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ドラキュラII 呪いの封印 - (2012/05/30 (水) 20:31:59) の編集履歴(バックアップ)


ドラキュラII 呪いの封印

【どらきゅらつー のろいのふういん】

ジャンル アクションRPG
対応機種 ファミリーコンピュータ ディスクシステム
発売元 コナミ
発売日 1987年8月28日
定価 2980円
ポイント 早すぎた探索型ドラキュラ
アクション面は単調
嘘つきばっかの町人
悪魔城ドラキュラシリーズリンク

概要

  • 悪魔城ドラキュラシリーズの2作目。前作(悪魔城ドラキュラ)でドラキュラとの戦いで呪いを受けたシモン・ベルモンドが自分の呪いを解くために各地の館にあるドラキュラの遺骸を集め、蘇ったドラキュラを倒して封印する話。
  • 前作と比べ、「メトロイド」に代表される探索要素や成長要素などアクションRPG的な要素が強くなっている。

特徴

  • システム
    • 敵を倒して経験値や金(ハート)を稼ぎ、レベルを上げたり武器やアイテムを購入するというRPG的な要素が強まっている。
    • 時間の概念があり、一定時間経つと昼から夜になる。夜は敵の耐久力が2倍になる。が、倒したときに得られるハート量も多くなる。
      • 館(建物内)にいる時以外はプレイヤーを放置していると時間が経過していく。また敵と戦っている最中でもお構いなしに時間がくると昼から夜(あるいはその逆)の移り変わりを知らせるメッセージが出る。夜間は街の施設は一切利用することが出来ず、街の中にも敵が出る。
      • スタート時からの時間の経過によってエンディングが異なる。7日以内にクリアするとグッドエンド、15日以上かかるとバッドエンド。
    • 街の人から情報を得たり、隠された壁や床を壊したり、探索の要素が大幅に増えている。また、館の中には、プレイヤーがすり抜けてしまう偽の床も存在する。
      • 街の人は必ずしも本当のことは言わず嘘情報を吐く輩も多い。これが混乱のもとになっている。
      • 結構謎解きのヒントは分かり辛く理不尽といわれるが、完全ノーヒントという訳ではない。たとえば、AVGNでよくネタにされている「デボラの崖の前で赤水晶をかかげ風を待て」(デボラの崖の前で、アイテムで赤水晶を選択して10秒間しゃがむ)のヒントも、別の場所で入手できる文献に記載されている。
      • もっとも、マップの地名とか、カタカナオンリーのメッセージは確かに分かりにくい。
    • 残機がゼロになるとゲームオーバー。コンティニューすると手に入れた金や経験値もゼロになる(アイテムやレベルはそのまま)。
  • アクション
    • 前作よりアクション性は劣ってしまっている。炎のムチなど武器を強くするに連れ爽快感は増すが、マップや敵が単調なものばかりで、作業感が浮き出てしまっている。
      • 夜は敵のパワーが2倍になるのでレベル上げは必要だが、時間の概念があるのでゆっくりした経験値稼ぎは出来ない。故に、稼ぎプレイは館の中でやるのが基本である。頭を使って攻略するという意味では手ごたえのあるバランスとはいえるが。
    • 館では最深部にある玉に、館内で購入した樫の木の杭を投げてドラキュラの遺骸を手に入れるのが目的。ボスは一部の館にしか出てこない。
    • ラスボスはそのまま戦うと強いが、必勝法が存在するので緊迫感がない。

結論

  • 評価としては、RPGスタイルとして路線変更された事はともかく、理不尽な謎解きや極端なゲームバランスが問題視されている。
  • もっとも「Bloody Tears」をはじめとするBGMやドラキュラの遺骸{=魔導器}などの世界観、メッセージ等は後のシリーズに継承されたものも多い。また、探索型アクションRPGとしての性質も、後の月下の夜想曲以降のシリーズで強くなる傾向になることから、実験作として定義できるかもしれない。

余談

  • 米国在住のコメディアンであるジェームズ・ロルフがクソゲーのレビューをする動画、AVGN(The Angry Video Game Nerd)の記念すべき最初のレビューはこの作品である。
    • 当時はANN; The Angry Nintendo Nerd名義だった。主にアクション性の不自由さ、謎解きの理不尽さ等を淡々とした、しかし時に口汚く罵っている。
    • しかし上記のように擁護意見も絶えないため、ロルフ氏には今でも本作のレビューに対する批判が来るという。これに関してロルフ氏は「AVGNはコメディだから」とコメントしている。
  • バーチャルコンソールでも出ている。公式サイトに謎解きの一部が紹介されているので、昔よりは親切になったといえる(昔のゲームの攻略は攻略本や友人の口コミによる情報が頼りだった)。
  • 発売当時に本作の評価を下げた要因のひとつとして、場所を移動するごとに頻繁にディスクのロードが起こったことも挙げられる。後年になって「ROMであれば楽しかったかもしれない」と振り返る意見もあった(NES版はROMカセットなので無関係)。