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SIMPLE DS シリーズ Vol.42 THE 廃屋病棟 ~呪われた病院からの脱出~
【しんぷる でぃーえすしりーず ぼりゅーむ ふぉーてぃーつー ざ はいおくびょうとう のろわれたびょういんからのだっしゅつ】
ジャンル
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ホラーアドベンチャー
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対応機種
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ニンテンドーDS
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発売元
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D3パブリッシャー
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開発元
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インテンス
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発売日
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2008年7月10日
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定価
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2,800円(税込)
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レーティング
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CERO:C(15歳以上対象)
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判定
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なし
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ポイント
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ホラーAADV寄りの脱出ゲーム
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SIMPLE DSシリーズ
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概要
『SIMPLE DSシリーズ Vol.27 THE 密室からの脱出 ~THE推理番外編~』と同じくインテンス製の脱出ゲームだが、本作にはホラー要素が色濃く加えられている。
ストーリー
20年前に起きた連続殺人事件…
4人の若者の不可解な死…
2つの事件の接点を求めて、ジャーナリスト柏木玲は事件現場でもあるすでに廃墟と化した「坂の上総合病院」に足を踏み入れる。
(公式HPより)
システム
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ゲーム開始以降は柏木玲以外の人物も操作することとなる。
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章の変わり目で操作対象が変わることがある。章のタイトルや一人称から誰を操作しているのかはおぼろげに推測できるものの、説明不足な感がある。
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怨霊
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主人公は普通の人間であるため怨霊に攻撃することは出来ない。このため、怨霊が出たらじっと隠れる必要がある。
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360°が見渡せる3Dマップ
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ただし移動は定点間のみで、それ以外の任意の位置へは移動できない。
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この時期の脱出ゲームは決まったアングルしか向けないような仕様のものが多く、その盲点を突くようなところにアイテムが置かれているという意地悪なものも散見されたが、本作では気になるところを隅々まで探せるため、プレーヤーに対してフェアである。
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見えないもの
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どうしても移動できない場合、見えないものが主人公(男の子)の行く手を塞いでいる可能性がある。
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見えないものはタッチペンで擦ると見えるようになる。
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周回要素がある
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2周目以降でしか穫れないアイテムが有り、それを使って1周目では開けることの出来なかった部屋にチャレンジできる。
評価点
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ストーリーは錬られている
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過去と現在が交錯した、込み入ったストーリーのある脱出ゲームは珍しい。
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霊を昇天させていくというストーリーは『Echo Night』に似ている。
問題点
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難易度が不安定
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章数は20以上と多いものの、序盤は脱出までの手順が少なくクセもなく、サクサクと解けてしまう。
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中盤以降は難易度が上がるというよりも理不尽なものが増える。例えば、ノーヒントで特定の地面を掘ってアイテムを入手しなければならない場面がある。
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最終ステージについて
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これまでの謎解きとは打って変わり、霊を成仏させるアクションゲームとなっている。
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とは言っても…(ネタバレ注意)
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その攻略方法は、クレーン(やたらと遅い)で機械の土台まで人形を運んだ後、その機械上に霊が現れるまでひたすら待ち、機械のボタンを押して撃退するというもの。
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霊はステージ内のランダムな位置に出現するのだが、数分待たないと先ず現れない。左手前まで来てしまうとその後ゲームオーバーとなるため、その都度カメラのフラッシュで撃退する必要がある。
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つまり、プレイヤーは霊の動きをずっと注視していなければならない。これがかなりのストレス。
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クレーンを操作したあとはゲームオーバー回避のためのフラッシュしかすることがない。その状態が数分間続く。面白みの欠片も感じられない上、いざ霊が機械の上に現れ倒せたところで達成感もない。
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章選択がない
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最初からか、前回セーブからのプレイしか選べない。
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2周目以降のプレイでは章をまたいで引き継がれるアイテムがあるためと考えられる。
総評
『Echo Night』にかなり似た方向性のゲーム。ただし、『Echo Night』程のボリュームは無く、また厳密にはAADVではなく移動が定点間に限られているので『Echo Night #2』のようにジャンプの位置がシビアということがない。
脱出ゲームを多く輩出したインテンス製だが、謎解きの質は『THE 密室からの脱出』『同2』と比べると難易度にばらつきがあり、手応えのないものから奇問まで揃ってしまっているのは残念である。
余談
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特設サイトには序盤の攻略ムービーがあった。現在は視聴不可能。