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GROOVE COASTER 2 HEAVENLY FESTIVAL - (2016/02/14 (日) 21:02:41) の編集履歴(バックアップ)


GROOVE COASTER 2 HEAVENLY FESTIVAL

【ぐるーヴこーすたーつーへヴんりーふぇすてぃばる】

ジャンル 音楽ゲーム imageプラグインエラー : 画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。
対応機種 アーケード
発売元 タイトー
開発元 タイトー
稼働開始日 2015年1月22日
分類 良作
スペースインベーダーシリーズリンク


概要

前作GROOVE COASTER EXが稼働開始してから8ヶ月、Ver2.00へのバージョンアップに伴いタイトルリニューアルが行われた。
iOS版から一貫して黒背景に青系統の色調をベースにしたサイバーな雰囲気だったのに対し、本作では白背景に緑・黄色の色調&幾何学花型を中心としたポップなモチーフへと外観を大きく変更。
同時に、システム面でも大きな追加と変更が行われた。

  • ゲーム内通貨「GC(グルコ)」とショップ機能が導入
    • プレイごとにもらえるグルコを用いて楽曲、アイテム、スキン、アバターを購入できるようになった。
    • ショップの解禁曲はミュージックパネルでの解禁曲とは別に用意されており、総じて一癖あるラインナップ。今作のラスボス格であるあの曲もこの中の一つ。
    • これまでレベルアップやプレイごとにランダムで入手出来ていた各種アイテムは通常プレイでは一切手に入らなくなり、任意選択でグルコと引き換え購入するかイベント報酬で手に入れるかのどちらかになった。
    • ミュージックパネル解禁曲を全て解禁していた場合、そのプレイで手に入れたパネル一枚ごとに20グルコが手に入る。
  • 各種やりこみ要素の拡充
    • S、S+、S++、ノーミス、フルチェインを達成した譜面の数がリワード画面に表示され一目で確認できるようになった。
    • 楽曲ソート機能に平均スコア順が追加。詰め切れていない曲を選びやすくなっている。
    • 「全譜面S評価」のMaster/先生称号、「全譜面S++評価」のKing/大王称号、「全譜面で理論値達成」のGod/神称号、「累計プレイ数100回」のI♡称号が、殆どの楽曲ごとに追加。
      • 基本的には楽曲名の一部と組み合わせてはいるものの、極稀に例外もある。なお、曲毎のスコア称号にEXTRA譜面は関係しない。
      • 例)女々しい先生、独りんぼ大王、アキバ神、Burst MASTER、Genesis GOD
  • 楽曲ジャンルの細分化
    • J-POPが「ポップス」「アニメ」に、GAMEが「ゲーム」「東方アレンジ」へと分離し合計7ジャンルに。
  • ランキングに曲別のランキングが追加
    • マイページの追加機能として、各曲の譜面ごとの順位を確認できるようになった。
  • 「本日のスタンプカード」が実装。
    • その日のプレイ回数に応じてアイテムやグルコ、ミュージックパネルなどが追加でもらえる。
    • 基本的に内容は一定期間ごとに変更されており、全部がミュージックパネルなときもあった。
      • いわゆるログインボーナスに類するものだが、共通してその日の初回プレイだけは何ももらえないようになっている。
  • 既存ステージの判定調整
    • 楽曲ごとに設定されていた判定時間が一定範囲より狭くならないよう調整された。
    • 前作で指摘されていた判定ズレと呼ばれていた問題も、アップデート毎に随時調整されていった。
  • もちろん前作までと同様に、早いペースでの楽曲追加、多様なコンテンツとのイベントプレイが定期的に開催されている。

