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ドクターマリオ&パネルでポン - (2013/10/28 (月) 10:20:27) の編集履歴(バックアップ)
ドクターマリオ&パネルでポン
【どくたーまりお あんど ぱねるでぽん】
ジャンル
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アクションパズルゲーム
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対応機種
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ゲームボーイアドバンス
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発売元
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任天堂
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開発元
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ドクターマリオ: トーセ パネルでポン: インテリジェントシステムズ
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発売日
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2005年9月13日
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定価
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2000円(税込)
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ポイント
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ドクターマリオのBGM改変 パネルでポンの制作方針転換と存在意義
SIMPLE2000シリーズ THE 任天堂パズル
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マリオシリーズ・関連作品リンク
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パネルでポンシリーズリンク
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概要
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発売当時、テレビ番組「スーパーマリオクラブ」で対戦ツールとして用いられ子供を中心に流行した任天堂の超有名落ち物パズルゲーム『ドクターマリオ』と、地味ながらコアなファンが付き幾度もリメイク作が発売されたアクションパズル『パネルでポン』のGBAカップリング移植版。ファミコンミニを除くとドクターマリオ・パネルでポンとも日本国内で市販されたシリーズとしては5作目にあたる。
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スーパーマリオブラザーズ生誕20周年記念ソフトの1つとしてゲームボーイミクロ本体と同日に発売。
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GBA用新作ソフトとしては破格の税込定価2000円。同一価格のGBAソフトはベタ移植のファミコンミニシリーズのみ。
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ドクターマリオのGBA版は本作より前にファミコンミニとして発売されたが、今回は新規リメイク移植。
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パネルでポンは『NINTENDOパズルコレクション?』に収録されていた体験版相当のジョイキャリー版にゲームモードなどを付け加えたもの。
問題点
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GBAなのにカートリッジ1本のみの対戦プレイは不可という微妙なセコさ、さらに対戦プレイは2人までで3-4人は不可。
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ただし他の本体へ体験版を送る余計な機能は付いている。つまり体験版には
対戦したいのならお前がもう1本買ってくれ
という無言のメッセージが込められている。
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ゲームをクリアすると開放される「たてモード」の存在意義。表示されるオブジェクトが大きくなり、画面が縦になるように本体を持ってプレイする。使用本体によっては操作しづらいだけであり、特にテレビを使用するゲームボーイプレーヤーではまず使えない機能。
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恐らくゲームボーイミクロでの使用を前提とした機能なのだろうが、それでも操作はしづらい。
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2003年に発売された同一趣旨のゲームキューブソフト『NINTENDOパズルコレクション』からの落差。ヨッシーのクッキーが消え、ドクターマリオ・パネルでポンもゲームモードが削減・改変された。
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そもそも「スーパーマリオブラザーズ生誕20周年記念ソフト」なのにヨッシーのクッキーなどマリオシリーズ作品ではなく、マリオシリーズとは無関係のパネルでポンが入っている不自然さがある。本作のパネルでポンはマリオ仕様ではないし、過去作でパネポン出演経験のあるヨッシーさえも出てこない。
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ちなみにテレビCMではドクターマリオのプレイ場面しか出ず、パネルでポンはガン無視だった。
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いまひとつメジャーになりきれていないからお手軽にマリオ祭りに便乗してしまえ
、という販売・制作側の意図が透けて見えてしまう。
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本作発売後、開発元のパネルでポンホームページでは地味にパネルでポン10周年の告知がされた(第1作の発売は1995年10月27日)。
ドクターマリオ
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ドクターマリオを象徴するメインBGMのアレンジ。「FEVER」は大胆ともいえるアレンジがされほぼ別物なのでそれまでの版に親しんだ人ほど違和感が沸く仕上がり。「CHILL」はまだ原曲に近いが、後半のパートが無くなっている。
曲に懐かしさを期待すると肩透かしを食う
。
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ゲームモードは一人用が「たてモード」を含め4つ、対戦が2つだけで、パネルでポンよりもボリューム不足が目立つ。GC版に存在した「おはなし」モードも無くなった。
