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のだめカンタービレ (DS) - (2017/03/24 (金) 14:04:52) の編集履歴(バックアップ)
のだめカンタービレ
【のだめかんたーびれ】
ジャンル
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学園クラシック・バラエティー (テキストアドベンチャー/音楽)
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対応機種
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ニンテンドーDS
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メディア
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DSカード
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発売元
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バンダイナムコゲームス
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開発元
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ディンプス
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発売日
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2007年4月19日
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定価
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5,040円(税5%込)
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プレイ人数
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1人
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セーブデータ
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4個
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レーティング
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CERO:A(全年齢対象)
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判定
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クソゲー
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ポイント
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雰囲気しかない極薄シナリオ ミニゲームの作りこみも雑 薄めの特典情報解放も非常に面倒
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のだめカンタービレシリーズ PS2 / DS / DS(楽しい音楽) / Wii
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概要・あらすじ
アニメ及び実写映画化もされた二ノ宮和子が贈る漫画、『のだめカンタービレ』の原作の世界観が楽しめるソフト。
プレイヤーは音楽雑誌「クラシック・ライフ」の新人記者となりの桃ヶ岡音楽大学の取材を任されることに。本作は主人公のだめと千秋が音大生最後の年を舞台にしている。
システム
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マイアバター
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ゲーム開始当初に、プレイヤーが名前を決める。
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上述の通り雑誌編集社の新人記者となり、派遣先の桃ヶ岡音楽大学で生活しながら、学校の人物と交流・取材をすることに。
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豊富な音楽経験と非凡な才能があったのか、学生たちにも謙遜ない演奏ができる模様。
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取材
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ゲーム本編では桃ヶ岡学園の鳥瞰図が現れる。そこに登場する吹き出しをタッチすることで、該当する場所に行くことができる。
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本編で行けるのは事務室やレッスン室、一部の校庭、のだめや千秋の下宿先等。
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♪の吹き出しに立ち寄るとランダム誰かと会える(会えないこともある)ほか、着ぐるみのマングースの吹き出しが指定する場所に立ち寄ることで、シナリオを進めることが可能。
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中間報告
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原作の登場人物でもある河野けえ子がひと通りのイベントをクリアすると現れ、マイアバターの仕事ぶりを上司の立場から評価する。
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中間報告時には1つのマングースの吹き出しだけが表示されるようになり、そこに向かうとけえ子とのイベントが発生する。特に音楽関連の出来に応じて彼女からの評価が変わる。
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名目上は取材内容の報告を求められているのだが、特にプレイヤーから何かをする必要はなく、悪い評価をもらっても後に影響はない模様。
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中間報告を終えるとギャラリーが一つ増える。
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イベントについて
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のだめの登場人物と会話し、レッスンにつきあったり状況に即したミニゲームを行うことになる。
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なお話し相手からの頼みに対して、3回「いいえ」を選択することでそこのイベントを開始せずにマップに戻ることが可能。
