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うっでいぽこ - (2012/10/21 (日) 11:47:26) の編集履歴(バックアップ)


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うっでいぽこ

【うっでいぽこ】

ジャンル アクションRPG
対応機種 PC-8801
X1
FM77AV
MSX2
ファミリーコンピュータ
発売元 デービーソフト
発売日 【PC88】1986年10月22日
【MSX2/77AV】1987年
【FC】1987年6月20日
ポイント デービーソフトの代表作

概要

  • アドベンチャーゲームの要素を持つ横スクロール型アクションRPG。
  • 自由度が高い一方で、ヒントがほとんどなく手探り的な攻略を求められる。
  • 詰みに頻繁になるゲーム。

ストーリー

昔、木の人形だった主人公ぽこは、人間となっておじいさんと仲良く暮らしていた。そんなある日、何故か木の人形に戻ってしまう。ぽこは、木の人形に戻ることになった理由を教えてもらうために人間にしてくれた妖精を探す旅に出る。

特徴

  • サイドビューという珍しいARPG。キャラクターもステージも、親しみやすそうなコミカルなものになってる。
    • しかし、台詞が黒かったりズレてたり、世知辛くアイテムやお金を渡さないと情報をくれなかったりと、どこかバカゲーくさい面も。
  • アイテムのあつかいがかなり自由。道具は装備して使う事になるが、右手と左手、そして身に付ける事ができる。右手は武器、左手は常時持つアイテム。身につけるのはスペック向上のためのもの。そしてその装備できるものだが、手に入るものならなんでもできてしまうのだ。とても攻撃に使うとは思えないものを右手に持ったり、どう見ても武器にしか見えないのを身につける事もできる。もっとも、どんな効果がでるのかはアイテムによる。
    • 右手と左手に持ったものは装備を解除する事ができるが、身につけたものはできずアイテムとしては消えてしまう。
    • アイテムに関するヒントはほとんどない。店で売ってるものすら、なんなのか分からないのが多数。しかもそれが重要アイテムだったりする事もある。
    • 一度に所持できるアイテム数に限りがあるため、アイテム所持や使用の順序も謎解きに関わってくる。
    • ゲーム中では店でアイテムを盗むこともできる。ただし盗んだ後はグラフィックがいかにも泥棒であるといった風貌に変わり、ホテルと質屋以外の店には入れなくなる。なお元に戻るには各ステージの特定の地点へ行き、試練を盗みを働いた回数分クリアする必要がある。
  • 移動は上下左右のみ。攻撃は右手に持ったものでする。ほとんどのものは投げつける事になる。これは投げるほど数が減っていく。もう一つはメイン武器となるラッパ。音符で攻撃するので数は減らない。ちなみに攻撃には射程がある。体力の回復は宿を使うか、手持ちの食べ物を消費しての自然回復。
    • レベルが上がると、体力上限と攻撃の射程が伸びていく。
  • ステージは全部で6面。ステージには時間や季節の概念がある。先に進むと前のステージには戻れない。またステージにはあちこち穴がある。これはダンジョンの入り口だったり、ショートカットするのに使えたりする。隠し穴もよくある。各ステージのラストにはボスキャラがいる。
    • 夜間は敵が強くなり、また体力回復の上限が、昼よりかなり低くなる。夜だとあっさり死んでしまうなんて事はよくある。
  • セーブ場所が10箇所と、当時としてはかなり多い。

難点

  • とにかく良く詰む。
    • 序盤に持つ武器は弾数制限があるので、ラッパが手に入る前に弾が切れると詰む。重要アイテムを右手に持って投げたり身につけたりすると、なくなるのでこれで詰む。以前のステージで手に入れるアイテムや、隠しダンジョンにあるアイテムがないと先に進めなくなるなどで詰む。といろいろと詰む要素が山盛り。そもそもヒントがほとんどないので、気づかない内に詰んでいたりする事もある。
      • このための多数のセーブ箇所なのだろうが。
  • アイテムになんの説明もないので、グラフィックだけで判断しないといけない。見れば分かるものならいいが、何を表現してるつもりなのか分からないものもあるので、困ったもの。
  • 隠し入り口のありかや、ダンジョン内の隠しアイテムの入手が厳しい。
    • ただ隠し入り口は、困ってうろうろしていると見つかるような場所に設置してある事が多いのだが。
  • 厳しい敵の攻撃。
    • ぽこはとにかく足を遅い。足を速くするアイテムもあるが、それでも遅い。対して敵は足が速かったり、飛び道具もったり、飛び回ったりと、とてもじゃないが対応しきれない事も多い。穴を使ったショートカットなど、逃げ回ったりと、少々工夫が必要。
    • レベルを上げて体力にものを言わせる方法もあるが。

総評

コミカルな見かけとは大違い。その中身は高難易度なARPG。詰まっては再スタート、詰まっては再スタートを前提としたゲーム作りになっている。ヒントがほとんどないので、まさに手探り感覚で攻略していくしかない。いろんなアイテムを試しに使ってみるという楽しさはあるかもしれないが、やはり厳しい。セーブ箇所が多いのはせめてもの救い。ただ本作と同時期のPCゲームは、高難易度偏重気味な面があり、そういう意味では突出して難しいという訳でもなかった。

余談

  • パソコン版発売後、後にファミリーコンピュータ版が移植、発売された。主人公の「ぽこ」は同社のマスコットキャラクターの一つとなった。また後に発売された同社製の麻雀ゲームである『今夜も朝までPOWERFULまぁじゃん』にも登場する。
  • パソコン版では、お楽しみゲームグッズとして『ぽこオリジナルカレンダー』、『ぽこワールド冒険マップ』、『しっかりマップをメモれるアドベンチャーダイアリー』、『おなさけ付/ぬりえにもなるいじわるゲームマニュアル』が付属している。
  • ゲーム発売当時、ゲーム終了後に表示される暗号をメーカーに送付すると、『人間になるクスリ?』が贈られるというキャンペーンを行っていた。
  • ファミコン版には、パン屋のお姉さんがビキニ姿になるという裏技がある。本作の奇抜なタイトルも相まってか、「内容は知らないが、タイトルと裏技だけは知っている」というファミコンユーザーが多い作品でもある。