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チェイスH.Q.2 - (2016/09/18 (日) 15:32:22) の編集履歴(バックアップ)
チェイスH.Q.2
【ちぇいすえいちきゅーつー】
ジャンル
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レースゲーム
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対応機種
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アーケード
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メディア
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TAITO TypeX2
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発売元
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タイトー
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開発元
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Gamewax
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稼働開始日
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海外:2006年 国内:2007年
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判定
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良作
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ポイント
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13年ぶりのシリーズ最新作 グラフィックが3D化、実写要素も導入 初代に先祖返りしたシンプルなゲームルール 海外向け作品故の出回りの悪さ
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概要
1988年に発売された名作カーアクションゲーム『チェイスH.Q.』シリーズが、第3作目の『スーパーチェイスクリミナルターミネーション』以来13年の時を経て復活。
プレイヤーは一人の刑事となり、逃げる犯人車輌を追いかけ、体当たりを重ねて走行不能に陥れて犯人を逮捕していく。
基本的なゲームルールは初代そのままに、新型ハードによりグラフィックが3Dポリゴン化されるなど正統進化を果たしている他、シリーズ初の2人対戦モードも追加されている。
キャッチコピーは「激突のカタルシス。」「ガンガンぶつけて逮捕よ!」
ゲームの進め方
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1.コインを入れてまずスタートボタンを押して始める。
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2.空いている台の画面に対戦者を募集する画面が表示される。この時その台からゲームを始めると、自動的に対戦になる。
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3.3台の車種の中から1台を選択する。シフトレバーを動かして色を選択する。
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4.司令室・ナンシーからの指令に基づき、制限時間内に逃げる犯人車輌を追いかけ、体当たりを重ねて走行不能に陥れ、逮捕へ結びつけるとステージクリアとなる。
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強く体当たりすれば高得点を稼げる上、制限時間も延長される。
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ニトロはステージ中に落ちているボンベを拾うことで使用可能(最大3つまでストック可能)。
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5.全5ステージ+隠しスペシャルミッションからなり、これらを全てクリアするとゲームクリア、筐体内ランキングにランクインした場合はネームエントリーとなる。
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隠しスペシャルミッションに関しては失敗してもゲームクリアとなるが、ランクが稼げなくなる。
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6.逃走車両を取り逃がした場合はそのままコンティニュー画面に移る。コンティニューしなかった場合はそのままゲームオーバー。
評価点
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ハードが次世代型の「TAITO TypeX2」になったことにより、グラフィックが大幅に進化。
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シリーズ初の3Dポリゴン化が施された上、体当たり時のターゲット車両の損傷・炎上表現や一般車両に激突した際の派手なクラッシュに加え、よりリアリティの増した対物接触時の効果音など、表現力が格段に向上している。
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実写要素も搭載。司令室のオペレーターのナンシーのグラや犯人逮捕の瞬間のムービーはきっちり実写で表現されている。
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原点回帰したシンプルなゲームルール。
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逃げる犯人車輌を追跡し、体当たりを重ねて走行不能に陥れ、逮捕へ結びつけるとステージクリアとなる初代に先祖返りしたゲームルールとなり、目新しさと懐かしさを絶妙にマッチさせた作風となっている。
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性能のそれぞれ異なる複数の車から選択できることにより、初心者にもとっつきやすくなった。
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標準的なバランス型のパトカー、破壊力重視のマッスルカータイプの覆面パトカー、最高速重視のスポーツカータイプの覆面パトカーの3台から選択可能。
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シリーズ初の2人対戦モードに対応。
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2人のプレイヤーで犯人逮捕の手柄を競い合うモードの導入により、対人戦を楽しむユーザー層や新規ユーザー層の取り入れにも成功している。
賛否両論点
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キャラクターデザインの大幅海外向け化
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今回は海外のメーカーが開発を担当したこともあり、ゲーム中に登場する人物は全体的に洋ゲー臭漂うデザインとなっている。
出動前に見られる緊急連絡時のナンシーに至っては実際に金髪ねーちゃんの役者が演じている映像が流れる。
しかしショーのカタログや日本稼働時の筐体に付いている大型POPにはナンシーが可愛らしいアニメ調イラストで描かれているため、その絵につられてゲームを開始した場合は面食らうこと請け合いである。
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初代『チェイスH.Q.』も海外向けデザインではあったがそこまで濃くはなく、『S.C.I.』以降のナンシーに至っては程よく美人だったりアニメ調のグラフィックで描かれていたりしたので、好みがわかれるところだろう。
問題点
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サウンド周りの音量バランスに粗が見受けられる。
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アドバタイズデモ時の音量が驚くほど小さく、スピーカーに耳を傾けない限りかなり聞き取りづらい。
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プレイ中の音量に関しても、逃走車両解説時のヘリコプターの効果音のみが極めて大きいため、ナンシーによる逃走車両に関する情報説明の声がヘリの効果音で掻き消されてしまう。
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元は海外向けに先行稼働していたことによる日本国内での出回りの悪さ。
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2006年に海外市場向けに発売されたのち、日本市場においても2007年末に稼働開始したもののやはりというべきか元は海外向けであることには変わりなく、市場での普及率は圧倒的に低かった。
総評
初代から18年、第3作から13年ぶりのシリーズ最新作である本作は、初代をリスペクトしたシンプルなゲームシステムはそのままに新型ハードの性能を生かした高品質なグラフィックとリアリティ溢れる表現力により正統進化を果たしている。
だが作品そのものが海外向けに開発された経緯もあってか、後に日本国内でも稼働開始したものの出回りはお世辞にも良いとは言えず、結果として先発の『バトルギア4Tuned』や『D1GPアーケード』よりも先に市場からひっそりと姿を消した為、過去作程の知名度を得ることまでには至らなかった。
とはいえ前述の通りグラフィック周りとリアリティさは正統進化を果たしており、また複数用意された車種や対戦モードの登場は、遊びの幅をより拡げることにつながった。
『チェイスH.Q.』シリーズ特有のゲームルールのシンプルさは初代からしっかりと受け継がれており、古参プレイヤーや新規層問わず依然として親しまれた作品である。