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ミニゲームにもノルマが存在し、クリアできないと一旦マップに戻されて再びそのミニゲームに挑戦することになる。
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自由時間
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一度遊んだミニゲームはこのコーナーでいつでも挑戦可能となる。
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いずれも最初のうちは見られないが、特定の人物と会話したり、ストーリーを進めたり、自由行動の特定のミニゲームの条件をクリアすることで、のだめの登場人物や世界観、古典音楽の薀蓄や楽器についての基礎知識を紹介する辞典がだんだんと完成されていく。
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ミニゲーム
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・コンサート
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記者であるマイキャラが学生に混ざって演奏する。
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有名なクラシック音楽に合わせて上画面から流れてくる♪マークと、下画面右から流れてくるアイコンが重なったタイミングでタッチをする音ゲー。シナリオ中盤以降になると、ただタッチするだけでなく、スライドタッチを要求するアイコンが流れてくる。
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成功するとアイコンが波紋型に広がり、タイミングが合えば波紋が虹色になる。失敗すると曲の音程がゆがむ。
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下のゲージは曲の進捗状況を示しており、左のゲージはプレイヤーの演奏の完成度を示している。完成度はタッチのタイミングを失敗すると低下し、成功させると上昇していく。
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自由行動のミニゲームの場合、この左のゲージが下に到達してしまうと演奏が途中で中断してしまう。
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指揮者が大河内守の時だけ、スライドタッチを要求されない。
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シナリオを1周クリアした後に、自由行動でプレイすると出来をトレビアン!、ブラボー!、オッケー!、Oh!ノー!、Oh!マイガッ!で評価してくれる。
・太鼓の達人
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おなじみの音ゲーをDS用に移植したもの。
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作中の有名クラシック音楽やのだめが作曲したおなら体操といったアニメオリジナルの楽曲に合わせて、下画面の太鼓をタッチする。
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ノルマを達成できればその場面のシナリオはクリアとなる。
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シナリオを進めると、太鼓の音をのだめの奇声やごろ太のかけ声といったネタ音に変えられる。
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ちなみに本作は本家太鼓の達人がDSでシリーズ展開するよりも前に発売された作品である。
・裏軒☆料理バトル
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峰竜太郎の実家である中華料理店での御客をもてなすために、竜太とマイアバターが即席で料理を作るという内容。
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数秒間(画面タッチによるキャンセル可)、料理に必要な材料が提示されるのでそれを記憶し、その後画面を回転ずしのように流れる素材を正しくクリックしていく。
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時間内にノルマの料理数を成功させればクリア。
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難易度が上がるにつれて、必要な材料の数が増えるほかダミー回答も増加する。
・GO GO☆宇宙脱出
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のだめが愛読する漫画『プリごろ太』の主人公「ごろ太」が発進しようとしている宇宙船に向かって歩く横スクロールアクション。
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ごろ太が出来るアクションは移動、ジャンプ、しゃがむの3種類。敵のキャラも登場するがこちらから攻撃はできないので、かわしながら進む。
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敵や障害物にぶつかって5基ある体力が全部なくなるか、制限時間が尽きるかするとゲーム失敗。体力は途中に浮いている宇宙アメを取ることで1基回復できる。
・突撃☆変態魔窟201号室
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物やゴミであふれかえるのだめの自室を掃除するゲーム。
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床に散らばっているごみをタッチペンでドラッグして時間内に仕分ける。
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初めは可燃ごみ、書類、衣類の3種だが、難易度が増えるにつれて仕分けるべきカテゴリーが増加していく。
・激闘☆ハブとマングース
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ストーリー中に選択できる♪アイコン(マングースアイコンではないもの)で稀に出会えるマングースに出会い続けていると解放される。
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内容は3×3マスのもぐら叩きゲーム。
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ハブのぬいぐるみだけを時間内に一定数叩くとクリア。1周目の本編には登場しない。
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難易度が上がるにつれて、ハブがフェイントをしてくるようになるほか、ダミーのキャラが頻繁に登場するようになる。
