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JUMP ULTIMATE STARS - (2012/01/05 (木) 18:27:39) の編集履歴(バックアップ)


このページはニンテンドーDSソフト『JUMP SUPER STARS』と、その続編『JUMP ULTIMATE STARS』の紹介をしています。


JUMP SUPER STARS

【じゃんぷすーぱーすたーず】

ジャンル 格闘アクション
対応機種 ニンテンドーDS
発売元 任天堂
開発元 ガンバリオン
発売日 2005年8月8日
定価 税込4,800円
レーティング CERO:A(全年齢対象)
ポイント 90年代以降に偏った参戦作品
お祭りゲーとしてはそこそこ良い出来だが…
少年ジャンプオールスターズリンク?


概要 

週刊少年ジャンプの歴代27作品から多数のキャラが集合し、戦いあう対戦アクションゲーム。 システム面は解りやすく言うなら、「ジャンプ版スマブラ」と言ったところ。

参戦作品一覧

+ ...
アイシールド21
いちご100%
家庭教師ヒットマンREBORN!
銀魂
こちら葛飾区亀有公園前派出所
シャーマンキング
ジョジョの奇妙な冒険
スティール・ボール・ラン
SLAM DUNK
D.Gray-man
DEATH NOTE
テニスの王子様
Dr.スランプ
DRAGONBALL
NARUTO
HUNTERXHUNTER
ヒカルの碁
ピューと吹く!ジャガー
武装錬金
BLACK CAT
BLEACH
ボボボーボ・ボーボボ
Mr.FULLSWING
遊☆戯☆王
幽遊白書
るろうに剣心
ONE PIECE

システム概要

  • 最高4人のキャラクター達が入り乱れ、アイテムなどを駆使して相手を場外負けにするなど、基本的なシステムは『スマッシュブラザーズ』シリーズに準じているが、『スマブラ』とは違いライフ制になっているなどの相違点がある。
  • 『マンガデッキ』システム
    • マンガのコマを模したパネルをマスに区切られた下画面に当てはめて、設置したコマをタッチすることによりバトルキャラを入れ替えたりサポートキャラを出したりして戦っていくというもの。
      • 1コマは『ヘルプコマ』、2~3コマは『サポートコマ』、4~7コマは『バトルコマ』とコマの大きさによって役割が決まる。
      • バトルコマは上画面(ゲームの舞台)で動かすプレイアブルキャラ。コマの大きさによって能力や必殺技も異なる。
      • サポートコマは相手に向かって攻撃や自キャラの回復などバトルキャラのサポートをする。
        『スマブラ』で言うアシストフィギュアやモンスターボールのポジション。
      • ヘルプコマはコマをタッチすると自キャラの回復など特殊効果を発揮する。
    • 友情・努力・勝利コマによるスーパータッグ技
      • このコマをパネルに隣接するように配置し、矢印を各キャラのバトルコマに指すと、バトル中にタッチすることで各キャラの必殺技を出す事が出来る。
      • 一部キャラの組み合わせによっては、本作オリジナルの合体技を繰り出す。
  • バトル・サポートコマを出すには各キャラの顔部分が抜かれた「セリフコマ」にヘルプコマを当てはめることで手に入れる事が出来る。

問題点・賛否点

  • 参戦作品を見ればわかるように、全体的に90年代以降の作品に偏っている
    • また、ラスボスがDr.マシリトとやはり鳥山明作品が全体的に優遇されている。
    • 参戦作品については次作『JUMP ULTIMATE STARS』にてある程度解消された。
  • 『ファミコンジャンプ』とは違ってクロスオーバー要素やキャラの絡みが皆無
    • 一応、『Dr.マシリトの手によってジャンプワールドが征服されようとしているため、それを防ぐ』というストーリーは存在するのだが、基本的に各ステージを進むだけなので多少味気ない。
    • なお、発売前後に増刊やVジャンプなどで掲載された読み切り漫画ではキャラの絡みが描かれている。
  • キャラクターの性能バランスが悪い。
  • スーパータッグ技があまり合体技以外使いものにならない。
    • 基本的に一部の組み合わせ以外、各キャラの必殺技を本当に出すだけなので…。
  • BGMの種類が少ない。
  • セリフコマのはめ込みが面倒。
    • 知っている漫画だと、どのキャラのセリフか一発でわかるが、当然知らない漫画だと難易度が跳ね上がる。
    • もっとも、消去法で他の漫画のセリフを埋めていけば大体どのキャラかは解る。