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GC版のゲームモードは一人用が6つ、対戦が3つあった。いずれにしろFC、GB、SFC版よりは多いのだが、GC版の直後ではやはり物足りない。
パネルでポン
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他作品では一度に降ってきたお邪魔パネルがボタボタと1個ずつ落ちてくるため、スピーディさに欠ける
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処理落ちを防ぐためだろうが、処理落ちが好まれる場合もある本作品においては問題がない。逆にじわじわと真綿で締め付けられるような緊迫感はある。どちらかというと賛否両論か。
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対コンピュータ戦ではCOMプレイヤーのゲームフィールドも表示される。しかし通常パネルがすべて灰色で表示されており状況が読めないので、裏でインチキをやっているのでは?と思わせてしまう。
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なお対人戦では通常パネルもすべて正確に表示されるので安心してほしい。
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SFC・GC版の妖精少女、GB版のヨッシー、GBC版のポケモンなどキャラクターによる演出を廃止し、質素なノンキャラクター・シンプル路線に転換。
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特にGB版、GBC版のキャラクター変更に耐え、直前のGC版で奇跡とも言える妖精キャラ復活をやっと味わった古参ファン「妖精支持派」からの失望感は強く、
古参ファンが全く望まない方向の移植・リメイク作
となった。例えるならショートケーキからクリームとイチゴをブン取りスポンジだけにしたような状態といえよう。
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一応GC版に登場したコアラと熊を掛け合わせたような謎の小動物「ププリ」は出るが、各種のロゴやマーク、シリーズとは無関係な艶かしい女性のシルエット、ゲームの雰囲気にそぐわない迷彩模様などとともに壁紙扱いとされており、プレイヤーはオプションから好きな壁紙を勝手に選べ、という投げやりな方針。設定した壁紙はタイトル画面からゲーム中まで終始同じものが表示される。
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VS COMは1回対戦するだけ。キャラクター不在のため従来作品のようなストーリーはなく、エンディングなどのご褒美もなし。プレイヤーのモチベーションを大幅に下げる原因になった。
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パネルでポンの体験版はNINTENDOパズルコレクションに収録されていたGBA転送版のタイトル画面を変えただけで手抜き臭が漂う。こちらはメニュー画面でププリが案内をしたりボイスが収録されていたりするため、質素な本編とのギャップが強い。
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(左)タイトルロゴと調和しない壁紙により妖しさ全開の本編タイトル画面。 (右)本編のエンドレスゲーム画面。手前の動物がププリ。
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(左)本編のメニュー画面。淡々とモードの説明がされる。 (右)本編のおじゃまアタックゲーム画面。パネルもひたすら無機質。
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(左)体験版のメニュー画面。フリルとはGC版の主人公。 (右)体験版のおじゃまアタックゲーム画面。パネルに顔が付いている。
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評価点
ドクターマリオ
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GC版で追加された新曲「CUBE」「QUEQUE」が本作にも存在し、特に「QUEQUE」は評価が高い。
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FC、GB、SFC版から比較すると大幅に向上したグラフィック。ゲームモードの追加。それらのリメイクと取れば曲以外は問題ない出来。
パネルでポン
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システム面ではオプションやゲームモードなどが異様に充実しており、過去作に見られたバグや操作性の問題もない。
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古参ファンの間では「GBA版に何かしらのキャラクター要素
(できれば妖精)
とストーリーモードがあれば完全版になり得た」としばしば言われる。
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ハイスコアやベストタイムの記録がされており、さらに「ばくはつせりあげ」(パネル消去中でも強制的にせりあげが可能になるオプション)の有無でも分かれている。
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COMプレイヤーもシリーズ1.2を争う強さと噂される。
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最高レベルの20は、おじゃま還元はレベル8位までは殆ど間に合わせる事が多いほど強く、普通のパネルの下に小さいおじゃまが引っかかってCOMがパネルを落とせなくなる時があり、それでやっと詰む、という感じである。ヘタすれば倒すのに20分も30分もかかるため、やりがいはある。
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BGMのアレンジもSFC→GBAとしては良好。花の妖精リップ、フリルのテーマ曲を共に収録しているほかエンディング用のアレンジ曲も収録。タイトル画面などの新曲も出来がよい。
総評
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ドクターマリオ・パネルでポンともリメイクが繰り返されたパズルゲームの良作であり、この版には重大なバグなどもないため、新規にプレイする場合大きな不満や違和感は抱かないだろうと思われる。しかし原作への思い入れが強いほど違和感やガッカリ感を覚えるだろう。
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内容は良くも悪くも値段相応であり、D3やサクセスなどが発売しているお手軽廉価ソフトのような位置付けのゲームといえる。しかし多くのシリーズファンが求めていた物はフルプライス並みの内容で作りこんだ携帯機用の完全版であったため、彼らの欲求を満たすことはできなかった。
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特にパネルでポンの場合、原作は廉価ソフトとして発売されたもののフルプライス並みのボリュームがあったこと、さらにマリオ20周年と無関係かつ手抜きともとれるシンプル仕様から「ドクターマリオのオマケで入れただろ」と勘繰られかねない内容だったため、ファンの反発を招いた。にもかかわらずこの路線は『パネルでポンDS』にも継承される。