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問題点
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物語のボリューム
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定価から考えると本編の内容が薄すぎる。寄り道せずにプレイするなら、余程ミニゲームで苦手なものがない限り2時間もあれば十分1周目をクリアできてしまう。
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特にADVパートではのだめでやる必要も疑わしい会話が殆ど。吹き出しをクリックしてつまるところ全く中身のない小話を読んだ後に脈絡がつかめないままミニゲームをするという非常にワンパターンな構成。
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音大生時代を舞台にしているので、(原作準拠の話であっても)いくらでも物語の盛り込みようはあったはずなのだが。
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本編だけではなく後述のミニゲームや特典要素は揃えてこそいるが、こういった要素にも奥深さはほとんどなく基本的に単調なゲーム内容。ミニゲームもほとんどコンサートなので、古典音楽があまり好きでもない人にはマンネリ感が非常に強い。
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本編は2周目も用意されているが、そこで見られるシナリオは1周目と全く同じであり、冗長さの一因となってしまっている。
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キャラの扱いについて
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原作の「雰囲気だけ」をそれなりに再現してある。具体的にはのだめ・千秋の夫婦漫才、女好きなドイツ人指揮者のナンパとそれに対するマネージャーのツッコミ、千秋のおっかけをする真澄といった表面上の人間関係ばかりを描いている。肝心の人物事典を見ても、~の師である、~を敬愛している、~の彼氏・彼女であるといった基本的な人間関係しか分からない。
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裏を返すとそれ以外の描写がからっきし。のだめ、千秋、真澄、シュトレーゼマンばかりが印象に残るだけで全く物語がない。登場人物は舞台となる音大をまだ卒業していない身であるにもかかわらず、音楽の上達や人間性の成長といった原作のメインテーマのひとつがごっそりと抜け落ちてしまっている。
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シナリオの整合性
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もともとファンアイテムとして作られたゲームの可能性が高いのだが、それを考慮してもシナリオのフラグや事実関係がおかしい描写が多すぎる。
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ネタバレを含むので伏せる
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なぜか家主不在にもかかわらず、のだめや千秋の自宅や峰竜太郎の実家の中華料理屋に行くことができる。また店主である父を差し置いて、竜太郎と二人で料理を作るという一幕も存在する。
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シナリオでのだめの汚部屋を片付けるミニゲームをこなして、まだ部屋でのイベントが終わっていないにも関わらず背景がすぐに汚部屋に戻ってしまう。
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取材できているだけのマイアバターの音楽の技術が、のだめの前で模擬演奏を求められるなど千秋にかなり評価され、最後にはのだめを差し置いてオケ団の一員として演奏を頼まれるほど(マイアバターは過去に音楽家を挫折した身なのかもしれないが…)。
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取材の内容に関しても、原作からいくらでも掘り下げようがあったであろう「楽団員の技術や生い立ち」に迫るようなものは殆どなく、(システム上の都合ではあるが)編集長の評価もシナリオ中の音ゲーの成績に重点を置いて評価してしまっているので、マイアバターが記者である必要性が皆無。最初から編集社の人間としてではなく、学園の新入生としての参加でもよかったのではないか。
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そもそもマイアバターがいろいろなパートの人から練習に誘われるため、何の楽器を演奏しているのかがさっぱり不明。
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ボイス
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本編中にボイスの読み上げなどは一切なく、声が当てられているのものだめのみ。これもまともなセリフをしゃべるのはタイトル選択の時のみであり、本編に使われるのは基本的に「むきゃ」や「ぎゃぼっ」といった奇声だけ。
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プリごろ太の登場人物の方がむしろよく喋る。
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ミニゲームの作りこみ
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少なくとも本編中に登場する音楽関連のミニゲームは音ゲーであるにもかかわらず、基本的に連打によるごり押しが可能。得点を計算するわけでもない。
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コンサートでは一応様々なテンポ・曲調のものが導入されており、的確にタッチするべき場所やパターンは変化するのだが、タッチする場所さえ間違えなければ連打していてもそれなりの高成績を叩きだせてしまう。また細かい点ではあるが、上画面での指揮者の動きが楽曲のテンポに対応していない。
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太鼓の達人に至っては「ドン」の叩き方と「良/不可」の判定しかなく、こちらも連打をしているだけでフルコンボ到達可能。自由時間の高難易度ではさすがに出来なくなるが。
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1曲演奏しきるのに3分かかる。3分は短いように思えるが、ゲーム性が特に高くもないものを何度も繰り返すことになるのでよほど音楽が好きでない限りはただの苦痛な作業。
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逆に音楽とは関係のないゲームもミニゲームとしてつくりが雑。