評価点

  • カスタマイズ要素増加
    • 前作まではイベントに積極的に参加しない限り、クリア曲数やプレイ回数などといったやりこみ部分を評価するものしか用意されていなかった。
    • 本作からはグルコによってアバターやヒットエフェクトの解禁がある程度自由になった他、好きな曲の名前を使った称号という形でカスタマイズの幅も広がっている。
    • 一方でイベントで得られる称号も装飾が派手になったりその内容の濃さも以前より増している。
  • 深化したオリジナル楽曲
    • 前作ほどのペースではなかったものの、追加されたオリジナル曲はいずれも特徴的。
    • HARDCORE TANO*CのメンバーであるMassive New Krewやaranによる重厚な楽曲から始まり、M.S.S Projectのキャッチーなインスト、また終期ではBMS勢のxiによるアートコア、佐野電磁・加藤浩義の2人組によるEDMなど、書き下ろし楽曲の面子はなかなかに豪華。
    • t+pazolite、Tatsh、IOSYSの面々なども前作から引き続き新曲を提供している。
  • 曲解禁の大幅緩和
    • 前述したグルコとスタンプカードにより、アイテムや曲解禁に対するハードルは以前より下がっている。
    • 当初は1プレイで1枚しかもらえなかったミュージックパネルも、本作で2~3枚という設定が確立。終期はなんと1プレイ4~5枚という大サービスによって緩和が進んでいった。
    • それ以外にも人気のあるオリジナル曲や、隠しだった一部の東方アレンジ・ボーカロイド楽曲が常設されるようになり、40曲近くがカード未使用者でも触れられるようになった。
  • 譜面の演出性の強化
    • 他の音ゲーにはできない演出性の高さが評価されている本作だが、開発側の慣れもあるのか、前作以上に大胆かつ繊細な表現をしているコースが増えている。
      • 本作で追加された『ダライアスバースト』シリーズが誇る名曲「The world of spirit」は特にコース評価も高い。DBACのシルバーホーク4機+(恐らくPSP版の2人による)2機とボス戦艦達が登場し、ハングリーグラトンズなどとバーストビームの応酬を繰り広げるシーンが多くのファンを感涙させ、一際評判が高いコースの一つとして挙げられるようになった。
    • 問題とされている視認性も、極端にカメラが寄ったり回転するといった、ターゲットを見づらくする手法は平均的には少なくなっている。
  • 判定調整によるプレイ感覚の向上
    • 目で頼れる部分の少ない本作では楽曲にノッて直感的に押せる事が前提である。そのため判定タイミングのズレや狭さは理不尽とも取れる面があったが、
      本作アップデートで判定幅が必ず一定範囲確保されたことによって大きく緩和された。
    • 仮にも一度世に出した譜面を変えるのはどうなのだ、それまでの努力はどうなるのだという不満の声もあるが、それよりも正常な判定のもとでプレイする楽しさや快適さを重視するプレイヤーは多かったことだろう。

賛否両論点

  • レベル制廃止
    • プレイ回数とプレイ内容で経験値を得て各種アバターやアイテムを手に入れるレベル制は完全に廃止となった。
    • やりこみ指標のひとつでもあったが、名前や称号などと一緒に表示されていたため、「クレジット数を晒されているようだ」と不満に思う声もあった。
      • なにかしらの腕前の指標が欲しいという人もいれば、隠せたとしても数値で測られるのは嫌という人もおり賛否両論。
    • なお、2になってからアバターとスキンのショップが解放されるまで4ヶ月の開きがあったこともあり、その間イベントのアバターと称号以外にカスタマイズ要素を増やす手段がなかったのも手痛いところである。
    • 前作までが過剰供給だったともいえるが、アイテム自体も自由に選択できるとはいえ入手のしやすさは大きく下がっている。
  • 追加曲のジャンルの偏り
    • 東方アレンジやボーカロイドジャンルに入る楽曲は通常の追加だけでなく、イベントなども通して毎月多数の曲が追加されていた。
    • 対してアニメ、ポップスジャンルの曲はなんと本バージョン開始の2015年1月22日以来1曲も追加されていない。
    • 東方やボカロに対して版権管理などの複雑な事情が伴うぶん追加のハードルが高いのはわかるものの、もう少し何とかならないのかという声も大きい。

批判点

  • シリーズ初の削除曲
    • アーケード版稼働開始から収録されていた「JUMPER」「アルクアラウンド」の2曲が削除された。
      アーケード版が稼働を開始して以来初めての削除曲であり、やはり権利関係上の問題だと思われるが、悲しむ声もある。
    • 開発側も削除曲はなるべく作りたくないとしていることから、この先もアニメ・ポップスジャンルの充実は難しいものと考えられる。

総評

前作の評価された部分をより強化し、問題とされていた部分も改善していった順当なバージョンアップといえる。
増えに増えた解禁要素も各種緩和で解禁しやすくなり、新規にも優しい作りとなった。

余談

  • iOS版の開発から携わり、ハード面でのサポートもしていたサウンドディレクターのCOSIOこと小塩広和氏は、本作や『ダライアスバースト クロニクルセイバーズ』などの制作を最後に、10月いっぱいでタイトーを退社しフリーランスとなった。
    • 退社発表と同時に説明していたが、某シリーズのように退社したからといって氏の楽曲が削除されたり氏に新曲を書かせなくなるといったことは無いようだ。実際、その場で口約束ではあるものの、Ver3に向けた新曲の依頼を行っていた。
    • 後任はZUNTATAの新メンバーMASAKIこと森正樹。完全な新人というわけではなく、以前から本作のキー音制作などという形で関わっていたようだ。
  • アーケード版開始以降、新曲の追加以外大きな動きのなかったiOSアプリの「グルーヴコースターゼロ」だったが、本作稼働中に「グルーヴコースター2 オリジナルスタイル」として大幅リニューアルを果たした。同時にAndroid版も配信。
    • 様々な仕様改善がなされた大型アップデートだが、中でもアーケード版からの譜面を含めた様々な要素が逆輸入されており、スマートデバイス上でもアーケード版の譜面を楽しむことができるようになった。