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ポラリス - (2012/02/13 (月) 06:47:10) のソース

*ポラリス
【ぽらりす】

|ジャンル|シューティング|~|
|対応機種|アーケード|~|
|発売・開発元|タイトー|~|
|稼動開始日|1980年|~|
|ポイント|潜水艦が自機のインベーダーシューティング&br()敵は空海問わずに出現する|~|

**概要
-1980年にてタイトーからアーケードにリリースされた横視線のインベーダーライクシューティング。
-潜水艦「ポラリス」を操作し、特定の敵機を破壊する事が目的となる。
-一人~二人交互プレイ可能。全1ステージのエンドレスループゲーム。

**主なルール
-コントローラーはレバーと1ボタンを使用。レバーにて潜水艦の八方向移動、ボタンはショット(ミサイル)に使用する。
--ショットは潜水艦の上部に一方向発射できる。『スペースインベーダー』同様、画面内に1発づつしかショットは撃てない。

-このゲームの自機は潜水艦である為、移動できる行動範囲は海中フィールドの間に限られる。
--海中フィールドは画面の約下半分で構造されており、潜水艦はその中でしか移動できない。
--画面の約上半分は空中フィールドであり、ここでは一部の敵のみが飛行する形となる。
--ステージによっては時間が経過すると海中フィールドの左側に「⇒」という矢印が出現する場合がある。&br()これが出現してしまうと、潜水艦が矢印よりも上の位置に移動できなくなり、より行動範囲が限られてしまう。

-ステージクリアの条件は空中フィールドにたむろする「ジェット戦闘機」と「急降下爆撃機」を破壊する事にある。
--ステージ開始時にはジェット戦闘機が編成を組んで潜水艦側に攻撃を仕掛けてくるので、それをかわしながらそいつらを全滅していく。
--ジェット戦闘機の編成を全滅させると急降下爆撃機が追加で出現するので、そいつも破壊すればステージクリアとなる。&br()急降下爆撃機を出現させてしばらく破壊できないと、そいつは撤退してしまい強制ステージクリアとなってしまう(残機が減るなどのペナルティはない)。

-敵は以下の種類が存在する(カッコ内は敵機の色)。なお、どの敵も潜水艦のショット1発で破壊可能。
--ステージクリアの破壊対象物。
---「ジェット戦闘機」(黒)…空中フィールド限定で出現。左右移動しながら下方向に爆弾を落としていく。爆弾は潜水艦のショットで相殺が可能。
---「急降下爆撃機」(黒)…空中フィールド限定で出現。トリッキーに動き回りながら魚雷を発射する。魚雷は下方向に落ち、潜水艦の横に到達するとその左右に屈折する形で追尾してくる。
--ステージクリアの破壊非対象物。
---「駆逐艦」(黄)…海上(画面中央付近)に出現。超高速で左右を横切るように動き、3発の爆雷を連続投下してくる。
---「敵潜水艦」(黄緑)…海中フィールド限定で出現。左右移動しながら機雷をばら撒く。機雷はゆっくりと潜水艦をホーミングする形で浮遊してくる。

-残機制ですべてなくなるとゲームオーバー(コンティニューなし)。
--ミス条件は「潜水艦が敵か弾関係に触れる」となっている。
--ミス後の復活は、ジェット戦闘機と急降下爆撃機の生存数はそのままに、一からの仕切り直しでの再開となる。

**特徴
潜水艦が自機のシューティングは本作の前年にセガ・エンタープライゼスからリリースされた『ディープスキャン』などの前例がある。~
ディープスキャンの場合は「海上の駆逐艦を操作して、爆雷を投下して海中にいる潜水艦を破壊する」といったゲーム性だったが、本作は同社のインベーダーの要素を取り入れた「潜水艦の上にミサイルを放ち、空中の敵をすべて破壊する」という逆の発想でのゲーム性になっている。~
なお、本作の敵潜水艦のグラフィックは、ディープスキャンの敵潜水艦の流用である。当時は他社のゲームの素材を流用するのはさほど珍しくなかった模様。~

本作のゲームの趣旨をインベーダーで例えれば「自機の移動範囲を増やし、上下からわんさかと敵が攻撃を仕掛けてくる」というべき内容となっている。~
自機の移動範囲が増した反面、敵の行動範囲、及び敵弾のバリエーションも増強されている故にその難易度は決して低くなく「思いもよらぬ敵の奇襲でミス」という状況に陥りやすいのが厄介である。~

グラフィック周りはスペースインベーダーと同じ基盤を使用しているが、徹底的に基盤が改造された上のリリースとなっている為に実際のゲーム画面ではそう気付きにくい変貌を遂げている。~
メインBGMは潜水艦のソナー音である「ピコーン ピコーン」のみだが、これがなかなか味のある雰囲気となっている。また、特定ステージをクリアすると短くも爽やかなるクリアBGMが流される。