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ひょっこりひょうたん島 なぞのかいぞくせん - (2016/10/27 (木) 16:01:53) の編集履歴(バックアップ)


ひょっこりひょうたん島 なぞのかいぞくせん

【ひょっおりひょうたんじま なぞのかいぞくせん】

ジャンル アクション・アドベンチャー
対応機種 ファミリーコンピューター
発売・開発元 ユタカ
発売日 1992年4月25日
判定 なし
ポイント 子供たちの得意不得意が解る
ハカセさん…

概要

NHKの連続人形劇のうちの一作、かつ国民的人気番組『ひょっこりひょうたん島』がファミコンに上陸。 当時は『NHKの国民的人形劇がファミコンでゲーム化され、プレイ出来る』という事で話題となり、幼少時代にオリジナル版を見ていた大人の視聴者や、本作が発売されていた当時、NHK-BS2で放送されていたリメイク版を見ていた子供達が歓喜に満ちていた。 しかし、プレイしてみると、アクションパートがやや難しく感じるのであった…。

あらすじ

ひょうたん島に謎の海賊船が上陸。その中へ、五人の子供達のうちの一人であるプリンが入ってしまい、行方不明となる。 残された四人の子供達は、大人たちが心配する中、プリンを救出するために、海賊船へと乗り込む。 「子供達だけでは不安だ」という理由でライオンも着いていくことに。 果たして、子供達とライオンは、無事、プリンを見つけ出し、海賊船から脱出する事が出来るのであろうか…?

システム

  • アドベンチャーパート
    • キャラクターたちのやり取りに加え、三択クイズの様な物などが用意されている。
  • アクションパート
    • 子供達とライオンを切り替えながら操作していき、海賊船内にいる敵キャラ達を倒していく。ライフはなく、敵から一撃を食らった場合、1ミスとなる。プレイヤーキャラクター全員がミスするとゲームオーバー。
    • ロープ、拳銃、ブーメランの中から一つ持っていく。ロープは遠くのスイッチを押すのに使い、ブーメランは遠くのスイッチを押すのみならず、敵を攻撃することが可能。
    • 一方で拳銃は、撃つとビーム光線を発射し、敵に当たると敵は埴輪の様なオブジェクトになる。また、埴輪になった敵は動かすことも可能で、特に後半はこれが重宝する。

登場キャラクター

子供達

  • ハカセ
    • 子供達のリーダーで、博識の少年。歩くのが遅く、飛び道具も苦手。
  • テケ
    • 食いしん坊の少年で、料理は食べるのも作るのも好き。全ての能力が高い様に設定されている。
  • ライオン
    • 島のマスコット的存在。オス。ブーメランやロープなどの飛び道具が苦手な反面、スピードは一番速い。
  • ダンプ
    • 子供達の中で一番の力持ち。パワーが高く設定されている。
  • チャッピ
    • 金太郎の様な髪型が特徴の少女。
  • プリン
    • ちょっぴりおしゃまな少女。海賊船に乗り込み、行方不明となってしまった事から、本作のストーリーが始まった。

大人たち

  • ドン・ガバチョ
    • 一応、主人公。ひょうたん島の初代大統領で、本作では最初のデモ画面にて、岬に謎の海賊船が現れたことを島民たちに告げた。
  • マシンガン・ダンディ
    • ひょうたん島で保安官を勤めている、元・シカゴのギャング。本作では子供達に愛用の拳銃を一丁貸し出している。
  • トラヒゲ
    • 隻眼の海賊。本作ではデモ画面にのみ登場。
  • ムマモメム
    • お医者さん。
  • サンデー先生
    • 子供達の担任。行方不明になったプリン、並びに彼女を探すため、海賊船に潜り込んだ子供達を心配する。

オリジナルキャラクター

  • 海賊フラットシャープ
    • 海賊船の船長。元々は世界中の音楽を集めていた海賊だったが、魔物『メゾホルン』との戦いに敗れ、死亡。その後、睡眠薬を使ってメゾホルンを眠らせることには成功したが、古時計が五回なってしまうと、メゾホルンは復活してしまうという…。
  • メゾホルン
    • フラットシャープを倒した魔物。フラットシャープの手により、眠りについていたが…。

評価点

  • 原作同様、登場キャラクターの面白いやりとり。
    • 例えば最初のデモでは、ガバチョが「〇〇ですぞ~!」等、お馴染みの口調で話しながら、皆とやりとりをするのは勿論、ゲーム終盤でハカセが「ぼくはうんどうがにがてだからみんなのあしをひっぱってばっかりで・・・。もうすこしはやくはしれることができたらこんなめにあわずにすんだんだ。」と、少し罪悪感を感じながら皆に話すシーンは必見である。
    • また、メゾホルンを封じるオルゴールを完成させた後、プリンがコンビーフの螺子で回そうとするシーンは脱力感が溢れてくる。
  • エンディングは、夕日をバックに子供達とライオン、そしてダンディーが並んでおり、哀愁が溢れていて良い演出といえる。
  • 音楽、ストーリー面
    • 原作の雰囲気が、ファミコンながら上手く再現できている。特に原作を見た事がある人なら、それなりに楽しめる。

問題点

  • アクションパートがやや難しい
    • 上述の様に敵に触れると一発でミスになるので、上手くパターンを練らないといけない。また、後半のアクションパートのラッシュは慣れていてもややキツいといえる。
  • プレイヤーキャラクター関連
    • 一度使用したキャラクターは、一定時間が経過しないと再び使用することが出来ないため、どこでどんなキャラクターを選ぶかが重要になってくる。
  • ハカセがハズレ自機同然であること。
    • 頭脳派故か、スピードも遅く、飛び道具にも弱いなど、ハッキリ言って使いどころはない。
  • 海賊四人組(ガラクータ、トウヘンボク、ドタバータ、ヤッホー)とキッド坊やがいない。
    • この五人は原作では準レギュラーキャラクターの為、未登場である事に残念がるプレイヤーも多い。
  • ドアクイズ
    • ゲームを進行させていくと、船内にいるボーレーが意地悪を仕掛けて来る。その内容は、「三つのドアの中から正解のドアを一つ選べ」という物だが、間違えると最初の地点に戻されてしまうため、煩わしい。

総評

アクションパート面やハカセの性能面等の問題点もあるが、ひょうたん島のゲーム作品の中では良くも悪くも普通といった印象が強い。 ひょうたん島のファンなら一度プレイしてみるのも良いだろう。惜しむらくはVCでの配信が未だにない事といえる。