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マリー & ガリーのLet'sさいえんす - (2015/07/10 (金) 21:42:06) のソース

*マリー & ガリーのLet'sさいえんす
【まりーあんどがりーのれっつさいえんす】

|ジャンル|サイエンスアドベンチャー|&amazon(B002UUUMU6)|
|対応機種|ニンテンドーDS|~|
|発売元|ドラス|~|
//|開発元||~|
|発売日|2010年4月15日|~|
|定価|4,410円(税5%込)|~|
|プレイ人数|1人|~|
|レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~|
|判定|なし|~|
|ポイント|マリー & ガリーのゲーム化&br()純粋にゲームとして薄い&br()キャラゲーとは思えぬ程のさっぱり感|~|
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#contents(fromhere)
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**概要
NHKのバラエティ番組「すイエんサー」内の1コーナーとして放送されていた短編アニメ「マリー & ガリー」を題材としたニンテンドーDSソフトであり、今現在唯一のゲーム化でもある。~
公式のジャンルにはアドベンチャーと表記されているが、ゲーム内容としてはミニゲーム集であり、アドベンチャー色はあまりない。~
主人公であるマリカを操作して、ガリハバラの住民と接しながらも元の世界へ戻るというストーリー設定。簡略化はされているが原則としてアニメ版と同じストーリーとなっている。~
完全一人プレイ専用。操作はすべてタッチペンで行う。

**主なルール
-本作のセーブデータは1つのみである
--タイトル画面から「はじめから」と「つづきから」のいずれかを選択してゲームスタートとなる。
---「はじめから」を選んでしまうと、既存のセーブデータは完全に抹消されてしまうので要注意。
--上記の2項目以外にも「オプション」と「おまけ」という項目もある。
---オプションはその名の通りの項目であり、「BGMと効果音の調整」「"つづきから"のセーブデータ消去」「文章のメッセージスピードの調整」が可能。
---おまけはゲーム開始時では選べない項目で、特定条件を満たせばその中から「ミニゲーム」「ギャラリー」「サウンド」のいずれかを選ぶ事が可能となる。詳細は下記を参照にして欲しい。

***ゲームの流れ
-ガリハバラMAPについて。
--ゲームを開始するとゲームのチュートリアルを終えた後にガリバハラMAPに移項する。
---ガリバハラMAPには9人の攻略キャラの顔アイコンや施設アイコンが表示され、それをクリックすると何かしらの行動を起こせる。
---攻略キャラは必ずしもすべての表示がされている訳ではなく、その時によって顔ぶれが変わっている。
---このゲームには「曜日」の概念があり、ガリハバラMAPの端にあるアイコンをタッチする事によって1日刻みで曜日を進める事ができる。&br()曜日を進めると以前の曜日にはいなかった攻略キャラが登場している場合があり、すべての攻略キャラに会いたければ曜日を調整する必要がある。
---なお、いくら曜日を進めてもゲームオーバーなどのペナルティはない。

-ゲームの攻略について。
--ガリバハラMAPにある攻略キャラアイコンをクリックすればそのキャラとの会話イベントが発生し、状況によってはミニゲームが開始される。
---ミニゲームにはチュートリアルが挟まれ、説明書を見ずともルールが理解できる。なお、会話イベントやチュートリアルはすべて高速スキップが可能となっている。
---ミニゲームをクリアするとマリカの所持品であるスタンプカードに「スタンプ」を1つ押してもらえる。
--ミニゲームは全部で16種類のゲームが用意され、スタンプを押す欄も16箇所ある。
---すなわち、''16のミニゲームをすべてクリアして16箇所のスタンプを押せばスタンプカードの欄がすべて埋まる''。
---当然ながら、同じミニゲームを2回以上クリアしてもスタンプは押してくれない。必ず違うミニゲームを全部クリアする必要がある。
---主要キャラは全員で9人だが、うち1人はスタンプカードをすべて押さないと出現しない為、スタンプ完全制覇までに出現する主要キャラは8人となる。
---主要キャラが担当しているミニゲームは各自2種類があり、8キャラ × 2ミニゲーム分のゲームをこなす必要がある。
---ミニゲームをクリアすると、強制的に曜日が次の曜日に進んでしまう。よって、同じ日にミニゲームを2種以上攻略する事は不可能である。&br()但し、すでにクリア済みのミニゲームに関しては、何度プレイしても曜日が強制進行する事はない。
--スタンプをすべて押してもらうと、ボス的存在のキュリー夫人アイコンがガリバカラMAPに出現する。
---アイコンをタッチすると、キュリー夫人が最後のテストとしてクイズを出題してくる。これもクリアすればゲームの1周目クリアとなる。
--このゲームにおいてエンディングを達成するには、上記の行動を3周分クリアしなければならない。
---2周目以降のミニゲームの難易度はそれまでに比べて高くなっており、クリアが段々と困難になってくる。