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プリごろ太のアクションゲームは初見殺し要素が非常に強いのはともかく、プリごろ太の登場人物ではないクマとウサギも敵として登場する他、斜めに飛来してくる障害物・敵の判定が非常にシビアで、特にバウンドしながら転がってくる巨岩を回避するのは至難の業。
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のだめの自宅の掃除やマングースのもぐら叩きゲームは、お手つきをしてもペナルティが存在せず制限時間が減るわけでもない。
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シナリオが2周目にさしかかろうが、こういったミニゲームがスキップも中断もできない(いわゆる自殺プレイで中断はできなくもない)。
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用語辞典について
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登場人物・楽器・楽曲・歴史上の作曲家について解説はしてくれるのだが、その説明文が80文字程度と良くも悪くも淡泊。
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音楽初心者からすれば淡泊でも説明文があれば助かることには変わりないし、下手に詳細に記述されると混乱してしまうのだが、多少音楽を知っている人からすれば物足りない。
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辞典の様子も真面目な情報欄というよりはどこかネタ集の匂いがする。
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作曲家が原作絵のデフォルメタッチ(のだめのコスプレ)で表現されているので、これを勉強しても写真や肖像画に映った本人を認識できるようにはならない。
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辞典としての検索機能は無いため、誰がどんな曲をいつ作曲したか、この曲の佳境にはどんな楽器が使われているかという情報も皆無ではないにしろ閲覧するのが困難。
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特典要素の解放条件
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自由時間で、のだめの登場人物や古典音楽に関する情報、楽器についての情報をいつでも閲覧できるが、これの解放条件がゲーム内でノーヒント。
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ゲームの真価をつかむには(恐らくだが、)ギャラリーを解放していく必要があるのだが、どんなプレイをすればどんな特典が解放されるかを知らない状況で、ミニゲームを闇雲に達成していくのは単純作業であり快適さとは程遠い。
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楽器解説の解放条件は難しくはないものの、自由時間のコンサートリプレイで、特定の指揮者で特定の楽曲を演奏するという非常に限定的な条件。この特典の解放条件もゲーム中では一切教えられないので、ゲームを一通り二通り遊んでも全く解放されていない事すらありうる。
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シナリオ内のマングース以外の吹き出しに限られた時期のみ登場するレアなキャラも存在するが、扱いは限りなくモブに近く会ったところで大した話があるわけでもない。
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ギャラリーを大幅に開放するには、結局ミニゲームや本編の吹き出しをしらみ潰しにあたってクリアしたりネットなどの情報に頼ることが必要不可欠である。しかしそこまでの面倒臭さに対して上記の特典ではとても割に合ったものとは言えない。
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特にネットに頼らないと閲覧できない情報源はもはや情報としての価値があるのだろうか…?
評価点
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音響
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ADVパートのBGMにクラシックの名曲をふんだんに取り入れており、雰囲気がそれなりに良い。
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生のオーケストラサウンドと比べるとどうしても劣ってしまうのだが、DSのスペックを考えるとかなり頑張っている方。収録曲が決して多くない事、フルで収録されているわけではない事が難点だが、それなりに楽しめるレベルではある。
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特典から楽器の図鑑を閲覧でき、楽器の音色も再生可能。太鼓の達人やメニュー選択時(こちらは1周クリア後からだが)の効果音を細かく変えられる。
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漫画演出・ギャラリーについて
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立ち絵が原作準拠であり、表情も各キャラごとそれなりに多くそろえられている。
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コンサートのミニゲームでは、プレイヤーの出来の良し悪しに応じて上画面に映る指揮者の表情や演奏背景が変化する。
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基本的に、原作のネタは豊富に拾われている。
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コンサートミニゲームにて指揮者をコンサート服の千秋に指定した場合、成績がいい時にしっかり黒い羽根の演出もしてくれる。また演奏の出来を佐久間がポエムのように評価してくれる。
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ミニゲームに登場する人物や設定などは原作に則して作られている。原作では見られなかった一幕の描き下ろしイラストも閲覧できるのは本作のアイデンティティといえる。
総評
軽くプレイするなら不愉快になる要素は殆どない。原作の「ゆるい」雰囲気を楽しみたいのであれば十分プレイする価値があると思われるし、音楽や『のだめカンタービレ』を知らない人からすれば初見情報こそ提供してくれるかもしれない。
しかし本作は深くプレイをしようとした途端にゲームとしての価値が崩落するのである。読み物のキャラゲーかと思えば、ストーリーは原作世界観や設定の掘り下げも全体的なボリュームも全くない。ミニゲームや原作や音楽に関連する特典のやりこみ要素を楽しもうにも、バランス調整の粗や情報のボリュームや解放条件の壁が立ちはだかる。そして全体的に抑揚のない設計かつ周回プレイを強制されることになるので冗長さに悩まされるだろう。