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maimai - (2018/02/12 (月) 12:37:39) の編集履歴(バックアップ)


本項目では2017年6月22日~12月13日までのMURASAKi PLUSバージョンを基準に扱います。
本ゲームでは不定期にアップデートが行われており、本項目の内容が必ずしも最新の内容に対応しているとは限りません。アップデートによる内容の更新はリアルタイムに編集せず、ある程度まとまってから編集して下さい。



maimai

【まいまい】

ジャンル 音楽シミュレーション
対応機種 アーケード
発売・開発元 セガ(初代~ORANGE PLUS)
セガ・インタラクティブ(PiNK~)
稼働開始日 初代 2012年7月11日
PLUS 2012年12月13日
GreeN 2013年7月11日
GreeN PLUS 2014年2月26日
ORANGE 2014年9月18日
ORANGE PLUS 2015年3月19日
PiNK 2015年12月9日
PiNK PLUS 2016年6月30日
MURASAKi 2016年12月15日
MURASAKi PLUS 2017年6月22日
備考 公式サイト
最新ver:MiLK 2017年12月14日
判定 良作
ポイント 洗濯機のような音楽ゲーム
ニコニコ動画との連動
洗濯機ではありません
手袋推奨・・・というか無いと無理

概要

セガの完全新作リズムゲーム。 最大の特徴はドラム式洗濯機のような筐体デザイン。「フィジカル&パフォーマンス系」と謳うように、筐体前面にリング状に大きく配置されたボタンやタッチパネルによって、上半身を大きく動かしてプレイする。

カメラが備え付けられており、これによって録画したプレイ動画を「ニコニコ動画」へ投稿することも可能。ガチプレイから縛りプレイ・パフォーマンスの動画など、使い方はプレイヤーのアイデア次第。