-アイテムと合成について。
--ミニゲームをプレイすると、クリアの成否を問わず何かの「ジャンクパーツ」が貰える場合がある。
---貰ったジャンクパーツはガリハバラMAPの「ショップ」アイコンをクリックする事で利用できる。
---ジャンクパーツを複数持っていればそれらを合成して、何かしらのアイテムを得られる。
---アイテムは主に「タイトル画面のおまけにて自由にミニゲームをプレイできる」ものと、「ミニゲームの難易度を下げられる救済特典」の2種類がある。
---ジャンクパーツは総計42種類、アイテムは総計33種類(ミニゲーム17種 + 救済16種)が存在する。

-アイコンについて。
--ガリハバラMAPにおいて、9人の主要キャラと2つの施設のアイコンが表示されるのは上記で述べた通り。以下行動の詳細。
---各アイコンに「!」マークが付いている場合がある。これは「何か重大な要素がある」という意味であり、見つけ次第タッチしておきたい。

--「主要キャラアイコン」
---「ガリレオ」「ニュートン」「ヘルツ」「アルキメデス」「フレミング」「ダビンチ」「エジソン」「ダーウィン」「キュリー夫人」の9アイコン。
---キュリー夫人以外のアイコンは何かしらのミニゲームをプレイしたり、科学に関する薀蓄などのイベント会話を聞けたりできる。
---キュリー夫人のアイコンはクイズをプレイでき、これをクリアすれば1周目クリアとなる。
--「ホームアイコン」
---マリカが宿泊しているキュリー夫人の自宅。以下の行動が可能となる。
---所持しているジャンクパーツとアイテムの確認。スタンプカードの確認。
---セーブを行う。本作は任意セーブ方式なので、セーブをしないままDSの電源を切るとそれまでのデータが消えてしまう。要注意。
---曜日を次の日に進める(ガリバカラMAPのそれと全く同じ効果)。
--「ショップアイコン」
---エジソンが経営し、フレミングがアルバイトで働いている店。
---詳細は上記「アイテムと合成について」の項を参照の事。

***主要キャラ一覧
-ガリハバラの住民と彼らが担当するミニゲームの一覧を以下に示す。

#region(主要キャラ一覧)
|キャラクター|担当ミニゲーム|
|||
|ガリレオ|Let'sけみかる!|
|~|ばるーんショット|
|ニュートン|アップルきゃっち|
|~|ピッタリすとっぷ|
|ヘルツ|打ち消せドンドコ!|
|~|まぐねっとダンジョン|
|アルキメデス|ユラユラてんびん|
|~|ラジウム発見隊|
|フレミング|ぐるぐる発電|
|~|みつけて左手!|
|ダビンチ|エンジン全開ふるぱわー|
|~|火消しシェイカー|
|エジソン|電流ビリビリ地獄|
|~|つなげて電流|
|ダーウィン|カエル大脱走!|
|~|燃えよホームラン|
|キュリー夫人|科学テスト|
#endregion

***ミニゲーム一覧
-下記に17のミニゲームのルールを示す。
--ミニゲームのルール補足に関しては以下の通り。
---タイトル画面のおまけからのプレイでは「かんたん」「ふつう」「むずかしい」からの難易度を選べる。各難易度はガリハバラMAPでいうところの「1周目」「2週目」「3週目」の難易度に相当する。
---ガリハバラMAPのショップで救済アイテムを入手している場合は、任意でそれを使用してミニゲームの難易度を下げる事ができる。&br()但し、タイトル画面のおまけからのプレイでは使用できない。なお、使用回数は無制限である(アイテムは消費されない)。
---プレイしたミニゲームをクリアすると、良い成績から順に「金」「銀」「銅」の王冠マークが付く他、ベスト3までのスコア(タイム)結果が表示される。