総評

課題点は多いものの、出来そのものは十分に良好。
本作の多くの要素は次回作で解消される事となる…が、同時にさらに課題点も作ってしまうことに。


JUMP ULTIMATE STARS

【じゃんぷあるてぃめっとすたーず】

ジャンル 格闘アクション
対応機種 ニンテンドーDS
発売元 任天堂
開発元 ガンバリオン
発売日 2006年11月23日
定価 税込4,800円
レーティング CERO:A(全年齢対象)
ポイント 前作よりは良くなったがまだまだ不満が残る
通信対戦でのマナーの悪さが横行

概要 

『JUMP SUPER STARS(ジャンプスーパースターズ)』の続編。
前作では登場作品が2000年代の作品に偏っていたが、本作では発売前にアンケートを実施した影響もあってか参戦作品が大幅に増えた。
週刊少年ジャンプの歴代41作品から300超のキャラクターが大集合する。
しかし、プレイヤーとして実際に使えるのは65人で前作同様ほとんどがサポートキャラ・ヘルプキャラとしての登場。

参戦作品一覧

+ ...
参戦済み アイシールド21
いちご100%
家庭教師ヒットマンREBORN!
銀魂
こちら葛飾区亀有公園前派出所
シャーマンキング
ジョジョの奇妙な冒険
SLAM DUNK
D.Gray-man
DEATH NOTE
テニスの王子様
Dr.スランプ
DRAGONBALL
NARUTO
HUNTERXHUNTER
ピューと吹く!ジャガー
武装錬金
BLACK CAT
BLEACH
ボボボーボ・ボーボボ
遊☆戯☆王
幽遊白書
るろうに剣心
ONE PIECE
新規参戦 I"s
キャプテン翼
キン肉マン
コブラ
魁!!男塾
地獄先生ぬーべー
ジャングルの王者ターちゃん
聖闘士星矢
太臓もて王サーガ
忍空 -NINKU-
封神演義
北斗の拳
魔人探偵脳噛ネウロ
みどりのマキバオー
ムヒョとロージーの魔法律相談事務所
ろくでなしブルース
  • 前作に参戦していた『Mr.FULLSWING(ミスターフルスイング)』と『ヒカルの碁』は本作には不参加。また、『スティール・ボール・ラン』はジョジョ7部として統合された。
  • 『NARUTO』『DEATH NOTE』は前作ではキャラの外見などが第1部仕様だったが、本作では第2部仕様。
  • 『BLACK CAT』は前作では主人公のトレインを差し置いて、ヒロインの一人であるイヴがバトルキャラとして扱える事がちょっとした話題になっていたが、今作ではちゃんとトレインもバトルキャラとして使えるようになった。
  • また、既参戦作品もキャラクターが全体的に増加されている。
  • 当初は登場作品は全40作品だと思われていたが、発売2週間前になって、版権の移行などの影響で参戦は不可能と思われていた『北斗の拳』の参戦が発表され、ファンを驚かせた。
    • これの影響でパッケージイラストにも若干変更が入りジャガージュン市がロゴからはみ出る形となった。

前作とのシステム相違点

  • マンガデッキシステムがマイナーチェンジ
    • バトルコマに8コマが導入
    • ヘルプコマは前作と違いバトルコマの隣に設置することにより、キャラの性能を上げるという『装備』のような役割を果たす。
    • セリフコマは廃され、ヘルプコマにJ(ジャンプ)パワーを注入(要するに経験値配分)する事によってサポート・バトルなど各コマを手に入れられるようになった。
  • 今回から新たにWi-Fi通信に対応。
    • ネット対戦が出来るようになったものの、後述する問題点も抱える事になってしまった。
  • 前作にはなかったサウンドテストやデータベース、ミニゲームのジャンプクイズも搭載。
  • 新アクションの追加
    • 壁を蹴る事での三角飛びや舞台の端っこに捕まる崖捕まりなど。
  • 前作にあったスーパータッグ技は廃止された。

