E3 2013にて「X」の文字と共に『モノリスソフト完全新作』として映像が初公開され、その後E3 2014にて『ゼノブレイドクロス』という正式タイトルが発表された。
総監督は前作に続き、『ゼノ』の生みの親である高橋哲哉。
キャラクターデザインは『ゼノギアス』、『ゼノサーガ エピソードI』も手掛けた田中久仁彦。音楽は「機動戦士ガンダムUC」「進撃の巨人」等の劇伴(*1)で活躍する澤野弘之が担当した。
モノリスソフトにとって初めて尽くしとなった為、開発はかなり難航したことが語られている。
『ゼノブレイド』とストーリーの直接的な繋がりは無いとされているが、ノポン人やモナドの髪飾りなど『ゼノブレイド』を髣髴させるネタは存在する。
ストーリー
西暦2054年7月。地球の上空で突如異星文明同士の争いが勃発、争いに巻き込まれた地球は蹂躙され焦土と化した。
事前に地球圏への攻撃を察知した統合政府は「地球種汎移民計画」を発動。
世界の主要都市から数多の移民船が飛び立つも、大半は重力圏脱出前に異星人に撃ち落とされ、無事脱出できた船はわずかだった。
地球から放浪の旅に出て2年。脱出に成功した移民船の一つ「白鯨」は航海の最中に異星人の追撃部隊に見つかってしまう。
防衛部隊の必死の応戦と一人の英雄の活躍により追撃部隊は退けられたが、激しい戦闘で白鯨の主要機関が大破。
未知の惑星の重力に捉まり、船体を崩壊させながら墜落していった。
そして2ヶ月が経過。
人々は白鯨の居住ユニットを「ニューロサンゼルス(NLA)」と改め、その謎に満ちた惑星「ミラ」で生きていく決心をする。
ゲーム進行
ゲームの基本的な流れは、拠点でクエストを受けて、外の世界を冒険しながらクエストを達成する形式。ゲーム中では「開拓作業」と呼ばれる。
街と呼べる場所は拠点となる「NLA」のみである。
各地域が直線的に繋がった世界を端から端へ冒険した『ゼノブレイド』とは異なり、今回は拠点を中心に探索範囲を広げていく事となる。
バトルシステム
戦闘は『ゼノブレイド』のシステムをベースに改変と新要素の追加が行われている。
インナー
ドール
本作の目玉要素。『ゼノギアス』のギア、『ゼノサーガ』のE.S.にあたる搭乗型ロボットを操縦する事ができる。
『ゼノブレイド』では「ゼノなのに、どうしてロボットに乗れないんだ?」という意見もあり、スタッフも「そろそろロボットで戦いたいね」と考えた結果、導入したと言う。
フロンティアネット
プレイアブルキャラクター
今作では前作と比べて多くのキャラクターが仲間にできる。
+ | キャラクターの詳細 ※ネタバレあり |
その他
完成度の高いオープンワールド
高品質の音楽
その他
薄味なストーリー
+ | クリアしてなお残る多くの謎 ※ネタバレ注意 |
仕様変更で生じた弊害
本作も本来であれば従来のゼノシリーズ同様キャラ付けされた主人公の視点で追うストーリーとなるはずだったが、製作途中でオンライン対応の為に急遽アバターを主人公にする方向に変更された。
それに伴って大部分を作り直した(*13)との事だが、その為に少なく無い弊害が随所に起きている。
+ | 描写上の違和感 ※ネタバレ注意 |
システム
演出
サウンド
仕様について
グラフィック
システム・戦闘バランス
その他
本作は『ゼノブレイド』で好評だった冒険や探索といった寄り道的要素に大きく特化した作りであり、その完成度は非常に高い反面、前作で魅力を下支えしていたストーリー、ユーザーフレンドリーなど、和製RPGとしては欠かせない要素がスポイルされている。
前作では広かった間口は、より複雑化したシステムと不親切になったユーザーインターフェースによって狭まり、薄く消化不良なシナリオは、重厚な物語を期待した『ゼノ』ファンのみならず新規プレイヤーをも困惑させた。
それ故、前作が非常に高い評価を受けていたことも仇になってしまい、どうしても上記のような変更点、不満点が目につき、前作と比較されることとなってしまった。
しかし酷い仕上がりになっているということはなく、むしろ国産のオープンワールドRPGとしてはトップクラスの完成度を誇っている。
探索やサブストーリー、キャラ強化等と長くやり込むことで真の楽しみが分かってくるという点では、スルメゲーの要素も含まれているといえるだろう。
評価に関しては「前作以上に好み」という意見から「期待はずれだった」など、とにかく人を選ぶ内容であることは間違いない。
プレイする際は他人の評価を鵜呑みにしすぎない方が良いかもしれない。