ゲームシステム

  • ノーツ・判定毎の得点がどの譜面でも同じシステムだが、概ねスコア達成率で成績を判定する。獲得したスコアが80%(ORANGE PLUSまではRANK A-、PiNK以降はCHUNITHMとの統一によりRANK A表記に)を超えればクリアとなる。
  • 難易度はEASY、BASIC、ADVANCED、EXPERTに加えて、隠し難易度・MASTER、Re:MASTER(一部楽曲のみ)の6譜面。
    • MASTERはEXPERT以上で97%以上(RANK S)を取ると解禁。
    • 一部楽曲はMASTER譜面をクリアすると、Re:MASTERが解禁される(ORANGE PLUSまではショップで購入可能に)。
    • 複数人プレイでは誰か一人でも所持している譜面が、他プレイヤーが未所持でも一時的にプレイ可能になる。
  • ノーツの判定は正確な順番にPERFECT>GREAT>GOOD、空打ち判定はなく、見逃しがMISS。MISS 0でFULL COMBOとなり、またALL PERFECTも記録される。
    • 標準的なTAPの得点が、PERFECT=500点=100%、GREAT=400点=80%、GOOD=250点=50%。後述するノーツ種別がHOLDだと2倍、SLIDEのラインは3倍、BREAKは5倍+αの比重になっている。
  • ノーツの種類
    • TAP
      • 最も一般的なピンク色のノーツ。PERFECTの判定幅は比較的広め。
    • HOLD
      • 六角形(GreeN PLUS以降)に長いノーツ。重なっている間はボタンを押し続けて、終点が来たら離す。終点が来ても押し続けてしまうとGOOD判定になってしまう。
      • 始点終点合わせて1ノーツ扱いだが、スコアは2倍分。判定は始点のタイミングに準じるが、終点のタイミングが大きくずれると強制的にGOODになる。
    • SLIDE
      • 星形の青いTAPノーツから1拍後に、線にそってタッチパネル画面をスライドする。TAP部分とライン部分で別判定なので2COMBO分カウント、後者のスコアはTAPの3倍。
      • 初期は直線だけだったが、バージョンアップを重ねる毎にカーブや1周回転等、パターンが豊富になって来ている。
      • PiNK以降で登場した譜面は、TAPが同じタイミング・位置に重なり、2方向にスライドするものや、3方向にスライドする特殊な扇形が登場。
    • EACH
      • 各種ノーツが黄色になっている場合、同時に操作することを示している。組み合わせはTAP2つのもあれば片方がHOLDだったり両方SLIDEである場合もある。
      • カウント的には別々のノーツとして扱われる。例えばEACH TAPを叩くと2COMBO加わり、得点は1000点である。
    • BREAK
      • オレンジ色のTAPノーツ。獲得スコアが通常の5倍。
      • PLUS以降は同じ判定区分でも更に細かいタイミングによって得られるスコアが変動する。特にPERFECTの場合、正確度に応じて僅かながらボーナス得点が付き、達成率100%を上回る事ができる。
      • PiNK以降はSLIDE始点の星形TAPがBREAKになっているパターンも登場。
  • 終了後に実績に応じてポイントが貯まり、ショップでカスタマイズ関連や楽曲の購入等が出来る。
    • ポイントの仕様はバージョン毎に異なっている。
  • ゲームモード
    • 2人から4人までのプレイではエントリー締め切り後、ゲームモードを選ぶ。
    • VS
      • 達成率を競うモード。
      • 初代のみプレイヤー毎に異なる難易度を選べなかった。
      • GreeN~ORANGE PLUSまでのバージョンでは、参加者の内誰か1人が「設定曲数分を全てクリア」を達成すればBONUS TRACKが出現するようになった。PiNK以降ではBONUS TRACKが廃止され4曲設定が可能に。
    • SYNC
      • 同ノーツのプレイヤーごとの判定が一致したか否かによってシンクロ率が変動し、シンクロ率70%以上又は達成率80%以上でクリアとなる。プレイヤー毎に難易度を選ぶことは出来ない。
    • また、PiNK PLUS以降では、1曲目のジャンル選択画面において、規定の4曲を連続プレイするコースモードに入れる。
  • 「宴会場」:MURASAKiで初登場。最終TRACK以外全曲RANK S以上又は2人以上の同時プレイで出現。没ネタとなった譜面や3つ以上同時押しが出るなど普通とは違った譜面が遊べる。遊んでもRATINGは変化しない。
  • 「サバイバルコース」:MiLKで初登場。3曲目までは難易度MASTERの曲からランダムで選ばれ、4曲目に新曲に挑戦出来る。LIFEは50。GOOD以下の判定を出すと減っていき、0になると終了。SDVXIVと違いTRACK数が余っていても通常演奏で継続は出来ない。
+ 過去に存在していたシステム
  • 「チャレンジトラック」:最終TRACK以外の全曲をRANK S以上でクリアするとジャンル選択画面から選べるようになる。MURASAKi以降は2人以上の同時プレイで最初から選択可能。決められた課題曲をLIFEが無くならず*1に完走すればクリア。
  • 「段位認定」:これまでは隠しアイテムやmai-CHALLENGEとしての実装だった要素。全てRANK S以上を取り続けて完走すると合格となり、その段位に応じたアイテムを入手できる。難易度は段位毎に固定されており、九段以上はRANK AAA以下が出た時点でゲームオーバーになる。
  • 「イベントコース」:4曲全てクリア(RANK A以上)し続ければアイテムが貰える(複数回クリアすると異なるアイテムが貰える)。難易度はBASICの初級~MASTER/Re:MASTERの超上級から最初に指定し、途中変更はできない。
  • MURASAKi PLUSで登場した「乙姫の部屋」ではボタンを押して舞ZENNYをプレゼントしたり 乙姫の体にタッチしたり して、アイコンや称号などを貰うというシステム。

評価点

  • 初期の頃はniconicoとの提携を活かしたラインナップで著名なVOCALOIDなどの楽曲に「踊ってみた」系のPV収録が目立ち、GreeN以降は東方Projectの楽曲が登場してくるなど、選曲にはSOUND VOLTEX?並に賛否両論だったが、バージョンアップを重ねるたびにアニメ版権曲やセガゲーム楽曲、さらに本作オリジナル楽曲も多数揃えてバラエティ豊かに。
    • セガゲーム楽曲はおなじみソニックシリーズファンタジーゾーン、『檄!帝国華劇団(サクラ大戦)』はもちろん『BORDER BRAKE』『戦国大戦』『CODE OF JOKER』『Wonderland Wars』等比較的新しい作品から『バーチャファイター』『きみのためなら死ねる』『セガサターン起動音』等渋いチョイスまで。
    • 最近のオリジナル曲にはBMS界で名を馳せた「Cranky」「SHIKI」などや、元KONAMIでフリーの「Shoichiro Hirata」「Jimmy Weckl」等の錚々たるコンポーザー陣が参戦、またORANGEからはBMSの名曲「DRAGONLADY」「L9」「B.B.K.K.B.K.K.」などの追加が始まり、その筋のプレイヤーの欲求を非常にくすぐるラインナップ。BMSのみならずかつてのFLASH動画でネットメディアで人気な「Party4U」も収録された。
    • 一方で致し方ない面はあるが新規の完全自社コンテンツが弱く、オリジナル書き下ろしも外注曲が比重を大きく増す一方。
  • ニコニコ動画と連動させることで、筐体上にあるカメラで撮影したプレイ動画*2をニコニコ動画にアップロード出来る。
    • 1プレイに付き1TRACK分のみアップデートが可能。PiNK PLUSまでは1回アップロードすると次のTRACK以降アップロード出来なかったがMURASAKi以降は最後にアップロードする選択をした動画が残る。
  • Aimeカードを使用したプレイヤー同士でマッチングプレイを行うとフレンド登録が自動的に行われ、それぞれのレーティング、マイベリーなどを見ることができる。
  • 純粋な音ゲースタイルでプレイできる。当たり前に見えるが、本作以外の同社音ゲーは純粋な音楽ゲームとしては問題視されやすい点があるのだ。*3
  • 大半の音楽ゲームは「1クレジット3曲以下設定が鉄則」へと帰結したが、このゲームは100円1プレイで4曲完全保証(ORANGE PLUSまでは3+1*4曲)という奮発振りな設定が今でも可能となっている。
    + MURASAKi以前に評価されていた点
    • 第1回天下一音ゲー祭に参加した事によりORANGE初期の14年10月から、一部を除く店舗で「太鼓の達人」「jubeat」「Groove Coaster EX」それぞれから2曲ずつ他社音ゲーの曲が登場し、ORANGE終期の15年2月から残りの一部店舗でも配信された。

