「マージャン★ドリームクラブ」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

マージャン★ドリームクラブ - (2016/06/02 (木) 21:31:20) の編集履歴(バックアップ)


マージャン★ドリームクラブ

【まーじゃんどりーむくらぶ】

ジャンル 4人打ち麻雀ゲーム
対応機種 Xbox360
プレイステーション3
メディア 【Xb360】DVD-ROM
【PS3】BD-ROM 各1枚
発売元 D3パブリッシャー
開発元 ドリームエックスクリエイト
タムソフト(メイン開発)
サウンドエイムス(音響)
発売日 【Xb360】2012年3月29日
【PS3】2012年4月5日

定価 7,140円(税5%込)
プレイ人数 1人(オンライン時最大4人)
レーティング CERO:D(17歳以上対象)
コンテンツアイコン セクシャル
判定 なし
ポイント 未経験者でも楽しめる要素
バカゲー要素も健在

概要

  • ドリームクラブ』のキャラクターを起用した麻雀ゲーム。『ZERO』で追加された3人のホストガールも参戦している。舞台は「雀荘ドリームクラブ」であり、本家のドリームクラブとは別の系列店とされていて、作中では女の子達もホストガールではなく女性会員と呼称されている。
  • 開発は本家シリーズと同様にタムソフト。このゲームのように本来の作り手が監修だけで中身は別会社が制作している、ということは無いのでその点はご安心を。

本作のモード

  • 入門モード
    • 受付が麻雀のルールについて説明するモード。内容は基本的なルール説明や役の他、用語集など中々充実している。また受付のフルボイスで説明される為、常用されない難読漢字が大半を占める麻雀用語を耳で聞いて覚えることが出来る。
  • 対戦モード
    • 女の子を3人指名して自由に対局することが出来る。選ぶことが出来るのは過去作でホストガールを務めた13人。条件を満たすと受付を解禁出来る為合計で14人となる。1位になれば3人から祝福され、そのうちの一人からコメントを貰える。
  • 夢王戦モード
    • 予選と決勝に分かれるリーグ戦。予選は全13回戦(一人一回ずつ休みが入る為実際には12回)で、総合順位2名が決勝リーグへ勝ち上がれる。勝ち抜いた2名と王者である魔璃と受付を交えた4人で5回戦を戦うことになる。メインモードと言える位置づけにあり、優勝するとエンディングとなり、受付を対戦モード及びギャラリーモードで選択できるようになる。
  • 応援モード
    • 一人の女の子を指名して、彼女に応援してもらいながら戦うモード。「タンヤオを狙うのはどう?」「対面がそろそろ張ってそう」「これじゃフリテンだよ~」といった助言を受けることが出来る。その他、女の子の雑談もたまに入る。
    • 1位になると指名した女の子からキスや愛の告白といったご褒美が貰える。
    • このモードでは俯瞰視点限定で対戦相手は2Dキャラのみとなる。2Dキャラは本家ではメールを送ってくるだけだったシゲや遙華のSPであるスミスとウェッスン、DLCで購入可能だったバックダンサーのユウ&エル、名前だけ登場していた理保の妹である双葉真琴など。SIMPLEシリーズでおなじみの麗子先生もゲスト出演している。
  • オンライン対戦
    • 最大4人まで参加できるオンライン対戦。女の子を一人指名して応援してもらうことが出来る。後述するドリームカードは使用不可能。
  • ギャラリーモード
    • キャタクターのカスタマイズをする項目。髪型や服装といった項目を設定することで対局や応援モードに反映される。
    • 受付を選ぶには夢王戦を制して解禁する必要がある。受付はメニュー画面でも指定した衣装が反映されるため着せ替えた衣装によっては明らかに雀荘とは違う店の絵面になる。