#region(ミニゲーム一覧)
--''Let'sけみかる!''
---下画面に12個の色つき試験管が表示されている。画面左側に3つある色つきフラスコのどれかをスライドさせて試験管に接触させる事でそれが変色する。
---試験管とフラスコの変色の組み合わせは上画面にすべて表示されているので、それを参照にしながら変色させていく。
---フラスコは何度でも補填されるので納得のいくまで試験管を変色させる事が可能。
---試験管とフラスコの接触のさせ方によっては大爆発を起こしてしまう組み合わせがあり、タイムロスのペナルティとなってしまう。
---制限時間以内にすべての試験管を指定された色で統一すればクリアとなる。

--''ばるーんショット''
---下画面にパチンコショットがあるので、左右スライドでショットの方向調整を行い、下スライドの後に思いっきり上スライドさせるとパチンコ弾が発射される。
---上画面には風船が大量に浮遊しており、パチコン弾でそれを割っていけばスコア入手。パチンコ弾には貫通性能があり、一度に複数の風船を割る事もできる。
---時折ドクロマークの付いた風船が浮遊している時があり、それを割ってしまうと周辺の風船も巻き添えで割ってしまう上に、スコアが大量減算されてしまうペナルティ。
---制限時間以内に指定ノルマのスコアを達成していればクリアとなる。

--''アップルきゃっち''
---下画面にあるカゴを左右スライドで操作し、上画面から落ちてくるリンゴをキャッチしていく。
---リンゴをキャッチすればノルマが消費されるが、時折リンゴに紛れて落ちてくる虫をキャッチしてしまうと一定時間動けなくなるペナルティ。
---制限時間以内に指定ノルマのリンゴキャッチを達成していればクリアとなる。

--''ピッタリすとっぷ''
---上画面に車が凄いスピードで走っている。下画面にあるブレーキアイコンを押すことで車にブレーキをかけ止めていく。
---ブレーキをかけてもすぐには車は止まれないので、それを踏まえたブレーキのかけ方が重要となる。
---あまりにもブレーキが早すぎたり、ブレーキが遅すぎて巨岩(壁)に激突してしまうとゲームオーバー。
---巨岩すれすれ付近に車を停止させればクリアとなる。

--''打ち消せドンドコ''
---上画面に太鼓の達人風の枠があり、そこから様々な色付き音波が右から左へと流れてくる。
---下画面に4つの色付き音波アイコンがあるので、上画面の音波が左側にある枠に重なった瞬間に同じ色のアイコンをタッチしていく。
---正しい音波をタイミング良くタッチできればスコア入手。
---音波がすべて流れきった時点で、指定ノルマのスコアを達成していればクリアとなる。

--''まぐねっとダンジョン''
---上画面に迷路風の道が表示されており、その中にS極かN極の属性を持った磁石の玉が置かれている(玉の属性はプレイする度にランダムで変わっている)。
---下画面にはS極とN極が合体した磁石があり、それをスライドさせて上画面の玉を動かしていく。また、磁石中央をタッチすると極の向きを180度変える事ができる。
---磁石はS極かN極が上向きになった状態で置かれているので、それを踏まえた操作が重要となる。
---S極の玉はS極の磁石から離れていき、逆にS極の玉はN極の磁石に寄ってくる性質がある。玉がN極の場合もまた然りである。
---道には至るところに穴が設置されており、そこに玉が落ちてしまうとスタート地点からのやり直しのペナルティ。
---道の途中には中間ポイントがあり、そこに玉を通過させればその後に穴に落ちてもそこからの再開で済む。
---制限時間以内に玉をゴールにたどり着かせればクリアとなる。

--''ユラユラてんびん''
---下画面に天秤があり、上画面から何かの物が落下して天秤の片方に乗せられる。
---下画面左側には様々な重さの重しがあるので、物が乗っていない側の天秤にそれをスライドさせて乗せていく。
---重しは同じ重さのものを複数乗せる事が可能だが、最大で9つの重ししか乗せられないという制限がある。
---物と重しの重さがバラバラだと天秤のバランスが不安定になっていき、そのまま放置してしまうと天秤が壊れてゲームオーバー。
---物と重しがぴったり同じ重さであれば正解となり、天秤がリセットされた状態で次の物が乗せられる。
---制限時間以内に指定ノルマ分の物を全部正解させればクリアとなる。