賛否両論点

  • PiNK以降、ゲーム内ポイントは「マイベリー」、MURASAKi以降では「舞ZENNY」、MiLKでは「チーズ」が全種アイテムを賄うようになった。
    • 腕前に依存する要素が多かったmaimileや、ボーナス要素が極端に少なく厳しかった「ORANGE」のmusic ticketに比べると、こちらは複数人数や規定の選曲など、腕前に関係しない部分でもボーナスを得やすい。
  • 「ORANGE PLUS」以降、大型アップデートする度に一部の版権曲が削除されるようになった。
+ MURASAKiまでに改善された賛否両論点
  • maimaiNETでは自分の成績確認や録画した動画をニコニコ動画にアップロード出来る機能があるのだが、そのサイトの利用権入手法は10回プレイごとに30日間、有料での購入不可というライトユーザーにとっては厳しい条件だった。
    • PiNKでは1回プレイごとに3日追加に変更され、プレイ頻度が低いプレイヤーにも対応できるようになった。おそらく、後に稼働させた「CHUNITHM」でその日の初回プレーに、同様のウェブサイトCHUNITHM-NETの利用権を配布する仕様だったため、そちらから輸入された形となった。
  • 「ORANGE」から「PiNK」まで動画投稿する時「ゆっくり実況(Softalk)あり」で投稿出来る項目があったのだが、不評だったのか「PiNK PLUS」では廃止された。
  • 第3回天下一音ゲ祭の曲がAOU加盟店で配信されているのだが、 決勝戦の課題曲配信と店舗大会決勝戦の日程がこの機種だけ、次期バージョンへの更新準備のため後倒しとなっていた。

問題点

  • 2人同時プレイや撮影モード等の存在及び筐体が1台2人の設計となっている都合上、筐体の片方がプレイ中だともう片方側でプレイができなくなる。(個別プレイ不可)。
  • 手袋使用を前提としたようなゲーム性
    • 液晶画面を大きくタッチ・スライドさせる動きが必要となるため摩擦が生じ易く、高難易度譜面になればなるほど素手ではまともにプレイできないと言っても過言ではないほどに摩擦熱が凄まじくなる。
      本作のタッチパネルは軍手などの手袋を装着した状態でもしっかり反応するため手の保護という観点で手袋を用いるユーザーが多く、公式側も手袋プレイを推奨している。
    • ちなみにタッチパネルの熱量もさながら、ボタンも他ゲーに比べて重く「押す」というよりかは「平手で叩く」のが前提の作り。
  • RANK Sの基準が厳しい
    • いくらPERFECT判定幅が広いとはいえ97%は相当なPERFECT率を出さないと到底辿りつけない。GREATやGOODを少しでも連発するとFULL COMBOしてもRANK Sに到達出来ないという事はザラ。
    • 単に評価としてなら特に問題は無いのだが上記で述べた通りMASTERの解禁や段位認定の合格に関わっている。しかもCHUNITHMのチケットと違い救済処置は一切ない。
+ MURASAKiまでに改善された問題点
  • Green PLUSまでゲーム内ポイントは「maimile」のみであったが、ORANGEからは楽曲購入用のポイントが「MUSIC Ticket」へと分離した。
    • MUSIC Ticketはmaimileと違いプレイ成績の影響は少なめだが、その分1プレイ10枚に対し400枚要求の楽曲が7つ、1000枚要求曲が2つあるといった具合に、相場はmaimileに比べて明らかに高いものがあった。
    • 結局、ORANGE PLUSまで「MUSIC Ticket」で解禁が必要だった曲はPiNKより全曲一斉解禁となった。
    • 他参加機種と違い、第2回天下一音ゲ祭の決勝曲も2つとも高額購入曲になってしまっていた。
      • このためこのイベントの大会に出場するプレイヤーが『PiNK』のロケテストに参加し、AimeカードをPiNKロケテスト版に引き継いだ場合、ORANGE PLUSのデータが読み込めず、予戦と決勝の課題曲が選曲出来ないためイベントに出られなくなってしまうという事があった。
  • PiNK時代に起こったインフレ
    • PiNK(PiNK PLUSも含む)のEXPERTコースにおけるレベル上限が従来の11から10+に下がったが、10+が上限値では詐称という意見が多かったのか、MURASAKiではEXPERTのレベル上限値が11に戻った*5。MASTERのレベル上限値もMURASAKiでは12+まで上がり、後に13が登場した。