本作の特徴

  • 視点切り替え
    • 麻雀ゲームで一般的な俯瞰視点の他、実際に席に座っている状態を表したリアル視点に切り替えることが出来る。リアル視点では実際に牌をツモって切る動作を見ることが出来る他、カメラを操作して女の子達をアップで見ることが出来る。
    • あまりにも撫でまわすように見過ぎると怒られたり、気持ち悪がられるので注意が必要。実際のゲームに影響はない。
  • 女の子達のモーション及びリアクション
    • 3Dキャラとの対戦ではポンやカンといった鳴きの差異にもモーションが入る。リーチ時にも専用のモーションと同時にBGMが変わって女の子の持ち歌が流れ出すという演出が入る。受付も今作で初の持ち歌「風を集めて」を披露している。
    • 女の子が上がった際にも特別な演出が入る。背景に魔法陣を作り出す魔璃、天使のように羽ばたく亜麻音と受付、持ち歌である「paradise」の決めポーズを決めるノノノ、セクシーに踊るるいなどいずれも必見。
    • また、逆に女の子がフリコミをすると落ち込んだり悔しがったりするモーションが入る。大きな手を直撃させるとやたら官能的なモーションが入る為、そういう意味でも大きな手を狙う価値はある。
    • 対局中はフルボイスであり、鳴き以外でも「ピンズは危険ね」「もしかして国士無双を張っている?」といった感じで女の子が喋る為、とても賑やかな対局となる。
      • 但し、長考をすると、「巻きでお願いします」「まだですか」「遅いわよ」と連呼され続ける為、少しストレスを感じる人もいるかもしれない。
  • キャラクターごとの特色と性能差
    • 3Dキャラの女の子達にも、2Dキャラにもそれぞれ得意とする打ち筋や好みの役や好調や不調といった波、使用する特技といった設定がなされている。いわゆる強キャラ・弱キャラも存在し、それぞれの特性を読んで打ちまわす戦略性を生み出している。
  • ドリームカード
    • 使用することで有利に対局を進めることが出来るカード。大三元といった役を積み込むことが出来る他、ツモ運を強化、他家の牌を透視、振り込みを1度だけ無効化といった強力な効果を持つ。
    • カードは使い捨てで、ポイントを消費して交換して入手する必要がある。交換コストはシビアな為、気軽には使えない。 最初から購入できるものもあるが、有料DLCとして更に強力なカードを追加することが出来る。特に国士無双を積み込めるカードは非常に強力。
      • ちなみに本作の有料DLCはこのドリームカードと特別な装飾がされた卓と牌に関するもので衣装に関するDLCは初回特典のみとなっている。
  • インタビュー
    • 夢王戦では対局開始前に3人の女の子からインタビューという形でコメントを伺うことが出来る。決勝リーグに勝ち上がった女の子のコメントも特別なものとなる。普段ではまず勝ち上がらない弱いキャラをわざと勝ち上がらせれば貴重なコメントを聞くことが出来る。
    • 明らかにモチーフは女優モノのAVによくあるアレである。

評価点

  • 割としっかりしている麻雀要素。
    • 夢王戦を除いて対局前にローカルルールの有無についてなど細かなルール設定が可能。
    • また自分がどの役を何回アガったのかといった記録を閲覧することが出来る。
  • 充実したギャラリーモード
    • 女の子を180度のアングルで見渡すことが出来る。本家ドリームクラブではできなかったアングルで女の子を見渡すことが可能。モードを問わずに、対局すればポイントがたまっていく。一定のポイントをためると階級が上がり、ギャラリーモードでの髪型変更や新たなコスチュームが解禁される。
    • 本家ドリームクラブに存在した衣装は勿論のこと、新規衣装も豊富に用意されている。なお過去作品で対応する有料DLC衣装を購入していると解禁を待たずに使用できる。ちなみに初回購入特典のDLCを除いて衣装は全て作中内で解禁可能。
    • 飲酒描写が一切無いにも関わらず対象年齢17歳以上に指定されていることから察せられるが、キープアウトテープやセックスィー水着、メンズYシャツなど過去作品で価格が高めに設定されていた非常に過激な衣装も用意されている。
      • 本家ドリームクラブに存在しなかった新たな衣装もかなり個性的。何故か男物の学ランである学生服、褌&網タイツの忍者、露出度ゼロの宇宙服、極めつけは初回特典の全身タイツなど、ネタに走ったものも少なくない。
  • 初心者でも楽しみながら麻雀を覚えることが出来る。
    • 入門モードでルールを細かく確認することが出来る他、応援モードでは女の子達からの助言を受けながら麻雀をすることが出来る為、初心者でもとっつきやすい。
    • 対戦モードでは女の子の可愛いモーションとリアクションが楽しめ、応援モードで1位になればご褒美をもらうことが出来る為、漫然と打つだけのプレイにはならない。
    • 前述の通りモードを問わず対局を重ねれば段位が上がって過激なコスチュームを解禁できるのもプレイヤーの目標となってやる気を引き立ててくれる。
      • 対局すればするほど過激なコスチュームを使用可能になるという点もある意味バカゲー的な要素と言えるかもしれない。それ目当てで麻雀を始めたドリクラファンも多いだろう。
      • 大勝すれば大量のポイントが貯まって昇格が早くなる為、無理をしてでも役満やW役満を狙う価値を生み出しているのもポイント。
      • 但し過去作品のDLCを全て購入しているプレイヤーはゲーム開始時に大半の衣装が解禁されてしまう為、少し目標が減ってしまうが。
    • このように女の子達の存在が初心者でも飽きさせずにやる気を引き出す要素としてしっかりと機能している。単にキャラを流用しただけの麻雀ゲームから脱却しているのは評価できる。
    • 無論女の子に囲まれて、もしくは応援されて対局するのは麻雀経験者であっても楽しめる要素であり、女の子達のリアクションを楽しむために大きな手をアガる、あるいは直撃を狙うといった戦略性にもつながっている。
  • ダーリンボイス
    • 応援モードとオンラインモードで女の子達がプレイヤーの名前を呼んでくれる機能。無料DLCの為、ダウンロードすることで設定できる。
    • 名前の例は「あーちゃん」「ひろくん」「としくん」「じゅんくん」「よしくん」といったもので、種類も豊富で100種類以上存在している。最初は呼ぶ頻度が少ないが何回も指名していると頻繁に名前を呼んでくれるようになる。
    • 基本的に名前を呼び捨てにする魔璃、プレイヤーをお兄ちゃんと呼ぶ雪、ミジンコ呼ばわりする遙華など、元々特有の呼び方があるキャラは設定すると少しイメージに合わなくなる面もあるが。
    • この手の機能を待ち望む声は多いが、導入されているのは今作のみで最新作のGOGO.でも実装されなかった。