--''ラジウム発見隊''
---下画面に土が一面に表示されている。画面のどこかをタッチする事でラジウムを入手でき、ノルマが消費される。
---ラジウムがない場所をタッチするとラジウム発見器が起動する。発見器はラジウムがある方向へセンサーが反応するので、どこにラジウムがあるのかの目安となる。
---制限時間以内に指定ノルマ分のラジウム入手を達成できればクリアとなる。

--''ぐるぐる発電''
---下画面に発電機が置かれている。それを思いっきり右回りへとスライド回転させていくと、上画面のマリカを乗せた電車が走り出す。
---上画面左側には速度ゲージがあり、スライドの勢いによって「黄 ⇒ 緑 ⇒ 青 ⇒ 赤」の順でゲージが上昇していく。
---ゲージが青の状態にて電車が最高速となるが、赤状態まで達してしまうと発電機がオーバーヒートを起こしてしまい、ゲージが初期値に戻り電車速度が大幅低下するペナルティ。
---制限時間以内に電車をゴールにたどり着かせればクリアとなる。

--''みつけて左手!''
---上画面にポーズを決めた左手が1つ表示されている。下画面にはポーズを決めた左手が複数右往左往しており、どの左手もポーズの形が違っている。
---下画面から上画面と同じポーズを決めた左手をタッチし、同じポーズの左手だった場合は正解となり、下画面の左手が一新された状態で再び左手を探していく。
---違うポーズの左手をタッチしてしまうと不正解となり、正解を得られないまま下画面の左手が一新されタイムロスとなるペナルティ。
---制限時間以内に指定ノルマ分の左手を全部正解させればクリアとなる。

--''エンジン全開ふるぱわー''
---上画面ではマリカ側とダビンチ側を乗せた汽車が競争している。下画面にはボイラーがあり、それを利用してマリカ側の汽車を走らせていく。
---下画面右側には石炭とゴミが置かれている。石炭は左側にあるボイラーにスライドさせて燃料を汲み、ゴミは右上側にはるゴミ箱にスライドさせていく。
---ゴミをボイラーにスライドさせてしまうと速度低下のペナルティ。また、スピーディなスライドのし方が速度上昇に繋がるので、ちんたらと行動を起こしてもまずい結果になりやすい。
---ダビンチ側の汽車よりも先にマリカ側の汽車をゴールにたどり着かせればクリアとなる。

--''火消しシェイカー''
---上画面に大量の火が燃えている。下画面にある炭酸ジュースを利用して火を消していく。
---ジュースを思いっきり上下にスライドさせると炭酸がはじけて上画面に噴出し、ジュースに触れた火を消してくれる。左右スライドでジュース(噴出)の左右調整もできる。
---スライドにし方によってジュースの噴出する距離に相違がある。火は高低差の違う場所で別々に燃えているので、ジュースの噴出距離を調整して火を消していかなければならない。
---火を1つ消す毎にノルマが消費されるが、火を消さずに放置していると火の勢いが大きくなり、その状態でも放置を続けてしまうと大火事になってゲームオーバー。
---制限時間以内に指定ノルマ分の火を全部消していればクリアとなる。

--''電流ビリビリ地獄''
---下画面に電撃イライラ棒風の迷路の道が表示されている。ポインタをスライドさせて道を進ませていく。
---道の外にポインタを触れさせてしまうと電流のしびれをもらってしまいスタート地点からのやり直しのペナルティ。
---道の途中には中間ポイントがあり、そこにポインタを通過させれば道外に触れてもそこからの再開で済む。
---制限時間以内にポインタをゴールにたどり着かせればクリアとなる。

