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ファイナルファンタジーII (PSP) - (2016/12/02 (金) 00:26:01) の編集履歴(バックアップ)
ファイナルファンタジーII
【ふぁいなるふぁんたじーII】
ジャンル
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RPG
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対応機種
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プレイステーション・ポータブル
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発売元
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スクウェア・エニックス
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開発元
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トーセ
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発売日
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2007年6月7日
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定価
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3,990円(税5%込)
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プレイ人数
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1人
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レーティング
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CERO:A(全年齢対象)
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分類
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良作
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ポイント
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GBA版を元にあらゆる要素をパワーアップ
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ファイナルファンタジーシリーズ関連作品リンク
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概要
『ファイナルファンタジーII』のPSP移植版。ファイナルファンタジー20周年記念作品の一つで、「Anniversary Edition」と銘打たれている。
GBA版『ファイナルファンタジーI・II アドバンス』をベースにしており、追加シナリオである「Soul of Re・birth」も収録している。
ゲームバランスなどの基本的な特徴はベース元となったGBA版とほぼ同じである為、そちらを参照されたい。
GBA版からの変更点
秘紋の迷宮
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ストーリーと並行して行く事が出来る追加ダンジョン。序盤から挑戦する事が可能であり、
世界に三か所ある「秘紋の迷宮」に入り、入り口で言葉を尋ねる事で内部のダンジョンが変化する。以後はフロアごとに言葉を尋ねる事で進んでいき、一定数のフロアを突破してボスを倒す事でその「秘紋の迷宮」は一旦封印される。
三か所すべての迷宮を封印する事で「秘紋の聖域」と呼ばれる場所にいる「デュミオン」に話しかけて何か言葉を尋ねると「フレキオス」との戦闘になり、勝利する事でキャラクターの専用装備を貰う事が出来、再度「秘紋の迷宮」に挑戦する事が可能になる。
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フロアは入る際に尋ねた言葉を元にしたつくりとなっている。例えば反乱軍の合言葉である「のばら」を尋ねた場合は反乱軍が城内で戦っているようなマップへと移行する。
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フロア内にいる人物から「特定の敵を倒す」「特定のアイテムを取ってくる」等の依頼を受ける事があり、これらをこなす事で新たな言葉を覚えたり、別のフロアのヒントを貰う事が出来る。
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もちろん依頼を行うかどうかは強制ではなく、一切を無視して次のフロアに行っても構わない。
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迷宮内ではセーブできない。中断はPSPのスリープ機能のみ。
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序盤から本編に比べてかなり難易度が高いく、最序盤でもいきなりミシディアのボス格の敵である「ビッグホーン」が出る。
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言葉には相性があり、直前のフロアと相性のいい言葉を選ぶと、フロアの敵の強さや宝箱のアイテムの質が良くなったり悪くなったりする
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例えば「自然・生物」を現す言葉「のばら」と「物質・人工物」を表す「ミスリル」では相性が悪くなり、次のフロアが難しくなってしまう等の変化が起こる。
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その為、同じ相性を表す言葉を連続して尋ねると攻略自体は楽になる。また、「竜騎士」と「飛竜」といった最良の組み合わせになると敵が出てこなくなるといった事も
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また、「キャラクター」と「言葉」の相性も存在し、全ての「秘紋の迷宮」を突破するまでに尋ねた言葉の累計で、最も相性が良いキャラクターの専用装備が手に入るようになる。
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言葉の相性の良し悪しに関しては、とあるキャラクターから教えてもらえる。また、キャラクターに関係のある言葉なら相性が良い事が多いため(「ゴードン」なら「女神のベル」等)それらを意図的に選び続ければ、狙ったキャラの装備を手に入れる事はそれほど難しくはない。
ギャラリーモード
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PS版に存在した「ギャラリーモード」が復活。モンスター図鑑などに加えて、本作のキャラクターデザインである天野氏の原画を閲覧する事が可能。