好評点

  • BGMのほとんどが新規となり、全体的にチープだった前作と違い質も向上した。
    • 新規ステージのBGMはさすがにアニメ化された作品そのままではないが、雰囲気は漫画に合うように作られている。
    • また前作のBGMは無くなったわけではなく、音質が若干修正された上で使用されている。
  • マンガデッキの組み合わせによってキャラ同士の特殊台詞が登場するようになった。
    • 主に同じ作品内での特殊台詞だが『コブラ』と『ONE PIECE』や『忍空』『NARUTO』のような組み合わせで発生する特殊台詞もある。
  • データベースでは各漫画作品の連載期間やコミックス巻数なども閲覧できる。
    • ただしデータはゲームが発売した当初のままであり、現在でも連載している作品には対応しきれていないのが難点か。
  • プロフィール入力での住所欄にジャンプ漫画の舞台があるなど、小ネタも豊富。

問題点・賛否点

  • 相変わらずキャラクターの性能バランスが悪い。
    • バトルキャラでも『北斗の拳』のラオウ、『封神演義』の太公望、『Dr.スランプ』のDr.マシリト、『幽☆遊☆白書』の飛影、『BLEACH』の一護(卍解)、『魁!!男塾』の剣桃太郎などが桁外れな性能を誇る。
      • これ以外にも厨戦法を持つキャラも多数いる(ジョジョの奇妙な冒険の空条承太郎のタッチ攻撃の連発など)。
    • またバトルキャラに限らず、一部のサポートコマも強すぎる。その中でも反則的な性能を誇るものは、『ドラゴンボール』のトランクス3コマ(一瞬で目の前の敵に当たり攻撃)とゴテンクス3コマ(上昇しながら連続エネルギー弾)、『聖闘士星矢』の星矢3コマ(上に現れて弾幕を放つ)と瞬3コマ(広範囲に行動不能)、『アイシールド21』のセナ3コマ(走るセナに触れると移動不能)、『ムヒョとロージー』のロージー2コマ(走るロージーのペンに触れると移動不能)等。他にも『こち亀』の大原部長3コマ(前進しながら滅多切り)や『るろ剣』の志々雄2コマ(ダッシュで相手を掴みダメージ)など、高性能なものが多く、バトルキャラをないがしろにしてサポートキャラのみで戦ってるような状況が頻発する。ガードしながらでも出せるため、大きなリスクなしでカウンターでサポートコマを使うことができる。このためサポートコマとの組み合わせによっては全く手出しが出来なくなることも。
  • 参戦作品の扱いにも格差がある。
    • 『武装錬金』や『魔人探偵脳噛ネウロ』のようにバトルキャラ一人のみの参戦があったり、『とっても!ラッキーマン』『ジャングルの王者ターちゃん』のようにサポートキャラのみの参戦も多い。
      • 最もバトルキャラ一人のみの作品では対照的にサポートキャラが多く設定されている事が多い。また『ジョジョの奇妙な冒険』のポルナレフのようにバトルキャラのアタッカーとして出演しているキャラもいる。
      • また『いちご100%』『SLAM DUNK』のようにバトル向きでない作品も参戦しているためサポートキャラ自体は悪いことではない。問題なのは他の作品(主にバトル漫画)とマトモに戦えるのにサポートキャラのみの参戦となっている作品が目立つ事である。
      • 実際『ジャングルの王者ターちゃん』や『コブラ』などは原作でも強大な敵とバトルを繰り広げた事もあるため、サポート扱いなのが余計に腑に落ちなくなってしまう事も。
    • 鳥山明作品や『BLEACH』『NARUTO』『ONE PIECE』などは登場キャラも多く、そのほかの要素も優遇されている。
      • 例として『ONE PIECE』は麦わら海賊団のメンバーのほとんどがバトルキャラとして使えられる上に、変身形態があるルフィと、発売日にまだ仲間でなかったフランキーを除くと、他のバトルキャラは全員6コマまである(ゾロ・ナミ・サンジ・ロビン。発売当時はまだブルックは登場していない)。サポートキャラはウソップとチョッパーぐらい。
