「ヒーローズファンタジア」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

ヒーローズファンタジア - (2012/05/02 (水) 12:05:03) のソース

*ヒーローズファンタジア
【ひーろーずふぁんたじあ】
|ジャンル|クロスオーバーRPG|&amazon(B005MHQOBU)|
|対応機種|プレイステーション・ポータブル|~|
|発売元|バンダイナムコゲームス|~|
|開発元|ウィッチクラフト|~|
|発売日|2012年1月19日|~|
|価格|6,280円(税込)|~|
#contents(fromhere)
----
*概要
-バンダイナムコゲームス(バンプレストレーベル)から発売された、複数の作品がクロスオーバーするRPG。
-参戦作品は1990年代から2000年代にかけて放映された10作品。

#region(参戦作品(オリジナル除く))
|BGCOLOR(#eeeeee):COLOR(blue){''アニプレックス''}|R.O.D -READ OR DIE-|
|~|DARKER THAN BLACK -黒の契約者-|
|~|DARKER THAN BLACK -流星の双子-|
|~|BLOOD+|
|BGCOLOR(#eeeeee):COLOR(red){''サンライズ''}|ケロロ軍曹|
|~|スクライド|
|~|舞-HiME|
|BGCOLOR(#eeeeee):COLOR(green){''J.C.STAFF''}|スレイヤーズREVOLUTION|
|~|魔術士オーフェン|
|~|魔法戦士リウイ|
#endregion

-主人公も存在する現実世界とアドロアスと呼ばれる異世界を行き来し、現実世界の侵略を目論む大魔導師アーヴィンの野望を阻止するのが目的となる。
--ちなみに参戦作品のうち大部分は次元の亀裂により別世界から現れている。

*システム
''ユニット編成''
-プレイヤーキャラクターは基本的に本作オリジナルの主人公に依るが、ストーリーが進み登場作品が増えるとパーティーからオリジナル主人公を外して戦闘人員を編成することができる。
--ただし、戦闘パーティー人員の選択は作品単位であるため、キャラクター単体でのパーティー編成は不可能。また各キャラによって攻撃を行うためのポジションは決まっており、前列で戦うキャラを後列に配置した場合そのキャラは戦えない(逆も然り)。
--ストーリー進行に伴い作品毎にパーティー編成がアンロックされて行き、最終的には好きなメンバーでパーティーを組めるようになる。
''バトル''
-戦闘は○・×・△・□のそれぞれの場所に配置したキャラクターで戦う。十字ボタンで各キャラやポジションを変更することができる。
-本作におけるライフは''ヒーローポイント''と呼ばれる物で、コンボを繋げていくと回復するようになる。またHPは一つのユニットで共通の物なので、隊列を変えても同じ。
--攻撃を行うとAPを消費し、APが100以下になるかターンエンドを選択すると相手ターンになる。APを多く使うと追撃も可能になり、与えられるダメージ量も上がる。
--必殺技はAPの他にもPPを消費して発動する。コンボに繋げることはできないものの、発動するとそのキャラが装備している「スピリット」によって、フィールドに能力の強化・弱化等の影響を1~6ターン程度及ぼすことができる。
-HPが0になっても、他のキャラが攻撃を受けることで少しずつ回復していく。半分以上回復した状態でそのキャラのボタンを押せば戦線に復帰できる他、完全回復した状態で蘇生させると、一定ターンHPとPPが減らず、固有の戦闘時BGMが流れる「''英雄モード''」に突入する。
--ちなみにカスタムサントラを設定可能な状況になっていれば、英雄モード時の音楽を任意のものに変更できる。

*評価点
-ダンジョンマップ内にある「ジェネレータ」を操作することで、エンカウントの発生確率を任意に変更できる。
--次回訪れた時スムーズに移動できるようにするためエンカウントを無しにしたり、資金・経験値稼ぎのためにエンカウント率を上昇したりできる。
-補助知識兼やり込み要素の「ナレッジ」。
--宝箱やドロップアイテムとして入手できる「知識」と呼ばれる物。作中ではほとんど触られないアドロアスやS.I.R.に関する過去などの情報が見られるようになる。あくまで補助知識なのでゲーム攻略には関係ないが、集めるだけでも意外と楽しい。
-今までになかった独特の戦闘システム。最初はやや複雑に感じられるが、意外に奥が深い。

*難点
-マップに自キャラの位置が表示されない。そのためたまに自分がどこを歩いているのか分からなくなることもある。
-前述の通り、大半の作品は別世界からやってきている。そのため原作再現はほとんどない。
-最大の売りであるはずのクロスオーバーに関しても、スパロボシリーズのような作品の設定面における綿密なクロスオーバーは期待しない方がいい。
-作中で幾度も起きるイベントがしょぼい。
--一枚絵が挿入されることはなく、ほとんど紙芝居状態。一部のイベントバトルでは''敵が撤退したシーンすら挿入されず、普通に戦闘が終了''してしまうこともある。
--さらによく分からないタイミングで台詞に声が入る。
-ダンジョンの仕掛けは「スイッチを押すと扉が開いたり橋が架かる」程度の物。この手のゲームに慣れているプレイヤーから見れば物足りない。
-雑魚・ボス問わず戦闘がかなり長引くため、テンポが悪く感じる。
-一部キャラの性能が極端。あまりにも弱すぎるマリク、スキップ不可能の必殺技持ちのクリーオウ・ドレイク・ミレル、ギガスレイブの性能がハイリスクなくせにローリターンなリナなど。
--最も、キャラの性能を均一化した場合はそれはそれで問題が発生するため、仕方がないという声もある。

*総評
-全体的に見るとまだまだ荒削りな惜しい作品。しかし「スパロボシリーズとは別のクロスオーバー作品」を作り出したという点は評価できる。
-戦闘のテンポを良くしたり、ダンジョンの仕掛けが凝っていたり、クロスオーバーがもっと壮大だったなら評価はさらに上がっていたかもしれない。