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本作のロゴなど、いくつかのPS版の時点では存在しかったアートが追加されているのも特徴。
その他
評価点
秘紋の迷宮
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好きなタイミングで挑戦する事が可能であり、無視しても本編には全く影響がない。
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また、本編では期間限定でなかなか出てこない敵や、入手が困難なアイテムも制限なく登場するのでギャラリーを埋める際にも利用できる。
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キャラクター用の装備が追加されたので「Soul of Re・birth」に揃えて、死亡するキャラの専用装備をおくといった使い方もできる。
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「言葉の数=フロアの数」となるので、本編で新たな言葉を覚える度に新しいフロアにチャレンジする事が可能。
+
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ネタバレ
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「秘紋の迷宮」のフロアの節々にショートストーリーがちりばめられており、色々なフロアを巡る事で一つの話が出来上がる。
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特に意味がないと思われていた「デュミオン」に尋ねる言葉も、とある特定の二つの言葉のみ、違う反応を示す。
どちらの言葉を尋ねたかによって展開がかわり、新たな魔法「デストロ」「リバイブ」の内のいずれかを入手できる。
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ぽっと出の新魔法ではあるが、このショートストーリーの中で魔法の背景が丁寧に語られている。
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グラフィックの面
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前作のPSP版と同様にグラフィックは非常に美しい。
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それまでのリメイク版では基本的に同じグラフィックを流用し続けていたが、すべてのグラフィックが新規に作られている。
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解像度を上げただけの作り直しではなく、全て天野氏の原画が元になっていおり、それまでのリメイクでは平凡な服装だったガイも原画に準じたマントを羽織るようになっている等の変化が見られる。
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単に綺麗になっただけではなく、天野氏の描く世界を極力表現するよう心掛けている。
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モンスターグラフィックも同様に描きなおされた
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WSC版以降のリメイクではFC版とは異なる構図になっていたために賛否を呼んでいたが、「ゴブリン」「バンパイアガール」等の一部のモンスターの構図がFC版(付け加えるのなら天野氏の原画)と同様になり、さらに詳細に描き込まれるようになった。
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原画が構図のベースとなっている事が多く、特に「ソルジャー系」のモンスターはFC版ともWSC版以降とも異なる筋骨隆々な兵士のグラフィックが当てられており、それまでとはイメージが大きく異なる。
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そのモンスターの原画が存在しているが、WSC版から構図が変わらなかった敵もいる為、結果的にFC版とWSC版の折半のような状態になっている。
賛否両論点
専用装備が増えた
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やはり「誰でもすべての武具を装備出来、自由な成長」をさせる事がウリであるFFIIに専用装備の概念は水と油のようなものであり、受け入れがたいプレイヤーも存在した。
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専用装備は概ね、イメージ通りの武器ではあるが(フリオニールに「ラグナロク(剣)」等)、一部、わかりづらいキャラも存在する(レオンハルトのロンギヌス(槍)、ヨーゼフのドラゴンクロー(ナイフ)等)
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専用装備が集中的に鍛え上げている武器の種類と異なっていた場合は置物になってしまうことも…
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もっとも、使用を強要されるような場面はないので入手しても使わなければよい。むしろ入手時期に比べて非常に強い武器が多いので多用すると本編がヌルゲーになってしまう。
GBA版相当のゲームバランス
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ベースがGBA版である為、本作もオリジナルであるFC版に比べてゲームバランスやテキストに大きな改変が見られる。
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「いいじゃないいかタダだし!」等の名セリフがシリアスなものに変わっており、変更を残念がるユーザーもいる。
ゴクッやウボァーはあるが…
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「勝手にHPが上昇する」「早く上がる熟練度」「強すぎるテレポ」などのゲームバランスもGBA版据え置きである。FC版のシビアなバランスに比べると簡単すぎるため、肩透かしを食らう事になる。
問題点
秘紋の迷宮
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「秘紋の迷宮」用に新たに追加された「言葉」も本編の言葉と同様に扱われる為に覚えられる言葉が大量に増えてしまい、本編で使用する言葉が埋もれてしまう結果になった。
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「秘紋の迷宮」以外には全く使用用途がないので、本編を初めてプレイするユーザーは戸惑う事になる。
総評
現時点でのFFIIの最終形態であり、PS版相当の豪華なBGMに加え、新たに描きなおされたグラフィック、復活したギャラリーモードなど
それまでのリメイクを総括したものとなっており、作品の完成度は高い。
PSP版Iのような「追加ダンジョンが失敗している」「バランスをいじりすぎてかえって崩れた」といった蛇足部分もなく、
加えてGBA版ベースのアレンジが加わっている為に敷居が低くなっており、始めてFFIIに触れるプレイヤーならば本作が一番お手頃である。