--''つなげて電流''
---下画面に複数のパネルで構造され電流の道が表示されている。時間経過にて電流が自動的に道に沿って流れていく。
---パネルを2つクリックするとお互いの位置を入れ替え、道の配置を変える事ができる。但し、灰色のパネルには一切の位置切り替えはできない固定パネルとなっている。
---道が途中で途切れた状態で電流が流れてしまうとスタート地点に戻されるペナルティ。
---下画面下側にはスイッチがあり、これをタッチすると電流の流れを高速化できる。
---制限時間以内に道をゴール地点まで繋げて電流を流しきればクリアとなる。

--''カエル大脱走!''
---下画面に大量のフロボ(ロボットのカエル)がジャンプしながらちょこまかと動いている。
---下画面のどこかをタッチする事で網を仕掛けてフロボを捕まえていく。但し、フロボはジャンプ中には捕まえられない。
---制限時間以内にすべてのフロボを捕まえればクリアとなる。

--''燃えよホームラン''
---上画面にはピッチャーに扮したダーウィンがいて、下画面に向かいボールを投げてくる。下画面にてバットでそれを打ち返していく。
---バットを左右にスライドさせると左右調整ができ、下から上へスライドさせるとバットを振れる。
---バットの中央付近にはサイトがあり、それにボールが触れた瞬間に振ると打ち返す目安となる。
---バットを振るタイミングによってスコアの入り方に相違があり、最も優れたタイミングでボールを打てばホームラン(高いスコア入手)となる。
---指定回数分のボールを投げ終わった時点で、指定ノルマのスコアを達成していればクリアとなる。

--''科学クイズ''
---主に科学に関するクイズが10問出題されるので、4択にてそれを回答していく。
---1問正解する度に10点の加算がされ、80点以上(10問中8問正解)を入手していればクリアとなる。
---メインは科学関係の問題だが、たまにアニメ版のキャラ設定に関する問題も出題される事がある。
---クイズのヒントはガリハバラMAPで起こるイベントで示されており、イベントを常にチェックしていると楽にクリアできる(もちろん、自身の科学知識で挑むのも一興であるが)。
#endregion

***クリア特典
-ゲームクリアに関して。
--本作はマルチエンディングを採用している。
---但し、エンディングからセーブデータを引き継いで周回プレイを行う機能は、本作に搭載されていない。再び別のエンディングを目指すには、また1からのプレイを余儀なくされる。
--エンディング後はタイトル画面のおまけにて、以下のものが追加される。
---エンディングで表示されるイベントスチルが鑑賞できる(ギャラリー)。
---ゲーム内で使用されたBGMを聞ける(サウンド)。
---上記のアイテムと合成についての項で示した、ミニゲームを自由にプレイできるもの(ミニゲーム)も含め、全部で3つのおまけが用意されている。

**問題点、及び賛否が分かれそうな点
-演出関係がかなり地味。
--本作はアニメからのキャラゲーにも関わらず、''ボイスやアニメーションの類が全く用意されていない''。
---同期のDSゲームのアニメキャラゲーには搭載されていて当たり前な事が多いが、本作にはそういう「子供が喜びそうな演出」といった類がかなり不足している。
---イベント時のキャラ表示は立ち絵のみであり、エンディングを除けばイベントスチルなんてものは表示される事もない。
---もちろん、アニメキャラゲーだから絶対にボイスなどを入れないといけないなんて決まりはないが、それにしたって華が少なすぎる様な気がしてならない。

-ミニゲーム関係の問題点。
--全部で17種類(科学クイズ含む)のミニゲームが用意されているが、どれも今時の携帯アプリでプレイ出来そうな位に軽いものばかりである。
---ミニゲーム自体にあまり本格的なゲーム性を求めるのは野暮かもしれないが、はっきりいって本作のミニゲームはDSミニゲーム集ゲームの中でも薄い内容といわざるを得ない。
---リズムゲームなのにBGMと音が全くシンクロしない「ぐるぐる発電」、野球なのにボールを打つ音が全くない「燃えよホームラン」など、作りが妙に安っぽいのも残念なところ。
--ミニゲームによって難易度の差がちぐはぐ。
---「ラジウム発見隊」「火消しシェイカー」「カエル大脱走!」あたりは割と適当に行動していてもクリアしやすい。
---逆に、磁石の位置関係が把握できないと玉がまともに動いてくれない「まぐねっとダンジョン」、速度ゲージの維持が辛い「ぐるぐる発電」あたりは難関の部類に入る。
---すべてのミニゲームの難易度を統一するのはまず無理だろうが、簡単なものと難しいものの差が大きいのは厄介なところ。
--銀金王冠を獲得がかなりきつい。
---クリアさえすれば最低でも銅王冠は入手できるが、銀王冠以上を目指すとなると劇的に厳しくなってくる。
---特に金王冠の入手条件は、ちょっとのミス操作すらも許されない位にシビア。全ミニゲームを金王冠で埋めるのは半ば苦行の粋になるかもしれない。