      • 鳥山明作品は前作から引き続きDr.マシリトが本作のラスボスとして登場している。
      • さらには本作オリジナルキャラクターとしてキャラメルマンJ(ジャンプ)に乗った未来から来たマシリト(キャラクターデザイン:鳥山明)が登場している。ある意味ファミコンの頃から進歩していないような気が…。
    • また、何故か他にも戦えるキャラクターが多いのにそれらのキャラを差し置いて、ヒロインなどの女性キャラがプレイキャラとして使えるような作品も多い。
      • 『銀魂』では銀時・神楽がバトルキャラ扱いとなっているが、新八が「何で僕はバトルキャラじゃないんだァァァ!!」と特殊台詞で発言している。確かに新八を始め、バトル向きと言えるか微妙なキャラもいるが…。
  • 一部面の難易度の差が激しい。
    • 「ムヒョ大ピンチ!」は、護衛対象のムヒョはちゃんとガードをしてくれるが、相手のべジータは出の早いガードクラッシュ攻撃を使い、あっと言う間に決着が着く事も珍しくない。
    • 「運命を覆せ!!」は、最初から5ポイントの差がつき、プレイヤーがKOされる度にこちらが3ポイント引かれ、崩れる床が点在し、相手は移動封印のサポートを使い、時間も短いとハードルを上げる要素が多く、メテオ技の存在を知らないとクリアするのは困難。
    • 「アンナの口寄せ特訓!!」は、相手との相性が悪く、あっと言う間に倒される可能性が高く、状態異常の宣告もフリーザにしか効かないため、高い難易度になっている。
    • 反面、特定のアイテムを集めたりする面は、相手のAIは素早くアイテムを集めたりしないため、普通にやっているだけで勝てる。
  • ジャンプクイズは問題の難易度にバラ付きがあり、読者でもわからないような重箱の隅をつつくような問題も多い。
    • 最もクイズの成功数によってはジャンプポイントが一定数は貰えるため、新たなコマの入手のためにここへ通う事も多い。
      • 覚えゲーとなっている面も強いため、慣れると単調に感じてくるが。
  • Wi-Fi対戦でのマナーの悪さの横行
    • Wi-Fiコネクションを使って国内のプレイヤーと対戦出来るのは魅力だが、システムは決して良いとは言えない。マナーの悪いプレイヤーが非常に多い。
    • 上記のバランスブレイカーキャラの多用は勿論の事、対戦中や終了後に故意にDSの電源を切ったり回線を切断し、相手プレイヤーに多大な迷惑を掛けている。 何よりも問題なのは、切断しても勝敗に一切関係がなく、切断数も記録されないシステムである。その為勝率至上主義者は負けたら切断する為、本来の技術とかけ離れた戦績を誇り、それに巻き込まれる一般プレイヤーも多い。
    • また『大乱闘スマッシュブラザーズX』で知られる「おきらくリンチ」より前に馴れ合い行為が大きく問題となっていた。
      • このゲームでの馴れ合い行為があったため、スマブラXでのWi-Fi対戦の環境が大きく期待されていたのだが結果は…

総評

ゲームの出来自体は及第点を十分超えているが、参戦作品ごとの扱いの落差が大きく、Wi-Fi対戦のマナーの悪さも横行した事で一部原作ファンなどからガッカリゲー化してしまった側面も持ってしまった惜しい作品というべきか。

余談

  • 本作に参戦している作品の大半がアニメ化されており、アニメ化されていない作品は『太臓もて王サーガ』『ムヒョとロージーの魔法律相談事務所』(前作も加えると『Mr.FULLSWING』も当てはまる)のみである。
    • ちなみに『D-Grayman』は『SUPER STARS』当時はアニメ化されていなかったが、『ULTIMATE STARS』開発中にアニメ化が報じられ、発売2ヶ月前にアニメが放送された。