賛否両論点

  • ストーリー性の薄さ
    • あくまでも雀荘ドリームクラブを舞台に麻雀をするゲームの為、本家ドリームクラブのように女の子と親密になることは出来ない。
    • 夢王戦がメインのモードと言えるが、こちらは打つのが大半のモードであり、ストーリー性は少ない。
    • 応援モードでは1位になれば女の子からご褒美のキスや告白といったご褒美が貰えるのだが、本家ドリームクラブではキスやエンディングまで到達するのに苦労するのに、こちらでは半荘で1位になっただけでキスされるというのも少し違和感がある。
    • せめて一人の女性会員を指名してタッグで勝ち抜いていくモードなどを用意して、勝ち抜く度にインタビューでコメントを貰え、優勝すればキスのご褒美…という流れならばいくらか自然だっただろう。
    • ただ、元々完結しているドリームクラブのストーリーに麻雀要素を無理に組み込んでも破綻したストーリーとなることも予想できる為、仕方のない面もあるが。
  • 一部のキャラクターの圧倒的な強さ
    • 作中で王者として扱われている魔璃と受付は抜きんでて強い。この二人と戦うことになる夢王戦決勝リーグは相当な難関。高確率で大きな手を聴牌する魔璃と速攻で聴牌する上にこちらの待ちを見抜く受付の組み合わせは非常に強く自分が守りに徹して反撃の機会を窺っているうちに他家がトバされて終了ということもザラにある。
    • その他にも的確なツモアガリを見せるアイリや好調だと爆発的な強さを発揮するノノノが予選リーグの壁となりやすい。この二人は予選リーグを高確率で勝ち抜いて来る為、そうなると決勝が更なる難関と化す。
    • 彼女らのような強キャラ以外でも好調になると数順でリーチをかけてくることも少なくない為、全体的に手ごたえのある難易度となっている。
      • 一応ドリームカードが救済措置として機能している為、使用すれば対等に渡り合える。
    • ある程度手ごたえがないと達成感も無くなる為、一概に問題とも言えない点でもある。ドリームカードを使わずに夢王戦を制覇した達成感は言い尽くせないものがある。

問題点

  • インターフェイス面の不備
    • 俯瞰視点にしていても対面の牌が見づらい。牌の種類を複数用意されている中から選べるため、見やすい牌を選べばいくらか楽になる。
    • ちなみに舞台も選ぶことが出来る。本家ドリームクラブ店内を彷彿とさせる「通常店」、海辺のロケーションで水着姿が映える「南国店」、そして宇宙空間を舞台とした「宇宙店」の3種類。変なところをこのゲームから引き継いでいるといえる。ちなみに夢王戦決勝は舞台が宇宙空間で限定される。
  • 一部テンポの悪さ。
    • 俯瞰視点にしてもツモ切のモーションが入る為テンポは少し良くない。
    • 鳴きが入るとそのたびにカメラがメイン視点に切り替わる為、常に俯瞰視点で対局したい人にとっては少し面倒。
    • 自分の番になっても、リーチを掛けたとしても、牌を自動で自模らない。ドリームカードを使用するチャンスがある為だが、この点を煩わしく感じる人も居る。
  • 誰がどの席に座るのか選べない。
    • 麻雀では当然と言えるが、グラフィックを見渡せるこのゲームではネックとなる。
    • 対面で胸の谷間を拝みたいキャラが横に座ってしまう、眼帯をしている魔璃が右隣に座ってしまい顔がよく見えなくなるといった事態も起こりうる。
  • 入門モードも万全では無い。
    • あくまでも辞典的な説明のみで実際に卓を囲って流れを説明するチュートリアル形式が無い為、少しわかりづらい点もある。
    • 対局中に閲覧できるのは役の種類と得点表のみで用語集を閲覧できない。本当に初心者だと、「平和がねらい目ですよ」と助言を受けて役の条件を見て「オタ風ってなんだっけ…?」と疑問に思う事態にもなりうる。

総評

キャラを流用しただけのよくあるゲーム…と思いきや意外と作り込まれている作品。インターフェイスの不備を改善の他、ストーリー性の充実やより丁寧な初心者向け講座などを追加していれば名作と言える作品になったかもしれない。ドリームクラブのファンアイテムとしても合格点であり、万全では無いものの麻雀を知らない人でもルールを覚えながら楽しく麻雀を打てる、という点についても配慮されている為、麻雀未経験者でも十分購入する価値はある。

余談

  • 『THE どこでもギャル麻雀』の主題歌「テンパイ☆LOVE」が本作のエンディングとして起用されている。歌い手は理保ではなく受付となっている。