-その他の安っぽさを覚える問題点。
--本作で使用されているBGMは''たったの8曲しかない''。
---当然ながら至るところで曲の流用がされまくっており、ミニゲームBGMに至ってはほぼ完全流用となっている。
---一応フォローしておくと、楽曲そのもののクオリティは決して悪い訳ではない。
--エンディングのイベントスチルの表示のされ方が超絶クラスの手抜きっぷり。
---全部で14枚のイラストが用意され、通常エンディングではその内の11枚が使用されるが、これが呆れる程の水増しっぷりとなっている。
---うち1枚は登場キャラ全員の集合イラストなのだが、残り10枚は''集合イラストからマリカとガリハバラ住民9人のキャラ表示を拡大しただけ''。
---本当にそのまま拡大して表示されているせいでイラストの映りが粗く、そばにいるキャラがはみ出して映っている有様。&br()というか、''ただの拡大表示をイラストとカウントしているスタッフの発想がどうかしているとしか思えない''。
--上記のクリア特典の項でも述べたが、エンディング後の引継ぎプレイができない点もあまりに前世代的で不親切である。
---さらにはセーブデータが1つしかないので、別のデータで引継ぎ代理を行うプレイもできない。2010年リリースのゲームでそれはないだろうと。
--ミニゲームを自由にプレイするのに、わざわざアイテムを作成しなければいけないのも地味にめんどくさいところ。
---他の同系統のミニゲーム集は、そんな手間をかけなくても自由にプレイさせてくれるものがほとんどである。

**評価点
-さっぱりとゲームが進行できる。
--演出が地味なのは、逆にいえば過剰な演出に悩まされる心配がない事を意味している。
---ゲーム進行は至ってさくさくとさっぱり進行が可能であり、キャラゲーにありがちな「演出過多によるテンポ感阻害」といった問題は本作には無縁といっていい。
---高速スキップ機能のおかげで、何回も同じイベント鑑賞を強要されない点も評価に値するだろう。

-アニメ版のノリは健在。
--ボイスなどの演出こそないとはいえ、ちゃんとアニメ版のノリを彷彿とさせるイベントが用意されている。
---元が短編アニメなのでさっぱり進行の本作との相性は意外と悪くなく、アニメ版に近いキャラ同士のやり取りが堪能できる。
---中には「マリカに惚れ薬を飲ませようとするガリレオ」「電流ビリビリ地獄がイライラ棒のパクりである事をほのめかすエジソン」といったくすっとくるイベントも拝める。
---アニメ版で評価された「わかりやすく科学知識を教えてくれる」描写は本作にもあり、ちゃんと図形入りの親切な解説で知識を教えてくれる。
---アニメ版同様にちょっと素っ気ない素振りを見せるマリカが可愛らしく、クセ持ちのガリハバラ住民もこれまた愛おしい。

-初心者向けの配慮。
--ショップにて「ミニゲームの難易度を下げられる救済特典」が入手できるので、いくら難しいミニゲームでもそれを利用すればクリアが容易くなる。
---問題点などの項でも述べた通り、ミニゲームごと難易度の差が激しいこのゲームにおいて、救済特典の存在は多くのプレイヤーにとっての助け舟となってくれる。

-内容はともかくとして、定価が若干(標準的なDSソフトより約500円程)安い。なぜこんな中途半端な価格なのかは謎ではあるが。

**総評
-キャラゲーとは思えない程に演出が地味で、いまいちアニメ版のゲームをプレイしている実感が薄く、ミニゲーム集としても大して面白くない。全体的に作りが安っぽいのは明らかに問題である。
-とはいえ、致命的な問題点も特にない。暇潰し感覚でアニメ版のノリを追体験したいならば決して悪くない作品である。