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S.T.A.L.K.E.R.: Clear Sky
【すとーかー くりあすかい】
ジャンル
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ファーストパーソン・シューティングゲーム
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対応機種
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Windows
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発売元
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国内:イーフロンティア 海外:Deep Silver
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開発元
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GSC GAME WORLD
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発売日
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2008年8月25日
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定価
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6,090円
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ポイント
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足元にピンポイントで落ちてくる手榴弾 ガッカリなボリュームにも難あり
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STALKERシリーズ
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Shadow of Chernobyl
Clear Sky
Call Of Pripyat
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概要
ウクライナのGSC Game Worldが開発したサバイバルホラーFPSで、『Shadow of Chernobyl』(以下SOC)から続くStalkerシリーズ2作目。通称CS。
前作SOCの前日譚となるストーリー。だが、そのお陰で…。
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ストーリー
前作より1年前の2011年、科学調査隊の護衛を引き受けていた一匹狼の傭兵Scarはその時にEmissionという大規模な現象に巻き込まれてしまう。
幸いにも沼を根城とする不安定なZONEの謎を調査する組織Clear Skyに拾われる。奇跡的にもEmissionから生き延びたScarだったが、このままだと死ぬ可能性がある事を告げられる。
Clear Skyは命を救った代わりにScarにとある人物を追う様に依頼を出したのだった。
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システム
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ファンクションシステム
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ZONE内にある派閥には対立している陣営があり派閥間で抗争している。マップ上には戦略拠点がありそれらを巡って戦闘が起きる。プレイヤーは各陣営に協力することで報酬やアイテムを得られる。
評価点
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銃の修理やカスタマイズが可能になった。低品位や廉価な銃でも長く使えるようになった。
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アーティファクト探知機が採用されてアーティファクトを探しやすくなった。
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アーティファクトの効果が調整されて極端さは薄れた。
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天候の変化が追加された。昼夜だけでなく曇天や風雨なども追加された。天候ではないがEmissionという現象が追加され、到達までに退避出来る場所に逃げこまなければ死ぬ。
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SoCやCoPと同じように、本作でも評価の高いユーザーMODが多数リリースされている。ただしSoCやCoPの方が数は多い。
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X-Rayエンジンが1.5にアップデートされ、DirectX10に正式対応。雨天時の濡れた衣服の質感等、雰囲気が大きく向上している。
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日本語化MODの適用に外部exeが必要無くなった。これは特にSteam版において、SoCのように散々やり込んでもプレイ時間がカウントされなくて悲しい思いをしたり、グレーゾーンなNoCD版exeをどうにかして調達する必要が無くなったなど、日本のユーザーに大きな恩恵をもたらした。
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ファストトラベルが実装。前作ではどこへ行くにも徒歩でしか行けなかった為、多少はストレス改善になった。何故多少なのかは後述。
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問題点
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敵の投げた手榴弾がスクリプトのお陰で自分の足元に落ちてくる。逃げ遅れれば間違い無く喰らう。
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特に後半になってくると敵側も手榴弾を多用し、見えない壁の向こうから複数個投げられると絶対不可避。
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ストーリーの展開が前作をプレイしてるに人間ならある程度推測できるが残念な出来。
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時系列上は入れない施設がある(SOCの主人公が入った施設に入れるとストーリーが矛盾してしまうため。)のと、対人戦が中心ため前作ほどのの恐怖感がない。