総評

初期こそ賛否両論だったが、バージョンアップを行う每に楽曲の収録数やジャンル、譜面のレパートリーが豊かになり、何より100円で4曲プレイ出来る体制を現時点まで維持し続けていることが高評価に繋がった。
初心者から上級者まで幅広いプレイヤーに楽しめる、現代のポップ層に近い音楽ゲームとして名を連ねるべき存在であることは確実といえよう。
但し、筐体の構造上、腕と手にかなり負担をかけ易い。やりこむ際には手袋をお忘れなく。

作品の変遷

+ ...
  • 「maimai」2012年7月11日稼働。記念すべき初版。
  • 「maimai PLUS」2012年12月13日稼働。前作のマイナーチェンジ版。踊ってみた系の動画が増えたことや、別難易度対戦、多彩な演奏オプションが追加されるなどの変化が話題に。
  • 「maimai GreeN」2013年7月11日稼働。今作からイメージカラーが青から緑に変化。この作品の途中から「VS MODE」でもBONUS TRACKが出現可能になった。
  • 「maimai GreeN PLUS」2014年2月26日稼働。このバージョンからHOLDノーツが六角形となった。
  • 「maimai ORANGE」2014年9月18日稼働。他社音ゲーからの輸入や版権曲などが増えたが、ゲーム内通貨の分離化やゆっくり実況などが賛否両論になる結果に。イメージカラーは橙色。
  • 「maimai ORANGE PLUS」2015年3月15日稼働。解禁が難しい隠し曲が増える、版権曲が消える、肝心な合同大会課題曲がかなりきつい隠しだったなど、大規模リニューアル直前は散々な結果に。
  • 「maimai PiNK」 2015年12月9日稼働。BONUS TRACKを廃止した分設定曲数が前作より1曲多く設定可能など、システム面を大規模リニューアルした作品。過去の問題点はほぼ改善。「チャレンジトラック」が追加。イメージカラーは桃色。
  • 「maimai PiNK PLUS」 2016年6月30日稼働。新たなゲームモード「段位認定」「イベントコース」が追加。
  • 「maimai MURASAKi」 2016年12月15日稼働。この作品からサブタイトルがローマ字表記となっている。チャレンジトラックのライフ上限値と通常解禁までの日数が変更になった。新たなゲームモード「宴会場」が追加。2人以上のプレイで誰か1人がレーティング7以上を出していれば「チャレンジトラック」「宴会場」が1曲目から選べるようになった。イメージカラーは紫色。
  • 「maimai MURASAKi PLUS」 2017年6月22日稼働。全曲終了後に「乙姫の部屋」が出現。
  • 「maimai MiLK」2017年12月14日稼働。現行バージョン。

余談

  • その人気故か、結構な大型筐体であるにもかかわらず現在でもCHUNITHMやDIVA Arcadeなどよりも設置店増加や筐体の増台が進んでいる。
  • PLUSの宣伝動画で、女子2人が筐体に衣類を投げ込もうとすると「maimaiは洗濯機ではありません!」とテキストで注意される。右下にも小さく「洗濯はコインランドリーで」と書いてある。
    + ...
  • 「キャプテン・ムラサのケツアンカー」という曲をプレイすると、何故か映像の一部にモザイクがかかっている。