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パーフェクトビリヤード - (2015/07/28 (火) 00:10:00) の編集履歴(バックアップ)


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パーフェクトビリヤード

【ぱーふぇくとびりやーど】

ジャンル テーブル
対応機種 アーケード
販売元 セガ・エンタープライゼス
開発元 日本システム
稼働開始日 1987年
判定 なし
ポイント 一応業務用

システム

  • タイトル通り便宜上はビデオゲームビリヤード。複雑なルールはオミットされ、とにかく球を突いてホールに入れればいい。白球(持ち球)以外をすべて穴に落とせばステージクリア。
  • 持ち玉3の状態でスタートし、球1つにつき2回までミスが許されるが、3回ミスすると持ち球をひとつ失う。持ち玉が0になるとゲームオーバー。
  • 台の形はシンプルなものから始まり、M字、穴がランダムで出現する台などさまざま。
  • 本来ビリヤードの球は象牙か特殊なプラスチックだが、はじかれる音は金属音に近い。
    • 上記の構成は『LunarBall』に良く似ている。
  • ボールを穴に入れていくごとに取得するスコアは増加していく。ボールをロストすると増加はリセットされる。

問題点

  • アーケードとしてはありえないほど持ち球が増加していく。
    • ビリヤードという概念を一度忘れ、「2回のミスを容認し、1回目的を達成するとミスが帳消しにされる」というルールで言うと、アクションゲーム等で言えば「ライフ3。敵を倒すとライフ全回復。持ち球は残機」と考える事が出来る。
    • ミスせずクリアすればパーフェクトボーナスで1万点、番号順に落とせばスペシャルボーナス追加で2万点。
      • パーフェクトボーナスは連続して取ると2万点、3万点、4万点に増えていく。
    • 持ち球は1万点、3万点、5万点、10万点と、一定スコアに達するごとに増えていくのだが、持ち球をロストすることなく球を落とし続けると、得られるスコアも200、400、600と200点づつ増えていく。1万点に到達すると今度は5千点づつ増えて行き、9万5千点でストップ。以後球を落とすごとに9万5千点もらえる。
    • 統括すると、「ミスしなければものすごい勢いで残機が増えていく」という、アーケードゲームにあるまじき仕様になっている。
  • 電池基板。保持が大変で現存数も少ない。
    • 電池基板というのは、基板に電池が付いているアーケード基板の通称。電池が切れると動かなくなる。
      • 2010年の時点で修理を断られたらしく、メーカー対応不可。カプコンのCP基板と異なり、「電池で保存しているセキュリティキーでゲームを起動している」ので、個人での交換は不可能。
      • 現在、某基板店がコンパチCPUを制作。それを取り付ける事で電池交換が不要になる。
  • 上記二つの理由から出回りは最悪。稼働しているところは相当な変わった店だと言える。

評価点

  • 一度慣れてしまえば、飽きるまで好きなだけプレイする事が出来る。
    • ただし、あまり長くやっているとゲームセンターから出入り禁止を食らうかもしれない。
  • 現実ではありえない台でのビリヤードをプレイできる。虚空から生み出される穴にボールを入れるのはゲームならでわ。

総評

 アーケードとしてはいかんともしがたい重大な欠点を持つゲーム。永久パターンと言う言葉は開発者達の頭には無かったのだろうか。そもそも、ビリヤードとしてはかなり大味かつ大胆なルールの『LunarBall』のシステムをそっくりそのまま継承して「ビリヤード」と名づけ、あまつさえ「パーフェクト」の名を冠するのは、多くのビデオビリヤードゲームに対する冒涜にも見える。しかも当時は『ザ・ハスラー』(コナミ)や『サイドポケット』(データイースト)など、本作を遙かに上回る本格指向のビリヤードゲームが多数出ていたのである。
 しかしこの仕様上、アーケード市場に出される事が無いので、結構安価で手に入る。個人がコントロールボックスで遊ぶ事を考えたら、そこそこ遊べるテスト用基板として重宝されるだろう。
 ただ、電池の問題を解決できればの話だが……