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新規マップがほぼ通過点になっている。他は既存の使いまわしで重要拠点のBarが削られている。
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序盤の沼地はサブタスクを除けば殆どストーリーにかかわらない。
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終盤のCNPP付近は強制進行のため戻るに戻れず、さらに道程が長いので武器・アーマーが傷んだら修理できる場所がかなり後なので、大量に持って歩くか敵のを拾うしかない。
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NPCの挙動にやや難がある。
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NPCに「プレイヤーに進路を譲る」と言う概念が無い為、絶対にどいてくれない為邪魔になる場合がある。これだけなら基本的にこのゲームではNPCは歩哨する地点や待機地点等の定点を持っておりそこに執着するので通行の邪魔になる事は殆ど無いのだが、Emissionが発生して周辺のNPCが一斉に拠点に戻ってきた場合人で溢れてしまい狭い門の前で座り込んだりして避難地点に入れないという事がかなり頻繁に発生する。そうかと思えば拠点がもぬけの殻だったりと一定しない。
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派閥間の抗争が上手く機能していない。
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基本的に雰囲気の演出と、「ここは味方or敵がいる場所」という程度の使い方しかされていない。
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プレイヤーは任意の派閥に加入・脱退してストーリーを進める事が出来るのだが、加入した派閥によってはその派閥と敵対する派閥が丸ごと敵になる。特定の派閥にしか出来ない装備改造などがあるので、やってない状態で敵対するとその改造は永遠に出来なくなる。
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一応その敵対勢力の人間を一人も殺傷しないまま脱退すればまた中立に戻るのだが、派閥抗争に積極的に手を貸しているとそうもいかず特定の装備の改造を狙う場合終盤まで無所属を強いられる事になる。
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マップ上に存在するある勢力の拠点間に対立してない勢力がやってくると何もおきなくなる。他スクリプトバグらしきものがある。
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プレイヤーに協力を要請してくることもしばしばあるが、他のミッションしてる最中や別のマップに居るときにされても困る。
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抗争中の勢力の片方に肩入れしてもう片方の勢力を制圧すると非常に大きな報酬が手に入るが、例え本拠地を壊滅させてもしばらくするとまた人員が湧くようになっている為、結局は一本道シナリオのスパイス程度の存在でしかない。
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ミッション報酬も各勢力の拠点でしか受け取れず取りに行くのが面倒。
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上記評価点のアーティファクトであるが、どこにどれだけ発生するのかが初めから固定(何が出るかはある程度ランダム)になった為、アーティファクト探しを金策として行う事が難しくなった。運が悪ければ一部の貴重なアーティファクトにお目にかかれないままクリアする羽目になる。不評だったのか続編CoPでは再びいくらでもリスポーンするように変更された。
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アーティファクトは前作ではそこら辺にコロンと落っこちているものであり、レアなものはともかくありふれたものであれば適当にうろつくだけでも手に入った為、いい小銭稼ぎになった。今回は探知機によって探すようになった為デフォルトでは不可視になっており、探知機をかざして歩かない限り姿を現さなくなった。これだけなら宝探し気分が味わえると言えなくもないのだが、登場位置が固定なので楽しみも何もあったものではない。これも不評だったのか続編CoPでは探知機システムはそのままに完全ランダムスポーンに変更され、名実共に完全な「宝探し」として完成した。何と言う遠回り。
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上記評価点の「ファストトラベルがイマイチ」と言うのは、方法が「NPCに金を払って連れて行ってもらう」と言うものであり、自分がそのNPCの勢力と敵対しているかとは関係なくその勢力が敵対している勢力やミュータントが居るルートは通れない為、そのNPCが孤立している場合「どこにも行けない」と返答される事が頻繁に起こり、あまり当てにならない。その為にミュータント退治などしてルートを掃除しても何度でもリスポーンするので大体徒労に終わる。またこの料金が決して安いものではなく、距離で料金を請求される為に「遠いからファストトラベルしたいのに遠い程高い」と言う本末転倒な事態になっており、結局歩く羽目になる事が多い。やはりZONEはそんなに甘くなかった。
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総評
カルト的人気で高評価を得たシリーズの次回作だけに期待が大きかったが、それを下回ってしまった。
ストーリーが時系列の都合上主人公が余り活躍しない事や、マップのカット(特にダンジョン的な施設)等スケールダウンしている部分がある。
手榴弾の凶悪さや新機軸がうまく消化できてないのと、前作の使いまわしが多かったことにファンの失望も大きかった。
前作の不満を元に強化はされており、決して悪い出来ではないが、総評としてはSoCの公式MODという程度の扱いをされている。
だが「この作品で加えた新要素が不評だったので前作の要素と混ぜて次回作に登場させたら上手い具合に融合反応を起こしていい感じにまとまった」と言う項目がいくつもあるので、マイルストーンとしては十分過ぎる働きをしてくれたのは間違いない。
このCSでの試行錯誤が無ければCoPは生まれなかっただろう。
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余談
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今作だけSTEAMでもなかなか配信されず(現在は配信中)、パッケージ版は市場に出回っているが投売りされていることが多かった。
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配信されたらされたでセールの時に「SoC&CoPコンボパック(CS無し!)」等と言う大変屈辱的なハブ行為を何度もされる等の雪辱を受けた。しかし開発元のGSCが解散してしまった現在では3作仲良くセールされる事が多くなっている。